ピースシーカー   作:イベリ

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第12話:真なる竜

 

凍りついた空気の中、ようやくシーカーが口を開いた。

 

「サボ…が…?」

 

「嘘…サボ、君が…?」

 

まさか、なぜ、どうして。疑問が尽きない2人に、畳み掛けるように状況は悪化する。

 

ガタッ!と玄関から音がして、そちらを見れば、呆然とした姿で立ち尽くす、弟達の姿。

 

「エース…ルフィ…」

 

「嘘…だよな?シーカー…!」

 

「サボが…サボが…死んじまったのか…っ!?」

 

『ふ、2人がそこにいるのか!?』

 

でんでん虫越しに焦るドグラに、シーカーは至って冷静に尋ねた。

 

「……本当に、サボだったんだな?」

 

事実の確認をするシーカーは、既に砕けんばかりに拳を握っていた。

 

『ま、間違いニー……あれは、絶対にサボだった…!!』

 

「……そうか、伝えてくれて……ありがとう。」

 

ガチャっ、と通信を切ったシーカーは、ゆっくりと二人を見た。

 

エースもルフィも、いい意味でも悪い意味でも、生死感をしっかりと持っている。だからこそ、今回の兄弟の死は、耐え難いものがあった。

 

「どこのどいつだ…ッ!!サボを殺したのは!!」

 

「サボ…っ…さぼぉ…!!!」

 

「エース」

 

「ルフィ!お前も泣いてんじゃねぇ!すぐに戻ってサボの仇を─────」

 

「エースッ!!!」

 

『───────ッ!!?』

 

ビリビリッと、家すらも軋ませるシーカーの叫びが、エースとルフィの体を止めた。

 

普段、と言うよりも今までシーカーがこうまで怒鳴っている姿を見たことがなかった。

 

「この目で確実に見たわけじゃねぇ…まだ、死んだとは決まってねぇ…あそこの海流なら、どこかに流れ着くことは必ずしもないってわけじゃねぇ…」

 

「シーカー…だけどよ…ッ!!」

 

「お前たちが諦めんな!!アイツは生きてる!サボがこんな事で、死ぬ男か…っ!!」

 

そうは言ったものの、シーカーの拳からは既に血が滴っている。彼の生存を諦めた訳では無いが、正直絶望的だ。

 

それを出してしまったシーカーの失態だ。今のルフィに、その類の強がりは通用しない。

 

「死んじまったんだろ…!?サボは…!!」

 

「ルフィ……ッ…」

 

「うあああ────ッ!!!!」

 

「…ダメだ、我慢できねぇ…!!今すぐにサボを殺ったクソ野郎をぶっ殺してやる!!行くぞルフィ!!」

 

「待て!エース!ルフィ!?」

 

ルフィの涙に我慢が出来なくなったエースは、ルフィを引っ張って飛び出していった。

 

エースには船の操縦を教えている。やろうと思えば、すぐにフーシャ村まで行ってしまうだろう。

 

「離せシーカー!お前は悔しくねぇのか!?」

 

「サボが殺されて俺が悔しくねぇと思うか!!?相手が誰かわかってんのか!!」

 

「どこのどいつだか知らねぇが、必ずぶっ殺して─────」

 

「ジンベエ達魚人を奴隷にしてた張本人どもだぞ!!」

 

「───────」

 

エースには、度々この世界の常識を教えていた。航海するにしても、海軍に入るにしても、どちらでも一定の常識や知識は役に立つ。

 

その中で、先日教えたのが世界政府についての事だ。

 

エースは決して勉強熱心ではなかったが、ジンベエ達魚人を知り、その軋轢に興味を持った。

 

聞けば、シーカーは少し渋りながら天竜人の話をした。魚人やそこらの人を自分勝手に所有物にし、当たり前のように殺し、奪う。海賊よりも海賊らしいゴミ共、とシーカーが聞いた事ないレベルの暴言で貶していたため、印象に残っていた。

 

