絶対零度女学園 【長編ローファンタジー】   作:ミカ塚原

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銀髪の剣士

 突如として現れた銀髪の謎の剣士に、ディジットは驚いていた。

「あんた、何者?」

 遠目にもわかるほどのシワを眉間に寄せ、ディジットは苛立ちを隠さず魔晶兵のコクピットから百合香を睨んだ。

「誰かしらね。まあ私が何者であろうと、あなた達がここで敗れ去る結果に違いはないわ」

 百合香が切った大見得に、ディジットはいよいよ怒りを顕わにした。

「貴様ごとき名も知らぬ一介の氷魔、私の敵ではないわ!!」

 ディジットは再び、魔晶兵のビームを百合香に放つ。しかし百合香は、避けるどころか防御の構えすら取らず、直立したままそのビームを防ぎ切ってみせた。

「なに…!!」

「宣戦布告したからには、覚悟してもらうわ」

 ディジットを見据える百合香の右手に、重々しい低周波の響きとともに、白銀の柄と銀色の刃を備えた剣が出現した。その姿は今まで百合香が持っていた剣によく似ているが、何か違う印象をサーベラスは受けた。

「あれはアグニシオンか…?」

「百合香…元に戻ったの?」

 リベルタは、いまだ銀髪のままの百合香を多少不安混じりに見た。外見は生気がなく、ほとんど氷魔のそれである。しかし、その瞳は燃えるように紅く、眼差しはいつもの力強い百合香のものに戻っていた。

 百合香は、ディジットとその配下の乗る二体の魔晶兵に、何ら恐れる様子も見せずゆっくりと向かって行った。

「ふん、どうやら踏み潰されたいらしいわね」

 ディジットは魔晶兵を操り、その角ばった巨大な脚の影が百合香に覆い被さった。

「百合香!」

 リベルタが弓を引き、持ち上げられた脚を狙う。

 しかし、その弓はすぐに下ろされた。なぜなら、百合香に加勢する必要がない事は一目瞭然だったからである。

「ばっ、馬鹿な!」

 ディジットは、揺れる魔晶兵を倒れないよう必死に操縦しなくてはならなかった。百合香を踏み潰そうと上げた脚は、逆に百合香が放つ正体不明の波動によって、押し返されているのだ。

「ぐぐっ…!」

「どうしたの。そのオモチャで私を踏み潰すんでしょ」

「うああっ!」

 百合香は、左手を突き出して全身に力を込めた。すると、やはり目に見えない謎のエネルギーが、ディジットの乗る魔晶兵の巨体を跳ね飛ばし、もう一体の魔晶兵に激突した。

「きゃああ!!」

「うぬっ!」

 ディジットと配下の氷魔は、コクピットから振り落とされまいと必死に耐えなくてはならなかった。

「なっ…何者だ!?これほどの力を持つ者…まさか、水晶騎士か!?」

 ディジットは瞬間的に記憶を辿ったが、思い当たる氷魔など当然いなかった。むろん、氷巌城全ての氷魔を把握しているわけではないが、ここまでの強さを見せる者が知られていない筈はない。

「ええい、どけ!」

 ディジットは、自分の機体に絡まったもう一機の腕を跳ね上げると、再び百合香に向けてビームを放つ。しかし結果は先程と同じで、百合香は微動だにせずビームを跳ね除けながら、悠然とディジットに迫った。

 百合香は、その銀色の剣を高く掲げる。すると、百合香を中心として重力波のような渦が巻き起こり、周囲の瓦礫がグラグラと揺れ始めた。

「あぶねえ、リベルタ伏せろ!!」

 サーベラスは突然叫ぶと、自身も近くにいたティージュの頭を押さえてその場に伏せた。それを見たリベルタも、何かを察して瓦礫の陰に身を低く潜める。

「なんですか!」

「頭を上げるな!」

 ティージュの抗議にサーベラスが返したのに合わせて、百合香はまるで素振りの練習かのように剣を真正面に下ろした。

「まずい」

 ディジットもまた瞬間的に危険を察知すると、突然機体を捨てて跳躍し、もう一機の上に飛び退いて身を伏せた。

 次の瞬間、ディジットが乗っていた魔晶兵の機体は、百合香の剣から放たれたエネルギーに真っ正面から音もなく両断され、その切断面を中心にして全身に亀裂が入ったかと思うと、胴体から指先に至るまで粉々になってしまったのだった。

「なんだと…!」

 ディジットは、その光景をまじまじと見ていた。同じ剣撃でもサーベラスが見せた力任せのものとは、全く異質な何かがある。

 しかし、その後に起きた出来事にディジットは、驚愕を超えて戦慄すら覚えた。

「なっ、なに、あれ…」

 リベルタは、肩を震わせながらその光景を見ていた。百合香が剣を振るった先の空間に暗黒の渦のようなものが出現し、崩れ落ちた魔晶兵の残骸が、渦に吸い込まれるように凝縮し始めたのだ。

