ジョジョの奇妙な冒険RTAお嬢様ですわよ〜!!   作:ファニファニですわ〜!

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「こう呼んでくださいませ。嬢太郎と!」

 

六本あるそれをオレは迷わず!ノータイムで!()()()()()()()()!!

 

「は?!」

 

 ああ、オレはテンションが上がりすぎてあっぱらぱーになってたに違いない。六本も刺す必要なんて微塵もなかったし、ましてやこの場で矢を試す意味は全くなかった。必然性ゼロだ。

 オレは地面に倒れた。周りは騒然としている。そしてオレは六本もの矢を突如自分で突き立てた異常者(オレ)を目を丸くしてみている一人の男と目があった。

 

 昨日オレに質問してきた新入り…ソバカスのある青年。ここでオレはようやっと思い出した。

 こいつドッピオそっくりじゃね?と。

 

「ホーリィーシィッ〜ト!!!ですわ!」

 

 


 

 オレの矢6本胴体ぶっ刺し事件は、オレの実家のパワーによって解決した。お嬢様ってこれだから最高ですわ〜!

 とはいえ、目が覚めたら実家近くの病院にいたのはちょっと困った。医者いわく6日間生死を彷徨い一月も意識不明だったらしい。これが六本ぶっ刺したせいなのかオレの体がクソザコだったからかなのかわからんが。

 

 矢の行方はわからない。わからないっていうか十中八九若き日のディアボロが盗んだんだと思う。これが運命…いや、重力ってやつか。

 せっかく掴んだすべての元凶をオレはノリで手放してしまった…。

 

 でもくよくよしない!

 

 とにかく!

 

「わたくし生還しましてよ!!」

「しばらく見かけないと思っていたら事故にでもあっていたのか」

 そしてこちらは敬語が取れたモハメド・アヴドゥル。好感度は順調に上がっているようだな!

 そう。病院抜け出して即エジプトに戻ってきたぞ。実家はめっちゃ怒ってるだろうけどもはやオレには関係ないですわ〜!そう言いながらガッツリクレジットカードはパクって来てるしお金も死ぬほどおろしてますの。卑劣なムーブはお嬢様の特権…!そんなことない?うるさいですわね。

 

「死線を彷徨いついでに、一番はじめに会った時の話に戻していいですか?」

「はて……なんの話をしたかすっかり忘れたな…あ。ソ連が崩壊するとか熱弁していた…?」

「いやいやいや。違いますわよ!ちなみにソ連はマジで崩壊しますわ!弟子の話ですわ〜!」

「ああ…てっきり諦めたのかと」

「三途の川を渡りかけたことでついに!これまで不調だった私の能力が目覚めましたの!」

「なるほど」

「見て驚けですわ!」

 

 

 オレのスタンドはおそらく近距離パワー型、破壊力はC〜Aってとこだな。振れ幅があるのは特殊能力に由来するんだが、これが強いような弱いようななんとも言えない感じではある。それにオレは一体どんな精神性をしてるんだよ?と疑問を呈するようなものなのだが…まあ、お嬢様だしって感じだ。(お嬢様だから、何?)

 

 オレが能力について話すと、アヴドゥルはやや不審げにオレを見た。

 

「これまでなぜ隠していた?」

 

 スタンドの矢について話すとこれからややこしそうだし、もう動き出してしまった物語をここからアヴドゥルと二人で引っ掻き回したらもうRTAどころじゃなくなる気がする。オレはしらばっくれる事にした。

「あなたがわたくしの師匠に相応しいか観察していたんですの!」

「じゃあ初日のアレは一体…」

「ジャブですわ」

「ジャブ」

「お嬢ジャブ」

「……一つ忠告をしておこう。自分の能力はそうべらべら話していいもんじゃあない。いくら師匠に対しても、な」

「つ…つまり…!」

「いいだろう。ここ十ヶ月君を見ていたが、悪い人間ではない。それにこんな危なっかしいスタンド使いを放って置くのもわたしの主義に反するからな」

「ほ……ほほほほほ!!これがお嬢様コミュ力ですわ!!」

 なんか失礼なことを言われてた気がするが、まあこれもお嬢様だから多少はね。

 舞い上がり高笑いするオレと、十ヶ月に渡る交流でそれに慣れてきたアヴドゥル。異常な光景が完成しつつあるな。

「ただ弟子と言ってもわたしに教えられることなど生きていれば身につくものだと思うがね。それに君の能力は早々暴発するものでもない。付け加えて言うならば君は鍛錬の面でも十分行っている」

「ふ…イヤですわねぇ。アヴドゥルさん。お嬢様が師匠を求める理由なんて一つですわ!」

「それは一体?」

 私は拳を天に突き上げました。

「また見ぬ強大な悪を打ち砕くため!」

「君は本当に意味がわからないな…」

 

 アヴドゥルはため息混じりに笑って、手を差し出した。

「ではあらためてよろしく、ヴァ…」

「おまちを!私これまでの名前は捨てましたので」

「ではなんと呼べば?」

 

 

「そうですね…こう呼んでくださいませ。嬢太郎と!」

 

 

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