LALE4人と元看守長3人の計7人で酒のつまみが欲しくなりそうなことをしゃべるお話です。
時系列はグランドルートから10~15年後ぐらいを想定しています。
過去の遺恨はなく全員それなりに仲が良い設定です。
※某番組を意識しています。ご了承のほどよろしくお願いいたします。
【葉月】(ハイボール4杯目)
「葉月夕顔のぉ、酒のつまみになりそうな話ーー!」
【妙花】(日本酒3合目)
「くっくっ、どうした夕顔先生。もう酔ってんのか?」
【葉月】
「そこまで強いわけじゃないのよ。3杯も飲めばこうなるわ」
【樹里亜】(白ワイン12本目)
「あははは! たった3杯で酔うだなんてずいぶんと下戸なんですねぇ!!」
【葉月】
「お前が異常なだけよ」
【ソフりん】(レモネードサワー2杯目)
「体質とはいえさすがに吐きそうになりませんか……?」
【ノア】(ウォッカ2杯目)
「歳取っても相変わらず上戸ですね」
【柊一郎】(ビール3杯目)
「シスターってもうアラ──」
【樹里亜】
「柊一郎ちゃん」
【柊一郎】
「誠にごめんなさい」
【伊栖未】(チューハイ2杯目)
「圧がすごい」
【妙花】
「いい歳なのはお互い様だろうが。あんまいじっていいもんじゃねぇぞ?」
【樹里亜】
「ところでなんで葉月ちゃんがMCなんです?」
【葉月】
「名前の音韻的にちょうどいいから、ということらしいわ。よくわからないのだけれど」
【ノア】
「だったら鐘さんも良さそうじゃありませんか?」
【葉月】
「そこの小娘にMCなんて務まるわけないでしょう」
【伊栖未】
「ぐぬぬ……! ……ひ、否定は、できぬ」
【ソフりん】
「ま、まぁいいじゃないか。得手不得手ってものがあるだろう?」
【柊一郎】
「それで、どうやって進めるのこれ」
【葉月】
「そこに”ビール瓶ルーレット”があるでしょう。これを回して名前が当たった者にトークを披露してもらうわ」
【ソフりん】
「よく見るあれですね」
【樹里亜】
「時間も限られてますしさっさと進めちゃいましょう」
【葉月】
「そうね。じゃあ回すわよ」
◆ルーレット結果
葉月 :
ソフりん:
樹里亜 :
柊一郎 :
伊栖未 :
ノア :←
妙花 :
【柊一郎】
「ノアだ」
【ノア】
「そうですね……。あの、私たちって起業してゲーム作り続けてもう10年以上経つじゃないですか」
【ノア】
「けっこういい歳になってきましたし、なによりデスクワーク中心ですので、そこで最近よく悩むんですけど……」
【ノア】
「────歳取ると疲れやすくなりません? ……って話です」
★ ----- 紅林ノアの「加齢による疲労」の話 ----- ★
【ソフりん】
「そうは言うが、お前たちはまだ若い方だろ。その歳で年寄り臭いこと言うな」
【樹里亜】
「ソフりんちゃん、案外そんなものだと思いますよぉ? 10代の頃と比べたらやはり顕著に感じるんじゃないですか?」
【ノア】
「そのとおりです。まず眼がやられるんです。最近眼鏡をしてPCと向き合うようになりました」
【ソフりん】
「たしかによく眼鏡するようになったよな」
【ノア】
「あと腰です。運動するわけでもなくずっと椅子に座っているので腰が痛くてたまりません」
【ノア】
「そのせいで、最近は週3のペースで『マッサージサロン』へ通っています」
【樹里亜】
「思ったよりガチじゃないですかぁ」
【ノア】
「肩こりもひどいのでよくお世話になってます」
【葉月】
「その歳でサロンにどっぷり浸かることってそうそうないと思うのだけれど……」
【ノア】
「いやこれがマジなんです。定期的にいかないと体持たないんですよ」
【妙花】
「ノアの気持ちはわからなくもねぇ。元看守先生らは比較的に体を動かす仕事だったからあまり実感湧かねぇかもしれねえがな」
