元人理救った人類最後のマスターその2、現在クリプター   作:Mr.ドリアン

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迷走しました


晩の話

 

 

「すいません。夕飯までいただいちゃって」

 

「かまいませんよ。金ちゃんも貴方の事を気に入ってるようですし」

 

足柄山。

 

金太郎伝説の舞台となった山であり、平安における頼光四天王と呼ばれる武士の一人である『坂田金時』が幼少期に過ごしたとされる山であり、現在では確か公時神社って名前の坂田金時を祀る神社があったと記憶している。

 

 

俺は金太郎に引っ張られて、山の麓にあるこの家に連れて来られた。そこで彼女、八重桐さんを紹介され、そのまま一晩泊めてもらうことになった。

 

「おじさん………むにゃむにゃ……」

 

その俺を連れてきた金太郎は夕飯を食べ終え、その後俺と遊び、疲れ、現在は俺の腰にしがみついたまま涎を垂らして眠っている。

 

 

父性を感じずにはいられない状況なのだろうが、個人的には如何せん力の強い彼女にしがみつかれているため、かなり苦しい。

 

俺の転生前の少し筋肉がある中肉中背な体だったら臓物を吐いている自身がある。

 

「大変でしたね。記憶がないだなんて」

 

「なにか手掛かりがあればいいんですけどね」

 

俺は金太郎が眠った後、八重桐さんには転生諸々を省いた事情を話した。まぁ、記憶がないってことと帰る場所がないってことくらいしか話すことはないが。

 

「恐らくですが、貴方は本来ここにいる人ではないと思います」

 

「…………というと?」

 

金太郎を俺から剥がして、布団に運んで毛布を被せた後、戻ってきた八重桐さんは突然言い出した。

 

もしかすれば、なにかヒントが得られるのかもしれない。俺は少し期待した。

 

「私は、詳細は省きますが通力を扱えます。その中でも、宿命通と天眼通に長けています。とはいっても、私は元々水商売をしていた人間です。

その道の修行をしたことは無いため、あまり強いものではありません

宿命通は謂わば自他の過去を見通すことのできる力。天眼通は輪廻を見る力、未来視と思ってくれればいいです」

 

瞬間、俺の頭は宇宙猫になった。

 

「えっと………、つまり?」

 

「貴方の過去と未来を見ることができます」

 

「へ、へぇー?」

 

俺は通力とか言われても正直さっぱりだ。この世界の知識として、魔術の一種であり、Fateではスカンジナビア・ペペロンチーノが神足通と他心通、漏尽通が優れていると言うのを知っているくらいで、詳細についてはわかっていない。仏教に関連する何か、という理解しかない。

 

つまり、修行して神様みたいなことができるんだお!って言ってるってことでいいんだよな?いいんだよね?教えてエ○い人!

 

「ふふ。急に言われても困りますよね。申し訳ございません」

 

「い、いや!その、できれば俺の過去を見れる限りで教えてもらえませんか?」

 

「………………」

 

「あ、あの?」

 

急に黙りこんでしまった八重桐さんに俺は戸惑う。その顔は険しく、俺の事を案じているような気がする。

 

「それが、見えないんです」

 

「え?」

 

「なにも、見えません」

 

俺は八重桐さんの言葉に更に頭の中にハテナのマークが増えていく。ならなぜ話したお前と、それが友人だったら思わずツッコみたくなる。

 

「それがなにかおかしいんですか?」

 

「はい。おかしいです」

 

「おぉ……」

 

八重桐さんはいたって真剣な眼差しなため、俺が異常なのはわかるが、なにがおかしいのかはよくわからない。Fateにおいては、魔術の一種だったと記憶しており、それが効かない相手がいるのもしょうがないのではないかという認識だ。

 

それか、あれだ。俺が無自覚に赤い髪の海の皇帝さんがしたように片栗粉殺しでもしたんだきっと。

 

「貴方の認識がどうかはわかりませんが、我々にとって通力は神の術を人が自身でも扱えるようにと真似たものです。それが通用しないというのは、実力が上の者か、そもそもが我々とは違う上位の存在。謂わば神に近しいものか、神そのものです」

 

八重桐さんは俺の事をじっと見る。

 

「あの白い大樹を知っていますか?」

 

「え?まぁ、はい」

 

急に話題を変えた八重桐さんに俺は混乱しながらも答える。恐らく、白い大樹というのは、空想樹のことだろう。

 

「あれは突然、最近になって現れました。あの大樹が根を張った彼の地は、未知の化け物が溢れかえる何人たりとも入ってはならない危険な場所へと変化してしまいました」

 

俺は表情に出すことこそなかったが、彼女が告げたその事にかなり驚いた。

 

まさか、空想樹の周りがそんなに危険な事になっているとは思わなかったからだ。明日の朝には取り敢えず、空想樹へと向かって見ようと思っていたので、このことが聞けてよかったと思う。

 

「もしかすれば、あの大樹の出現と貴方の存在には少なからず、関わりがあるのかもしれません」

 

 

 

 

 

「一度、“神“に会ってはみませんか?」

 

 




物語の起承転結って感じで言えば、なにもできてないです。一応、これオチにしようってのがあるくるいで。

異聞帯ストーリー的なのは結構固まってるけど、そこまで辿り着くまでの道を全然作ってない。簡単に言えば、家作って内装整えて、外は獣道だけの山に囲まれてるみたいな感じです。

例えも悪いな、うん。

文才が欲しい!



たちけて!()
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