ONE PIECE世界を旅する一般クソザコTSうっかり幼女商人 作:褐色幼女万歳
「ふーんふん、今日は誰かに会えるかな~。もー昨日は散々だったよ、海の上で寝てたら海王類に食べられそうになるなんて」
今日も今日とてカンカン照り、ふよふよとゆっくり進む
ボクの名前はウル!身長は125㎝!体重は約30㎏!前世は男で今は女!年齢は16才!ぴちぴちってやつ?それにしても小さいよねえ、もっと大きかったら色々楽なんだけど。だけどもうこれ以上大きくなれないからあきらめてる。
16年前、ボクが産まれる前のはなし。ボクはまあいわゆる転生者ってやつでこの世界、つまりはONE PIECEの世界にやってきた。といっても別に神様にあったわけじゃない。まあなんだ、転生を司るシステム的なやつにはあったけど、それもなんか機械的で神様なんて思えなかった。
当時のボク、いや俺は何の事はないただの学生で、今のボクより若かった。いわゆる中二病を折り返して高校受験をしようっていう年齢だ。なんで死んだかは覚えてないし、思い出したくない。で、転生っていうやつができるってシステムに知らされたんだ。当然、俺は転生を選んだ。だって、記憶を保ったまま生まれ変わることができる、それも特典付きで!そんなのそっちを選ぶと思うんだ。強くてニューゲーム!素敵じゃない?しかもONE PIECEっていう漫画の世界で!
転生特典は選べるのかな?って思ったらそんな甘い話はなくて、ダイスだった。しかも二つ、そのダイスを振って出たのが「
帳尻合わせとしてデメリットを設定します。っていう無情なメッセージが俺を現実に引き戻した。突然出てきた真っ赤なダイスが
ちなみに今のところうっかりが一番のデメリットなんだ。
なんだったら乖離剣エア出しても持ち上がらないっていうかボクよりも大きいもんあの剣。よしんば持ち上げて起動すると踏ん張れなくて反対方向に吹っ飛んだりする。戦闘力?笑ってくれていいよポッター。奇襲で魔杖に魔力こめてぶっぱなら何とかレベル。接近戦は無理、絶対勝てない。盾と鎧の原典使いまくってアルマジロになるのが最適解じゃないかな?
つまり、強い特典貰ったけどその特典以上に使えないものももらってクソザコナメクジ幼女になったのがボクだ。考えてて泣きそうだ、何が悲しくてこの弱肉強食の海で弱いまま空飛んでんだろう。生活のためと趣味と実益を兼ねてるのが答えなんだけど。
「あ!ニュース・クー!こっち~~!」
「くぇ~~!」
考え事しながらゆっくりと
「ふーんふんふん、今日も世界は平和だね~」
両手を目いっぱい広げて新聞を読む、今日のニュースは特になし!あ、でも東の海でルーキーが名をはせ出したとか!まだ名前は出てないけどバギー海賊団が壊滅したってことはきっとONE PIECEの主人公であるモンキー・D・ルフィが海に出てきたってことだよね!会えたら会いたいけど今はそんなでもないかなあ。綿密に計画を立てないとうっかりで遭難するからねボクの場合!思い付きで行動するとうっかりに殺されかねない。
「あっ見えてきた!夏島!
新聞を折ったりして四苦八苦しながら読んでいると斜め下あたりにヤシの木が生い茂った町がある島を発見した。目的の島だ、腕につけたぶかぶかの記録指針もあの島を指している。わーい!ついたら永久指針買わなくちゃ!