【樹里亜】
「おやぁチンピラちゃんもですか」
【妙花】
「アタシも最近眼精疲労がひどくてな。実はコンタクトを付けてる」
【葉月】
「へぇ。気づかなかったわ」
【ソフりん】
「お前でもそんなことあるのか」
【伊栖未】
「さ、最初の頃はつ、付けるの苦労してた……よな」
【妙花】
「あぁ。固形物を眼に入れるなんざ正気じゃねぇってずいぶんのたうち回ってたもんだよ」
【樹里亜】
「元ヤクザの組長がコンタクト如きに苦戦するとか笑っちゃいますねぇ」
【妙花】
「言ってろ年増。最初は誰だってそんなもんだろうが」
【柊一郎】
「でもそうやってあたふたしてる妙花も可愛かった」
【妙花】
「よせよ、こんなところで。照れるじゃねぇか」
【柊一郎】
「そういうところも……”良い”」
【妙花】
「~~~っ!!」
【葉月】
「お前たちって今でもそんな感じなのね……」
【樹里亜】
「ディスられた挙句に見せつけられますし。なんか滅多打ちですねぇ私」
【ノア】
「だいたいお三方だって疲れやすさを感じることあるでしょう。私たちより年上なんですから」
【葉月】
「自分たちはまだ若いみたいな言い方をしているのが微妙に腹立たしいけれど……まぁ、確かにそうね」
【ノア】
「まだ所長やられてるんですよね?」
【葉月】
「えぇ。現役の
【樹里亜】
「まだそれ言ってるんですかぁ? お歳を考えてくださいな」
【葉月】
「(自主規制)すわよお前」
【ソフりん】
「今の絶対ピー音入ってますよ……」
【伊栖未】
「き、気を付けろ……。中止にな、なりかねん」
【葉月】
「まぁどちらかというと私もお前たちのようなデスクワークが中心ね。よく整体に行くわ」
【柊一郎】
「イメージに合う」
【葉月】
「作業中はよく眼鏡をしているから眼の疲労はそこまでではないわ。全身にガタが来てるという感じね」
【妙花】
「所長様だからなぁ……。さぞかし大変だろうな」
【葉月】
「おかげさまでよく夏海にいじられるわ。『完全なおばさんと化しましたね』って。懲罰房に入れてやろうと思ったわ」
【ノア】
「職権乱用じゃん」
【ソフりん】
「年齢いじりだけで懲罰房って恐怖政治すぎませんか……?」
【樹里亜】
「あの子もだいぶいい歳だと思いますけどねぇ」
【葉月】
「どうせソフィーヤは健康体なのでしょう。演劇で体を動かしているものねぇ?」
【ソフりん】
「え、えぇ……。ここにいる人たちに比べたら……まだマシな方かもしれません」
【ノア】
「お姉ちゃんって本当に元気ですよね……。その活力分けてくださいよぉ……!」
【ソフりん】
「妹に言われることか?」
【葉月】
「じゃ、次回すわよ」
◆ルーレット結果
葉月 :
ソフりん:
樹里亜 :←
柊一郎 :
伊栖未 :
ノア :
妙花 :
【樹里亜】
「私ですねぇ」
【柊一郎】
「お酒以外の話でお願いします」
【樹里亜】
「選択権はこっちにあるんですよ? まあどっちにしても別の話ですけれど」
【樹里亜】
「……ほら、私の髪ってけっこう乱れがちじゃないですか。ですのでよく結んでいたんですけど……」
【樹里亜】
「────いい歳ですし。そろそろ、髪型変えようかなと思いまして」
★ ----- 我妻樹里亜の「髪型を変えてイメチェン」の話 ----- ★
【樹里亜】
「たとえばショートにしてみようかなと。雰囲気変わるでしょう?」
【柊一郎】
「シスターのショートってどういう感じなんだろ」
【樹里亜】
「ふふっ、気になります?」
【柊一郎】
「まぁいろんな意味で」
【伊栖未】
「ショートって……わ、わたしぐらいか?」
【妙花】
