ジョジョの奇妙な冒険RTAお嬢様ですわよ〜!! 作:ファニファニですわ〜!
旅はこれから始まるのですわ!
幽波紋。生命エネルギーが作り出すパワーある像ーヴィジョンー。
DIO。ジョナサン・ジョースターの肉体を乗っ取った因縁の相手。
空条承太郎にとって、突然告げられたそれらの事実はどこか絵空事のようであり、傍らに佇む自身の幽波紋もなにか特別なものというよりはずっと自分に生えていた手足の延長のような。知っているものに色がついたような。これまで感じていたものに実は名前があったのだというような奇妙な感覚だった。
そして、花京院典明。
この転校生が突如として襲いかかり、『DIO』の刺客だと言われぶちのめしても。その額から気味の悪い肉の芽を引き抜いたときも、承太郎には一切迷いや躊躇い、動揺はなかった。
しかし自分の母親、ホリィ・ジョースターがスタンド能力に蝕まれ倒れた時。承太郎ははじめて自分の中の何かが揺さぶられたような気がした。
DIOを殺し、その呪縛を解く。
星の白金と名付けられたそのスタンド能力と仲間とともに、承太郎のエジプトへの旅は始まろうとしていた。
「ってわけですわね……」
なーんてことをわたくし考えましたわよ!合ってるかは知りませんわ!
「……なんだ、この女は」
「オーッホッホッホッ!大胆なカットはお嬢様の特権ですわ!!わたくし、ちょっと遅刻したけど登場!参上ですわ!エジプトへはわたくしも同行しますわ〜!」
いざエジプトへ!って時に突然やってきたお嬢様にポーカーフェイスの承太郎も多少動揺しているようですわね。結構結構。人間っていうのはファーストインパクト…じゃなかった、第一印象で今後の関係が左右されますからね。多少かましておくべきですわ〜!
「お嬢、やっと来たか」
アヴドゥルはちょっと呆れてますわね。まあ本当ならジョセフとアヴドゥルと一緒に日本入りするはずでしたから。
「アヴドゥルさんのお知り合いでしたか」
「彼女は嬢太郎。わしの知り合いでもあり、同じくDIOを追うものじゃ」
花京院の問にジョセフが答えてくれますわ。コミュ強おじいちゃん最高ですわね!
「嬢太郎だ…?」
「お嬢様太郎で嬢太郎と申しますわ!!以後お見知りおきを!ですわ〜!」
「ふざけてるのか」
まさかの名前かぶりに承太郎はピキッてるんですの?困ってるんですの?どっちも違う気がしますわね。
「フザケてませんわよ。わたくしガチのマジ。事情も全部お聞きしました。40日なんて悠長なこと言わず日帰り旅行並みの感覚でこの旅を終わらせて差し上げますわ」
「彼女は一見イカれているが戦いへの勘と身元は確かじゃよ」
「とてもそうは見えませんが…」
「わたくしがイカれていない証拠をお出ししてあげますわ!」
わたくしはジョセフの持っている飛行機のチケットをひったくります。そしてビリーッと破り捨てますわ!
「何をするんじゃあ?!」
「こんなの襲撃されるに決まってますわよ!おバカ!」
「しかしならばどうエジプトへ向かう?」
「飛行機ですわよ!」
「おいジジイ、この女はイカれてる」
「ノンノン!自家用ジェットですわよ〜だから遅刻しちゃったんですの」
わたくしは自分の乗ってきた車を指さしますわ。
「とにかくお乗りくださいまし。話は車の中でもできますわ」
まあわたくしの乗ってきた車ってリムジンとかベンツとかそういうのじゃなくていすゞのトラックですわ。いすゞのトラック。なんで?日本で目立たないかと思って…。
助手席にはジョセフに乗ってもらいましたわ。残りは後ろです。私4人ならギュウギュウでなんとか行けたかもですけど、屈強な男だとさすがに無理ですわよ。
「ところでさっきの飛行機に空きができていたら結局不自然に思われるんじゃあないかの」
「そこらへんは大丈夫ですわ。替え玉を用意しましたの。数は足りませんけど、時間稼ぎにはなりますわよ」
「その替え玉とやらは信頼できるのか?」
「できませんわ。けどお金である程度は言う事聞いてくれますし…なにより、ほんのちょっとの時間稼ぎで十分ですわよ」
ついたのは横田基地ですわ!これまで特に必要がないから言ってませんでしたけどわたくしってアメリカ人ですので問題ありません。
「そういうわけで我々が今回エジプトまでの旅で使うのはツポレフ Tu-144、超音速輸送機ですわ〜!」
名前がポルナレフに似てていいですわよね〜!
「超音速輸送機だァ〜?!しかも十年前に製造終了したソ連製の古い機体…」
「あら!よく知ってますわね〜!クソ速い飛行機探してたから丁度これが闇に流れてたんですのよ。おんそくだから絶対めっちゃくちゃに速いに決まってますわよ」
「なんだっていい。お前これ動かせるのか?」
「ええ!訓練も受けましたわ。ご安心遊ばせ」
「エジプトまでこれでいくのか?」
「いいえ。航行距離は6300kmが目安のようですが…どこまで飛ぶかはまあ内緒にしておきましょう。情報が漏れたらせっかくの爆速チャートがガバってしまいますわ」
「で、これは音速なんだな?」
「ええ!マッハ2までだせますわよ。なので3時間もあれば中東ですわよ。多分」
「多分だ…?」
「こんなのさすがに飛ばしたことありませんわよ。墜落したら飛行時間は永遠になっちゃいますわね〜!まあでも多分大丈夫ですわよ」
「おいジジイ、アヴドゥル。本当にこいつに任せていいんだな」
「民間の飛行機で行くよりかははるかに安全じゃろう。それにたしかお嬢は半年以上訓練を受けているはずじゃ」
「一体どこでそんなコネクションが…」
「オーッホッホッホッ!これもBecause……お嬢様、ってやつですわ〜!」
「音速の飛行機ならば追手は追いつけない。理屈では理解できるが無事に飛行機を降りられるのか…」
「あら?じゃあゆっくりまったり民間機に乗って墜落させられてお猿の蒸気船に乗って漂流して煽り運転でも喰らうつもりですの?なら止めませんわよ。空条ホリィさんが苦しもうと気にしないと言うなら」
「リスクを取るしかない…か」
「繰り返しになるが、お嬢はこんなだがわたしの信頼しているスタンド使いの一人だ。承太郎」
「………わかった。アヴドゥル、お前を信用しよう」
くそ〜!高校生二人からの好感度はやや低ですわね!やっぱりわたくしの味方はアヴドゥルだけですわ!
でも突如現れたお嬢様に対して不信感を持つのはあたりまえですわよね。よく考えると。アヴドゥル、あなたどうしてわたくしを信頼してくれてるんですの?弟子にとってくれたんですの?!
まあいっか!ですわ。旅はこれから始まるのですわ!