遠く離れた、あるいは別の次元と言ってもいいケアンの世界で、イーサークリスタルを人間に突き刺す、という惨たらしい行為を行った残虐非道な人間がいた。
その男の名はダリウス・クロンリー。
グリムドーンの混乱に乗じて刑務所を脱獄した凶悪人であり、同じく脱獄した無法者たちを率いて、その名も「クロンリーのギャング」という集団を指揮する親玉であった。
彼は人間の身でありながら侵略者であるイセリアルに支配されるのではなく、利害の一致から敵対を免れていた。使者としてやってきたイセリアル――厳密にはその器であるが――を残忍に殺害し、その死体を送り返したことでそういった状況を作り出したとも言われている。
極度のサディストであった彼は、ある日、生きたままの人間にイーサークリスタルを突き刺せば最高の悲鳴が聞けることに気づいた。大の男でさえ悶絶するほどの激痛は、彼を満足させる声をアジトである洞窟中に響かせた。
同時に、思わぬ副産物を得てもいた。
イーサークリスタルを突き刺されてなお生きていた人間は、イセリアルほどではないもののイーサーを操る力を手に入れていたのだ。“乗っ取られた”ものとは別に、いわば人工的に「人間であると同時にイセリアルでもある」という存在を作り出した、とも言えるだろう。
クロンリーは己の体にもイーサークリスタルを取り込み、無敵の集団を作り上げようとした。全ては、今は小さな共同体として生存者が身を寄せ合っている、かつて自分を閉じ込めていた憎き刑務所を滅ぼすために。
しかし、そんな狂人の野望が叶うことはなかった。たった1人の、やはり狂人ともいえる少女によって組織ごとまとめて命を奪われた。
人工的に作られたものではない、イセリアルに一度“乗っ取られ”、その後息を吹き返した1人の人間――本物の“乗っ取られ”の少女。
「ここを守ってほしいって頼みもあったと思うけど、結局のところは敵対してきたから殺してきた」
組織を丸々潰して共同体に戻った彼女は、こともなげにそう報告したのだった。
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異形の怪物であったフュルストが手にしたクリスタルを体に取り込み終えたときには、さらなる異形へと変貌を遂げていた。
肩甲骨の辺りからは緑色の結晶が生え、先程までのっぺらぼうだった顔の、目と思しき場所が
「なるほど……。実験した時に被検体がやけに騒ぐので相当の苦痛を覚悟してたのですが……。痛覚を鈍化させておいて正解でしたね。これでも若干の痛みがある。……しかし」
フュルストが鋭く息を吐く。それだけで館の中の空気が揺れ、異質な雰囲気に包まれた。
「それだけの価値はありますね。体中から湧き上がる力を感じる……。魔人イセリアルスーパーフュルスト様となったこの私は、もう負ける気がしませんよ」
「……タバサ、あいつ、相当パワーアップしたと見ていいのか?」
小太郎の質問に対し、タバサは首だけを彼に方に向けて答えた。
「最悪だよ。イーサークリスタルを体に取り込んだクズはケアンでもいた。……まあ、私が殺したけど。でも、その行為によって力を得た者の厄介さは普通の人間の比じゃない……。耐え難い激痛と引き換えに、イセリアルの力を一部手に入れられる。元々面倒な相手だったのに、今のあいつはこの世界に存在しないはずの力を身につけてる、って言えば、どれほどまずい状況かわかるでしょ」
「……確かに最悪だ」
クックックとフュルストが笑った。
「……最悪? ふうま小太郎、その言葉の意味をわかっていますか? あなた方はこの世界では未知の力であるイーサーに対する耐性を持っていない。それはつまり……」
フュルストが大きく息を吸う。背中の結晶が一際不気味に美しく輝いたと思った、その刹那――。
「こういうことですよ!」
結晶が共鳴したように響き、次にそれは不可視の衝撃波となった。館の中にいた全員がその波に飲み込まれる。
「くっ……!」
「なんだこれ……! 頭が……!」
「これは……イセリアルのデカブツと戦った時に受けたイーサーの衝撃波か……!? だが、その比では……ぐうっ……!」