「ショートと言ってもいろいろあるだろ。ボブみてぇなマッシュショートだったり、女優でよく見るレイヤーショートとかよ」
【ノア】
「くせっ毛があるので多少整えればレイヤーショートはいけそうですけどね」
【葉月】
「お前の場合、一般的なショートはあまり似合わなそうね」
【樹里亜】
「普通のショートもそうですけど、マッシュはあまり好みじゃありませんねぇ。できればえり足は残しておきたいところです」
【伊栖未】
「そ、その方が似合うかも。がっつり切っちゃうと、なんか違う気、する」
【葉月】
「それはそれで面白そうね。ぜひ見せてちょうだい」
【樹里亜】
「人の髪で面白がらないでほしいんですけどぉ」
【ソフりん】
「でしたらミディアムボブはどうですか? 私の劇団にもボブにしている人が多いので」
【樹里亜】
「それはいいですねぇ。可愛く仕上がりますし、今のところ最有力候補でしょうか」
【柊一郎】
「女子アナじゃん」
【妙花】
「偏見じゃねぇか?」
【樹里亜】
「でもそんな私も……?」
【柊一郎】
「割と見てみたい」
【樹里亜】
「そういうことですねぇ♪」
【葉月】
「貴様の好みなどどうでもいいわ。基本短髪で済む男共にはわからない話よ」
【ノア】
「逆に鐘さんは伸ばそうとは思わないんですか? 色っぽさも出て似合いそうですけど」
【伊栖未】
「わ、悪くはないけど……」
【ソフりん】
「なんか駄目なのか? 私も似合うと思うぞ」
【伊栖未】
「青藍島、ずっと暑いから。あ、あまり長いと……う、うっとおしくて、たまらん」
【赤緑】
「「わかります(わかる)」」
【ソフりん】
「あぁ。なるほど」
【柊一郎】
「ふたりも苦労してるから」
【葉月】
「常夏の島だもの。長くて良いことなんてなさそうね。蒸れるだけでしょうし」
【妙花】
「だがよ、意外とロングの女多いぞ? なんだったか……髪に射精されるのが快感だ、って奴が多いとか」
【樹里亜】
「相変わらずですねぇあの島は」
【葉月】
「嫌な事を思い出させないでくれないかしら」
【伊栖未】
「そういうことなら……悪くないかも……! ……えへっ、えへっ、えへ……!」
【柊一郎】
「すごい視線を感じる」
【ノア】
「なんやかんやここまで下ネタなかったのに急にぶっこんできましたね」
【妙花】
「お互いいい大人じゃねぇか。それに酒の場だ。このくれぇ別にいいだろ?」
【柊一郎】
「……たしかに!」
【ノア】
「言うほどそうか?」
【葉月】
「こいつら倫理観という概念を知らないのかしら」
【樹里亜】
「もう青藍島に住んで長いですから。慣れてしまったのでしょう」
【ソフりん】
「ロングも割と種類多いぞ? やるならどんな感じにするつもりだ?」
【伊栖未】
「わ、わたしけっこう髪サラサラしてるから、す、ストレート……かな」
【妙花】
「いいんじゃねぇか。無難だし、なにより髪質に合ってると思うぞ」
【葉月】
「変に色気付くよりはマシね。調子づいた小娘ほど厄介なものはないわ」
【柊一郎】
「棘がすごい」
【ソフりん】
「……なにかあったんですか?」
【樹里亜】
「酔いが回っているのでしょう。あとは仕事のストレスとか」
【妙花】
「ていうか手前さっきから炎上しそうなこと口にすんじゃねぇよ。MCだろうが」
【葉月】
「…………そうね、失礼。次回すわよ」
◆ルーレット結果
葉月 :
ソフりん:←
樹里亜 :
柊一郎 :
伊栖未 :
ノア :
妙花 :
【ソフりん】
「あ、私か。…………えっと、せっかくなので聞いてみたいんですけど……」
【ソフりん】
「……男の人との出会いって、どうしてます?」
【面喰らう6人】
「「「「「「…………」」」」」」
【樹里亜】
「……一気に空気変わりましたねぇ」
