【俺にとっては朗報】家に戻ったと思ったら超絶美女と同衾してた件について【おまいらにとっては悲報】   作:クラウディ

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神の目手に入れて、次第に進めていく。





【神の目なるものを】異世界の神様をことごとく落とす俺氏、魔法が使えるようになる【手に入れた】

「ふぅ……今日の修練はここまでじゃ」

「ぜぇ、ひゅう、こ、この、クソ、ジジイ、一発、くらいは、当たれ、よ……」

「だから前から言っとるじゃろ。お前の拳は食らったらさすがの儂でも痛いんじゃと」

「さっき、も、顎に、一発いれた、だろ……」

「おうあれか。確かに一瞬意識が飛んだのう」

「一瞬、だけ、かよ……熊吾郎(くまごろう)を、ダウンさせた、拳だぞ……」

 

夏の真っただ中、快晴が続く片田舎。

そこに存在する一軒の平屋の庭先で、2人の男が特訓を行っていた。

 

1人は老人であり、顎に手を当て視線の先にいる男の状態を見て特訓を切り上げる。

1人は青年であり、肩で息をしていて、老人を恨めしいと言った表情で睨みつけていた。

 

「陽、はいお水よ」

「それと拭くものを」

「ありがとう二人とも……」

 

そんな青年を二人の美女――「雷電影」と「雷電眞」がかいがいしく世話をする。

浮世離れした美貌を持つ二人は、事実、この世界の住人ではない。

それは彼女たちだけではなく……

 

「無茶のしすぎだ陽天。少しは休んだ方がいい」

「そうだよ陽天。ほらこっち来て」

「ありがとう鍾離。それといつもすまんウェンティ」

 

近づいてきた美女と美少女もそうであった。

青年の体調を気にかけた美女は「鍾離」。

青年の体に触れ、翠緑色のエネルギー――『風元素』で青年の体を治療する美少女は「ウェンティ」。

彼女ら四人は、全員異世界――『テイワット』から来た超常存在――『神』である。

 

なぜこのような世界すら違う場所の片田舎にいるのか……それは青年との距離の近さからおおよそ察せられるだろう。

 

そんな彼、彼女らの接し方を見ていた老人は顎に手を当て何度かうんうんとうなずくとこう言った。

 

「かっかっか! 本当に我が孫はいい女性と巡り会えたものじゃ! それで? いつになったら我が孫は結ばれるかのう?」

「「「「…………」」」」

「ちょ!? おいなんてこと言うんだよクソジジイ!? あ、いや、皆と付き合うのが嫌ってわけじゃなくてですね……」

「ほぉ……? これだけの麗しく器量も良い美人に囲まれて誰かと契ろうともしないのか? 誰がいいかで迷っとるならいっそ全員と契ればよかろうて……」

「「「「……!!」」」」

「おい馬鹿やめろ!! 俺はみんなと清いこ、交際をしていきたいんだよ! 爆弾投下すんじゃねぇクソジジイ!!」

「はぁー……我が孫ながらに不甲斐ないのぉ……儂が若いころはいろんな女性に声をかけたものじゃ」

「そんなこと言っておきながら、付き合えたのは今のばあちゃんだけだろ!!」

「そ、それは婆さんが儂を選んでくれて儂はそれに応えただけじゃ! お前は囲ってくれとる者が多くおるなら応えてやれい!」

「話逸らしてんじゃねぇよオォン!?」

 

先程までの弄ろうとした空気はどこへやら。

老人は騒ぎだし、青年も疲労を忘れてキレ始める。

それを呆れたように見るものもいれば、微笑ましいと見るものもいる。

 

そんなある種の日常に、少しの変化が訪れようとしていた。

 

「いたたた! たくっ、今日はこんなことで騒ぎに来ただけじゃないのじゃぞ!」

「るっせ! だいたいあんたがデリケートな話題に突っ込んできたからだろうが!」

「かっ! 甲斐性のないお前に言われたくないのぉ! ……こんなことで時間を潰すのも勿体ない。我が孫よ」

「あ゛? なんだ――っておい!」

 

少しの苛立ち混じりに青年が老人を睨み付けようとしたそのときであった。

老人が懐から取り出した『ナニカ』をヒュッと青年へと投げ渡す。

それを慌てながらも受け取った青年は、手のひらの中にある『ナニカ』を見た。

 

それは、見とれてしまうほど綺麗に整えられた正八角形の宝石であり、(みどり)黄土(おうど)、紫の3色が複雑に混じり合いながらも独立して存在している。

しかもその色が、水に垂らしたインクのように動いているのだ。

 

