鉄血のオルフェンズ 次元を超えし出会い   作:五月雨☆。.:*・゜

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鉄華団の戦い2&未来へ

 

 

最後にナイトメアの手に貫通弾をセットしてそのまま焼け爛れボロボロとなったのグレイズリッターJの胸部へと押し付けた。

ナイトメアの手は機体の内部に潜り込みコンクピットの目の前で静止した。自らの身体を悪魔に売り渡した忠義の塊とも言えるカルタの部下を屠りながらグレイズリッターJは沈黙し落下し動かなくなった。

 

 

「っ!グレイズリッターJまさかおまえ!?」

 

 

「隙が出来た、今だ!!」

 

 

「喰らえっ!!」

 

 

グレイズリッターJが落とされた事で動きが止まったベルセルク。そこへ所持してバズーカを打ち込みラフタとアジー。

動きを止めた事でそして阿頼耶識という考えその物が機体に連動するシステムの影響で動揺が諸に機体に反映され完全に静止したベルセルクへと弾丸が炸裂した。

 

 

「グググッ!!!貴様らぁぁっ!!!」

 

 

「どこを!!見ているぅ!!!」

 

 

頭上からアインが飛びかかるとトリトーンの脚部を両肩へと食い込ませると更に自分へと伸びてきた二本の腕を抑えこんだ。

必死にアインを振り払おうとするがガッチリ両肩に食い込んだ脚は離れない。

そしてそこへ追い討ちと言わんばかりにキャプテン・トリトーンが最後の武装であるバスターブレードを残った片腕で保持しながらベルセルクの右足へと突き刺した。

 

 

「がああああ!!!貴様ぁぁぁっ!!!」

 

 

怒り狂ったベルセルクは器用に肘から先を動かしてキャプテン・トリトーンの頭部へと腕についていたパイルバンカーを打ち込んだ。

それは僅かにコンクピットをかすめクランクの直ぐ傍を杭が襲い掛かりその際の爆発でクランクは頭部から血を流した。

 

 

「おっさん!!」

 

 

「私など気にするな!!三日月今だっ!!!」

 

 

「うん、ありがとうっ!!!」

 

 

十分に距離をとったバルバトスは一気に加速して手に持った太刀をそのままキャプテン・トリトーンの肩へと突き刺しそのまま装甲を貫くとベルセルクの腹部へとブチ当てた。

クランクは残った最後の腕をパージするとそのまま後退するがベルセルクはその一撃によって動きが鈍った。

 

 

「シノ!昭弘!イシガシ!」

 

 

「喰らえぇぇぇ!!アルティメットスーパー流星キィィィイイイクッッ!!!」

 

 

「喰らいなさい!!必殺ファンクション デスサイズハリケーン!!!」

 

 

バルバトスの背後から流星号とジョーカーが躍り出たのだ。

ジョーカーの必殺ファンクションと流星号がベルセルクの頭部へと渾身の蹴りと必殺ファンクションを命中させ頭部を抉りそのまま破壊した。

 

 

そしてベルセルクの背後に落ちた流星号とジョーカーはまだ終わらずクランクの一撃によって最早片足でバランスを取っているベルセルクに残された左足へと蹴りと赤い鎌で攻撃を入れたのだ。それによって身体を上へと反らせたベルセルクへと…。

 

 

「喰らええええええええええええ!!!!」

 

 

リベイク渾身の右ストレートが炸裂した。

その一撃は装甲を歪めコンクピットを露出させる一撃となった。

 

 

そしてそのまま吹き飛ばされようとしたベルセルクへと太刀を引き抜いたバルバトスが真一文字に全力で振るった。

今まで太刀を突きさすなどの方法でしか使った事の無い三日月にとってそれはカエデに教えて貰った方法で無意識に取った行動だった。

 

 

バルバトスの振るった太刀、その一閃はベルセルクのコンクピットを破壊しそのままベルセルクの機能を完全に停止させ沈黙させた。

 

 

「終わったのかな……?」

 

 

「あ、ああ終わった……」

 

 

「やったぜ……」

 

 

「終わりましたか…」

 

 

それと同時にMS全機へと通信が舞い込んできたのだ。それはオルガからの物だった。

 

 

クーデリアと蒔苗を無事に送り届けた。それが示すものは鉄華団の仕事の終わりとこの戦いの勝利であった。

 

 

終わった戦い、それによって齎された勝利と仕事の成功に鉄華団は歓喜の声を上げた。

蒔苗はアーブラウの代表に返り咲きクーデリアとの交渉にあったハーフメタルの事を実現させようとクーデリアと握手をした。

 