【伊栖未】
「こ、これ何の番組だっけ」
【妙花】
「グータン〇ーボか?」
【柊一郎】
「オレ帰った方いいかな」
【ソフりん】
「そ、そういうつもりじゃない!! ほら、その……私もいい歳だろ? なのに、未だに男の人と付き合ったことがなくてな」
【ソフりん】
「それに、どんな話をすればいいのかも……よく分からないんだ」
【ソフりん】
「……この場にいる人たちは全員私より経験あるだろうから、聞いてみたくて」
★ ----- ソフィーヤ・シコレンコの「男性との出会い、付き合うまで」の話 ----- ★
【葉月】
「これ番組の主旨に合っているのかしら」
【樹里亜】
「気にしない方向でいきましょう」
【ノア】
「それでお姉ちゃんは今までどんなことをしてきたんですか?」
【ソフりん】
「同僚に誘われてな……何回か合コンに行ったことならある」
【柊一郎】
「ソフりんが合コン」
【伊栖未】
「全然イメージできない」
【妙花】
「へぇ……ちと意外だが、頑張ってはいるんだな」
【ソフりん】
「まぁな。だが酒が入ってくると、どうも下心を見せてくるというか……。なんかそれが気持ち悪くて」
【ノア】
「今度から私も付き添います。その男連中にお灸を据えてやりましょう」
【妙花】
「なにするつもりなんだ手前は」
【葉月】
「合コンに来る男なんてそんなものよ。最初は人当たりの良い姿勢を見せておいて、場の空気が馴染んできたら下世話な話を入り混ぜてくる。くだらない人種よ」
【柊一郎】
「そこまで言う?」
【伊栖未】
「過去になんかあったぁ、と思われる」
【樹里亜】
「分からなくもありませんが、それくらい可愛いものじゃありませんかぁ。それだけソフりんちゃんとヤリたいってことですよぉ」
【ノア】
「この女はっきり言いましたよ」
【妙花】
「あり得ねぇ」
【ソフりん】
「うっ……。まあ男の人なので、そういうのも仕方ないと頭で分かってはいるんですが……」
【樹里亜】
「だいたいソフりんちゃんは合コンをどういったものと捉えているんですかぁ?」
【ソフりん】
「えっ。ですから異性と出会うための場と」
【樹里亜】
「50点」
【葉月】
「ギリギリ不可ね」
【妙花】
「大学か?」
【ソフりん】
「……だとしたらいったい」
【樹里亜】
「一夜の関係を持つための口実を作る場です」
【伊栖未】
「偏見がひどい」
【ノア】
「お姉ちゃんに変なこと吹き込まないでもらえますか」
【樹里亜】
「ですが、そこから始まるお付き合いもあるんですよぉ?」
【葉月】
「癪だけれど否定はできないわね。男女の関係も結局は性が絡んでくる。先に相性を確認してから人となりを知っていく、といった手順を踏むのも悪いことではないわ」
【妙花】
「それっぽいな。真偽はともかく」
【樹里亜】
「普通ならそこで気が合った人と連絡先を交換して後日会うって感じだと思いますけど。でもソフりんちゃんの場合は相手の勢いに委縮し、交換にすら至ってないということなのでしょう?」
【ソフりん】
「……そうですね。下心で聞いてきてるのかとばかり思って、つい拒否しています」
【葉月】
「論外ね。出会いがほしくて参加しているのでしょう? どうしても気が合いそうにないのならともかく、そうでないなら連絡先くらい別にいいじゃない」
【妙花】
「まあ合コンである以上は誰だって下心はあって当然だな。夕顔先生の言うとおり、付き合う以上は性の問題は避けらんねぇ。いずれにしろ、びびってても仕方のねぇことだ」
【樹里亜】
「ですねぇ。一度とりあえずで付き合ってみて、乱暴されかけたらKOしちゃえばいいじゃないですか。ソフりんちゃん強いんですから」
【ノア】
「そういう問題か?」
【伊栖未】
