ONE PIECE世界を旅する一般クソザコTSうっかり幼女商人   作:褐色幼女万歳

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本日の行先 バラティエ

 どーもウルです!現在ボクは……新世界を超逆走し東の海のとある島に向けて天翔る王の御座(ヴィマーナ)を超走らせてます。本来だったら夏島のその先に白ひげさんのモビー・ディック号で連れていってもらう予定だったんだけど宴で振舞った酒を出し過ぎて在庫がなくなったので泣く泣く進路を変更しその島を記録した地図の原典を頼りに音の数倍の速さで天翔る王の御座(ヴィマーナ)を動かしております。あ、記録指針は仕舞ってます、変に別の場所のログがたまってもこまるし。

 

 白ひげさん、おっきい人だったなあ。体がじゃなくて器の話ね。勿論体もおっきかったんだけど、ボクじゃ脹脛くらいじゃないかな?自分に得体のしれないナニカを飲ませたクソガキに対して「いい酒入ったら売りにこい」っていってまさかのビブルカードをくれた!ビブルカードを知ってても見るのは初めてだったので丁重にケースに入れて王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)の中に入れた。取り出して水平な場所に置くとちょっとずつ移動してる、この先に白ひげさんがいるんだなあ。

 

 物理法則を超越した速度と軌道で1日と掛からず東の海に到着した天翔る王の御座(ヴィマーナ)、えーと目的の場所はフーシャ村を過ぎた先だから……ん?なんか船があるぞ?商談チャンス!?あ、でも酒は……まあ大丈夫か!眼下にあるのは……魚の形をした帆船!?ってことは……

 

 「バラティエだ~~!」

 

 天翔る王の御座(ヴィマーナ)を止めて飛び降りる。わー!行きたいと思ってたけど東の海に来るたび見つけられなくって結局諦めてたバラティエにこんなタイミングで会えるなんて!あれ?このタイミング……?なんかあったかな?まあいいや!有翼サンダルでふわりと浮遊しバラティエの入り口に降り立った。金がないと叩き出されたら困るので肩掛けバッグにベリー詰めていざ鎌倉!

 

 「こんにちはっ!」

 

 「いらっしゃいませお客様~~~!あ?ガキおめえ……金は持ってるのか?」

 

 「うんっ!これで足りる?」

 

 扉を開けて挨拶をするとねじり鉢巻きに頭を丸めた人……確か、パティさんだったかな?がにんまり接客顔でむかえてくれたけど俺を見た瞬間仏頂面に変わって金があるかどうか尋ねてきた。そうだよね、確かこういうキャラクターだったと思いながらバッグを開いて中にある札束を見せるとまたにんまりとした接客顔に戻ったパティさんに席に案内してもらうことが出来た。

 

 サンジさんはいないのかな~、バラティエに穴が開いて……なかったっけ?確認するの忘れてた。たぶん麦わらの一味が来る前だと思うんだけど……メニューは……おお。色々あるじゃん。たくさん食べられないから、どれか一つを小盛りにしてもらわないとね~。むむむ、とメニューとにらめっこしてると上からズドン!と轟音がした。

 

 「ぴゃっ!?!?」

 

 「おっとリトルレディ、危ないところだったな。注文は決まったかい?」

 

 突然の爆音にビビりまくった俺が椅子から転げ落ちそうになるところを支えてくれたのは金髪にぐるぐる眉毛、それに真っ黒なスーツ姿の男性……サンジさんだ!おお~~、なんか感動!見た目子供が相手だからなのか皮肉じみたことを言わずにニカッと笑って注文を訪ねてくる。

 

 「えっと、このミートボールスパゲティください!たくさん食べられないから小盛りで!あとデザートにプリン!」

 

 「どうぞお待ちをリトルレディ。このコックが腕を振るいましょう。こちら、サービスです」

 

 そう言ってサンジさんはオレンジがコップに刺さっているトロピカルジュースを置いて颯爽と去っていった。か……かっこいい~~!あんな大人っぽいキザなやり方ボクもやってみたい!まあこのボディじゃ望み薄か……ま、まあご飯食べに来ただけだし、そう思ってるとバラティエの反対側、ボクの進路側からは見えなかった場所にゴーイングメリー号があるのに気づいた。何でもっと確認しなかったんだボクのおバカ!

 

 まずいまずい非常にまずい!だってこのあと首領クリークの一味がくるじゃん!あ、でももう注文しちゃった……ま、いっか!ご飯食べてすぐに帰れば巻き込まれないでしょ!ボクの類まれなる第六感がそう言ってる!ご飯ごっはん~!何か厨房が騒がしいけど……雑用てめえお客様に出す料理つまみ食いしてんじゃねえ?ルフィさんいるんだ……!なんかワクワクしてきた!

