ジョジョの奇妙な冒険RTAお嬢様ですわよ〜!!   作:ファニファニですわ〜!

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「わたくし、絶体絶命ですわーーッ!!」  

「だァから!きちんと説明しろって言ってんだ」

「あーもう!確かにこれじゃわかりませんわね!」

 

 真のお嬢様は反省できますわ!っていうか今気づきましたわ。わたくし戦闘の血がたぎると思わずお嬢様言葉になってしまうんですわね?!性根はバーサーカーお嬢様なんですの?なんちゅー人格してんねんと。

 

 わたくしは全力疾走しながらポルナレフに要点を教えます。

 

「Jガイルのスタンドは……光なんですのよ!」

「カッチーンときた……」

「ああもう!いいから見ていなさいッ」

 

 わたくしは後方へ指をさします。通りに並ぶ店のショーケースにきらりと光が反射し、Jガイルのスタンド、ハングドマンの姿が写ります。

「見えた。あれがJガイルのスタンドか」

「次は別の場所に()()しますわよ。町中では軌道は読めませんが、反射するものへと移動を繰り返し攻撃してきますわ!」

「反射…そうか、だから光か!」

「理解が早くて何よりですわ」

 Jガイルの強みはそのスタンド能力がまるで「鏡の中を移動して追いかけてくる」ように見える点と、もし能力が看破されたとしてその速さ故に攻撃が避けがたい点だ。

 だがこのままオレたちがやつの攻撃を一発もくらわずに反射するものの少ない場所へ逃げたら流石にやつも不審に感じて追うのをやめるかもしれない。本体を探し出すのはタイムロスですわね!

 

 

「ここでスタンドをしとめてぶっ殺しますわよ、ポルナレフ」

「当然だ」

「ポルナレフ、わたくしは今回ディフェンスですわ。いや?受け…いや…ネコ…?というかあいつの狙いはわたくしですし」

「オレはオフェンスか?」

「あいつがわたくしを仕留めてくるタイミングであなたが一太刀入れてくださいませ。わたくし、今回はあえて混乱するふりをして一切攻撃を避けません」

「そんなことして大丈夫なのか」

「捕食者が最も無防備になる瞬間は勝利を確信しトドメの一撃をヨユーで食らわす時ですわ。ゴンもそう言ってましたし」

「そうじゃあなくって、あんた見かけはぱっと見一応か弱い乙女なんだぜ」

「だからこそウキウキで攻撃してくるはずですわ」

「わかった。途中で死ぬんじゃあねーぜ!嬢太郎とやら!」

 

 ポルナレフはわたくしと離れていきます。わたくしもしばらく走って立ち止まります。遮蔽物の少ないこの絶好のポイントで!

 

「大道路の交差点で!」

 

 ブッブーー!!!クラクションが響き渡ります。しょうがないでしょう。ごみごみしてると相手の有利ですのよ。

 

 キラリ、と大通りの中心で立ち止まるわたくしたちに困惑した車列のどこからか光がきらめきましたの。

 

「来いッ!Jガイル」

 

 わたくしの叫びに答えるかのように脚にズドンと衝撃が来てよろけてしまいましたわ!ストッキングが破れてしまいましたの。

 スタンド能力を発動していなかったらきっとざっくり行ってましたわね!

 そして息もつかせぬ第二撃がきますわ。脇腹にまた衝撃がきますの!あーもうブタ箱の飯を吐きそうですわ!

 わたくしの能力は別に攻撃が全部無効になるわけじゃあございませんのよ!?

 それに当然攻撃の軌道なんて全然読めませんわ!スタープラチナだったら見えるんですの?!まったくわからーん!

 

 Jガイルの連撃にわたくしの服だけがどんどんズタボロになっていきます。

 大渋滞の原因が道路の真ん中でどんどんはだけていく異常な光景ですわ!まずい、これではお嬢様としての尊厳っていうか乙女としての立場が揺らいでしまいますの!

 

「なにやってんですのよポルナレフっ……!」

 

 すると横から突然軽トラが突っ込んできましたわ!わたくしは既のところでスッ転がって避けますが、危うく異世界転生してしまうところでしたの。

 トラックはそのままわたくしにクラクション鳴らしまくってた乗用車につっこみましたわ。

 そしてその軽トラのぶっ壊れたミラーにハングドマンの姿が写ります。

 

「攻撃が通らないスタンド能力、か。無敵だが、そのぶん攻撃手段がないと見える」

「無敵でなければ殺し屋の集合地点になろうなんて思いませんわよ」

「威勢よくしても無駄さ。大方お前がオレの攻撃をひきつけ、さっきの男が本体を探そうって魂胆だろうが不可能だ。オレのスタンド、ハングドマンの射程距離をなめてもらっては困るぜ」

 

 ウォーー!またわたくしの服がバリバリ裂けましたわ!!ふざけんじゃあないですわよ!

「ぶさけんじゃあないですわよ!どすけべが!じゃああなた、どうやってわたくしを殺すつもりですの?」

 

「ああ、そんな簡単なことか。それは」

 

 そこで爆音がしてわたくしの体がぶっ飛ばされましたわ大爆発ですの!

 

 

「閉じ込めるのさッ!こうやってな!!」

 

 あ〜もうめちゃくちゃですのよ!大きな影が見えたと思ったらわたくしの体は爆発四散したトラックの荷台の下敷きですわよ!

 大惨事を超えて死んでてもおかしくないじゃあありませんの!

 

「無敵のスタンド。聞こえはいいが攻撃してこないのを見るに、きさまの能力は()()()()()()()()()()()()()ッ!ゆえにその鉄塊はどかせまい」

 

「ッ……!そこまで考えていませんでしたわ!!」

 

「おまえがそこで能力を解いて甘んじて死を受け入れない限り、オレは民間人を殺し続ける」

「な、なんて卑怯な!」

「どう知ったかは知らないが、このオレの本名をテレビで撒き散らした罪だぜ」

「倫理か勝負かを天秤にかけようってわけですわね……。わたくし、絶体絶命ですわーーッ!!」

 

 

 

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