そして何よりも、見つけたらその場からすぐに離れること。と口酸っぱく教えられた。

 

「……奴らを殺すのは、別に難しくねぇ。お前らでも、不意をつけばできるだろう……問題はその後だ。」

 

「……」

 

「全部吹っ飛ばされる。フーシャ村も、ゴア王国も……ルフィも、俺もマキノも…確実に死ぬ。」

 

バスターコール。シーカーは経験したことは無いが、砲弾の雨で島ごと吹き飛ばす作戦らしいという事は、エースも聞き及んでいた。

 

「…だけど……俺たちにどうしろってんだよ!!」

 

理不尽な現実に声を上げようとする姿が、どこか昔のシーカーのようだった。

 

「何もするな……起きちまったもんは…もうどうしようもねぇ。だから、俺たちは少しでもアイツが生きていることに賭ける。」

 

拳を握りしめ、エースが言い返そうとした時。シーカーの目を見て、何も言えなくなった。

 

憎しみ、怒り。その2つが歪に混ざりあったシーカーの瞳は、エースをして恐怖を覚えさせた。

 

「……っ…わかった……シーカーが、間違えた事は…ねぇから…おら、ルフィ!いつまで泣いてんだ!探しに行くぞ!もしかしたら、海岸に流れ着いてるかもしれない!」

 

いつまでも泣いているルフィにゲンコツを落とし、エースは船にルフィを引っ張って行った。

 

「シーカー、準備できたわ!」

 

「ありがとうマキノ、船に行っててくれ。ジンベエ達に会ってくる。」

 

「わかったわ。」

 

そう言ってジンベエ達の元に向かえば、出航前の最後の村人との団欒をしていた。

 

「おぉ、シーカー……何があった?」

 

シーカーの顔色で何かがあったと察したジンベエは、神妙に尋ねた。

 

「今から、急遽帰ることになった。次に会うのはいつになるか分からんが……気をつけろよ。」

 

「……なんじゃ、水臭い。何かあったのなら、ワシらも力になりたい。」

 

「無理だ、お前たちを巻き込むと……余計話が拗れる。」

 

その言い草にムッとしたジンベエだったが、シーカーのような穏やかな男が、ここまでイラつきを隠すこともしていない様子は、どうも尋常では無いように思えた。

 

「なんじゃ…何をそんなにイラついておる。」

 

「…気にすんな、お前たちには、本当に関係ねぇし、巻き込みたくねぇ。」

 

「……ワシらはお前さんに恩がある。返せるのなら返したい。」

 

「気にすんなって…!」

 

「……お前さん、今正気じゃあないぞ。目を見りゃ分かる…一体、何があった。」

 

その一言で、シーカーの我慢は限界に達した。

 

「正気じゃねぇ…?当たり前だろうが…!弟の乗った船が天竜人に吹き飛ばされて正気でいろってのか!?」

 

「───────なんじゃと…!?」

 

溜め込んでいた天竜人への怒り、何も出来ない自分への怒り。全てをジンベエ達にぶつけてしまった。驚愕のあまり、何も言えないジンベエ達に踵を返した。

 

「……悪ぃ、お前たちに当たるつもりじゃなかった……」

 

やってしまったと後悔したシーカーは、振り返ることもなくその場から去ろうとした。

 

ジンベエは驚愕の後すぐさま懐にある物を掴んだ。

 

「シーカー!」

 

「まだ─────なんだ、これ?」

 

投げ渡されたそれは、珊瑚の欠片。

 

「魚人島にある珊瑚じゃ、握れば酸素と簡易的なシャボンを出してくれる。水中を探すんじゃろう…持っていけい。」

 

「………恩に着る、友よ。」

 

「…!……友情に貸し借りなどありゃあせん…そうじゃろう?」

 

ニィッと口元を歪めたジンベエに苦笑して、シーカーは今度こそ、歩を進めた。

 

「お前さんの弟じゃ!きっと、生きておる!!信じろ!!」

 

「───────っ」

 

