墓守の追憶

英雄とは呪いのようなものである






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晴天を仰ぎ謳った英雄よ

 

 

 

 

 

ただ天を仰ぎ永遠を、悠久を、静寂を

 

 

 

人は不屈の英雄を求め続ける、それが愚かな行為と理解しても。


 

 

 

いつまでもその愛はこの世の狭間で彷徨い続ける

 

終わる事のないその身に終わりが来るまで。


 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

追憶の向こうに消え霞み行く意識と、幾星霜の時を超えてもなお己が身と共に有ってくれるこの鎧達、その力があっても大事な物一つすら守ることの出来なかった己自身に対する不甲斐なさ、屈辱、胸に宿る想いすらもはや錆び付きつつある。

 

出鱈目のような存在を切り裂き回ったあの過去も、己の大切なものの為に闘ったあの過去も、あの時食べた物の味すら今ではもはや朧げになりつつある。

 

たとえ空を仰げども下手な洒落のせいで大切な人を失うような己が力のみでは未来へと続く運命を断ち切るには足掻くには己は弱かった。

 

 

いっその事笑って欲しいほどだ。

もっとも笑ってくれるようなものなど、もはや残っていないが。

あの(・・)・・・あの瞬間(とき)

終わる事が出来なかったらのだから

 

 

 

途中で投げ出すにはあまりにも背負いすぎてしまっていた、その苦悩は今もなお、あの世に行かすものかと足にすがる

 

 

 

掴みたかったものはすぐに手をすり抜けてゆく

 

それらが残していったはずのものすら

 

あの日叫んでいた君の声すら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

手に入れた物と犠牲は等価値だったのだろうか?

最後に決めるのは誰なのだろうか…

自身の意味とは何だったのか

 

誰の為に闘ってきたのか、それすらも

それすらも忘れてしまえば己はどうなるのだろうか

問いかけ続けなければならない

変わる事はもはや出来ないとしても

 

 

闘い続けよ、己を忘れないように、後に続くものに何かを託す為に、そしていつまでもこの(刹那)への(想い)を忘れる事が無いように

 

それが不器用な己のできる唯一のことなれば

 

 

 

 

 

 

開拓者たちよ足掻くのだ、

我という過去の墓守を超えて残り僅かな希望へ

未来(さき)に進むためにも、ここで足掻いてみせよ。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 


新たな時代の始まりの鐘が鳴り響く時

忘れなの花と共に

美しく咲き誇り舞い散る花びらよ

 

三日月と

刹那超え行き

夜明けへと



 

世界と共に進み続けよ、己が命運が尽きようとも。

最期にあった(墓守)の名は汚さないという誓いすら守れなかった、己の言えたことではないが。

 

多くを失うとも振り返る暇など、もはや存在せず進み続ける事しか許されないが故に「拓く者」の末裔よ生があるならば進め

 

そして、重ねて 天晴であった




 

 

 

 

我が刹那

朽ち果て眠る

今そこへ

 

 

 

 

 

 

 

 


 

「遅かったわね」

 

「悪かった」

 

「ふふっ…相変わらずよね」

「おにぎりでもいるかしら」

 

「あぁ…」

 







拙い文ですが
お読みいただきありがとうございました

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