ピースシーカー   作:イベリ

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今年最後の更新です。


第18話:最弱の海

「ゴムゴムの〜…!!」

 

「甘いぞルフィ!!【銃脚(ガンキャク)】!!」

 

「おっとっ!にししっ、当たら───────ぶげっ!?」

 

狙いをつけていたルフィの顔面に、エースの靴底がめり込んで、ルフィがボールのように吹き飛ぶ。

 

「全く、何度言えばわかる?見聞色が甘い!集中力が切れすぎだ!」

 

「アハハハハ!またルフィの負けじゃない!」

 

「おいナミ!やっぱりお前、俺の船に来いよ!こんなへなちょこ野郎に、可愛い妹分任せらんねぇぜ。」

 

「ほーら、エースのところ行っちゃうわよ〜?」

 

「くっそ〜!エースは来年に海に出ちまうのに、まだ3回しか勝ててねぇ!!ナミは俺のクルーだぞ!!渡さねぇ!!」

 

「っ!ほらほらその意気よ!立ちなさい!」

 

「まったく、ダシに使いやがって……」

 

この戦いも、もう何千回と繰り返してきた。

 

4年の歳月は、3人を着実に成長させていた。

 

エース16歳、ナミ14歳、ルフィ13歳。

 

あれから、ルフィ達はシーカーの扱きに耐え抜き、更に力をつけていた。海に出るなら、強くなくちゃ!と、2年前にナミもその仲間に加わり、シーカーから棒術と六式を教わりながら、仲良く扱かれている。

 

「お前能力の扱いは上手くなったけど、見聞色は全然じゃねぇか。前はともかく、今じゃただの武装色だけの脳筋って言われてるしな。」

 

「そんなこと言ったら、エースは見聞色鍛えすぎて武装色俺以下じゃねぇか!!バランスが悪ぃってシーカー言ってたぞ!!」

 

「うっせぇ!俺はシーカーに覇気の概念教わったのお前より後でここまでやってんだよ!」

 

「たった何日かの差じゃねぇか!?」

 

「はいはいそこまでバカ2人!喧嘩しないの!どっちも頭おかしいくらい強いんだから、それでいいでしょう?」

 

ヒートアップする2人に、ついにナミのストップがかかるが、熱くなったら止まらない2人は余計な事まで口にする。

 

「うるせぇ!『逃げ足』のナミ!」

 

「才能『ナミ()』!」

 

そして、容赦なく叩き落とされる拳骨の嵐。ガープ直伝のそれは、2人の顔面をパンパンに膨れあがらせる。

 

「ほんっと余計な口が減らないわね…この兄弟!!」

 

『ず、ずびばぜん……』

 

「はぁ…アーロンが言ってたあんたらの反省は反省じゃないってやつ、ほんとにその通りねっ。」

 

「くっ、くそぅ……覇気も使えねぇくせに…!?俺の見聞色突破してきやがった!?」

 

「ナミの拳骨……ご、ゴムなのに痛え…!!?」

 

「愛ある拳は、全てを貫通するのよ!」

 

ふんすっ、と胸を張ったナミに、2人は苦い顔をする。

 

「じーちゃんと同じこと言ってるぞ…」

 

「嫌な影響受けちまったな…」

 

2人にとっては最悪の影響の受け方をしているナミは、ガープにとっては可愛い孫娘同然の存在になっていた。ベルメールのように強かなところは変わっておらず、甘えられるところは甘えて色々と教わっている。

 

1年と経たずに剃と月歩を覚えた段階だが才能は並か、むしろ秀才の部類。1週間も経たずに六式を半分以上覚える馬鹿二人が異常なのだ。

 

「はぁ……ん?おい、ルフィ!シーカー達が来たぞ! 」

 

「おっ、ホントだ!よし!きしゅーするぞ!きしゅー!」

 

「おっしゃいくぞ!」

 

「どうせ捻り潰されるんだからやめとき───────はぁ……速すぎあの2人。ま、それ以上に速いシーカーさんも大概だけど。」

 

遠くの方から聞こえる断末魔に呆れながら、その場に向かえば、いつも通りの姿がナミの目に入った。

 

