まず、投稿が遅くなってしまい申し訳ありません。リアルの事情とかシンボリ家ってどう表現すればいいんだ?とスランプがあったりと色々あって遅れてしまいました。
まあ、他にも他サイトでオリジナル小説を試しに書いてみたりしてたんですけどね。設定が面白くないのかはたまた私の文章が面白くないのか…………
まったく読まれないし感想も来ない。評価されるされない以前の状態で
「これは大人しく続きを書けって事か」
と落ち込みながら今回書いていました。
ルドルフ先輩と共に身支度が済んだのは起きてから大体40分ほど経った頃だった。洗顔や着替え等の身だしなみに時間がかかるのは女の子故仕方無い。寧ろ外出とかじゃ無いので随分と簡単に済ませた方だと私は思う。
もっとも、時間がかかった原因の1つはルドルフ先輩の覚醒に時間が掛かってしまった所も大きいと思うけど…………
そんなこんなでいざ朝食を食べる為にメイドさんに案内して貰ったのだけど、案内されたのは何というか凄くシンプルで、言ってしまえばごく普通の一軒家のダイニングとそう変わらない広さの部屋だった。
もっとお金持ちらしい広いダイニングとか、豪華絢爛な装飾とかあるのかと身構えていた身としては良い意味で拍子抜けだった。私とルドルフ先輩が席に着いてそれぞれに出された朝食もごく普通の和食。綺麗な焼き目のついた焼き鮭に大根と胡瓜の浅漬け、豆腐とワカメのお味噌汁に1粒1粒が立っている熱々の白米。多分食材は厳選した良い物を使っているんだろうけど、それでもごくごく普通の一般的なメニュー。見ただけで唾液が口の中に溢れそうになる朝食がメイドさんによって私の前に運ばれてくる。
とても美味しそうだ。唾液が出るほど美味しそうなのだが、先ほどまで感じていた空腹感は消え失せ、昨日と同じ様に胃痛が徐々に私を支配して来るのだ。湯気の立つ朝食を挟んで私の対面に座る人達、沖野さんの無精髭とは違う綺麗に整えられたファッションとしてカッコいい顎鬚を蓄えた壮年の男性と、学生と言われたら信じてしまいそうな見た目をしている綺麗なウマ娘。
「ナイスネイチャさんだったかな?食べていない様だけど朝はパン派だったかな?だとしたら済まなかったね。事前に聞いておくべきだった。」
壮年の男性がそう私に話しかけて来た。慌てて大丈夫ですと答えてから私は一口味噌汁を飲んだ。…………ああ、痛む胃に味噌汁が染みて来る。美味しい。
「ナイスネイチャさんには娘のルドルフが凄くお世話になっているって聞いてるわ。」
今度は男性の隣に座っているウマ娘がそう話しかけて来た。そう…………この2人、ルドルフ先輩のご両親なのだ。
いやまあ、部屋に案内されて一緒に食卓に座っている時点でシンボリ家の親族の人達なのは流石の私も分かってはいたのだけど、ルドルフ先輩のお父さんは兎も角お母さんの方はどう見たってまだ学生にしか見えないのだ。食事前にルドルフ先輩にご両親の紹介をされて驚愕してしまった私は仕方ないと思う。
確かにさ、朝セバスさんにルドルフ先輩のご両親も一緒に朝食を食べられるって聞いてはいたけどさ?もっとこう、何ていうかお金持ちとか名家特有のオーラって言うかさ?映画とか漫画とかアニメとかでいるじゃん?そういう雰囲気の人。そう言うのを私は想像してしまっていたから最初は分からず夏休みで来ている親族の方々だと思ってしまったのだ。
だってルドルフ先輩のお父さんの恰好はどう見ても一般家庭の休日のお父さんみたいなラフな恰好してるし、ルドルフ先輩のお母さんの方もさっき言った通り学生と言われれば通じるほどお若く見えるのだ。本当に子持ちとは思えない。
「そう言えばナイスネイチャさん知ってる?ルドルフったら電話して来たと思ったら何時も貴女の事ばかり話すのよ?」
「うぇ!?」
「ちょ!?お母様何を言っているんですか!」