イーサーに対して耐性を持つタバサでさえわずかによろめくほどの、見えない何かで頭を殴られ、さらには頭の中をかき回されるような感覚。
ノマドの兵たちは当然のように苦悶の声と共に頭を抑えてのたうち回り、ベテラン対魔忍であるはずの災禍や静流でさえ思わず膝を付き、一度似たような攻撃を受けたリーナもうめき声を上げていた。
場は一瞬にして、イセリアルの力を得たフュルストに支配された。数の優位は完全に失われ、今この場でまともに動けるのは耐性を持つタバサ唯一人。
「ほほう、さすがはこの力が存在する世界からやってきた異世界人ですね。少々辛そうではありますが……他の方々とは全く別だ」
「た、タバサ……」
背後から聞こえてきた苦しそうな小太郎の声に、タバサは左手を背後に回してサムズアップしてみせた。それから相手から顔を逸らすことなく口を開く。
「無理しない方がいい。……私がなんとかする。来たるべき時まで、ふうまは全力を出せるように周りの皆と回復に努めて準備しておいて。……おい、そっちの裏切り者もだ。死にたくないなら、いや、勝手に死なれるとふうまを困らせることになるから無駄に動くな。大人しくしてろ」
大太刀を支えにどうにか立ち上がろうとする骸佐にもタバサはそう声をかけ、魔力で作り出した
「てめえ……! 何を……」
「もう一度言う。大人しくしてろ」
同様のセリフを繰り返し、タバサはフュルストと向かい合った。
「お仲間を思う気持ち、実に健気ですねえ」
「あれは私としてはどうなってもいいんだけど」
たった今、無理矢理床に這いつくばらせた骸佐を剣で指し示しながらそう言うタバサ。
「でも他の人たちは……。うん、死なれると寝覚めが悪いし、私の仁義に反する。それにイセリアルの力を使ったお前は許せない。だから殺す」
「それはそれは……。しかし、今戦えるのはどうやらあなた1人のようだ。……そこで、戦うよりも良い提案があるのですが、いかがでしょう? 私の提案を受け入れれば、私はこの部屋の中で這いつくばっている方々には手を出さないと約束しましょう」
ピクリ、と仮面の中でタバサの表情が動いた。
「……本気で言ってる?」
「ええ、勿論本気です。提案というのは実に単純です。私はこのイーサー……イセリアルの力に非常に興味がある。それこそ、ふうま小太郎の力と同じぐらいに、です。そこでその力に詳しいであろうあなたに協力してもらいたい。ただそれだけです。それであなたは守りたいと思っていた人々を救うことが出来、私は知的欲求を満たすための研究を進めることができる……。いかがですかな?」
「耳を貸すな、タバサ!」
背後から小太郎の声が聞こえてきたひとつ息を吐いて、タバサは先程同様に相手から顔を逸らさず答える。
「ふうま、忘れてない? 私は相手の心の内面を読める。……もっとも、この程度じゃそうしなくてもわかるけど。……お前、さっきふうまに提案したときもそうだったけど、最初から約束を守るつもりなんかないだろ?」
「ホッホッホ、やはりお見通しですか」
タバサの口から舌打ちがこぼれた。瞬間、彼女の周囲の空気が変わる。
「……イラつくな。こっちの世界に来てからこんな風にイラついたのは、この街がイセリアルに襲われたときぐらいか。だとすると、やっぱり私のイラつきはイーサーに関係してるって考えられるかもしれないけど……まあいいや。……おい、フュルスト」
「なんでしょう?」
もはやタバサは殺気を隠そうともしなかった。かつて
「教えておいてやる。私には許せないことが3つある」
「ほう。それはなんですかな?」
「1つ目、敵意や殺意を向けてきたり騙したりして私に害を及ぼすこと。2つ目、1つ目と同様の内容を私の友達にすること。3つ目、己の力を振りかざして傲慢な態度を取り、こちらを見下すこと。……おめでとう、お前は3つ全てに該当した」
極限まで膨れ上がった殺気が、部屋を満たすイーサーとぶつかる。
「嘘つきの恥知らずが! 死ね! 今回は、間違った獲物を選んだな!」
殺気の塊となったタバサは床を蹴った。切り込むための
「それはさっき見ましたよ」
対するフュルストは防御の態勢。しかも今度は触手化させた腕にイーサーの力を付与した上で振り回している。
「そのまま返してやる。それはさっき見た」