「あのなお前ら?奇襲っていうのはな?意表を突くから奇襲なんだよ。雄叫びをあげながらこっちに来たら意味ねぇだろ?」

「この2人にそんな器用なことできるかしら?」

 

2人を軽くひねり潰したシーカーは、1つ欠伸をした。うふふっ、と笑うマキノもこの2人を充分に理解している。

 

いつも通りに槍と盾を抱え、白のバンダナで括った白髪を揺らしたシーカーは変わらず。しかし、4年前よりも研ぎ澄まされた彼の実力は、ガープのお墨付きだ。

 

その隣に立つマキノは、お揃いのバンダナで纏めた髪を伸ばし、4年前の少女らしい彼女より、大人の女性を思わせた。

 

マキノ、シーカー25歳。結婚4年目の2人は、喧嘩をしているところなど見たことは無いと言われるほど、村1番のおしどり夫婦。変わること無く、酒場を営みながら、穏やかに過ごしている。

 

「くっそぉ〜!静かにやればよかったんだ!」

 

「お前が声出しながら突っ走るからだろ!!」

 

「お前も叫んでたけどなエース。つーかこれ毎月やるのか?毎月同じこと言ってる気がするんだけど。」

 

「楽しそうならいいじゃない。これもスキンシップよ?」

 

「シーカーさん!マキノさん!」

 

「こんにちは、ナミ!」

 

「ナミ、先月ぶりだ。欠かさず鍛えてるか?」

 

「もちろん!」

 

ギューッとマキノに抱きついたナミは、彼女の胸に頬擦りをして引っ付いていた。

 

ノジコとはまた違う、もっと年上の姉のようなマキノは、ナミにとって穏やかさの象徴になっていた。

 

「そういえば、今月は随分早い気がするけど、何かあったんですか?」

 

いつも、2人は決まった日にちに来るのだが、今月は10日以上早くこの場に来ていた。

 

「あぁ、東の海できな臭い動きがあってな。それの対処に向かうつもりなんだ。だから、それまで3人に村を見てて欲しくてな。」

 

「なんだ水クセェ!俺達も行くぞ!なぁ、ルフィ!」

 

「おう!俺達もやるぞ!」

 

いきり立つ2人に苦笑して、シーカーは手を振った。

 

「ちげぇよ。そっちは俺一人でいい…むしろ、この村の守りが手薄になる。そっちを頼みたい。」

 

「あー…なるほどな、雑魚ばっかってことか。」

 

「なーんだ、んじゃあかじょー戦力ってやつか!」

 

「そういうこと…まぁ、何かあったら一緒に戦ってもらうがな?」

 

「あぁ、そんときゃ任せろ!」

 

「俺も準備は万端だ。なんでもこいって感じだぜ!」

 

頼もしい弟2人の言葉に苦笑した。

移動した5人はシーカーを見送るために港に集まる。

 

「よっし……ナミ、エース、ルフィ。ここと、マキノは任せたぞ。」

 

「任せろぉー!」

 

「おう!早く帰ってこいよ?マキノに愛想つかされねえようにな!」

 

「まぁ、マキノさんに限ってそんなこと絶対ないだろうけど。気をつけて!」

 

「おう。」

 

3人の顔を確認してしっかりと頷き、最後にマキノを見つめる。

 

「……帰ってきてね。行ってらっしゃい。」

 

「あぁ、必ず。行ってきます。」

 

それだけ言って、シーカーは船を走らせた。

 

姿が見えなくなるまで船の影を追っていたマキノの姿に、ナミとエースは苦笑した。

 

「健気だねぇ…」

 

「ホントね……でも、なんか…魚人島に行ってから、2人の雰囲気が変わったと思うのよねぇ……4年前くらいかしら。」

 

「へぇ……魚人島に?いつの間にいってたんだあの二人。だがまぁ…それは、少しわかる。」

 

4年前の事は、シーカーとマキノの口から語られることなく、たまたまその期間会うこともなかったルフィとエース、ナミはその事実を知らない。ただ、なんだか雰囲気が変わったくらいにしか思っていない。

 

「まぁ、言わねぇって事は平気なことさ。関わってやるべきじゃねぇ。えっと、なんだったか……便りがないのは良い便りってやつだろ?」

 