思わず首をかしげる青年。

だから、これは何かと追求しようとしたのだ。

 

「おいジジイ。なんだよこれ?」

「儂に聞くな。まぁ、一つ言えることは――」

 

 

 

「「「「神の目!?」」」」

 

 

 

「……儂が言わなくとも分かったようじゃな」

「え、神の目? なんだよそれ?」

 

追求された老人が話し始める前に、鍾離達、神が反応する。

それもかなり驚愕したような声色でだ。

おそらく相当なものなのだろうが、青年にとっては見たことも聞いたこともない代物なので、首をかしげざるを得ない。

 

だが、事情を知ってるであろう鍾離達はかなり驚いてるのか全く同時に説明をし始めた。

 

「いいか陽天。神の目は我々に見つめられない限り手に入らないもの……いや、私がお前のことを見つめてない時はないが……」

「神の目ってのは、僕たちのような元素を操る力を、元から持ってない人々が試練を乗り越えたときにだけ手に入れられるんだよ!」

「色が混ざってる……風と岩と雷……今いる私たちの色ね」

「そうですね姉さん。あのときと変わらない……私たちの繋がりの一つ」

 

「待て待て待て! 全く同時にしゃべらないでくれ皆! なにいってるのかさっぱり分からないぞ! そ、そうだジジイ! 事情を説、め……」

 

 

 

 

 

――儂帰るので、あとはお前らでなんとかせい。それじゃあな~

 

 

 

 

 

「あ……あんのクソジジイィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!」

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

1:仙衆夜叉の陽天

なんかよく分からん情報の爆弾みたいなのが出てきた

 

(正八角形の綺麗な形でありながら、翠、黄土、紫の色が複雑かつ独立して混ざってる宝石の写真)

 

2:名無しのネット民

おかえり

 

3:名無しのネット民

今回は惚気から始まらねぇんだな

 

4:名無しのネット民

ってか、写真に写ってるのは告白用の装飾された宝石かな?

 

5:名無しのネット民

何で一個しかないんやイッチ

そこは漢らしく有り金はたいて全員分作ってやれよ

 

6:名無しのネット民

今度こそ身を固める気になったかぁ……

 

7:名無しのネット民

めでてぇな!

 

8:名無しのネット民

今日は歴史の変革点だ!

 

9:名無しのネット民

『らせん階段』…!『カブト虫』!『廃墟の街』!『イチジクのタルト』!『カブト虫』!……『ドロローサへの道』!『カブト虫』!『特異点』!『ジョット』!『天使(エンジェル)』!『紫陽花』!『カブト虫』!『特異点』!『秘密の皇帝』!!

 

10:名無しのネット民

おう、天国創るのやめい

 

11:名無しのネット民

どこでハネムーンするんだ?

それとも家でしっぽりと……

 

12:仙衆夜叉の陽天

いきなり下の話はやめとけ

女の人に嫌われるぞ

 

13:名無しのネット民

HAHAHAHA!!

おいおいまさか、俺たちがその程度の人間だと思ってんのかイッチ?

 

14:名無しのネット民

年齢=彼女いない歴を貫いてきた俺たちに隙はない!

 

15:名無しのネット民

もうすぐ魔法使いだけどな!

 

16:名無しのネット民

魔法使い超えて賢者行きそうだがな!

 

17:名無しのネット民

HAHAHAHAHAHAHAHA!!!

 

18:名無しのネット民

ハァ……

 

19:名無しのネット民

言うな……

 

20:名無しのネット民

悲しくなってくる以上に心が痛くなってくるからヤメロッテ……

 

21:名無しのネット民

ここ彼女いないやつ多すぎワロリンティウスww

 

俺も

 

22:名無しのネット民

ワイも

 

23:名無しのネット民

おいも

 

24:名無しのネット民

おいどんも

 

25:名無しのネット民

拙者も

 

26:名無しのネット民

同志よ……

 

27:名無しのネット民

俺たちがついてるぜ……

 

28:仙衆夜叉の陽天

あ、彼女いないんすね皆さん

 

いやー、すみませんねぇ!

こっちは彼女がいるもんで!

 

29:名無しのネット民

んで、手は出せたのかよ?

 

30:仙衆夜叉の陽天

………………………………依然として、添い寝とディープなやつくらいしかできとりません

 

31:名無しのネット民

ヘ タ レ

 

32:名無しのネット民

ア ホ

 

33:名無しのネット民

人のこと言えんやんけぇ!