 それだけではない。その隣に立っているディジットが退避した魔晶兵もまた、渦から発された引力に引き寄せられ始めた。

「うっ…うわっ!!」

 ディジットは、危険を感じてその場を飛び退き、地面に降り立った。すると、引力に引き寄せられた魔晶兵の左半身が渦に巻き込まれるように粉々に崩壊し始め、むき出しになったコクピットから搭乗者の氷魔少女までもが、渦に引き寄せられ始めたのだった。

「きゃああ――!!」

 少女は悲鳴を上げるも、脱出は不可能に思えた。しかし、百合香が指をパチンと鳴らすと、引力の渦は一瞬で消え去り、少女は瓦礫の上に投げ出された。

「あぐっ!」

 少女は頭から右肩をしたたかに打ち付け、その場に倒れて呻いた。すでに戦闘は不可能であるように思われる。

 すると、そこへ百合香がゆっくりと近付いて、広間の外を指さした。

「逃げなさい。命は助けてあげる」

「ひっ」

 百合香の憐れみを含んだような声色に恐怖して、少女は魔晶兵の機体を捨て、身体を引きずるようにして走り去った。

 

 その時百合香は、何か聞こえるかのように耳を済ました。そこへ、リベルタとティージュが駆け寄る。

「百合香!」

「もう大丈夫なの!?」

 まるで自分たちと同じ氷魔であるかのように真っ白な百合香に、以前と同じように触れられるのを確認し、リベルタ達は安堵の表情を浮かべた。百合香は申し訳なさそうにはにかむ。

「心配かけてごめんなさい。みんなのおかげで、なんとか元に戻れたみたい」

 すると、百合香の中から瑠魅香がぼやいた。

『この子、暴走してた時の記憶がないんだって。わたし、2回も弾き飛ばされたのに!』

「うるさいわね、何回言うのよ!」

 二人のやり取りに呆れつつ、リベルタもティージュも笑い合って安心した。

「間違いなく元の百合香ね」

「真っ白で、私達みたい」

「あら、今の色も素敵だと思うわ」

 完全にガールズトークが始まったところで、百合香は突然、広間の瓦礫の奥に向かって叫んだ。

「仲間を見捨てて隠れるなんて、最低ね。出てきなさい、ツインテール!」

 百合香が剣を向けると、瓦礫は一瞬で弾け飛び、その陰から氷騎士ディジットが、逃げ腰の情けない姿を現した。

「ひっ、こ、殺さないで」

 ディジットは、恥も外聞もなく両手を上げると、壁を背にして後ずさった。その姿に呆れたサーベラスが、大きなため息をつく。

「やれやれ。このザマで氷騎士とは、第二層も大した事はなさそうだな。どうする、百合香」

「この子、氷騎士なのね」

「そうだ。ディジットとか名乗っていたか」

「…氷騎士となれば、生かしておくわけには行かない、と言いたいところだけど」

 そう言って、剣を向けながらゆっくりと百合香はディジットに接近した。ディジットは尚も逃げようともがく。視線は左右をキョロキョロと見回し、完全に狼狽しきっているように見えた。