 

 「お待たせしました。ミートボールスパゲティ、サンジスペシャルにございます」

 

 「わー!美味しそう!ありがとコックさん!いただきます!」

 

 運ばれてきたのはボクの体の大きさに配慮してたのか小盛りのパスタ、なんだけどグラタン皿に入ってて上にはチーズがいい焦げ目をして鎮座してる。ゴロゴロしたミートボールがとても食欲をそそる。さっそくフォークを刺して食べようとしたら……なんかぞくってきた。フォークを刺したままの格好でドアを見ると……ゲェッ!?首領・クリークとギンがいるうううう!!早い早いよ!まだご飯食べてない!レストラン中が蜂の巣をつついたような騒ぎになって、すったもんだだ。

 

 サンジさんがクリークにご飯あげて、ラリアットでぶっ飛ばされて……そのあとクリークの要求通りに食料を用意しようとして止められてる。ボクはその様子を見るしかできない、いや……クリークぐらいなら別に倒せると思うんだけど……今の距離ならボクが王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)を開けて宝剣打ち出すほうが早いもん。ウーツ鋼なんて宝具からしたら紙切れ同然だよ。そしてパティさんを始めとした戦うコックさんがクリークに向かっていくが……全身に仕込んだ銃器で迎撃された。そして……その流れ弾がボクの目の前にあった美味しそうなパスタを撃ち抜いてぶちまけた。むっか~!!まだ一口も食べてないのにぃ!ボクは一言文句を言ってやろうと荷物を席に置いたままつかつかとクリークの前に歩いて出る。

 

 「ねえ!ちょっと!キミのせいでボクのご飯台無しになったんだけど!」

 

 「「「「今それ言う!?」」」」

 

 「いまじゃないとダメだよ!ご飯の恨みは怖いんだから!謝って出てけば許してあげるよ?どうせ偉大なる航路に負けて帰ってきたんでしょ?とっとと故郷に戻って親孝行でもしてなよ!」

 

 「ばっ嬢ちゃんあぶねえ!相手が誰だか分かってるのか!?」

 

 「ほう、クソガキ……!なんでその名をお前が知ってるのかは知らんがちょうどいい、俺に逆らうとどうなるかをお前を使って知らしめてやる!」

 

 ボクの挑発にむかっときたらしいクリークが手に持ってたピストルをボクに向ける。怖くない、白ひげさんやマルコさんみたいな強さを感じない。クリークが引き金を引く前に王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)から短剣を発射する。ほぼ接射だ、いくらうっかりがあろうともこの距離ならあたる。クリークの身体にぶっ刺してやるつもりだったけどやっぱり狙いがそれて拳銃を真っ二つにした短剣がバラティエの壁を貫通して海の向こうに消えてった。当然すぐに回収したけど。

 

 「逆らうと、どうなるの?」

 

 「なんなんだ……おまえ……!?」

 

 ボクの背後から顔を出す、聖剣、魔剣、宝剣、魔槍、宝槍、魔杖、短剣、その他さまざまな兵器。このまま撃てば間違いなくクリークは串刺しだ。ウーツ鋼があろうがボクのうっかりがでようが関係ない、100本あれば、どっかにはあたる。衝撃だけで自分が死ぬことを理解したクリークが化け物を見る目で俺を見ている。なんだよ、新世界の海賊たちはこのくらいじゃビビらないし実際効かないぞ。

 

 「てめえ……能力者か!?」

 

 「だったらなにさ!さっさと謝りなよ!」

 

 「よしな、嬢ちゃん」

 

 「オーナー!?」

 

 原作の流れなどフル無視してクリークを串刺しにしようとしていたボクを止めたのはひげを編み込んだ義足の老人……このレストランのオーナーシェフであるゼフさんだった。「それ、仕舞え。この件が解決したらおれが腕によりをかけて飯を作ってやる」とゼフさんがボクの肩に手をポンと置いて諭してくるので、仕方なくボクは王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)に全部仕舞うことにした。もう、ボクのこの世界での最大の楽しみのご飯を台無しにするなんて許せなかったけど、手を出すのはやめてやろう。感謝するといいぞクリーク!

 

 まあ殴られでもしたら気絶通り越して普通に死ねるのでアドバンテージなくなったら撤退するのが吉かも。そのままゼフさんはクリークに100人分の食料を渡した。クリークはボクの存在にひどく動揺してたみたいだけど結局船とゼフさんの航海日誌を要求して自分のガレオン船に帰っていった。ご飯を食べれずにむっすりしたボクが自分の席の荷物をとろうとすると……ない!?あれ!?確かに置いたのに!100万ベリーはいってたんだぞ!あれ?ゴーイングメリー号もない?あーーーっ!?