背に受けた言葉は、シーカーに希望を持たせるにたる、強い言葉だった。

 

急ぎ船に向かったシーカーを待っていたのは、3人ともう1人、ナミだった。

 

 

 

船の中、海図と睨めっこをするシーカーとナミ、正確な情報を先ほどドグラに確認し、どこを探すべきかを検討していた。

 

「正午にここで……逆算して流されるとしたら、場所はここと、ここ……この辺の海流なら、多分ここまでの範囲があり得る。ここ数日は穏やかだったから、この範囲以外はないと思うの!」

 

「…あ、あぁ……わかった、すぐに行こう。エース、ルフィ!お前達はこの2箇所の近くに下ろす、海外に流れ着いてないか探してくれ。」

 

「すげぇなナミ!わかった!絶対見つけるぞ!」

 

「わ、わかった!よし、早く行くぞシーカー!」

 

あんまりにも的確な指示に、シーカーは目を白黒させながらこの少女の航海術と海への知識の多さに驚いた。

 

(レベルが高すぎる……海軍の航海士でもここまでのレベルは居なかったぞ…この子…一体……?)

 

『聞いたよ、シーカーさん…!私もきっと役に立つよ!ルフィの役に立ちたいの!』

 

そう言って同行した彼女の心意気を無駄にしたくはなかったシーカーは、彼女を連れて海へでた。

 

必要に迫られある程度の航海術を修めたシーカーよりも、好奇心とともに日々学んでいるナミでは、知識の質に雲泥の差があるだろう。

 

ナミの言う通りの場所を回り、ルフィを、エースを下ろし、最後にサボが沈められた場所の水底を探す。

 

ジンベエにもらった珊瑚を握って、シーカーは海底に潜った。

 

そして、4時間が経った。

 

サボは見つからず、ただ知らぬ場所に流れ生き延びた事に賭けるにも、分が悪過ぎた。

 

「すまねぇ、2人とも……これしか、見つからなかった…」

 

「っ……これ…サボの……間違いねぇ…っ…!!」

 

数百回の潜水の末に、見つかったのはサボが乗っていたと思われる船の残骸と、掲げていたと思われる海賊旗だけだった。

 

「ごめん、なさい……わたし、役に立てなくて……」

 

「そんな事ねぇ!ナミは頑張ってくれた!会った事もねぇおれの兄ちゃんのために……っよぐ、やっでくれだっ…!!」

 

力不足だったと落ち込むナミに、ルフィはそんなことは無いと声をかける。途中、声が震えることを抑えきれずに、泣き出してしまったが。

 

エースもマキノも、ずっと俯きながら無言を貫いた。

 

それから、3人が疲れで気絶するように眠った後に、シーカーとマキノは、店の中で二人しんみりとした空気の中、なにも喋ること無く時間が過ぎる。

 

すると、ぎぃっと軋みながら店のウェスタンドアが開いた。

 

フードを目深に被った男が1人、店の入口に陣取っていた。

 

これから接客という気分でもないシーカーは、立ち上がろうとしたマキノを制してそのまま口を開く。

 

「……今日は臨時休業だ。悪いが、帰ってくれ。」

 

シーカーの言葉を無視するように、男は口を開く。

 

「………ハートランド・ギネスだな?」

 

忌み名を聞いたシーカーは、すぐ傍に置いていた槍と盾を手に、立ち上がる。

 

「シ、シーカー…!」

 

「下がってろマキノ、誰だ。」

 

「思わぬ収穫……いや、これもまた運命か。」

 

フードの奥からこちらを覗く鋭い眼光は、とても堅気の人間には見えなかった。

 

「……少し、話をすべきか…運任せというのもたまにはいいか……!!」

 

そう男がつぶやいた瞬間。今まで感じた事のない程の圧迫感が二人を襲った。

 

「───────っ!?」

 

「キャァッ!?」

 

咄嗟にマキノを抱き留め覇気で受け流すが、流していなければシーカーでさえもしばらく動けなかっただろう。

 

(─────なんつーっ…覇王色…!?)

