東方幻想郷日記   作:盈月さん

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第5話 神々の顕現

幼女の攻撃を受け、気を失っていた俺は、ドアが何個か存在している謎の空間で目を覚ました。

 

「あら、起きたようね…」

 

声が聞こえ、声の方を振り返ってみると、見惚れる程美しい和服姿の美女が正座して、こちらを見ていた。

 

「初めまして、私は貴方に力を貸している天照大御神よ」

 

美女のぶっ飛んだ発言に、一瞬耳を疑った。

だが、美女から神々しいさを感じるので、天照大御神ということは本当なのだろう。

 

「…その天照大御神様が何でここに…?」

「あら?気づいていなかったの…?……まぁ、気づいていたらあんなに力を連発しないわね…」

 

天照は呆れた顔をして溜息を吐いているが、俺からすれば何のことかさっぱりなのだ。

 

「貴方の能力、神々の力を扱う(・・・・・・・)程度の能力は、私達神々を自身の体内に取り込み、取り込んだ神々の権能を使うことができるようになるのよ」

 

天照から説明を受け、俺は絶句した。

俺はてっきり神のような力が使える程度ばかりだと思っていた。だが、それがまさか神々自体を取り込んで、権能を使えるようになる能力だったとは…!

神々ってことは、天照以外にも神が居るのだろう…謝らないと…

俺が神々の怒りを買った自分の愚かさに痛感していると、

 

「謝るのなら、先にゼウスちゃんの方が良いわよ…貴方、彼の雷の力を惜しみなく使っていたでしょ?お陰でゼウスちゃん、激怒して貴方が気絶した隙を狙って、今この身体の主導権奪っているわよ」

 

天照の指さす方を見てみると、鉄の扉からバチバチと雷が出ており、明らか怒っているゼウスの部屋だと分かった。

 

「覚悟を決めて早く行かないと、ゼウスちゃんにこの身体を完全に奪われるわよ」

「……分かった、行ってきます…!」

 

ゾッとする発言を天照にされ、覚悟を決めた俺は鉄の扉を開け部屋に入った。

 

 

「遅い!」

 

ゼウスが身体の主導権を握ったことで、空を飛べるようになった美少年ことゼウスは、妖夢がスペルカードを発動する前に距離を詰め掌を突き付けた。

 

「神雷 『ケラウノス』!」

 

轟音と共にゼウスの掌が光り、雷が妖夢の身体を突き抜けた。

 

「カッ…ハッ!」

 

弱めているとはいえ、雷が直撃した妖夢は気絶し、そのまま地面へと落ちていく。

 

「妖夢!…レミリアお願い!」

「分かっているわよ!」

 

霊夢は妖夢を受け止め、ゼウスの気を引くようレミリアに頼んだ。

 

「魔符 『全世界ナイトメア』」

 

時計回り回しながら三方向からクナイの形をした弾と、大きめの弾をレミリアはゼウスに向かってありったけぶつけようとする。

 

「甘い!神剣 『セオステムノー』」

 

ゼウスは美少年が使っていなかった刀を使い、大きな斬撃を作り出してレミリアの攻撃を無効化した。

そしてゼウスは、攻撃を無効化され驚いているレミリアと距離を詰め、レミリアの身体に掌を当てた。

 

「神雷 『ケラウノス』!」

 

妖夢に与えた時よりも強い雷をレミリアに流した。

 

「…」

 

レミリアはゼウスの雷によって気を失い、妖夢同様地面へと落ちていく。

 

「レミリア!」

 

妖夢を安全な場所に運んだ霊夢が、間一髪のところでレミリアを受け止め、そのまま安全な場所へと運んだ。

 

「何よ、その出鱈目な力…!」

 

ゼウスの力によってやられた二人を見て、霊夢はお祓い棒を構えながらゼウスを睨みつけた。

 

「これが儂本来の力だ。小僧の時とは全く違うぞ」

 

ゼウスは始め、全知全能に恥じぬ力を霊夢達に見せつけ、闘心を折ろうとしていた。そのため、先程の台詞で完全に折れただろうと確信したのだが、

 

「舐めないで頂戴、私は博麗の巫女!貴方のような奴から幻想郷を守るのが本職よ!」

 

逆に霊夢の闘心を更に燃やしてしまった。

この作戦は失敗だったかっと、ゼウスは内心で思いながら、自分に挑んでくる博麗の巫女と戦いを始めた。

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