だがタバサは触手の防御壁の前で急停止していた。方向転換、数度のステップを踏んで背後へと回り込む。
「むっ……! でも甘いですよ、そこです!」
僅かにタバサの気配を察知し、振り返りながらフュルストが触手を叩きつける。爆撃を受けたかのように床がめり込むが、そこにタバサの姿は無く――。
「ハズレだ」
再びフュルストの背後から声が聞こえると同時、背中の結晶目掛けて幾重もの斬撃が浴びせられた。
「ぐっ……おおっ……!?」
明らかに効果あり、という反応。
タバサはそのまま無理せず間合いを取り直す。直後にそれまでタバサがいた場所をフュルストの触手が薙ぎ払った。
「お、おのれ……」
「言ったはずだ。間違った獲物を選んだ、と。イセリアルの力を使ったこと、私だけをこの場で戦える状況にしたこと、せいぜい後悔しながら死ね」
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「お館様、大丈夫ですか……?」
一方、イーサーの衝撃波を浴びた小太郎たちはようやく少し動けるようになっていた。
「いや……。頭の中がぐらぐらして吐きそうだ……。でも……」
顔色がまだ悪い災禍に尋ねられてそう答えつつ、小太郎は静流の方へと視線を移した。
静流はこの状況で、彼女の忍法である木遁の術を使っている。花を咲かせ、その香りを辺りに漂わせているところだ。
「花の香りのお陰で少し気分が落ち着いてきた気はする。ただ、無理はしないでください、静流先生。タバサはさっきからフュルストの背中に新たに生えた結晶を狙い続けてる……。おそらくあれがイーサーの発生源で、破壊すれば俺たちが復帰できるという考えからでしょう」
「無理をするな、と言ったのはその時に備えて、という意味ね。その考え方はわかる。だけど、タバサちゃん1人で現状を打破するには少し難しいかもしれない……。私たちの協力、特に一緒に訓練したという独立遊撃隊の3人の力を借りないと、この状況が切り開けないような予感があるわ。だから、私はあなたたちのサポートを最優先にしているの」
「とはいっても……」
そんな静流の言葉とは裏腹。異議を唱えようとした小太郎の予想と同様に、タバサはまだフュルストを圧倒していた。
未だに動きを捉えきれないのだろう。フュルストは片腕は触手のまま、もう片腕は剣状に変化させて闇雲に振るっていた。かと思ったら突如当てずっぽうのように剣状の腕を叩きつける。
しかしそんな攻撃はタバサには当たらない。
「あの、先生……。あいつなら1人でなんとかしちゃうんじゃないですかね……? 実際“呪い”の時だって打つ手が無かったのに、あいつは1人で全部倒しちゃったわけだし……」
タバサの戦闘の様子に思わずそう言ったのは、今にも倒れそうな顔をした鹿之助だった。そこに小太郎も乗る。
「今の鹿之助の意見は楽観的すぎるとは思いますが、一部は俺も賛成です。例えるならあいつはジョーカーだ。1人で戦況をひっくり返しかねない。現に今も1人だけまともに動けている上に完全に圧倒していて……うわあ……」
思わず小太郎が引いたような声を上げた。
タバサはフュルストの顔面目掛けて火炎瓶――ブラックウォーターカクテルを命中させたのだ。
傍から見れば顔面が火だるま状態。しかし、見た目ほどの威力がないことは当人もわかっているだろう。と、いうことは――。
「挑発狙いか。あいつ、フュルストの冷静さを奪うつもりだな。俺たちと訓練した時以上に対人戦への理解が深まってる……。これなら……」
「……いえ、ここはフュルストの方が1枚上手だったようね」
静流は小さくそう言った。
フュルストは再び両手を触手へと変化させていた。それもこれまでのように肘から先ではなく、肩口から一気に腕全部である。そして、その一部を背中のクリスタルを守るように巻きつけた。
「あいつ……防御を固めたのか!」
「私たちを無力化させられる、異世界の力を得た代わりに新たに生まれてしまった弱点なんでしょうね。タバサちゃんはあそこを的確に狙っていた。でも、今のように弱点を守られてしまっては状況が変わる。互いに決定打を欠いた今、フュルストは優先順位を変えてくる可能性がある」