「で、でも異性と付き合うって……難しいって聞くしう、受け入れるしかない……のかも」
【柊一郎】
「清濁併せ呑めってことか」
【妙花】
「あっ先に言われちまった」
【ソフりん】
「……わかりました。もう少し大人になるべきでしたね。今度は連絡先交換くらいはしてみます。相談に乗っていただいてありがとうございました」
【ノア】
「でもお姉ちゃんがどこぞの馬の骨とよろしくやるってこの世にあっていいことなんですか?」
【妙花】
「手前もいい加減大人になれ」
【伊栖未】
「台無し」
【葉月】
「ひと段落ついたようね。次回すわよ」
◆ルーレット結果
葉月 :
ソフりん:
樹里亜 :
柊一郎 :
伊栖未 :←
ノア :
妙花 :
【伊栖未】
「わ、わたしか……」
【柊一郎】
「頑張れ伊栖未」
【伊栖未】
「え、えっと、その…………」
【伊栖未】
「み、みなさんは……ラーメンはよくた、食べますか……?」
【樹里亜】
「それっぽい話題に戻りましたねぇ」
【葉月】
「本当につまみがほしくなる話を持ち込んできたわね」
【ソフりん】
「そうだな……仕事帰りに同僚と食べていくことはあるな。たまに柊菜子さんと一緒に行ったりもする」
【妙花】
「アタシらもたまに食うだろ。営業の帰りとかによ」
【柊一郎】
「最近はたしかに。みんなで外回りする機会も増えたから」
【葉月】
「私も休暇ができたら本島の方へ行って食べることがあるわね」
【樹里亜】
「私も無性にラーメンの気分になることがあるので、そのときは一旦海外から戻ることもありますねぇ」
【柊一郎】
「シスターもラーメン食べるんだ。なんか意外」
【ノア】
「それで、なぜラーメン?」
【伊栖未】
「ら、ラーメンって味の種類豊富……でも、色々食べ尽くすと……」
【伊栖未】
「しょ、醤油がべすと、って結論にお、落ち着かないか……?」
★ ----- 黒鐘伊栖未の「ラーメンは醤油が一番と思うようになる説」の話 ----- ★
【ノア】
「なるほど。そういう話ですか」
【樹里亜】
「そう思うほど食べ尽くしてもいませんけどねぇ」
【妙花】
「昔のことだが一時期ドカ食い気絶にハマってたからなぁ……」
【柊一郎】
「その弊害ってこと」
【ノア】
「言うほど弊害か?」
【ソフりん】
「でも言いたいことはわかる。私は味噌が好きなんだが、歳のせいで最近濃いのが少し受け付けなくなったのか、醤油が恋しくなることがあるぞ」
【葉月】
「小さい頃は味噌や豚骨も平気だったのだけれど。この歳になって塩分や油分に煩わしさを感じるようになったのは確かね」
【柊一郎】
「オレは魚介系好きだけど。今でも全然いける」
【樹里亜】
「若いですねぇ」
【ノア】
「私は醤油か塩が多いですけど……妙花って醤油以外食べてましたっけ」
【妙花】
「アタシは昔から醬油一択だぞ。味の濃さ、出汁、旨味のバランス……原点にして頂点だと思ってる」
【ソフりん】
「お前そんなキャラだったか?」
【葉月】
「醤油愛がすごいわね」
【妙花】
「他の味が嫌いってわけじゃねぇが、確かに醬油以外はほとんど食わねぇ。だから伊栖未のいう一番とはニュアンスが違う。伊栖未の場合は食べ尽くした結果、回帰して醤油が一番って話だからな」
【柊一郎】
「伊栖未は胃のキャパシティが別格から。土台が違う」
【伊栖未】
「よ、4キロまでなら、いける……! …………ふすぅ……!」
【葉月】
「ただのフードファイターじゃないの……」
【樹里亜】
「私もどちらかと言うと醤油派ですねぇ。つけ麺も好きですけど」
【ソフりん】
「割スープで飲めるところがいいですよね。つけ麺自体ちょっと量が多い気もしますけど」
【ノア】
