ジョジョの奇妙な冒険RTAお嬢様ですわよ〜!! 作:ファニファニですわ〜!
「よくこのオレが偽物だと気付いたな」
ずるりと音がしてアヴドゥルの顔がデーボのスノードームを取り込みましたわ。そしてずわっと広がり爆発しましたわ!あ、間違えた。すわっ!と広がりですわね〜。
「なんだ?!これはあんたのスタンド能力か?!」
「違いますわ!!」
「これはオレのスタンド、イエロー・テンパランス!そしてこれがおれの本体のハンサム顔だ!」
ぱっかーん!中から本体ラバーソールさんの登場ですわね〜!
ちなわたくしの手にはすでに肉片がくっついてますわ!ポルナレフにも。ごめんですわ〜。
「5000000000000000ギニーの報酬金、あんまりにバカすぎる依頼だからついターゲットの顔を見に来ちまった。だか高額な依頼なだけあって大モノみてぇだなァ〜!んん?」
「だめだ、あんたとは組めん」
「そ、それは誤字ったやつだから訂正しましたわよ!!っていうか来る方もどうかと思いますわよ!?」
「いずれにせよそこのふざけた嬢ちゃんぶっ飛ばせば金ががっぽり。殺し屋ってのはスタンド使いにとっちゃボロい商売だよなァ!」
ぐじゅりと言う音がしてわたくしの手についている肉片が肉を喰おうと蠕動しましたわ。ちょっと気持ち悪いですわ〜!
「なんだッ?!この肉片は……」
ポルナレフが自分の手にひっついたイエローテンパランスを摘むとトゲが生える。
「イッテェーー!まさか……オレの手のひらの肉を食ってるのか?!」
「そうさ!引っ剥がそうったって無駄だぜ!一度くらいついたら最後。テメェーらの命もこれま」
「うるせぇですわ!!」
わたくしはラバーソールに椅子をぶん投げましたわ。イエローテンパランスがまたぶちゃあっとはじけますの。でもわたくしはそんなのお構いなしに力任せに蹴りを入れ、ラバーソールを押し倒します。
「バァカめ!!このイエローテンパランス相手にインファイトなどッ!あっとうまに養分だ!」
「だからウルッセェーーー!!ですわーーー!!!」
「やめろーッ!!食い尽くされてしまうぞ!」
わたくしの体は一気にイエローテンパランスに飲み込まれますわ!しかし!
「なッ……なぜだ!イエローテンパランスが増殖しないだとッ!」
「そうですのよ!わたくしって食えないやつですのッ!」
そしてわたくしぶん殴りぶん殴りぶん殴りまくります。
わたくしのラッシュのダメージは肉に吸収されてしまいますわ。けれどもラバーソールはイエローテンパランスのダメージが通らないこととお嬢様にしては重めのラッシュに動揺してわたくしの真の狙いに気づいていないようでした。
ラバーソールの頭が少し浮いた!わたくしはスカートを翻し、ラバーソールの頭を包みましたわ!えっち!!いえ、お嬢様のスカートの中身は破廉恥ではなく夢と富と名声が詰まっているのですわ…。
そしてスノードームの中身をどくどくとぶっかけます。濡れた布で窒息死させてやりますわよー!ついでに首も締め上げて差し上げましてよ!
「これがお嬢様絞殺術ですわーーッ!!」
ラバーソールはなんかくぐもった悲鳴を上げました。しばらくジタバタ暴れてからくたっと動かなくなりましたわ。
私はスカートを持ち上げ彼の脈を確認します。
「死……んではないですわね!セーフ!」
「いろいろツッコみたいところはあるんだが…」
「本体が気絶したからこのウジュウジュの動きも止まったというだけですわ。増殖不足なこともあって楽に倒せましたわね」
ツッコミを諦めてか、ポルナレフははぁーっとため息を付きますの。すまんな。
「オレの腕はちょっと持ってかれちまったがな。なんであんたに攻撃がきかなかったんだ?」
「それも…Because I am OJO-SAMA…」
わたくしは両腕を広げてみせます。そこにはスタンド能力が出ているんですけどうっかり長袖を着ていたもんだからただ優雅なポーズを取る人になってしまいましたわ!
お嬢様的には正解ですわね。
「スタンド能力についてはうかつに喋らない、とアヴドゥルと約束していましてよ。それに他の刺客に見られている危険も考えたらいま秘密を明かすのは得策ではありませんわ」
「まあもっともなご意見ってやつだな。…だが、なぜあんたはそんなふうに自分で殺し屋を呼び寄せている?狙いはJガイルとやらだけではないのか?」
「そうですわよ。わたくし、諸事情でRTAしていますの」
「あーるてぃーえーだァ?」
「ええ。それにはかかせないチャートってやつですの。まあ詳しくは前前前話あたりを読んで見てくださいな」
わたくしはラバーソールを拘束します。
「その男、どうするんだ」
「ですわね…殺すのも後味が悪いですし適当に床下に埋めて何年も生かし続けましょうか」
「吐き気を催す邪悪か?」
「なーんちゃって。お嬢様ジョーク、つまりはお嬢ークですわよ!」
「は?」
そんなこんなしているとアヴドゥルが帰ってきましたわ。じゃらじゃらと玉すだれの音をさせて入ってきましたわ。
ラバーソールをダクトテープでぐるぐる巻にしているわたくし、多分狼狽えているポルナレフ、転がってるデーボの順でみて
「一体どういうことが説明してくれるか?」
と言いました。
わたくしはそばに転がっている水晶のでかい破片をアヴドゥルに向かって全力で投げました。
「食らえーーですわッ!アヴドゥル!!」
「デジャヴ!」
しかしアヴドゥルはそれを一瞬で焼き尽くしますの。
「ほら!本物ならこれをしますのよ!やはり私の論理的行動は正しかったんですわ!」
「いやいやいや…」
「お嬢、こちらは?」
「うーん…説明するとタイムロスですわ」
「そこはしてくれると助かるんだがね」
「あんた扱いになれてるな…」
なんかなし崩し的にポルナレフとアヴドゥルが出会って話がうまく進みそうですわね!やったー!
なぁんてわたくしがのんきに両手を上げて喜んでたところで、視界に嫌なものが飛び込んできましたわ。
「ヤベェーぞ!警察ですわ!?」
次回 わたくし、逮捕 ですの?!