まさか日刊ランキング乗るとは思っていませんでした。
こんな駄文にありがとうございます。
うれしくて小踊りしてたら脚の小指を角にぶつけて内出血しましたがロイヤルビタージュースのお陰で私は元気です。
「待たせたなネイチャ、遅くなってしまってすまない。」
現在時刻は午後1時を過ぎて15分。美浦寮の玄関前で待っていた私に対して、ジャージ姿でやって来たルドルフ先輩は申し訳なさそうにしながら合流した。額から少し汗をかいている事からルドルフ先輩が急いで来てくれた事が私には分かった。
「いえ、ルドルフ先輩もミーティングで遅れたんですよね?寧ろ私が楽しみで早く待ってた位ですよ!」
「そう言ってもらえると私としても助かるよ。」
それじゃ行こうか。と、ルドルフ先輩の案内でチームリギルの部室へと歩き始めた。各チームの部室が固まっているエリアは校舎を跨いだ北側の敷地。少し歩くことになるが、私としてはこういうのんびりと誰かと歩くというのは嫌いではない。
寧ろルドルフ先輩とのんびり話しながら歩くのはとても楽しい。基本的に寮の部屋以外では別行動なので新鮮だった。
「トレーニングの調子はどうだ?順調か?」
2人で歩きながら、お互いが居ない間の話を他愛もなく話す。それでもやっぱりウマ娘として会話が走りの方向へとなってしまうのは仕方ない事だと思う。
「はい、トレーニング量は変えずに主にフォームやストライド、踏み込みを重点的にやってます。」
「そうか、まぁネイチャなら心配は無いだろうが、オーバーワークだけには気を付けるんだぞ?」
「はい、ちゃんと毎日計算してトレーニングしているので大丈夫です。」
私はそう言って、バッグからトレーニングノートをルドルフ先輩に見せる。受け取ったルドルフ先輩も、苦笑しながら私のノートの中身を見た。
「相変わらず良く出来てるな。これなら今からでもトレーナーになれるんじゃないか?」
「まさか!まだまだ知らない事や分からない事だらけですよ!だから今日はリギルのトレーナーさんのお話を聞けるのが私嬉しくって。」
返して貰ったトレーニングノートをバッグへとしまいながら、私はルドルフ先輩の言葉に否定の言葉で答えた。実際、私はまだまだ知らない事ばかりでトレーナーのトの字も理解出来ているか怪しいのだ。
今日の体験を元に、もっと精進したいと思っているのが率直な私の思いだ。
「
「分かりました。でもルドルフ先輩、
「はははは!これは一本取られたな。確かに、驕ることなく全力で努力するネイチャにふさわしい言葉だ。
おっと、さぁ着いたぞネイチャ。此処が私の所属するチームリギルの部室だ。」
楽しい時間は直ぐに過ぎるもので、もうリギルの部室へと着いた。目の前にあるのは達筆な文字で書かれた『リギル』の看板。建物自体は他のチームと全く同じだけど、そこだけは他のチームと違って異彩を放っている。
「遅かったわねルドルフちゃん。おハナさんは中でもう待っているわよぉ?」
「すまないマルゼンスキー。ネイチャと話しているとつい時間を忘れてしまってな。」
「という事はその娘が噂のナイスネイチャちゃんね?
初めまして、私の名前はマルゼンスキーよ。よろしくね?」
大丈夫。もう耐性が付いたからいきなり名バに会っても前みたいにビックリすることは無い。嘘です内心メッチャびっくりしました。
『スーパーカー マルゼンスキー』
8戦8勝、重賞2勝うちG1を1勝した名馬、総獲得賞金7660万1000円。持ち込み馬ゆえにクラシックには出場できなかったが、その余りの強さゆえに多くのファンから『ダービーに出ていればマルゼンスキーが勝った』と惜しまれるほどだった。
ウマ娘としても、確かにリギル所属だったし時期的にテンポイントさんが居るならマルゼンスキーさんも居るだろうなとは思ってたけど、実際に会うとなんと言うか…………ホントにマブい。
「中等部1年のナイスネイチャです!何時もルドルフ先輩にはお世話になってます!今日はよろしくお願いします!」
「元気があってチョベリグね!ルドルフちゃんったらリギルではいっつもナイスネイチャちゃんの事ばっかり話すのよ?」
「ちょ!?マルゼンスキー!」
マルゼンスキーさんの口を慌てて抑えようとするルドルフ先輩、その顔は真っ赤である。本人、ていうか私の前でバラされた事が恥ずかしかったらしい。可愛い。
「もう、別に恥ずかしがらなくても良いじゃない?だって自慢の後輩なんでしょう?」
「うむ、ネイチャは自慢の後輩だ!」
何故かそこは即答してしまうルドルフ先輩。言ってからシマッタとばかりに地面に蹲ってしまった。いや……私的には嬉しいですけどね?