「そうなのかなぁ…?まぁ、エースがそう言うなら…」

 

ナミを納得させたエースは、マキノの後ろ姿を眺め、ガシガシと頭を搔いた。

 

 

 

 

数日後、酒場にて各々がくつろぐ中、ナミは魚人島のことに興味津々で、マキノに質問をなげかける。

 

「どんなところなの?綺麗だった?」

 

「…そうね、綺麗だったわよ?サンゴとか、クジラの群れとか、幻想的だったわ。」

 

「へぇ〜、じゃあお友達は?魚人とか、人魚のお友達は出来た?」

 

「……っ…そう、ね…出来た…」

 

その言葉を聞いて、マキノの顔が曇る。一瞬過ぎった嫌な記憶を振り払おうとしても、こびりついて離れない。そうして狼狽えていると、エースの腹がぐぅぅっと大きな音を鳴らした。

 

「……悪ぃマキノ、何か食わしてくれねぇか?」

 

「え、えぇ…わかったわ。2人もなにか食べる?」

 

「俺肉ぅー!首払いで!」

 

「私、オレンジのパンケーキ!ルフィのお金はこの間換金した賞金首のお金で払います。」

 

「お前の金ナミが金管理してんのかよ……俺はパスタで!俺もこの間の懸賞金で払うからよ。」

 

「みんなしっかりしてるわね。いいのよ、お金なんて。じゃあ、少し待っててね。」

 

「パンケーキかぁ、ウタも好きだったなぁそういや。」

 

「ウタ?知らねぇやつだな。」

 

「誰よ、それ。」

 

「ウタはな───────!」

 

ホールから聞こえてくる声を背に、マキノは安堵の溜息を吐き出した。

 

ナミに悪気がないことはわかっているし、アーロンがいるココヤシ村にたまに帰っているのだから、魚人島に行ったことは知っていてもおかしくは無い。

 

「……知らなくて、いい。私だけで…いい……」

 

姉のように慕ってくれるあの子たちに言えば、絶対とは言えないが、嫌ってしまうことは間違いないだろう。これからを生きる彼らに、先入観で物事を決めて欲しくは無い。

 

無心で料理を作りホールに持っていけば、待っていましたと言わんばかりに、ルフィの手が伸びてきた。

 

「んほー!肉ー!マキノ〜いただきます!!」

 

「わぁっ、美味しそうっ!いただきます!」

 

「たく…この2人も大概似てるぜ。悪ぃな、マキノ。」

 

「いいのよ。はい、どうぞ。」

 

ドンッと置かれたパスタは、2人のよりも大盛りにされている。食に関して目敏いルフィは、直ぐにそれに気がついた。

 

「あぁ〜!!エースだけ大盛りだ!!ズリィぞマキノ!!」

 

「ふふっ、お礼よ、お礼。」

 

上品に笑ったマキノに、エースは苦笑しながら礼を言ってパスタを口に運ぶ。

 

「……わざとらしかったか?」

 

「ううん。エースらしかった、ありがとう。」

 

「そりゃ褒めてんのかねぇ…?」

 

ナミとの会話中。ただ1人マキノの顔色が曇ったことに気がついたエースは、話をそらそうとマキノを遠ざけた。

 

「まっ、何があったかは聞きゃしねぇよ。俺たちの仕事じゃねぇしな。」

 

「ふふふっ、シーカーみたいなこと言うのね。兄弟そっくりだこと。」

 

「そりゃ嬉しいこった」

 

山盛りのパスタをあっという間に平らげて、エースは1つ溜息を吐き出した。

 

そして、酒場の前にいる気配に気がついた。

 

「───────邪魔するぜ。」

 

そう言って扉を開けた男に、4人は目を見開いた。

 

着流しを纏い、黄金の鬣の様な長髪を靡かせる男。その男の体は、足に括られた2本の刀で支えられていた。

 

それよりも特徴的だったのは、頭に刺さった舵輪だった。

 

「いらっしゃい、旅行の方かしら?」

 

「まぁ、そんなところだ。」

 

店に入ろうとした瞬間。エースが待ったをかける。

 