「優先順位……そうか! 静流先生は最初からその可能性を考慮に入れて……」
「ちょ、ちょっとどういうことふうまちゃん? 説明して!」
蛇子が会話に交ざってきた。元々再生能力が高い忍法の持ち主だからか、他のメンバーほどきつくなさそうな様子だ。
「リーナたちや骸佐を含め、俺たちはフュルストの攻撃で完全に無力化された。言ってしまえば、殺そうと思えばいつでも殺せる状態にあった。だから奴はまず、この状況下でも唯一動けるタバサを片付け、それから俺たちを始末すればいいと考えたのだろう。ところが、万全を期したはずの策が裏目に出てしまった。装甲に包まれていない、露出した体のイーサークリスタルは弱点となり、それが破壊されれば無力化したはずの俺たちが復活する可能性すらある。つまり……」
「お、俺たちを先に殺すってことか!? 今あいつが本気でこっちを狙ってきたら、いくらライブラリーさんや静流先生がいると言っても……!」
鹿之介が悲痛な声を上げる。もし攻撃が及べば、ライブラリーは主を守るために盾となるだろう。だが今現在、片膝を着いているのは事実であり、彼もまたこの環境下でどれほど力を発揮できるかわからない。
「もしそうなったら、やられる前にやるしか無い。私はそう思って少しでもいいからあなたたちの回復を最優先にしたの。相手が全力でこちらを排除しようと攻撃を仕掛けてくるとなれば、防御が手薄になる。そこを突くことができるのは、ふうまくん、あなたたち独立遊撃隊よ」
静流にはっきりと言い切られ、思わず「ひいっ……!」と鹿之助が怯えたような声を上げた。
「そ、そんなの……。俺たちなんかに期待しすぎですよ。大体俺なんかを回復したところで……」
「おい、鹿之助。はっきり言うぞ。……この戦い、お前がカギを握ることになるかもしれない」
さらには小太郎からの急な宣言に、元々悪い顔色を更に白くさせてあわあわとするしかなくなっている。
「だから腹を括れ。このぐらいでビビるな」
「ま、ま、マジで言ってるのか……?」
「マジだ、大マジだ。いいか、この中で明確に遠距離攻撃が可能な忍法持ちはお前だけ。加えて、あいつに効くか怪しいところではあるが、タバサとの連携まである。そして何より……タケミカヅチだ」
その単語に鹿之助はハッとした。
タケミカヅチ。ある事件がきっかけで鹿之介に宿った力だ。
その力によって、光ではなく電子で世界を“視る”ことができ、力の流れや物体の本質を見抜くことができるようになる。
しかし、その分体への負担も大きい。イーサーの攻撃によってベストな体調から程遠い今では、使うことは難しいだろう。
小太郎の言葉で鹿之助のやる気に火が着いたらしい。まだ体のコンディションは悪そうだが心の方はいい感じに燃え上がっているように思える。
それを見て小太郎はひとつ頷き、誰に言うとでもなく口を開いていた。
「静流先生の判断は正しかったですね。俺もまだまだだ。……ここから先、どのタイミングで何が起きるかわからない。どうなってもいいよう、各自ここは回復に努めつつも、準備は怠らないように……!」
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(まずいな……。弱点を潰す前に防御を固められたか。あと少し、って手応えはあったのに。冷静さを奪おうとして使ったブラックウォーターカクテルが裏目に出たかも。……まあ過ぎたことをあれこれ考えてもしょうがないか)
状況が変わってもなお、タバサは冷静だった。
相手からの攻撃の脅威度は格段に落ちた。背中の防御を固められた以上、無理に狙う必要性も低いといえる。
それに相手は防御に回している分をいつでも攻撃用に動員することも可能である。脅威度は落ちたといえど、下手にダメージを受けて隙を見せでもすれば必殺の攻撃が飛んでくることは明らかだ。
そう考えをまとめたタバサは、今は無理をせずに正面を切って攻撃を仕掛け、胸部のやや左寄りの部分に攻撃を集中させている。
しかし、元々の装甲が硬すぎるためにダメージを与えられている気配がない。時折天界の力も発動して頭上から攻撃をしかけているが、背中の結晶を守る触手に当たってもダメージにはなっていないようだ。