遅まきながら食事を始めた私に、ルドルフ先輩のお母様が笑顔でそう言って来た。思わず変な声を出してしまった私と、椅子から立ち上がる勢いで慌てて止めに入るルドルフ先輩。
「そんなに慌てる事も無いじゃない。貴女何時もナイスネイチャさんと今日は何した、明日は何をするんだって嬉しそうに言うんだから。」
「それはそうですが、今言う事では無いでしょう!」
「何だ?母さんには電話していたのか?父さんには全く電話をくれないじゃないか。」
「お父様は今入ってこないで下さい!」
「…………そうか。」
ルドルフ先輩は顔を真っ赤にしてルドルフ先輩のお母さんに突っかかる。そこにルドルフ先輩のお父さんも入って来たので急に食卓が騒がしくなってきた。ルドルフ先輩に入って来るなと言われしょんぼりと食事を再開するルドルフ先輩のお父さんは少し可哀そうだった。何だろう、前世で年の離れた妹の反抗期を体験していた身としては少しだけルドルフ先輩のお父さんに同情してしまう。
「あの…………ルドルフ先輩はご実家でもこんな感じなんでしょうか?」
思わず、というかルドルフ先輩とお母さんの会話に私は巻き込まれたくなかったので寂しそうに食事をしているルドルフ先輩のお父さんにそう話しかけた。
「いや、普段は当たり障りのない会話しかしないんだけどね。母さんもルドルフが友達を連れて来た事が嬉しかったんだろう。」
「そうなんですか?」
「そうだとも、ルドルフがあんなに感情を表に出すなんて最近では殆ど無かったんだ。ナイスネイチャさんのお陰だね。」
「いえ、私は寮が同室の後輩であって仲良くはさせて頂いてますがお友達なんて流石に…………」
「なに、同じような物さ。寮の同室で、更に仲の良い後輩が出来てルドルフも嬉しかったんだろうね。」
笑顔を浮かべながらそう私と会話するルドルフ先輩のお父さんに、私はそうですかと相槌を打つしか出来ない。
「まったく、ルドルフは昔から素直じゃないんだから。」
「それを言うのでしたらお母様こそそうでは無いですか!」
あーだこーだと言い合うルドルフ先輩とルドルフ先輩のお母さん。2人共お互いの会話に熱中していて、私とルドルフ先輩のお父さんは最早蚊帳の外の状態。もっとも、私とルドルフ先輩のお父さんも口を挟むこと無く呑気にお味噌汁を啜りながらそんな2人を眺めているだけ。
「こんなに賑やかな食事も久しぶりだ。ルドルフが小さい頃以来だ。」
「そうなんですか?」
独り言だったのだろう。ルドルフ先輩のお父さんはボソッとそう呟いた言葉に私は思わずそう返してしまった。
「なに、昔のルナ…………ルドルフも今の様な感じで食事の席でその日あった事を嬉しそうに話したり、母さんにからからかわれて不貞腐れたりしていたんだ。」
「…………意外です。」
「セバスから聞いているだろう?ここ数年は笑顔も見せてくれ無くなってしまった。私達が無意識にしても無責任にルドルフに期待を押し付け過ぎていたのさ。子供というのは人の感情にかなり敏感だ。ルドルフが私達の期待に応える様に結果を出した結果、あの娘は友達と呼べる存在が居なくなってしまった。」
悲しいのか、それとも辛いのだろうか…………私には分からなかったけど、2人を見つめながら少し困った様に笑いながらルドルフ先輩のお父さんはそう語った。
「けどねナイスネイチャさん。君がルドルフの同室になってからあの娘は昔の様に笑う様になってくれた。さっきは冗談で電話してくれないとか言ったけど、たまに帰って来た時とかは嬉しそうに話してくれるんだよ?」
2人から目を離し、改めて私を見ながらルドルフ先輩のお父さんはそう続けた。
「だから私や母さんは君に感謝しているんだ。昔の様なルドルフに…………いや、年相応の明るさをルドルフに戻してくれた君に。」
「私は別に…………」