 

シーカーがルフィに説明しなかった、3つ目の覇気。

 

覇王色の覇気。それは、数百万人に1人、王の資質を持つ者にのみ発現する。

 

これほどの覇気の持ち主、カタクリ含め直接戦ったことのある四皇幹部でも感じたことがない──────いいや。ただ1度、感じた事がある、あの日死闘を演じた、銀斧。

 

奴は間違いなく大海賊だった。今の時代、海賊の質はピンキリだが、あれ以上に単独で強い海賊は、数えるほどしかいないだろう。

 

『守護』という分野において右に出る者はいないと自負しているシーカーに、マキノを守り切れるのかと一瞬でも疑問を過らせた。

 

「ほう…面白い見聞色の使い方だ。暴く事に特化した見聞色か……その若さで、まさか私の覇気が流されるか……お嬢さんには眠ってもらうつもりだったのだが。」

 

「ぐ、ぁ……!!」

 

「シーカー!?」

 

マキノを守る為にリソースを割いたが故に、シーカーが膝を着く。こんなに強い覇気は今まで数える程しか経験していない。何が起きたかわからないマキノは、ただシーカーの背に隠れているだけだった。

 

何とか立て直したシーカーは、すぐさま飛び出して、全力の覇気を纏ったシールドバッシュで目の前の男を店の外に吹き飛ばし、マキノを戦いの余波に巻き込まないようにできるだけ距離をとる。

 

とうの男と言えば、強烈なシールドバッシュを何も無かったかのように軽々と受けて、空中で身をひねり、華麗に着地した。

 

「マキノ!店から一歩も出るんじゃねぇぞ!!!」

 

それだけを叫びながら、シーカーは目の前の男から目を離さなかった。

 

(少なく見積って地力、判断力は全てが俺の1段…いや、2段は上……見るだけでわかる、潜ってきた修羅場の質が違ぇ…!!)

 

「なんという覇気…これは私も危ういな。」

 

「よく言う……その割にゃ随分と余裕そうじゃねぇか!」

 

シーカーの気迫に怯むこともせずに、男はクツクツと笑って初めの佇まいを崩すことはなかった。

 

どうこの場を切り抜けるかを思案していると、空にカラスが大量に飛んでいることに気が付く。

 

(カラス…こんな時間に……?いや……この男の能力か…!)

 

そう身構えていると、上空のカラスから人影が飛び降りた。

 

フードを目深に被っているため、個人を特定することは出来ないが、その人物がそれなりの使い手であることがわかった。

 

「っ……増援…!?」

 

「……やはり、運任せの賭けなど性にあわんな。」

 

「───────ッ嘘だろ、お前…!!?」

 

自嘲したような男は、そのままハンドサインでフードを外させた。

 

声を聞いたことも姿を見た事も無い。なんなら、政府ですらその全容を理解出来ていないだろう。だが、その佇まいは堂々たる先導者()の風格。世界最悪の犯罪者であることをおくびにも出さないような態度は、最早清々しかった。

 

左の左頬に走る稲妻のような刺青と、鋭い眼光。野心を秘めた瞳は、理知を備えた獣のようだった。

 

「……なんで…こんなとこにいやがる…!?世界最悪の犯罪者──────革命家ドラゴン!!」

 

「会いたかったぞ……ギネスよ。」

 

その男は、表立って世界政府────天竜人と敵対する組織【革命軍】その実質のトップである総司令官。それが目の前の男、ドラゴン。

 

そして、背後に現れた人影は、見た事のある顔だった。

 

エンポリオ・イワンコフだ。億超の賞金首2人が目の前に揃った。

 

覚悟を決めて、一気に覇気を解放すれば、槍が白く発光する。シーカーの本気だ。ここで全てを賭けるつもりだった。

 

それを見てか、イワンコフが口を開いた。

 