フュルストもフュルストで防御優先の姿勢を崩さない。タバサへの攻撃は続けているが、彼女特有の回避と剣と魔法による防御でこちらも今のところ効果を挙げられないでいる。
「さて、どうしましょうかね。あなたの攻撃は私には通じない。私の攻撃もあなたが避けてしまう。これではまるで千日手だ」
優位性を保ち直したと判断しているのだろう。フュルストの声が先程までより明らかに生き生きとしていた。
(……ほんとムカつくな。戦ってる間は心が落ち着くはずなのにムカつくとか相当だぞこいつ。でも言われていることは事実、このままじゃ埒が明かないか。……相手の嫌がることはこの状況ではもうできそうにない。と、なると……)
チラリ、とタバサは未だ戦闘に参加できずにいる小太郎たちの方を見た。
(……あとは
その意味ありげな視線の移動に相手も気づいたらしい。
「おや、彼らが気になるのですか? ……ああ、そうですね、ここまではどうせ何もできないからと放っておきました。しかし、あなたを嫌がらせるという意味では……先に処分するのも手ですね」
「忠告しておく。……ふうまたちに手を出すな。出せば、お前が死ぬのが早まるだけだ」
「そうですかそうですか。そこまで嫌ですか。では……」
フュルストが右背中の結晶のガードを解いた。それから、右手側の触手を全て攻撃へと回し、小太郎たちの方へ突き伸ばそうとする。
「先にお仲間に死んでもらうとしましょう!」
「くっ……!」
咄嗟にタバサはその延長線上に割り込んだ。両手の剣を振るいつつ、
「どうしました? 私は弱点をさらけ出しました、狙うなら今ですよ?」
タバサは挑発には乗らなかった。弱点を狙わせることで味方への防御を間に合わなくさせて、左手側の触手を攻撃に回してくる。そう予想するのは容易だったからだ。
「意外に冷静ですね……。あるいは、狂犬としては主を失いたくないといったところでしょうか。まあいずれにしろ……」
しかし、フュルストはタバサの動向と関係なく、左手側の触手で再び小太郎たちを狙おうとしていた。
「あなたのお仲間は死にますけどね!」
今度は反対側へと
「がっ……!」
小太郎たちへの攻撃と見せかけつつ、方向を変えた数本の触手。その先端がタバサの右腕と脇腹を貫いていた。
「ホッホッホ! その邪魔な右腕、もらいましたよ!」
右腕に突き刺さった触手が剣状に変化。そのまま引き抜かれるのではなく斬り裂く形で振り抜かれた。
鮮血がほとばしる。
ダリウス・クロンリー
本編で触れた通り、終末世界であるケアンにおいて典型的ヒャッハーなクズ中のクズであり、クロンリーのギャングの親玉でもある、体にイーサークリスタルをぶっ刺したAct2のボス。
このゲーム中もっとも有名な乗っ取られのセリフと思われる「そうかもな、死ね!」はこいつに向けて言われたものである。
Act2ボスというだけあってなかなか強く、高笑いしながら辺り一面をイーサーのダメージ床に変貌させてくるために初心者に棒立ちの危険性を教えてくれる。
しかも戦闘開始直後は90%ダメージカットのバフを発動させているためライフスティールも困難。おとなしくバフが切れるまではダメージ床を避けるようにして時間を稼ぎ、切れたら一気に畳み掛けたい。
一時期強化されたが、グラボにダイレクトアタックするという反則技まで同時に備わってしまったため元に戻されたらしい。
彼が仕切るクロンリーのギャングを構成する敵は、人間と、人間にイセリアルが追加されたタイプが存在する(クロンリーは後者)。
前者は銃や火炎瓶(おそらくBWC)で攻撃してくるが、後者はイーサーファイアを投げてきたり攻撃バリエーションが異なる。
派閥のネメシスは「ファビウス “見えざる” ゴンザール」。ナイトブレイドをベースにした敵で、二刀流やブレイドスピリットで攻撃しつつ、デバフであるベールオブシャドウを常時かけてくる。
とはいえ、「ある一点」を除けばネメシスの中でも狩りやすい程度の強さであり、昔のバージョンではこいつを狩ってトレハンするできるビルドを目標にされていた時期もあった。
以前はなぜこいつがクロンリーの下についたのか、という説明が公式にあったらしいのだが、昔の記事だったために今は見られなくなってしまっている、残念。