 

34:名無しのネット民

童貞すぎワロタ

 

35:名無しのネット民

一発で論破サレテーラ

 

36:名無しのネット民

(女性経験が)貧弱貧弱ゥ!

 

37:名無しのネット民

あ ほ く さ

 

38:名無しのネット民

まぁ、それはそれとして(デビルマソ)

 

39:名無しのネット民

今回はなんのようだよイッチ

 

40:仙衆夜叉の陽天

いや、タイトルの通りなんですが……

 

41:名無しのネット民

神の目ねぇ……

 

42:名無しのネット民

宝石のことを『◯◯の瞳』って言うのは分かるけど、神の目ねぇ……

 

43:名無しのネット民

鍾離さん達からの反応は?

 

44:仙衆夜叉の陽天

「お前のことはいつも見ている」とか「なんでこっちにあるの!?」とか「私の色が入ってる……嬉しいわね」とかって反応があった

 

45:名無しのネット民

うーん、この

 

46:名無しのネット民

三分の二しか重要そうな情報がなくてワロス

 

47:名無しのネット民

三分の二もあれば十分だろ

 

48:名無しのネット民

そして三分の二は惚気が入ってる

 

49:名無しのネット民

羨ましいねぇ………

 

50:名無しのネット民

しれっと誰かが「いつも見てるゾ♡」宣言してて草も生えん

 

51:名無しのネット民

でもそんな言葉が出るってことは皆それがなにか分かってるってことだよな?

ならそれは、テイワットの神様関連ってことだよな?

 

52:仙衆夜叉の陽天

>>51 鋭い

テイワットでは、神ではない人間が困難を乗り越えた際、神に認められた証として外付けの魔力器官「神の目」を授かるんだとさ

 

53:名無しのネット民

ほへー

 

54:名無しのネット民

ってことは、テイワットに行ければ俺たちも魔法を使える可能性が微レ存?

 

55:名無しのネット民

(ヾノ・∀・`)ムリムリ

 

56:名無しのネット民

俺たちみたいなゴミ捨て場の住人が神に認められるかよ

 

57:名無しのネット民

それな

 

58:寒中水泳

うんうん

 

59:名無しのネット民

>>58 いや、アンタは認められるだろ

 

60:名無しのネット民

>>58 あんたが認められなかったら神の正気を疑うぜ

 

61:名無しのネット民

>>58 南極で河童の格好してる(ある意味)勇気のあるやつが何を言ってやがる……

 

62:名無しのネット民

絶対どっかの神様が爆笑しながら神の目授けるだろ

 

63:名無しのネット民

まぁ、それはさておき

ほれ、続きを話せよイッチ

 

64:仙衆夜叉の陽天

話戻してくれてサンガツ

んで、そんな魔法が使えるようになる神の目なんだが、一人につき1種類の元素しか扱えないらしい

さらに、そういうのは神の目の色でわかるんだが……

 

65:名無しのネット民

うん……

 

66:名無しのネット民

混ざってるな……

 

67:名無しのネット民

いやね?

もうわかってるよイッチが特殊だってことは

 

68:名無しのネット民

神の目を得るには、神様に認められるしかない

そんな中で、何人も神様落としてるやつが複数の元素を扱えるような神の目になるのは当然なんだよなぁ……

 

69:名無しのネット民

ってことは、イッチって最初から3元素を使えるようになってるってこと?

 

70:仙衆夜叉の陽天

そうみたい

 

(それぞれの元素で出来た球体を手に浮かべている動画)

 

71:名無しのネット民

おいおいおい

これでちゃんとした魔法戦士じゃないか

 

72:名無しのネット民

今までバーサーカーだったのがランクアップしたな!

 

73:名無しのネット民

次はたまねぎ剣士だ

 

74:名無しのネット民

>>73 ハードル高スギィ!?

 

75:名無しのネット民

イッチならいけるっしょ(テキトー)

 

76:名無しのネット民

これでイッチもファンタジーの仲間入りやな

 

77:寒中水泳

お前も同士だ

 

(座禅組んで空飛んでる画像)

 

78:名無しのネット民

>>77 どこぞの教祖かな?

 

79:名無しのネット民

>>77 おう尊師やめい

 

80:名無しのネット民

>>77 ネ ッ ト の お も ち ゃ

 

81:名無しのネット民

相変わらずイカレタことしてんな寒中水泳ニキ

 

82:名無しのネット民

これが同じ人間ってマ?

