ジョジョの奇妙な冒険RTAお嬢様ですわよ〜!! 作:ファニファニですわ〜!
「お嬢様の勘ってやつですわ」
私いつだって話が早いのが好きですのよ。なので事が起きるのを待つのってとにかく苦手ですの。これが前世からの性分なのか、この世界で生まれてからのものなのかはわかりませんが。
スタンド能力を無事身につけて、ただ
「できっこない!!ですわよね」
私のキメポーズにアヴドゥルは華麗なスルー。そう、アヴドゥルの弟子となったわたくしは彼の店の手伝いをしてますの。一流のお嬢様になるには発掘現場での肉体労働とこのような下積みが大切なのですわ?そうなんですの?初めて聞きましたわ?
RTAと言った以上はチャートってやつを組まなきゃですわよねぇ。……ってハッ!オレはまたもお嬢様言葉がデフォになっている。
えーっと、とにかくオレは3部を最速で終わらせるにはどうするべきかと考えたわけ。こういうときはまずロスから消していくべき。まずタワー・オブ・グレーのいる飛行機、これは明らかにロス!だったらはじめから船のほうがいくらかマシである。
ポルナレフが香港でスタンバイしてインドではJガイルとホルホースが…ってこれも全部ねぇ!タイムロスなんですわよ!!
いえ、もちろん彼らの葛藤や復讐がロスと言ってるわせではないのですわ。ですが最速を目指すならポルナレフの復讐はこの準備期間中にとっととやっちまうべきなんですのよ!50日というタイムリミットの中じゃあなくって。
わたくしがディアボロから矢をパクられ早二月、矢はほぼ確実にエンヤに渡ってるはずですわ。DIOがスタンド能力に目覚めていてもおかしくない。
DIOをエジプトで探したところでわたくし勝てるわけないっていうか最悪配下ですしね?
ですので!今日は…
「アヴドゥルさん。わたくし今日は収録がありますのでこのへんで失礼いたしますわ」
「収録?CDでも出すつもりかね」
「フフ…今日の午後六時半にテレビをつけてくださいまし。局はどこでも大丈夫。なんならラジオでも大丈夫ですわ」
「とてつもなく嫌な予感がするのだが」
というわけでわたくしはテレビ局でフリッフリお嬢様服を身に纏い、ザ・オジョー!と言わんばかりのオーラを振りまいていますわ〜!
ところでこの瀟洒な格好のお嬢様ってのはイスラム教徒的には多分NGだと思いますの〜!でもお嬢様力が高すぎて完全に別の生命体だと思われておりますわね。誰も目を合わせてくれませんわ!
さあ、番組が始まりキューランプが灯ります。司会が普段の挨拶を言ってふにゃふにゃと今日の出来事を述べ、一番はじめのCM枠がわたくしの出番ですの。すべてのチャンネルで当時放映!金が!飛びますわ〜!でもお嬢様だからへっちゃら!
さあCM枠の開始ですわよ!
30秒しかありませんの!まきで煽ってきますわよ〜!
「両手が右手のクソヤローに告げますわ!」
わたくしはカメラに顔を晒し、びしっと人差し指を突き立てます。
「いいですの?このカナリアの囀るようなお嬢様ボイスを糞まみれの耳の穴をかっぽじってよく聞くがいいですわ〜!
下賤で愚かなお前にこの高貴なるわたくしが挑戦状を叩きつけますの!
両手が右手の男!いえ…きちんと指名して差し上げましょう。
J・ガイル!
何人もの麗らかな乙女を甚振った罪、わたくしが絶対に断罪して差し上げますわ〜!
チキン野郎でないのなら今すぐわたくしとタイマンしてくださいまし!
エジプトカイロ在中!わたくしの名は」
ブツ!とここで枠が終わってしまいましたわ〜!
テレビ局スタッフも唖然!
でも関係ありませんので私そのまま帰りますの。
突然の名指しでJ・ガイルがすんなりブチ切れて出てくれればいいんですが。
まあ本当の狙いはJ・ガイルではなく両手が右手の男という情報を血眼で探すポルナレフなのですが。すぐではなくても彼なら必ずわたくしのもとへたどり着くはずですわよ〜!
その前にJ・ガイルに襲われるかもしれませんがそのへんは賭けですわね。
アヴドゥルの店へ帰ると、その場でものすごく怒られた。鉄拳食らいそうになったぜ。
ああ、どうもテンションが高ぶるとオレの内なるお嬢様が…いや、外なるなのか?とにかくお嬢様が抑えられなくなるらしい。
「それで、当然両手が右手の男について詳しく教えてくれるだろうな」
「ええ。もちろん」
わたくしはアヴドゥルにJ・ガイルについて知ってること全部を教えましたわ。当然スタンド能力についても。
だってアヴドゥルってJ・ガイルとホルホースに一回やられてるしな。今回もいたら厄介だ。まあホルホースがいつ頃DIOに雇われたか知らんけど。
「わたくしのジャスティスがこいつを殺せと囁いていますのよ!!」
「正義に突き動かされたとは思えない言動だな。しかし…なにも全国ネットで喧嘩を売ることもなかったろうに。せめて一言相談をだな」
「したら止められると思ったんですのよ」
「当然だ。裏稼業に勤しむ能力者が君を狙いに来るとは考えなかったのかね?」
「何も問題ありませんわよ。むしろそういうのを叩き潰しておきたいんですの」
「わたしが巻き込まれるのも込みで?」
アヴドゥルの問いにオレはニヤッと笑う。
「ええ。もちろん」
「まったく君という人間は……」
「お嬢様ですので!……真面目な話、ですけれども。わたくし感じますのよ。ここから先に起きる不吉な出来事を!」
「わたしにとっては君が来たことが不吉な出来事の始まりだが…。奇遇だ。実はわたしも感じていたのだ。このエジプトに立ちこめる奇妙な気配を…」
アヴドゥルは神妙な顔をします。さすが占い師、DIOの出現を感じ取っているのだろうか。
「嬢にも占いの修行の成果が出てきたということかもしれんな」
「ノンノン!違いますわよ!これはお嬢様の勘ってやつですわ」
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