「お願い、助けて。わ、わかったわ。私もあなた達の仲間になる。だから、ね、いいでしょ」

「仲間?」

「そうよ!私は、魔晶兵やナロー・ドールズの改造が得意なの。きっと、あなた達の力になれるわ」

 それを聞いて、百合香は心底呆れているようだった。

「我が身可愛さだけで味方になるとか言い出す奴、悪いけど信用できないわね」

「そんな!さっき、あなたはあの子を見逃してあげたじゃない!」

「ええ。あなたに見捨てられた、可哀想な子をね」

 百合香は冷たく言い放つ。

「悪いけど、観念してもらうわ」

「まっ、待って!」

 ディジットは見苦しく後ずさるも、ついに諦めたのか、ぴたりと止まってしまった。だが、とどめを刺すため百合香がさらに一歩踏み出した、その時だった。

「観念?ふっ。アハハハハ!!」

 突然、ディジットは歪んだ笑みを浮かべ、高笑いを始めた。

「観念するのはそっちよ。あれをごらん!!」

 そう叫んで、ディジットは右手を瓦礫が散乱する広間の奥に向ける。リベルタ達は、あっと声を上げた。

 そこには、ディジットの配下たちの手で、首に剣をかけられたロードライトの姿があったのだ。その横には、ロードライトを守っていた少女の死体が転がっていた。

「ロードライト!」

 リベルタは叫ぶ。ロードライトは弱々しく答えた。

「わたくしに構わず、戦ってください。皆様の足を引っ張るくらいなら、ここで倒れる事こそ本望です」

「こっ、この…」

 リベルタは、呆れとも何ともつかない苦い表情をロードライトに向けた。ロードライトは、すでに何もかも受け容れる様子を見せている。

「呆れたわね。さっさと叩き斬れば良かったわ」

 百合香は吐き捨てた。ディジットは下卑た笑いを響かせる。

「今更遅いのよ!中途半端に情けを見せた、自分の馬鹿さ加減を呪うことね。さあ、全員武器を捨てて両手を上げなさい!」

 ディジットの命令に、百合香はアグニシオンを柱に向かって投げつけた。ヒビが入っていた柱は折れ、瓦礫の山の横に倒れてしまう。それを見てディジットは鼻白んだ。

「ふん、せめてもの威嚇のつもり?あんたには色々聞きたい事があるわ、銀髪氷魔」

 ディジットは、ゆっくりと百合香に近付くとその目を睨んだ。

「まるで人間みたいね。これが金髪なら、第一層で死んだっていう間抜けな人間の侵入者と間違えそう」

 そう言って百合香の顔をまじまじと見るディジットの表情が強張った。

「いや、違う…お前は…」

 百合香の肌や目を凝視して、ディジットはひとつの確信に至る。

「まっ、まさか、お前は!?」

 ディジットは驚愕した。しかし、その驚愕は外部からの声によって、長続きしなかった。

 

「がっ!!」

「あぐっ!!」

 

 突然、ロードライトを後ろ手に縛りあげていた氷魔と、剣を喉笛に当てがっていた少女氷魔が、続けざまに何かの衝撃を受けて、その場に倒れてしまった。

「なっ、なに!?」

 驚くディジットだったが、少女たちが倒れた背後に現れた何者かの姿を認めると、その場にいる全員があっと声を上げた。

「マグショット!!」

 そう、それは現在レジスタンスのアジトで身体を休めているはずの、拳士マグショットだったのだ。ジャージはまだボロボロであり、さして回復しているようにも見えなかった。ディジットは、目論見が崩れた事と併せて、百合香の正体の事など忘れるほど狼狽した。

「いっ、いつの間に?」

 ディジットの問いは、リベルタやサーベラスの疑問でもあった。いつ、マグショットはここにやって来たのか。というより、誰が呼んだのか。

 そこで、リベルタは一人のレジスタンスを思い出した。ここに一緒に来たのに、戦闘が始まったとたん姿を消した”あいつ”である。

「オブラ、あんたね!?」

 リベルタは、多分この瓦礫の山のどこかにいるであろうオブラに呼びかける。すると、オブラはひょっこりと柱の陰から、アイスフォンを手に現れた。

「へへへ」

「そうか、グレーヌ達にあんたが連絡したのね」

「はい。けど、まさか満身創痍のマグショット様が来るとは予想もしてませんでした」

 オブラの言葉で、全員の視線がマグショットに集中する。マグショットは、ロードライトの前に立ちはだかるとディジットの方を向いて言った。

「雑魚を片付けるくらいなら、この程度の傷は傷のうちに入らん」

 そう言うと、腕組みして百合香を見る。

「百合香、元に戻ったようだな」

「マグショットにも世話かけたみたいね」

「なに、大した事ではない。来てみたら、丁度お前が思わせぶりに柱を倒してみせたからな。俺は柱の陰を回って、この氷魔どもの背後に回れたという事だ」

 それを聞いてディジットはハッとさせられた。百合香は、無意味に柱を倒したのではない。猫であるマグショットの体格なら、柱を陰にすれば隠れて移動できると踏んだのだ。

「まあ借りができたと思っているなら、後は全部お前がカタをつけるんだな」

 そう言うと、ロードライトの前に胡坐をかいてマグショットはいつものごとく、見物人を決め込んだ。ディジットが、憎々しそうにその目を見る。

「マグショット…そうか、お前がロードライトが目の敵にしていたという拳士か」

「ふん、俺も有名になったようだな」

「お前が現れなければ、人形などが私と同格の氷騎士になどならなかったものを!」

 空間いっぱいに響くほどの声で、ディジットは叫んだ。

「何が武の道だ!私の技術の前には、鍛錬の成果など取るに足りぬ戯れ言にすぎぬ!それなのに!」

 ディジットは叫んだ。それは、おのれの技術力に絶対の自信を持つ者の叫びだった。だが、彼女が造り上げた魔晶兵は、百合香の前に敗れ去ったのだ。

 そこへ、ロードライトがゆっくりと進み出た。

「ディジット。あなたは勘違いをしている」

 その言葉に、ディジットはロードライトを睨んだ。

「…なんだと」

「まだわからないのですか。あなたが強力な魔晶兵を造り上げた事、それもまた、ひとつの”道”なのです」

「なに…?」

「己を鍛え上げる事と、何かを造り上げる事。それは形は違っても、同じ”道”なのです。あなたの魔晶兵が敗れ去ったのは、あなたが慢心してそれ以上のものを造り上げなかったため。もし、あなたが精進してさらに強力な魔晶兵を造り上げたのなら、勝敗はどうなっていたか、わからないでしょう」