 

83:名無しのネット民

本人曰くマジらしい

 

84:名無しのネット民

AIが一生追いつけそうにない生命体で草

 

85:名無しのネット民

おう、PTAにアニメ見てたら馬鹿になるって言われて言い返せなかったやつやめい

 

86:名無しのネット民

なんだかんだ頭空っぽにしてみるには最適ではある

 

87:名無しのネット民

それな

 

88:仙衆夜叉の陽天

あ、皆に言っておきたいんだけどさ

 

89:名無しのネット民

ん?

 

90:名無しのネット民

なんだイッチ?

 

91:仙衆夜叉の陽天

今度の土日に海行こうと思うんだ

 

92:名無しのネット民

!!!!????

 

93:名無しのネット民

!!!!????

 

94:名無しのネット民

!!!!????

 

95:名無しのネット民

!!!!????

 

96:名無しのネット民

!!!!????

 

97:名無しのネット民

!!!!????

 

98:名無しのネット民

!!!!????

 

99:名無しのネット民

!!!!????

 

100:名無しのネット民

!!!!????

 

101:名無しのネット民

イ、イッチが……皆を連れて海に行く……だと……!?

 

102:名無しのネット民

へ、ヘタレなイッチがか!!!???

 

103:名無しのネット民

おっと、これは一歩前進か?

 

104:名無しのネット民

祝え!!!!

 

105:名無しのネット民

祭りの始まりだ―!!!!

 

106:名無しのネット民

だからまだマグロのシーズンじゃないと言ってるだろ

 

107:名無しのネット民

結婚式場のセッティング終わってねぇから焦んなよイッチ

 

108:名無しのネット民

教会まだ建て終えてねぇぞ

 

109:名無しのネット民

ぐぁあああああああああああああああああ!!!!

鍋の振りすぎで腕がぁあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!

 

110:名無しのネット民

>>109 なんでスレ見てんだよww

 

111:名無しのネット民

>>109 病院行け病院

 

112:名無しのネット民

イッチの神の目見てひらめいたから宝石加工のイメージ図わいたぞ

肝心の宝石がないZE☆

 

113:名無しのネット民

海外でサーカスの依頼入ったからあと2週間は待ってクレメンス

 

114:名無しのネット民

今からコンサートあるのにいきなり予定をぶつけるのはヤメルルォ!!!

 

115:名無しのネット民

音楽系Y○uTuberの企画に呼ばれてんだけど……

 

116:仙衆夜叉の陽天

おまいら餅つけ

 

117:名無しのネット民

餅ついた

 

118:名無しのネット民

落ち着いた

 

119:名無しのネット民

かなり落ち着いた

 

120:仙衆夜叉の陽天

俺はまだ結婚しないゾ

 

121:名無しのネット民

は?

 

122:名無しのネット民

は?

 

123:名無しのネット民

は?

 

124:名無しのネット民

は?

 

125:名無しのネット民

は?

 

126:名無しのネット民

は?

 

127:名無しのネット民

は?

 

128:名無しのネット民

は?

 

129:名無しのネット民

は?キレそう

 

130:名無しのネット民

キレちまったよぉ……久々になぁ……!!

 

131:名無しのネット民

上のキレてる奴らはさておき、イッチがヘタレなのはよぉ………くわかってるぞ

 

132:名無しのネット民

どうせ気晴らしに海行こうとかだゾ

 

133:名無しのネット民

あんだけ迫られてるのに手を出さないとか

 

134:名無しのネット民

いつ押し倒されて(性的に)食われるのか分かったもんじゃないのに

 

135:名無しのネット民

このヘタレ!甲斐性なし!童貞野郎!

 

136:仙衆夜叉の陽天

うるっせ!

いいだろ別に!

それともなんだお前ら?出会ったばかりの人に手を出せるのか?

 

137:名無しのネット民

無理に決まってんだろ

 

138:名無しのネット民

火を見るより明らかなこと言ってんじゃねぇよ

 

139:名無しのネット民

ド 正 論

 

140:名無しのネット民

正論すぎて草が生えるわね

 

141:名無しのネット民

俺たち誰でも童貞野郎だからね仕方ないね

 

142:仙衆夜叉の陽天

だからなんだよ……

 

俺は彼女たちのことが大切だと思ってるよ

だからこそ、ちゃんとした付き合いを経てからの方がずっといい

雰囲気に流されてだったら自分はクズになるから、それならヘタレでいいと思ってるんだ

 

143:名無しのネット民

イッチ……

 

144:名無しのネット民

くぅ!その想い、しかと受け取ったぜ!