「おいオッサン、ここは人様の店だぜ。剣で床に傷つけんじゃねぇよ。」

 

「おっと、こりゃすまねぇ───────よっと。」

 

軽い掛け声と共に、その男が宙に浮いた。その様子に、更に目を丸くする。

 

しかし、ルフィだけがあ〜!と理解した。

 

「ニワトリのおっさん、悪魔の実の能力者か!」

 

「おぉ、よく知ってんなボウズ!あとニワトリのおっさんはやめろ?」

 

「俺もそうだからな。ほら、ゴム人間になっちまった!」

 

「難儀だなそりゃあ!んじゃ、席はここでいいか?」

 

「えぇどうぞ。何飲みますか?」

 

「あー、んじゃあ適当にビールでいい」

 

ドンッと出されたビールを飲んで、美味いな…と呟いた男は、エースとルフィを見ながら笑った。

 

「しかし、こんなみてくれの俺に突っかかるとは、根性あるじゃねぇか…どうだ?俺の船に乗らねぇか、ボウズ!」

 

「おっさん海賊だったのか、だが悪ぃな!俺は、俺が船長じゃねぇと気がすまねぇんだ。ちなみにこいつもそうだぜ?なぁ、ルフィ。」

 

「おう!」

 

「ジハハハハ!そうかそうか…そりゃあ、結構な事だ。お前たちがどうなるか、楽しみなもんだ。」

 

またビールに口をつけて、1つため息を吐く。

 

「しっかし、こんな辺境の酒場にこんな可愛いベイビーちゃんが2人もいるなんてな?ベイビーちゃん達はどうだ?これでも名の通った海賊だ、不自由はさせねぇぜ?」

 

「悪いけど、私にはもう先約があるの!」

 

「ふふっ、折角ですけれど、私には帰りを待つ人がいますから。」

 

そう言って指輪を見せ付ければ、男はアチャーと額に手を当てた。

 

「なんてこったぁ…この俺様が女に振られちまうなんて!!」

 

「だっはっはっ!おっさん振られてらァ!」

 

「アハハハハッ!まぁ、変なことを考えるのはやめといた方がいいわよ?この人の旦那さん、とっても強いんだから!」

 

「そういや、名乗ってなかったな。俺はエース、こっちがルフィでオレンジ色がナミ。あとこっちの人妻がマキノな。」

 

雑な紹介ではあったが、満足したようにうんうんと頷いた男は、ナミの言葉を思い出し、質問を返した。

 

「このベイビーちゃんの旦那は、そんな強えやつなのか?」

 

「おう!強いなんてもんじゃねぇぞ!」

 

「そーそー!東の海の守護者なんて呼ばれてるのよ?」

 

「そうね、シーカーのお陰でこの海はいつも平和だもの。」

 

「───────シーカー?」

 

その一言に、空気が変わった。さっきまでの好々爺の様な雰囲気は吹き飛び、海賊のそれに変わる。

 

エースとルフィが、立ち上がった。

 

「俺は、そいつを探しにここまで来たんだ。」

 

「……へぇ…?そんで、どうするんだよ。シーカーと会ってよ。」

 

「そりゃあ、強え男なら勧誘するだろ。」

 

「……もし、断ったら?」

 

数秒の沈黙。ナミもその気配に気づき、マキノのそばに控えた。

 

「───────殺すだけだ。」

 

男がその言葉を吐いた瞬間。エースとルフィが爆発したように飛び出し、男の顔面に蹴りと拳を叩き込んで、外に飛び出した。

 

「ナミ!マキノと村人を連れて逃げろ!!シーカーに連絡を!ルフィ!お前は俺とこいつを!!」

 

「あぁ!!行け!ナミ!!」

 

「わかった!マキノさん、しっかり掴まって!」

 

「う、うん!」

 

思わぬ弟妹達の苛烈さに面食らったマキノだが、すぐに気を取り直してナミに掴まった。

 

「ってて……まさか、東の海のこんな辺境に、2人も覇気使いがいるとは…」

 

「シーカーは俺たちの兄貴だ…!!てめぇなんざの下に付く男じゃねぇ…!!」

 

