ジョジョの奇妙な冒険RTAお嬢様ですわよ〜!!   作:ファニファニですわ〜!

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前回投稿時間を間違えたので初投稿ですわ〜!


「最適化された超論理的な行動ですわーーッ!!」

 

 いや〜今日も街は愉快だな!ビジネス物乞いたちがこっそりラキスト吸ってるぜ。ちなみにこういう奴らは金に物を言わせても意外と味方してくれない。むしろそういうやつほど警戒される。つまりオレはめっちゃ警戒されてるってわけですの。

 ポルナレフはオレの後ろについて来ている。

 

「今からぶっ倒すのは折り紙つきの悪党なのでご安心なさいませ」

「待て待て待て。どうしてそう言い切れる?」

「わたくしをターゲットに暗殺依頼を出しましたの」

「はぁ?!」

「わたくし、訳あって何人かを最速でぶっ倒す必要がございまして。J・ガイルの他に」

「どんな訳があったらそんなことになるんだ?」

「これも人命救助のためですわ。ガチのマジで」

 

 わたくしはアヴドゥルの店に戻りますわ。しかしそこにアヴドゥルは不在で、見慣れない人形が置いてありました。

「ああ〜こっちが先着ですわね」

「なんだ?ここはあんたの店?」

 わたくしは人形を持ち上げてキッチンへ。買っておいた「誰でも簡単スノードームキット」のケースから取り出したドームにその人形をぶちこみ、別で用意した液体で満たします。

 

「なにやってるんだ」

「呪いのデーボってご存知ですの?アメリカインディアンの呪いをつかった暗殺をするという殺し屋なんですが、彼がきているみたいですわね」

「何ッ?!あんたの依頼を受けてか」

「ええ。複数人に出したんですが彼か一番ですの。さすが名前が売れているだけありますわね〜!」

「そいつはどこにいるんだよ?」

「じきに来ますわ」

 

 呪いのデーボはまず本体がターゲットに一撃食らわせられる必要がある。その後置いといた人形に乗り移ってターゲットを殺すわけだ。なんて回りくどくてめんどくさいスタンド能力なんですの!

 

「呪いのデーボスノードームの完成ですわ〜!」

「ゲテモン…。ってそれが呪いのデーボ?これはスタンドなのか…?」

「まあそうといえばそうですわね」

 

 チリンと鈴が鳴って誰かが店にやってきました。

「お前か?ターゲットのお嬢………って何ィーーーーー?!一体何をしてやがるんだ?!」

 

 呪いのデーボその人です。ウキウキでぶん殴られにきたら自分の乗り移る予定の人形がスノードームになっていたらこんなふうにもなりますわね!!

 

「貧乏臭い人形があったのでキレイに飾って差し上げましたのよ〜!」

「意味がわからない」

「意味がわからなくて結構ですわ〜!私もなにか意味があってやってるわけではございませんの。これもまたBecause…お嬢様ですわね」

「な…何がなんだかわからんが…!きさまの命もら」

「死になさいッ!」

 

 わたくしはすかさずスノードームで殴りかかりましたわ。デーボが恨みのパワーを蓄積させるために避けないのは知ってますの!

 

 わたくしこの時ばっかりは、自分が半年以上体を鍛え続けてきたのを忘れていましたわ。しかも気合を入れすぎてスタンドパワーも上乗せでした。

 それにスノードームのドーム部分を強化ガラスのものすごーく硬いやつにしたのも忘れていましたの。ほら、人形が中からバコーンとガラスぶち破ってきたら嫌じゃないですの?

 

 まあつまり、水晶玉が頭蓋骨をちょっとやっちゃいましたわ。

 

「ウゲェーーーーッ!」

 

 デーボはそう叫んで泡を吹きました。

 

「やべー!脳挫傷ですわ!!」

「さ、殺人じゃあねえか!!」

「まだ息はありますわよ。…それにいちいちスタンドを相手にするより本体を殺したほうが大幅にタイム縮小できますわよね!これはファインプレーですわ〜!!」

「オレにはあんたがサイコな殺人鬼にしか見えねぇーぞ!」

「ち、ちがいますのよ!ちがいますのよ!ほんとにこいつは殺し屋ですのよ!」

 

 まずい!このままじゃポルナレフ敵対ルートもありえるんじゃあないか?!

 タイムを縮めることに気を取られて人間の気持ちを一切考えてなかったぜ。これもまたオレの脳がお嬢様に侵食されている証なのか?

 

 「そうですわ!わたくしの師匠でこの店の持ち主のアヴドゥルがデーボの事知っていますの!とにかく彼を待ちましょう」

「あんた自分の店でもないのによくこんなに暴れられるな…」

「こいつがいつも通りこの人形に憑依してたらもっとめちゃくちゃになっていましたわよ」

「なあ、それでアヴドゥルってやつはいつ帰ってくるんだ?警察に見つかったらまずいんじゃあねーの」

「そろそろですわよ」

 

 そう言ってると早速誰かが店の前に来た気配がしましたわ。じゃらじゃらと玉すだれの音をさせて入ってきたのはアヴドゥルですわ。

 腕組みしているわたくし、多分狼狽えているポルナレフ、転がってるデーボの順でみて

「一体どういうことが説明してくれるか?」

 と言いました。

 わたくしは血痕を拭いた水晶玉をアヴドゥルに向かって全力で投げました。

 

「食らえーーですわッ!アヴドゥル!!」

「なんでだよッ!!!」

「これは最適化された超論理的な行動ですわーーッ!!」


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