「もう少し若ければ800グラムくらいいけたかもしれませんね」
【妙花】
「手前もけっこう食うよな」
【柊一郎】
「そう考えると、味とか量とか年齢の問題とか総合的に加味すれば……醤油に落ち着くかもしれない」
【伊栖未】
「たまにべ、別の味もいいなぁ、と思うときもある。でも、迷ったら醤油、一択。そんな気、する」
【ソフりん】
「案外説としては正しいかもしれないな」
【ノア】
「ネットで『ラーメンの好きな味』で調べても『しょうゆ』が圧倒的ですね。次点で味噌や豚骨だったと思います」
【葉月】
「醤油、味噌、塩あたりは昔からあるものね。人気があるのは当然でしょう」
【柊一郎】
「魚介系……」
【樹里亜】
「人気がないわけではないと思いますけどぉ。ですけど御三家にはさすがに勝てないでしょう」
【ノア】
「それだけでなく、醤油は応用も効きますからね。たとえば豚骨醤油、鶏だし醤油、鴨醤油などなど」
【伊栖未】
「い、意外とバリエーションがある。そこも、魅力」
【妙花】
「こりゃ説立証だな」
【葉月】
「違う番組を彷彿とさせるからやめなさい。これはそういうのじゃないわ」
【ソフりん】
「出演者は共通してるかもしれませんけど……」
【樹里亜】
「なんの話です?」
【葉月】
「もういいわ。次で最後よ」
◆ルーレット結果
葉月 :←
ソフりん:
樹里亜 :
柊一郎 :
伊栖未 :
ノア :
妙花 :
【葉月】
「へぇ……私ね。やるじゃない」
【柊一郎】
「自分で回したんじゃん」
【妙花】
「MC自らトークを披露かい。こりゃ楽しみだ」
【ノア】
「言うほどMCしてたか?」
【葉月】
「……これは、樹里亜以外に聞いてみたいことなのだけれど」
【樹里亜】
「出だしからハブりますねぇ」
【葉月】
「────外を出歩くとき、現金をいくら所持しているのかしら」
★ ----- 葉月夕顔の「財布に現金をいくら入れているか」の話 ----- ★
【樹里亜】
「葉月ちゃんっぽいですねぇ」
【伊栖未】
「さ、最後にしては、かなり地味……」
【柊一郎】
「本当にMCかこの人」
【葉月】
「は?」
【柊一郎】
「すぐキレるじゃん」
【樹里亜】
「で、私を除くというのは」
【葉月】
「お前の場合はなんの参考にもならないからよ」
【ソフりん】
「会社のご令嬢ですからね」
【ノア】
「まぁさぞかし札束でいっぱいでしょうよ」
【樹里亜】
「いえ? ほとんど入ってませんよ?」
【伊栖未】
「えっ、そ、そうなのか……?」
【葉月】
「……どうせカードで買うから、ってことでしょう」
【樹里亜】
「そういうことですねぇ! よくわかりましたねぇ葉月ちゃん♪」
【葉月】
「本当に腹立つわねこの女……!!」
【ノア】
「どっちにしても今の時代は電子決済が主流なので、財布が空でも納得ですね」
【妙花】
「だが今でも対応してねぇところの方が数多いだろ。それなりにいくらか入れとかねぇと生活できねぇぞ」
【ソフりん】
「でも、なぜそのようなことをお聞きになったんですか?」
【葉月】
「私はお前たちとは違って痛ましい程に貧乏でねぇ。一般的な財布事情というものに疎いのよ」
【柊一郎】
「今って所長だし、それなりに稼いでるだろうからそんなことないんじゃないの?」
【葉月】
「馬鹿ね、それとは別の話。気軽に聞けることでもないのだから、ちょうどいいしお前たちはどうなのかと思ってね」
【妙花】
「ちなみに今はいくら入れてんだ?」
【葉月】
「確か数千円程度だったかしら」
【伊栖未】
「ほ、本当に出歩くだけなら、いいかもしれないけど……」
【ノア】
「買い物に行くときは不安な金額ですね」
【ソフりん】
「そうだな。私はスーパーに行くときでも1~2万は入れておくな。服を買いに行くときはもっと多い」