 ロードライトの言葉を、横にいるマグショットは黙って聞いていた。ディジットは、唇を震わせて叫ぶ。

「黙れ!!貴様ごとき人形に!!」

「百合香!」

 ロードライトは聖剣アグニシオンを拾い上げると、百合香に向かって投げた。百合香は鮮やかにキャッチすると、ディジットに向かって構える。

「お願いします」

 ロードライトは、静かにそれだけ言った。百合香は頷くと、ディジットの目を見据える。

「抜きなさい」

「くっ…」

 ディジットの目は怒りに燃えている。百合香を睨みながら荒々しく、両腰に下げた剣を抜くと、真っ正面に向き直った。

 

 全員が、固唾を飲んで両者の対峙を見守っていた。特にロードライトは、もともとディジットが二刀流の名剣士である事を知っている。空中で十字架を形作るような独特の構えで、ディジットはゆっくりと百合香の動きを読んでいた。

 百合香は、二刀流の相手は初めてであり、どう出てくるか予測できずにいた。それを見切ったのか、ディジットが先に仕掛ける。

「せえぇ―――いっ!!」

 百合香の両サイドから、十字を描くように剣が振り下ろされた。一方を弾いても一方が襲ってくる。百合香は、後方に避ける以外になかった。だが、ディジットはそこに突きを入れてくる。

「は――っ!」

「でやぁっ!!」

 百合香はその剣を跳ねのけると、胴の右側に隙を見出して突きを入れた。しかし、ディジットはもう一本の剣でそれを弾き返す。

「くっ!」

 相手のリーチに留まることを恐れた百合香は、その場を再び後退して、両腕で構える。

「あの、謎の波動は使わないの!?」

 ディジットが、構えを直しながら叫ぶ。百合香も答えた。

「追い詰められたら使うわ。その時は、私の負けよ」

「わけのわからぬ事を!」

 再び、ディジットは両サイドから二本の剣で挟撃してきた。百合香もまた、同じように後退する。しかし、なかなか反撃の隙は見えなかった。

「二刀流はその防御力において比類がない」

 マグショットは、戦いを見守りながら呟く。ロードライトも頷いた。

「あなたも二本のサイを使いますものね」

「うむ。だが、奴の剣はサイではなく、小剣というよりは短いロングソードだ」

「百合香は反撃できますか」

「俺はすでに奴の隙を見出した。百合香がそれに気付けるかだ」

「厳しいお師匠様ですこと」

 ふん、とマグショットは黙り込んだ。

 

 百合香とディジットの戦いはなおも続く。百合香は防戦一方に見えた。

「なんで百合香はあの力を使わないの?」

 リベルタは、不満そうに百合香を睨む。しかし、剣士であるサーベラスとティージュは違った。

「ロードライトの心意気に応えたんだろう」

「そうですね」

 剣士どうしの言葉の意味が、リベルタにはわかりかねた。心意気とは何の事だ。

 そうしていると、百合香がどんどん壁際に追い詰められていった。

「ほらほら、もう後がないよ!」

 ディジットは百合香に、立て続けに斬りかかる。百合香はそれを一本の剣で見事にさばいていた。しかしあるタイミングで、百合香の剣が一歩遅れてしまう。それを好機と見たディジットは、二本の剣を天高く掲げた。

「死ね!!!」

 

 ディジットの剣が今にも百合香を捉えるかに思えた、その一瞬だった。ディジットの胸は、アグニシオンによって完璧に貫かれていた。そのあまりに一瞬の出来事に、その場にいた全員が息を飲んだ。

「がっ…な…ぜ…」

 ディジットの両手から、二本の剣が空しく落ちる。生命の中枢を貫かれたディジットは、崩れ落ちて膝をついた。

「あなたの剣は二刀流であるがゆえに、常に一本を片手で振らなくてはならない。その動作は両腕で一本の剣を握った私より、どうしても鈍くなる」

「だっ…だから、わざと…隙を見せて…」

「違うわ。あなたの剣に隙がなくて、本当は反撃のタイミングを見失ってたのよ」

 百合香の言葉に嘘はない。百合香がバランスを崩した事が、皮肉にもディジットの油断を誘う事になったのだった。

「見事だったわ」

 百合香はそう言うと、膝をついてディジットの手を握った。ディジットは、それまでの歪みが少しだけ後退した、柔らかな笑顔を見せる。

「…ありがと」

 そう言うとディジットは前のめりに倒れ、百合香にもたれるようにして静かに事切れた。


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