 

そして数日後……

 

 

「明日には火星に向けて出発する。早くしないと置いて行くぞ。」

 

 

「はーい!!/ウィ~ス!!」

 

 

地球での仕事も終わっていよいよ鉄華団は火星へと帰る為にアーブラウの宇宙港へと荷物を運び込み準備を行っていた。

長くはいなかったが本当にこの地球での時間は印象に残っていた。これから鉄華団の名は大きく知れ渡っていく事だろう。

 

 

それがどんな事態になるのかは分からない。

だけど鉄華団は必死に生きていくだろうそれは間違い無い。

 

 

「カエデの兄貴!何やってんだよ、休んでいろよ。」

 

 

「だがな…」

 

 

「いいから指揮は俺とイシガシの兄貴がやるから!!」

 

 

オルガにどやされて準備指揮から降ろされたカエデだがそれは皆からも同意見だった。

あの阿頼耶識対応型のMS、三日月達とは違ってたった一人で倒しただけではなく一歩間違えれば死んでいた所まで追い込まれていたカエデには確りと休んでいて欲しかった…それが鉄華団全員の総意だった。

 

 

カエデは宿舎へ戻るとある一室へと入った…そこには一人の男がベットに横になっていた。

 

 

「具合はどうだ?」

 

 

「……」

 

 

男は口を閉ざしたまま何も言わない、口も利きたくないというのが見えているようだ。

そこにいたのは友に裏切られて絶望を知った青年、ガエリオであった。カエデはオルガの勝利の通信を聞きながらボロボロになったキマリスを発見し回収してガエリオを手当てし此処に寝かせていた。

 

 

「何故、俺を助けたんだ……?」

 

 

「怪我人を助けるのに理由はない。」

 

 

「俺は、お前達の敵で何度もお前達を襲ったんだぞ」

 

 

「私は敵だったヒューマン・デブリの子達を弟分として迎え入れる位の男だ。敵だった怪我人を手当てするぐらい当たり前だ。」

 

 

当然のように語るカエデにガエリオはやや呆気に取られた。今まで会った事の無いタイプの少年だと思い治療してくれた事に感謝して初めて顔を合わせた。

 

 

「俺は、ガエリオ。ガエリオ・ボードウィン……だが既に俺は死んだ身……俺はこれから如何するべきなんだろうな……」

 

 

「貴様のやりたいようにしろ。人間それが一番だろ。」

 

 

まさか即答されるとは思っていなかったガエリオはキョトンとすると次の瞬間には愉快そうに笑った。

 

 

「そうか、俺のしたい事をか……ありがとう、カエデと言ったな。感謝する」

 

 

「別に、これは私の連絡先だ。貴様は友人が居なさそうだな。私が友人になってやっても良い。」

 

 

「俺にも友人ぐらいいる。まぁ貰って置こう。」

 

 

カエデはそのまま笑うと少しばかりガエリオと話してから部屋を後にした。

気紛れで助けたようなものだがこれがどうなるのか少し楽しみにも思えたのだ。

そんな事を思っているとイシガシとオルガが呼んでいると言われて表に出た。そこではバルバトスとナイトメアとジョーカーを前にしてオルガが鉄華団の皆を見下ろしていた。

 

 

「皆、今回の仕事良くやってくれた!!鉄華団としての初仕事、お前らのお陰でやりきる事が出来た。けどな、俺達はこれからもまだまだ仕事を続けていくんだ。

俺達はもっともっと立派になる!そして今まで宇宙ネズミだとか馬鹿にしてきた大人を見返してやろうぜ!!けど、まあ次の仕事までには間がある。お前ら成功祝いのボーナスはたんまり出すから期待しとけよ!!」

 

 

歓声が上がるとオルガはカエデとイシガシと三日月の元へと歩いた。もう明日には地球を離れるのだ。

 

 

 

これから戻る火星、鉄華団の帰るべき場所。此処からがスタートライン…此処から本当の意味で鉄華団は始まる。

 

 

「なあミカ、カエデの兄貴、イシガシの兄貴。終わったな」

 

 

「うん」

 

 

「そうだな」

 

 

「そうですね」

 

 

これからどんな事があろうと彼らは前へと進み続けるだろう。頼りになる大人達の手を借りながら。

それでも立派に前へと進んでいくのだ。何れ手を借りずとも進める時が来るだろう。でも今は……一緒に進んでいける事に喜びを感じる。

 

 

「さぁ、帰ろうぜ」

 

 

「あぁ、そうだな。皆が待ってるからな…」

 

 

「えぇ、帰りましょう。我々の居場所…火星に…」

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