「良いんだ、セバスから聞いている。だからこれも私達大人の無責任な感謝の押し付けさ。ナイスネイチャさんは気にしないで良いんだ。」
「…………はい。」
「有り難う……ルナと仲良くしてくれて。本当は誰に似てしまったのか変に気の強い我が儘っ娘なんだけど、どうかこれからもルドルフの事をよろしく頼むよ。」
そこに居たのはシンボリ家の当主では無く1人の子を持つ親にしか出せない優しい微笑みを浮かべたルドルフ先輩のお父さん。
「お父様!何時までネイチャと話しているんですか!」
「そうよ貴方。私だってナイスネイチャさんとお話したいのよ?」
「あはは……すまないね。2人の話が長いからついついナイスネイチャさんと話し込んでしまったよ。ほらお話するなら先に食事を済ませてしまおう?そうすればルドルフも母さんもゆっくり雑談出来るだろう?」
どうやらいつの間にかルドルフ先輩達の言い合い?は終わっていたらしい。ルドルフ先輩のお父さんは私に見せていた笑顔を直ぐに戻して2人にそう返事をした。
私とルドルフ先輩のお父さんは既に朝食を食べ終えて食後のお茶(緑茶)で口を潤しているが、言い合いに夢中だった2人はまだ少し残っている。ルドルフ先輩のお父さんの言葉を聞いて、はしたなく無い程度に急いで残りを食べ始めたルドルフ先輩達を、私とルドルフ先輩のお父さんが微笑みながら眺める。そんな少し変な状況の中で、不意に私は気づいた。私の胃痛もいつの間にか嘘の様に消え去っていたのだ。
多分だけど、ルドルフ先輩のお父さんの話を聞いたからだと思う。だってここにいるのは確かにお金持ちでウマ娘世界ではかなり発言力のある名家、シンボリ家の人達。
だけどごく普通のお父さんやお母さん達と同じ、ごく普通の一般人と同じ1人の我が子を愛するお父さんとお母さんだって分かったから。場違い感はまだまだ全然…………いや結構残ってるけど、少なくとも胃痛を感じてしまう程緊張する事は無くなった。
「そう言えばルドルフ。今日はナイスネイチャさんをターフに案内するんだろう?」
「はい。ついでに日課のトレーニングをしようかと。」
「だったらしっかり水分補給をしなさい。今日も予報ではかなり暑くなるそうだ。」
「そうね。後で使用人達にスポーツドリンクを持って行かせようかしら?」
「母さん。ルドルフもナイスネイチャさんも現役のトレセン生なんだ。その辺はちゃんと自分で準備するさ。」
「お父様の言う通りです。ネイチャに運動中に効率の良いスポーツドリンクのアレンジも教えて貰ったので安心して下さいお母様。」
「あらそうなの?」
「私は本で読んだ事をルドルフ先輩に伝えただけなのでそんな大層な事はしていませんよ。」
朝食を食べ終わったルドルフ先輩達も合わせて全員で食後のお茶を飲みながらのんびりと雑談に移って行く。食べ終わったお皿はいつの間にかメイドさんによって下げられていた。
さてさて、ルドルフ先輩のお父さんも言っていたが今日も暑くなりそうだしきちんとスポドリでも作りますかね。材料はバックに入れてあるしそう時間は掛からないと思うし、シンボリ家の自家用コースなんてどんな感じなのか興味もある。ある程度雑談も落ち着いたら準備しますか。
そんな事を温かい緑茶の注がれた湯呑を口に含みながら考えていたのだけど、実は私はこの時すっかり忘れていたのだ。ここはシンボリ家、ルドルフ先輩の他にもあのウマ娘が来る可能性がある事を…………
「へぇ…………お前がナイスネイチャか。」
蒸し暑いターフの上で、私はそのウマ娘と対峙してしまった。
約二か月ぶりなので文章に違和感があったらすみません。
シガーネイチャのジュニア期以降の進路
-
ルドルフ先輩に続け無敗三冠
-
いやいや、トリプルティアラこそ至高
-
もっと上を目指そう海外クラシック挑戦
-
良いパワーしてるね?国内外ダート挑戦
-
その他