「なんて覇気…!!この最弱の海でこんな化け物がまだ眠っていたっちゃブルね……ドラゴン?この様子、ヴァターシ達を敵と見ているようだけど?」

 

「少し、試した…やはり慣れんことはすべきじゃないな。誤解を生んでしまったが、決してお前達に危害を加えようとした訳では無い。」

 

「どの口がほざく…!最初の覇気で、俺はとっくにやる気だぜ革命軍…!!」

 

「ふふっ…あのおっさんに聞いていた通り、潔癖だな…だがその根底は私と似通っている…我々を前にしても衰えぬ覇気も、強いな。」

 

「ほざけ……っ!!」

 

既にサボの件で耐えきれないほどにキていたシーカーの怒りの矛先は、目の前のドラゴンとイワンコフに向けられていた。

 

「ふむ、聞いていたよりも激情家……いや、こちらのせいか。」

 

獣のように構えたシーカーは、その実クールに現状を見ていた。

 

一挙手一投足に隠された癖、二人の利き手利き足を瞬時に見抜き、どうこの戦況をひっくり返すかを冷静に見極めていた。

 

しばらくの硬直の後、ドラゴンは少し驚いたように口を開く。

 

「……これは恐れ入った。先の評価を訂正しよう。激情家かと思えば、全て演技。内心では戦況を俯瞰している。冷静さと激情を同居させているのか…器用なやつだ。」

 

心の内を読み取られ、舌打ちをひとつしたシーカーは、戦闘の構えを解いた。

 

「俺に用があるんだろう……革命軍のトップが、俺に何の用だ。」

 

そう問いかければ、ドラゴンは少し目を瞑り、ゴア王国の方向を見た。

 

「この国こそ世界の未来の縮図だ。いらぬ物を淘汰した世界に幸せなど待ってはいない…そうは思わないか、ギネスよ。」

 

「その点に関しては……同意してやる。」

 

「お前も、私も……嫌うものは同じだろう?」

 

「どこまで知ってんだか……」

 

ギネスの脱隊の理由を知っている者は極少ないが、革命軍ならばどこかで情報を得て知っている可能性はゼロではなかった。

 

「元々、正義感が強く命令を無視し、非加盟国、冷遇されていた魚人を救った……なにより、天竜人に反感を持つお前には興味があった。」

 

なるほど、とそこで合点がいった。

 

「なんだ、勧誘にきたってか?天竜人に反感を持ってることは認めるが……今更犯罪者になるつもりはねぇ。」

 

「ふふっ……主を失った槍が、未だに主を持たぬなら吝かではなかったが……既に主……いや、拠り所があるとなっては、無粋だな。」

 

そう言って心配そうに覗くマキノを見て、薄く笑った。

 

「─────帰るぞ、イワ」

 

「あら、もういいの?ヴァターシ、何も聞いてないのだけど?」

 

「余計な詮索はやめろ、イワ。カラス、頼む!」

 

そう口にすると、カラスが2人を覆い隠すように飛び始める。

 

「……こっちとしても、お前とは何も無く帰って欲しかったところだ…おとといきやがれってんだ。」

 

「ハハッ、つれない男だ。」

 

少しの沈黙の後、またドラゴンが薄く笑う。

 

「時代は時として… あらゆる偶然と志気をおびて 世界に問いかける…!!我らがまた、出会う日も来るだろう───────息子を頼むぞ、我が義弟(・・)よ。」

 

「───────は?」

 

そのまま言い切って、バサバサと飛んでいくカラスに乗り去っていった。

 

シーカーは爆弾発言を飲み込めないまま、ドラゴン達が去っていった空を、呆然と眺めることしか出来なかった。

 

そして、マキノが心配そうにシーカーに近寄り揺さぶった瞬間。

 

「はぁぁぁあああ───────っ!?」

 

「きゃあっ!?」

 

『煩いぞシーカー!!!何時だと思っとるんじゃ!!』

 

シーカーの絶叫が、夜空に響いた。

 

 

 

2人目のヒロインいる?

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