 

 そうだった!この頃のナミさんは泥棒猫だった!ボクの荷物もついでにくすねていっちゃったんだな!?もーーーっ!追いつくのは一瞬だけどどうやって返してもらおうかなあ?あのバッグ、お気に入りで大切なものなんだけど……バッグだけでも返してもらおう。お金はまあ、この頃のナミさん大変だし多少あげちゃってもいいかな?

 

 「なーお前!さっきのどうやったんだ!?どっから出てきたんだ!?」

 

 「あわわっ!?」

 

 ぷんすこしてたボクの両脇に手を入れて持ち上げたのは麦わら帽子の男、モンキー・D・ルフィだった。彼はどうやらボクが何もないところから剣やら槍やらを出していたことが不思議でしょうがないらしい。説明しても理解してくれるかなあ?

 

 「ボクの能力は倉庫なんだ。倉庫の中にあるものを撃ちだしてるだけで、特別なことはなにも」

 

 「へーーっ!!じゃあお前いれば肉沢山仕舞っておけるってことだよな!?」

 

 「ま、まあそうなるけど……」

 

 「すっげえ!俺は、モンキー・D・ルフィ!海賊王になる男だ!なあお前、一緒に海賊やらねえか!?」

 

 ぶっ、と噴き出しそうになった。まさかほぼ初対面のこの状況でこんなチンチクリンなボクを仲間に誘うなんて思ってもみなかった。それも、自分の好物の肉をたくさん持ち歩けるからって理由で。なんだろう、ボクは彼のことをよく知らないけど、ルフィらしいって言えばいいのかな?まあ、ボクは彼の仲間にはなれないんだけど。

 

 「ごめんね、ボク……夢があるんだ!海賊になっちゃうと叶えられないから、仲間にはならない!」

 

 「そっか、気が変わったら何時でも言えよ!」

 

 真剣に彼の目を見て断ると、やっぱり彼はあっさり引いてくれた。ボクの夢を自分が邪魔する権利はないとでもいうようなあっさりとした引き方だ。ボクの夢はこの世界の全てを詰め込んだ、そこに行けばありとあらゆるものが揃えられる夢のお店。今はボクがいくつも海を往復しているけど、いつかはひとところに店を構えてやる。だから、海賊になって万が一賞金首にでもなったらパーだ。彼らとは点で交わっても線で一緒に行くことはない、と思う。

 

 ギンとゾロさんたちがあーだこーだ話してるのを聞いてると外がにわかに騒がしくなる。そろそろ攻め込んでくるのかな?逃げそびれちゃったし、自衛程度はしようかな、と考えているとそのガレオン船がすさまじい音をたててすぱっと斬れた!そうだ!あの人が来てるんだった!ちょうどいいや!とボクは外に飛び出してサンダルで浮き上がる。中から制止する声が聞こえたけど大丈夫、外にいるのは現在最強の剣士で、ボクのお客様なんだから!

 

 「ミホーーークさ~~~ん!!!」

 

 「……ウルか、なぜこんな辺境にいる?」

 

 小さな棺桶みたいな船に乗った鷹の目のように鋭い目をした男の人、王下七武海が一人……ジュラキュール・ミホークは自分の目の前に着地して思いっきりしりもちをつくボクを見て眉一つ動かさずとも不思議そうに尋ねてくるのだった。

 

 「ボクは仕入れだよ!あ、折角会えたから営業トークさせて!30年物のワインが4本と、古酒がいくつか入荷したんだ!後お願いされてた銘柄のワインも用意したよ!それと、ミホークさんの好きなワインに合うサラミも!よかったら買ってかない!?」

 

 「そうか、では……すべて終わらせたらゆっくりと品定めさせてもらおう」

 

 ミホークさんはボクの迫真の営業トークを微笑ましいものを見たようなちょっと優しい声で遮ると、座っていた椅子から立ち上がり、僕を代わりにストンと自分が座ってた場所に置くと、自分が斬ったガレオン船の残骸にひとっ飛びで移っていった。その目の前に陣取るのはクリークではなく、海賊狩りのゾロ。

 

 相対する剣士二人、やることは決まっている。そして、勝敗も。今のゾロではどうあがいても、どう逆立ちしても、勝てない。飛ぶ斬撃も、覇気も、使う刀もすべてがない状態。それでも相対するは野望のため、約束のため。ボクはその結果を見逃すまいと、ゴクリとつばを飲んで集中した。




 こっから少しずつ原作に絡んでいきます。ウルちゃんくんは遠距離戦なら強いです。宝具の絨毯爆撃が出来れば並みの海賊なら完封できます。近づかれるとアルマジロになって魔杖で自爆テロ仕掛けてきます。殴り合いは絶対勝てません。極端ですね
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