町から外れた砂浜に
「結構賑わってる~。えーと宿屋宿屋……え~~……」
宿を探していたボク、繁華街なのかいろんな人が行き交う中、街の中心部にあるモニュメントに海賊旗が掲げてあるのをみて変な声が出た。白い三日月のようなひげが生えたジョリーロジャー、白ひげ海賊団のものだ。ここは彼らの縄張りだったのね、それでこんな繁盛してるんだ。
「お、坊主どうした?お使いか?」
「んーん、宿屋さん探してるんだ。ボク一人だからね、おじちゃんいい場所知ってる?」
「なに?一人だあ?そうか、大変だったんだなあ、ぐす……そこを左に曲がったところにあるぞ。安いし、金さえ出せば素性は気にしねえ宿だ。白ひげのおやっさんのおかげで悪いやつはいねーからな、安心して過ごすといい……うおおおおん……」
「ありがとっ!」
この街のことが知りたくて、あっちへふらふら、こっちへふらふらとしてたら八百屋の恰幅のいいおじさんが声を掛けてきた。この世界の人間は例外なく俺よりでかい3mとか5mくらいの身長は普通なので見上げる俺としては首が痛いが仕方ない。一人用の宿を探していると告げると何を思ったのか半泣きになったおじさんが宿の場所を教えてくれたのでお礼を言って向かうと、あった。宿屋のマーク、ドアノブにギリギリ手が届かないのでジャンプして無理やり回してドアを開けた。
「いらっしゃ……嬢ちゃん、親は?」
「ボク一人!3日分お願いします!」
「……事情は聞かねえのがこの宿のルールだ。きっかり1万ベリー渡しな。端数はまけてやるよ」
「いいの!?はい、1万ベリー!」
「おう、確かに。出かけるときは鍵をかけろよ、何か盗まれても責任は持たん。飯が食いたきゃ隣の酒場だ」
そう言って宿屋のおっちゃんがお金と引き換えに部屋の鍵をくれたので階段を駆け上がって部屋のドアを開ける。おお、粗末だけどベッドがある!
「ん~~、疲れたぁ」
体力のない非力な体なボクはちょっと動けば眠くなる。だから町についたら宿屋を探してすぐ眠る。活動開始は明日の朝か今日の夜、お腹の虫が目覚まし時計、美味しいものあるといいなあ……
「はいはい!安いよ安いよ!なんとこのマグロ、この大きさで50万ベリー!!船員の飢えを満たすのにぴったりさ!」
「あ!そのマグロ買える!?」
「……君が買うの?」
「うん、買う!はい50万ベリー!あと奥にあるのも10匹と、エビ30箱!あとあと……そこの貝の詰め合わせ30箱頂戴!」
「おいおい、どうやって持ってかえ……」
「こうやって!」
この体はよく眠るので気づいた時には朝日がこんにちはする寸前だった。酒場は店じまいしちゃってて、ご飯は食べ損ねたよ……とほほ。しょうがないので買いだめしてある干し肉をかじって空腹を誤魔化す。どうせ沢山はいらないし。でもでもやることは沢山なのでボクは今活気あふれる朝市に来てます!
目についた魚屋さんがアピールしてるボクの何倍も大きいマグロを即決で購入する。お金を見せれば困惑した魚屋さんは吊るしてあるマグロを指さして尋ねてくるので。
流石は白ひげ海賊団の縄張り、多分ボクがやったことを悪魔の実の能力か何かだと勘違いしたんだろう。何も聞いてこないあたり手慣れてるなぁ。ま、ボクは能力者じゃないから大助かりなんだけど!