でも恥ずかしいなら言わなくていいでしょうに…………
「さ、お話はこれくらいにして中に入りましょ?おハナさんが待ってるわよ?」
身悶える事数分、ようやく回復したルドルフ先輩を確認してからマルゼンスキーさんはそう言って部室の中へと私とルドルフ先輩を促した。
マルゼンスキーさん、ルドルフ先輩、私の順番でリギルの部室へと入ってく。所属ウマ娘が多いから私物とか多いのかなぁと思っていたが、流石は管理主義のチームリギル。私物の類は一切なく整理整頓された室内は実に清潔感を感じる物だった。
「おハナさん遅れてすみません。ネイチャを連れてきました。」
ルドルフ先輩が部室の中で待っていたおハナさんにまず謝罪した。アニメまんまのキリッっとした印象のおハナさんは、ルドルフ先輩に一瞥した後に私へと目を合わせた。
「午前中のミーティングが長引いてしまったから仕方無いわ。ルドルフ、彼女が貴女の言ってたナイスネイチャね?」
「中等部1年のナイスネイチャです!本日はよろしくお願いします!」
「私がチームリギルのトレーナーをやってる東条ハナよ。担当の娘達からはおハナさんって呼ばれてるからナイスネイチャも好きに呼んでいいわ。」
優しく微笑むおハナさん。第一印象はOKだったらしい。
「えっと、私の事は長いのでネイチャと呼んでいただければ幸いです、おハナさん。」
「じゃあそうするわね。取りあえず立ち話も何だから座っ「お!ナイスネイチャじゃねぇか!」…………沖野。」
おハナさんが私達に席を勧め様とした時、被せる様に部室の入り口から声が聞こえた。
「なんだよ待ち合わせってリギルん所だったのかよ!言ってくれりゃ俺が案内したのによぅ?」
「まず礼儀としてノックをしろと何回言わせるの沖野!」
おハナさんの言葉を遮ったのはお昼前に会った沖野さんだった。実に2時間ぶりの再会である。しかもおハナさんのお小言をヘラヘラ笑ってスルーしている。
「ネイチャ、知り合いだったのか?」
どうやらルドルフ先輩は沖野さんを知っていたらしい。まぁ、今みたいなやり取りを見せられたら普段からやっているんだと思うから納得である。
「えっと…………午前中のトレーニングの時に初めてお会いしました。」
「それにしてはやけに親しげだったが?」
「さ、さぁ?私もいきなり脚を触られてびっくりしてたので何が何だか…………」
言ってから私はミスッたと思ってしまった。スゥーとルドルフ先輩の目からハイライトが消えて、耳を絞り脚で部室の床をしきりに搔いている。やばい、あれは入学初日に私が遭遇した
ルドルフ先輩は蹄鉄付きシューズを履いている為、静まり返った部室に金属の摩擦音が反響する、一回音が鳴るごとに沖野さんの顔がどんどん真っ青になっていく。
「「…………ほぅ?」」
何とか穏便に済ませようとおハナさんに助けを求める様に顔を向ければ、希望は既に切れた蜘蛛の糸。案の定おハナさんもルドルフ先輩と同じ様に眼鏡越しに目が般若みたいになってる。ごめんなさい沖野さん私の失言でした。
「えぇ~と……お2人さん?一旦話し合おうか?」
「はぁい、じゃあネイチャちゃんはちょっとお外でお姉さんとヤングなお話でもしてましょう?」
私はマルゼンスキーさんに背中を押される様にして部室から外に連れ出された。連れ出される寸前に見えた沖野さんの目、あれはライオンに睨まれた草食獣みたいだった。
ごめんなさい沖野さん。でも正直ウマ娘に対してのあの行為は自業自得です。
ゆっくりと閉じられる部室のドアがまるでライオンが獲物に襲い掛かるカウントダウンに見えた。…………南無
閉じられた後の出来事について…………私は知ることは無かった。
すみません、一回で終わらせるつもりだったんですが流石に徹夜3日目は限界でした。
中途半端に感じるかもしてませんが2回に分けさせていただきました。申し訳ありません。
シガーネイチャのジュニア期以降の進路
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ルドルフ先輩に続け無敗三冠
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いやいや、トリプルティアラこそ至高
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もっと上を目指そう海外クラシック挑戦
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良いパワーしてるね?国内外ダート挑戦
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その他