五分の四の姉(男)と五等分の花嫁   作:狐の化狐

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前回の投稿から半年経ってるっていう。

……マジ??



月日を経て

みんなから離れてもう3年が経った。

あのクズは各地を転々として俺を連れ歩き、何度か手伝わされたこともあった。

正直、思ったよりは普通の生活を送ることが出来ていた。料理はしてくれなかったので、自分で作ったりはしたが。

今年から、何なら明日から高校生で受験勉強も大変だった。この経験は前世だけで十分だったんだけどなぁ。

で、そんなことより…

 

零「これ、だよなぁ」

 

目の前にはクズが買ってきたらしきスマートフォンがぽつんと置かれていた。ちなみに今俺は借家に住んでいるけれど、どこの部屋にもあいつはいなかった。

意を決してスマートフォンの電源を入れる。すると、メールに一件の通知があった。

『高校を転々とするのは大変だろうから、そこの借家で暮らしておいて。後仕送りはするけど、ちゃんとバイトもしてね。』

中身は長かったので割愛しているが、大体こんな感じ。ほんとに終わってる。

 

零「散々人のこと連れまわして、高校生になったら置いてくのかよ!結局、俺を連れてきて何がしたかったんだよ…」

 

ていうか、あんまり休日に外出しなかったから気付かなかったけど、ここってみんなと住んでた所と同じ地域だよね?てことは、高校にみんなが居るかもしれないの?!

…あ、でもみんなから離れたのって俺の方だったか。どうしよう、絶対気まずい。

まぁでも多分いないでしょ。入学式の時に見ればわかるだろうし。とりあえず今日は……バイトの求人見るか~。

 

 

 

 

二「ひまぁ〜」

 

今の自宅であるマンションのリビング、いきなりそう二乃がぼやく。

 

五「暇って…休日にやることないのはわかるけど、じゃあゲームでも勉強でもすればいいんじゃないの?」

 

二「その選択肢だったらゲームしかないじゃーん。それに一花と四葉はランニング行ってるし〜」

 

三「あ、じゃあこれやらない?マリモパーティー」

 

二「いいわね!五月は?」

 

五「私もやります。今日は負けないから」

 

三「いい威勢。でも今日も私が勝つ」

 

二「私も負けるつもりはないわよ!」

 

結局二人が帰ってきてからも続いたし、五月は全敗した。

 

ひと段落して、食事の準備をする。テーブルを囲んでみんなで手を合わせ、その後は食べながら雑談に花を咲かせる。しかし、いつもはどんな話題にも相槌をかけてくる四葉が俯いて目の前のご飯にも手をつけないのだ。その様子に一花が声をかける。

 

一「どうしたの?四葉。もしかして具合悪い?」

 

四「あ、いや大丈夫!で、でもトイレ…行ってくるね」

 

四葉は立ち上がって足早にトイレへ駆け込む。

 

ニ「な、何かあったのかしらね?明日は入学式だから緊張してるとか?」

 

三「あの様子でそれはないんじゃない?」

 

二「例えばの話よ!例えばの!」

 

五「あの…少しいいですか?」

 

二「ん?なに?」

 

二乃の問いかけに答えるというより四葉を案じている全員に向けて五月は話しだす。

 

五「多分四葉は……零穂のことを思い出しているのではないでしょうか?」

 

『零穂』その言葉に全員が反応する。あの日自分たちに、下手くそな嘘までついて、自称お父さんについて行った。たった1人の行方も知らぬ姉の名前だからだ。

 

二「…そいつがどうしたのよ?」

 

三「ちょっと、そいつ呼ばわりはダメじゃない?」

 

二「いいでしょ!3年もどこにいるか分からないのよ?もう…もう他人でしょ!!」

 

五「ニ乃!落ち着いてください!!気持ちは分かりますが…決して、決して他人なんかじゃありません!!」

 

一「はぁい君たち一旦ストップ。四葉帰ってきてるよ?」

 

静止を受け、一花が指を差した方向を見れば四葉が、少しだけ目を赤く腫らして帰ってきていた。

 

一「四葉泣いてきた?随分と腫れてるけど」

 

四「ははは……うん。泣いてきた。……零穂がいなくなってから3年経ったけどなんか変なんだ。これが本当だ、零穂がいないことが正しいことなんだって。そんなふうに思えてきて…寂しくなっちゃった。」

 

とても痛々しかった。毎日ニコニコ笑顔を振り撒いて、喜怒哀楽の楽の権化かのような四葉が歯を出して笑い、未だに泣き腫らした目からいくつも雫を落とす、目の前の光景が。

 

四「私もね、グスッ別にいなくなった零穂に……なにも、何も思わないわけじゃないんだよ?ズズッ…でも私たちがこのまま、零穂に会えないまま忘れちゃうかもしれないって事が…怖いのっ……!」

 

二「……四葉、多分私の声聞こえてたでしょ。ごめんなさい。私も気が立ってて…許してとは言わない。けど零穂は家族だし、いずれ見つけ出して……」

 

三「あれ?なんか段々顔怖くなってない?」

 

一「ほんとだ」

 

ニ乃が言葉を止め、わなわなと震え出す。

 

五「二乃〜?どうどう。落ち着いてぇ」

 

五月の言葉に落ち着いたのか二乃は俯いたまま止まる。

 

一「良かった落ち着「見つけ出してあの馬鹿姉をぶっ叩いてやるわ!!」かなかったかぁ〜」

 

落ち着いてなかった。

 

それでも五姉妹の中に暗い雰囲気は消えていた。

 

 

一方零穂(馬鹿姉)

 

「バイトするって決めてから半年経った気がする…寝ぼけてんのかな?」

 

…うるさいんだよ。

 

 




ホントにすいません。
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