「かしこまりましたぁ!すぐご用意します!」
「さっすが話が分かるぅ!」
まあ海産物はあればいい程度だからそんなにたくさん注文しないけど。別にボクは大喰らいじゃないし、海産物はちょっと売れ行きがよろしくないのだ。けどあったらあったで困らないし海に面してないところではたかぁく売れる。きっと今のボクはベリーが目の中にあるだろう。指でわっか作って笑ってみよう、ぐっへっへ。
「お待たせしましたぁ!こちらご注文の品すべてまとめて500万ベリーとなります!」
「うむ!ご苦労!ありがとねっ!」
「ありがとうございましたぁ!今後ともごひいきに!」
意外と安いな、さっき買ったマグロ程とはいかないけどそれなりに大きいはずなのにそれが10匹で400万ベリーか、その他が100万くらい?まあお金はため込んでるし払って商品を
「???なぁに?……あ!お肉とお野菜沢山欲しいんだ!在庫沢山あるお店は~~!?」
「うちだ!」
「なんの俺の店に来てくれ!」
「私のところ来たらサービスしちゃうわ!」
「じゃあ全部行くから沢山用意してね!」
「「「おっしゃああ!!!」」」
魚屋さんとのやり取りを盗み見ていたらしい周りの商店の人が目をベリーの形にしながら俺の後ろで揉み手をしていた。でもどうせ沢山買っても問題ないや。
「あ、ねえねえ!お風呂入れるところ知ってる!?」
「おう!あるぜ!夏島だからな、人気はねえけど温泉があらぁ!オーシャンビューの露天風呂だぜっ!あっちだ!」
「ありがと!また明日来るから沢山品物用意してね~~!」
露天風呂!いい響き!海の上じゃお風呂は入れないし、いややろうと思えばできなくもないけど手間をめんどくさがってるボクは島でひとっ風呂浴びたいのだ。大人より移動に時間かかるし、ゆっくり行こう。そうして歩くこと少し、温泉の匂いと煙!走って駆け込んだ。夏島は暑いし、汗も出る。朝風呂万歳!
「番台さん!入れる!?」
「お~いいよ。今は誰もいないからね、貸し切りだ。ゆっくりしていきな、嬢ちゃん」
「貸し切り!?はい、お金!」
番台さんにお金を払って躊躇なく女湯に飛び込んだ。もうね、慣れたよ。というか女の人見ても興奮のこの字もしないし、むしろ声かけられて猫かわいがりされるよ。まあボク、特徴的だもんねえ。着ていた真っ白ワンピースを脱ぎ捨てて飾り気のない下着も脱ぐ、上の下着はないよ、必要ないもん。スットン共和国なだけましか。抉れてたら目も当てられないし。
とりあえず体洗おう、お!鏡あるじゃんラッキー。映るボクを改めてみる。褐色の肌、はちみつ色の大きな垂れ目、綺麗に透き通った銀色の髪のショートヘア、肌にはシミ一つない。まあ唯一異様だといえるのは下腹部に真っ赤な令呪が14画、存在を主張してることくらいかな?ちなみに
体を洗い終えてざっぱんと温泉に飛び込んだ。迷惑行為だけど誰もいないから大丈夫だよね~、明日も仕入れをしなきゃ。これでも商人だし。ボクは海の上で商売をする商人、海賊も、海軍も、賞金稼ぎだって、お金を払ってくれるならお客様!商人ウル!夢は世界を回っていろんな商品を仕入れて何でもそろうお店を構えること!今日も明日もがんばるぞ~!
「あ!永久指針買うの忘れてる!」
温泉の中でぷかぷか浮いていたら思いっきり買い忘れを思い出して、あがったらでいいやあとまた倒れ込む、これはそんなボクが、いろんな海でいろんな人と出会う、そんなお話
ONE PIECEで世界を旅する商人を書きたかったはずなのにいつの間にかTSして幼女に固定された挙句にいろいろオプションが付いてた。反省してないのでもっとやりたい
主人公くんちゃん設定
名前 ウル
容姿 褐色肌で銀髪のようじょ。ショートカットで瞳は垂れ目、はちみつ色の瞳をしている。チート特典を持っているが体が非力でポンコツなため活かしきれていない。接近戦はクソザコナメクジの一言でアルビダのパシリやってた時のコビーにゲンコツでノックアウトされる。
常に真っ白ワンピースを着ている。動きやすくて楽なのが理由。TSしたことについてはもう諦めているがこの状態ならもう男女関係ないとすら思っている。たまに自分の非力さに苛立ちを感じている。中身も退行しているのでぶっちゃけお子ちゃま。クソザコ強がり系幼女、真っ先に分からせたくなるタイプ。
次話は本日中に投稿予定