「シーカーは元海軍だ!!海賊にはならねぇし!お前に殺されるようなやつじゃねぇ!!」

 

「ジハハハハッ!!大層な信頼だ!だがな、この海にそんな情は必要ねぇのさ。残念だ……お前たちも所詮、ミーハーだったか。」

 

「ルフィ、全力で行くぞ。」

 

「おう、わかってる。コイツは、様子見してたらこっちが殺されちまう。」

 

大股に開き、片手を地面に付ける。すると、ルフィの全身がポンプのように動き、体から煙を吹き出した。

 

空気が震えるほどの熱さを、男に伝える。

 

「───────ギア2(セカンド)…!!」

 

「あぁ?なんだ、そりゃあ…?」

 

「ゴムゴムの〜…!!」

 

左腕を前に出し、狙いをつけながら、右腕を圧縮。ギチギチと腕が縮んでいく様は、男の興味を引いた。

 

そして、ルフィが力を込めれば、右腕が黒々とした覇気に覆われる。

 

「─────JET・(ピストル)ッ!!」

 

「ぐおぁっ!!?」

 

超高速で放たれた拳は、男の土手っ腹に突き刺さり、海に吹き飛ばす。

 

海上に放り出された男の真上に、影が落ちた。咄嗟に見上げれば、既に空中を走っていたエースが、ニヤリと笑っていた。

 

「能力者は海に落ちたら終いだ。あばよ、オッサン!!」

 

「ぐおぉっ!!?」

 

顔面を捉えたエースの踵落としが炸裂し、男は海に向かって真っ逆さまに落ちていく。

 

しかし、着水の瞬間。ピタッ、とその落下が止まった。

 

「エース!」

 

「ルフィ!ギア解いとけ、長期戦になる。」

 

ルフィの戦闘スタイルの完成系ではあるが、消耗が激しく、長く使えば、命に関わると口酸っぱく言われているため、そう出せる技でもない。

 

そんな技とエースの蹴りを食らって、空中で止まった男は、うぁ〜っ、と唸った後に殴られた箇所をそれぞれ摩る。

 

「い〜い覇気だ。互いに見聞色、武装色を補ってやがる…既に4つの海の中じゃ敵はいねぇだろう。グランドライン級と言っても間違いねぇ。」

 

「そりゃそうだ。最高の師匠がいる。」

 

「シーカーのおかげだ!」

 

「いい師にも恵まれている…だが、そうだな……まだまだひよっこだ。宝石の原石…殺すにゃ惜しいな……最後だ、俺の船に乗れ。そうすりゃ、お前達は海賊王のクルーになれる!」

 

その言葉が、ルフィの琴線に触れた。

 

「海賊王…?俺がなるんだ!お前じゃねぇ!!」

 

「へっ、よく言ったぜルフィ!生憎だったな!俺たちは、何言われようとお前の下にはつかねぇよ!」

 

「ジハハハハッ!!おもしれぇガキどもだ───────あぁ、本当に惜しいガキ共だ。」

 

その瞬間。2人を圧倒的なプレッシャーが襲う。

 

「こ、こいつは……!?」

 

「な、なんだこれ…!?」

 

二人共が一気に飛び退いて港に逃げてしまう程の覇王の色。話だけは聞いていたが、ここまでとは思ってもいなかった。

 

「ほう…俺の覇王色に耐えるか……ますます惜しい。」

 

残念だ、と肩を落とした男は、けれどニヤッと嫌な笑みを浮かべた。

 

「名乗っておこう。殺す相手だが、敬意位は手向けてやる。」

 

片腕を前に突き出し、クンッと何かを持ち上げるように上にしゃくった。

 

「俺は金獅子のシキ。この海を、空から統べる男だァッ!!カエル共、これが本当の海賊!よーぉく味わえッ!!」

 

その瞬間、2人の立つ大地が唸りを上げて動き出した。

 

「な、なんだこれ…!?」

 

「む、村が!!?」

 

村を飲み込むように大地が渦を巻き、獅子を象る。2人は、大海賊の力の一端に触れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「───────獅子威し…!!」

 

 

 

 

 

 

 




感想、高評価良ければお願いします。モチベーションが炸裂します。

2人目のヒロインいる?

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