【柊一郎】
「女性ものの衣類ってとにかく値が張るイメージ」
【樹里亜】
「下着とか特に高いですからねぇ」
【ノア】
「本当ですよ。男はそのあたり経済的でいいですよね」
【柊一郎】
「2000~3000円あれば何枚かパンツ買えるし。確かにそうかも」
【葉月】
「姫瑠は何万円も入れておくとか言っていたわね。オタクグッズは値が張る上に買う量も違うとか。私にはなんのことだかさっぱりだわ」
【樹里亜】
「あの子もお金持ちな上にオタクですからねぇ。ちょっと例外な気もしますけど」
【妙花】
「アタシらだってたまに仕事用の機材を買いに行くときあるだろ? そんときは数万じゃ足りねぇことがほとんどだ」
【伊栖未】
「ちょ、直接払いしぃ、してるからな、わたしたち」
【ノア】
「仕事関連はまた話が違ってきますからね。手頃な価格で済むことなんて基本ありませんよ」
【ソフりん】
「普段の持ち合わせの話だろ? これまでの話から考えれば、やはり1万程度が妥当じゃないか?」
【柊一郎】
「で、場合に応じて下ろしたり電子決済を使えばいいってことか」
【樹里亜】
「さすがはソフりんちゃんです! ”普通”を語らせたら右に出るものはいませんねぇ!」
【葉月】
「えぇ。とても参考になるわ。ソフィーヤが言うと説得力があるわねぇ。やはり"普通"だからかしら」
【ソフりん】
「……………」
【柊一郎】
「久方ぶりのパワハラ現場だ」
【妙花】
「もう同僚じゃねぇはずなんだが……」
【伊栖未】
「ぴりぴりしてんねぇ」
【ノア】
「私の前でお姉ちゃんをいじめるとはどういう了見です? 炎上させてやりましょうか?」
【妙花】
「この番組と共にアタシらも終わるだろうが……!!」
【柊一郎】
「それよりこれどこ向けに放送するの」
【伊栖未】
「需要が謎」
■収録後
【釘谷】
「よぉお疲れさん。ずいぶんと楽しそうだったじゃないか」
【柊一郎】
「あっ釘谷サン」
【葉月】
「……そういえばいなかったわね」
【妙花】
「アンタもお疲れさん。そっちのほうはどうだった?」
【釘谷】
「問題ない。全て一発OKだ」
【伊栖未】
「さ、さすが……!」
【柊一郎】
「釘谷サンなら当然でしょ」
【ノア】
「すごく良い声してますからね。嫉妬してしまうくらいです」
【樹里亜】
「あのー……なんの話をしているんですかぁ?」
【ソフりん】
「その……今までどちらに?」
【釘谷】
「そういえば挨拶がまだだったね。いやなに、俺は俺でちょっとした仕事があったんだ」
【葉月】
「……仕事?」
【釘谷】
「君らと違って俺は本当の老人だ。ここ最近体が弱ってきたせいか酒も満足に飲めない。いずれにしても参加は不可能だったんだ」
【樹里亜】
「……そうだったんですねぇ」
【妙花】
「正直来てくれただけでもありがたいと思ってるよ」
【柊一郎】
「でも
【ノア】
「ですね。他に候補がいません」
【伊栖未】
「さわさり」
【葉月】
「…………?」
【釘谷】
「それがな、事務所と契約を結ばないかと言われてな。それも特別待遇という話だ」
【妙花】
「あー……そうきたか」
【ノア】
「まぁ不思議な話ではありませんが。結局どうしたのですか?」
【釘谷】
「さすがに断ったよ。お前さんたちの会社以外で世話になる気は一切無いからね」
【柊一郎】
「さっすが釘谷サン」
【ソフりん】
「なぁ、話の筋がまったく見えないんだが」
【葉月】
「……それで、いったい何の仕事をしていたのか教えてもらえるかしら」
【釘谷】
「……この番組の”ナレーション”だよ」
【元看守長ビッグスリー】
「この上なく最適な人材ね」
「納得です」
「腑に落ちるお話ですねぇ」