 

145:名無しのネット民

そうだよな……

 

146:仙衆夜叉の陽天

まだ出会って1か月も経ってないもんな……

 

147:名無しのネット民

それなら仕方ない

 

148:名無しのネット民

だけどイッチ、それだけでは不十分だ

 

149:名無しのネット民

だから……

 

150:名無しのネット民

だから……?

 

151:名無しのネット民

 

 

 

全員の水着選んで来い

それもとびっきりいいのをだ

 

 

 

 

152:名無しのネット民

…………………なるほど……

 

153:名無しのネット民

はぁ~~…………(クソデカため息)

うらやましすぎて死にそう

 

154:名無しのネット民

美女の水着選べるなら死んでもいいけどな

 

155:仙衆夜叉の陽天

は?

 

156:名無しのネット民

いい提案だ

ヤッてこいイッチ

 

157:名無しのネット民

ナニをやるんですかねぇ……

 

158:名無しのネット民

それはもうナニでしょ

 

159:名無しのネット民

海には多数のシチュエーションがあるからな

 

160:名無しのネット民

盛大にヤッてこいやイッチ

 

161:仙衆夜叉の陽天

ちょ

 

162:名無しのネット民

んじゃ、俺たちは仕事に戻るか

 

163:名無しのネット民

そうだな~

 

164:寒中水泳

俺もペンギンのピータンにエサ取りの仕方を教えに行ってやらねぇと

 

165:名無しのネット民

乙~

 

166:名無しのネット民

乙~

 

167:名無しのネット民

今日は早かったな~

 

168:仙衆夜叉の陽天

…………ちょ

 

 

ちょっと待てやおまえらぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

「待てやぁあああああああああああああ!!! あ? へぶっ!?」

 

けたたましい目覚まし時計の音に驚いたのか、それとも夢で見た掲示板の民の期待に理解が追い付いたのか、叫びながら()()()()()飛び起きた青年は、勢い余ってベッドから転げ落ちてしまう。

 

「いったたた……あんにゃろう共……ナニをヤルってんだ……俺は! 清い交際がしたいんだよ! ……おろ? ここどこだ?」

 

ある程度痛みに悶えたり叫んだりを繰り返していた青年は、自身がいるところに違和感を覚えます。

まず、自分が住んでいるのは和風建築の武家屋敷。

故に構造としては畳が多く、ベッドなどの跡がつきそうなものは使っていない代わりに、敷布団を敷いてその上に寝ていた。

だから、自分の家にベッドがあるのはおかしい。

 

他にも、今自身がいる部屋は祖父譲りの古臭い木の香りがする由緒正しき屋敷ではなく、都会にありそうな白い壁紙とフローリングによって構成された近代的な部屋であった。

 

そして何より、自身の大切な存在である異世界の神達の姿がないのである。

あの、青年のためなら国を捨て、世界すら越えても良いと言ったあの者達がだ。

 

「……神の目の副作用かなんかか?」

 

つい昨日手に入れた物が原因かもしれないと結論付けた青年は一先ず部屋の外へ出た。

 

部屋の外には短い廊下があり、突き当たりには下へ降りるための階段がある。

突き当たりの反対側の窓からは白い光が入り込んでおり、明かりがついてる気配がなくとも、部屋は明るく感じられた。

 

しかし、あまりにも光が無機質すぎる。

そう思った青年は、光の当たっている床に手を触れた。

次の瞬間、青年の顔が驚愕に染まった。

 

「!? 日の光が当たってるはずなのに暖かくない……!? どうなってんだ……!?」

 

そう、日の光が当たって暖まっているはずの床は、まるでなにも暖かみを感じられなかったのです。

感触は確かに材料となった木と、ワックスがかけられた床という感覚を伝えてきますが、まるで別物のように温度が感じられないのです。

それこそ冷たいという感覚すらも。

 

「なんだよ、ここ……」

 

青年は困惑しながらも進んでいく。

一階に降りれば、そこにはテーブルと椅子の存在するリビングとキッチンが融合した場所があり、テーブルの上にはお盆に乗せられた料理と書き置きの紙があった。

紙には「冷めないうちに食べてね ~お母さんより~」と書かれており、両親ではなく祖父が育ててくれた青年にとっては、まるで空想でしかないようなワンシーンであった。

 

「この字……お袋のか?」

 

だが、青年には見覚えがありました。

そう、年に数回は帰ってくるは両親の片割れ――『母』の字とそっくりだったのです。

その時、自身の腹が控えめに空腹を訴える音を鳴らしたことで、青年はため息を吐きながらも食事に手をつけたのであった。

 

「……うまい……お袋の味だ……」

 

普段は家にいないが、帰ってきたときには非常に美味しい料理を振る舞ってくれる母。

その味を青年は覚えていました。

だからこそ、覚えのある味とこの不可思議な空間が相まり、さらに混乱が増していく。

ここはどこで、これを作ったのは誰か……一先ずは朝食を食べ終えることにしました。

 

料理としては、少し塩っ辛く味付けされた焼き鯖、自家製の味噌で作られた味噌汁、ピンと炊きたてられた白米、その他小鉢があるという非常にシンプルなものでした。

ですが、そのどれもが味わったことのある味。

 

「本当になんなんだよここ……」

 

そう思いながらも、青年は食器を下げてまた家の中を探し出す。

しかし、家の中は至って普通で、どこにでもありそうな一軒家でした。

ただ他のところと違うのは、窓から覗ける光景が全て紙を張ったかのように真っ白だということ。

ならばと思い、青年は外に繋がるであろう玄関の扉に手を掛けました。

 

「流石にこの先になにもなかったらマジで分からん……だけど、動かなきゃ始まらない……!」

 

そう決心し、扉を開け放ちました。

 

そして、目に勢いよく飛び込んできた光景に、青年は目を見開きます。

 

「こ、こは……」

 

 

 

――そこは一面の花畑でした。

 

 

 

赤、黄色、白の至って普通の花もあれば、青い薔薇といった珍しい花も咲いています。

しかし、その花園には統一感がなく、まるで図鑑から無作為に引っ張り出してきたかのようでした。

そんな幻想的で非現実的な光景を前にして動きを止める青年。

何を思ったのか、勢いよく頬を叩きました。

 

「! いっつぅ……ゆ、夢じゃないみたいだな……」

 

そう結論付けて、花園を進もうとしました。

 

しかし、

 

「いいえ。これは夢よ◯◯」

 

背後から親しい人の声に話しかけられたことで足が止まりました。

思わず勢いよく振り返って捻りを加えた拳を繰り出す青年。

ですが、その拳が相手に直撃する前に誰かに止められました。

 

「おっとっと……反応が良いのは褒めるけど、そういうのは相手をよく見てからしなさい」

「ふふっ、ありがとうね、あなた?」

「は――?」

 

警戒心をむき出しにしていた青年は、冷静になった頭で自身の拳を止めた『男性』とそんな『男性』に話しかける『女性』の姿を見て固まります。

 

――ゆるふわとした雰囲気をもつ女性と、優しげな雰囲気を持つ男性。

 

そんな彼らは……

 

 

 

 

 

「親父……? お袋……?」

 

 

 

 

 

青年の両親であった。







※後書き※

たぶん疲れてるからかキレがなかった
次はもっと良いものを作ります


※登場人物紹介※

・イッチ

今回ようやく「神の目」を手に入れた(返してもらった)相変わらずヘタレなハーレム野郎
掲示板の皆から「もう早よくっつけ」言われてるけど全然くっつこうとしないヘタレ
よく分からない場所で『両親(?)』と出会ったが果たして……


・イッチの爺ちゃん

いろんな女性に声をかけたが、現在のツレであるお婆さんとは今もラブラブ
結構頑張ったらしいが子供は恵まれなかったらしい
じゃあなんでイッチは生まれとるんやろなぁ……


・神様四人衆

イッチの爺ちゃんが神の目(イッチの)を持っていたことに驚いてるらしい
次の休みに海に行けるとのことなので割りとウキウキしてるらしい
しかし、こっちのイッチが謎に包まれててかなり心配らしい


・寒中水泳ニキ

相変わらずやベーことしてる人
この人だしときゃなんとかなると思ってる
結構前に幻◯郷なる場所に行ったことがあるとかないとか
そこに住まう妖怪からは『お前食べたらこっちまで頭おかしくなりそう』言われたらしい
せっかく食べてもらおうと男体盛りしたのに……(それが原因だろ)


今日はちょっと筆の乗りが悪かったです
そろそろ一旦休憩いれようかなぁ……

お気に入り登録や感想、評価やここ好き等々、たくさんしてもらえると作者がインド版ハ◯ー・ポッターになりますのでドシドシ送ってきてください!

それでは皆様、また次回~

(・ω・)ノシ


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