鉄血のオルフェンズ 次元を超えし出会い 作:五月雨☆。.:*・゜
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ジャスレイ・ドノミコルスよ、貴様の念仏は唱え終わったか。
鉄華団はお前を許さない、例え地獄の業火に焼かれる事になったとしてもそれだけでは不十分だ。
鉄華団はお前を逃さない。
……さあ、派手に散らして貰おうじゃないか。自らの命の華を墓前に手向ける為に…。
真空と闇が支配する宇宙の海にポツポツと命の花が摘み取らて赤い花びらを撒き散らしながら瞬時に花が咲き散って行いのだ。
鉄華団の主力MS、獅電とパンドラが散開していた。
パンドラと共に編隊を組む百練の砲門が開き銃撃を行っていた。獅電は所持している巨大な盾、パンドラは自らの軽装甲でそれらを容易く弾きながらもお返しと言わんばかりにタガーで相手の武器に狙いを絞って攻撃を行っていた。
武器が破壊される事で後退しようとする相手を食い破るように突撃する機体があった。
それは黄色をメインにペイントされたパンドラ、腕のタガーを胸部へと突き刺して内部から抉るように破壊して戦線に穴を開けると仲間と共に更に戦線を押し上げていた。
「二番隊行くぞぉ!!」
「おいおい!ライド遅いぜ、置いてくぜ!!」
「あっ!シノさんずりぃよ!?」
敵機が爆発したことで突破した戦線からさらに奥へと潜り込もうとしながらも残った敵へ機体を向けたライドを尻目にしてマゼンタの機体があった。
フラウロスこと流星号がくるりと回転するかのように変形すると両肩に装備されている『ショートバレルキャノン』を連射しだした。
ナノラミネートアーマーの防御があってもかなり脆弱なスラスター部へと砲撃を直撃させて三機のパンドラを撃墜した。
「邪魔」
「邪魔ですよ」
そこには流星号と同じくガンダム・フレームであり歳星にて改修を受けたパルバトスとジョーカーが居た。
機体を駆る三日月は以前よりも巨大となったメイスを振り下ろして隊長機の百錬を容易く粉砕したのだ。
ジョーカーもナイトメア程の分身とは行かないがかなりの速度で相手に突撃して赤黒い鎌で相手の命の花を摘み取っていた。
三日月は以前よりも遥かにパワーアップした相棒バルバトスの圧倒的な力に機嫌を良くしながらも更なる獲物を求めるように機体を動かすと隣にブルーとピンクにカラーリングされたパンドラが付いた。登録コードはアジーとアミダの物だった。
「やるじゃないか三日月、イシガシ。早速、新しいバルバトスとジョーカーを使いこなしてるのかい?」
「うん。カエデ兄さんのスターサファイア・ドライブのおかげで制御も楽だからね」
「私のジョーカーは姿は変わりませんが性能は段違いに上がっていますよ」
「やっぱりカエデくんは大天才だね。にしても新しいバルバトス凄いゴツいね。ジョーカーも性能は違うけど新しい名前あるんでしょ?なんて言うの?」
「えっと……何だっけ?イシガシ兄さん」
「はぁ、"バルバトス・ルナ・ルプス・レクス"
略して"狼の王"ですよ。
私のジョーカーの名は"ジョーカー・フィアー"
略して"恐怖の死神"です。」
「バルバトス、また、一段と長くなったねぇ……それに恐怖の死神とはヤバそうだね…」
思わず名前の長さと恐怖の死神、ジョーカーの名前に苦笑するアミダだが三日月もバルバトスの名前には大体同意見であった。
彼にとってバルバトスはバルバトスに変わりは無い為此処まで名前を変える意味があるのかと疑問を浮かべているがそこへ一機のMSが突っ込んできたがその機体は百里であった。
瞬時に反応した4機は機体を上昇させて回避するがバルバトスはサブアームを展開して百里の装甲にそれを引っ掛け捉えると腕を振るって投げ飛ばした。
「そぉら!!」
「ハァッ!!」
「ジョーカーの鎌を喰らいなさい!」
完璧なシンクロを見せながらパンドラのタガーとジョーカーの鎌が百里へと炸裂して完全にコクピットを潰された百里は沈黙した。
機体性能や反応速度では勝っているが純粋な操縦の技術ではあのタービンズの2人とイシガシ兄さんにはまだまだ勝てていないと三日月は思った。
「百里で此処まで接近するとかアホかい?せっかくの高機動を潰しかねないじゃないの」
「ラフタの百里に比べたら凄い楽だったよ」
「カエデ様のナイトメアより機動力が遅いですし機体の性能を理解していないのでしょうね。」
「だろうね、あの子の分身に比べたら機動力が遅い。それにラフタだったらもっと上手くやるだろうし今の機体だったらそうは行かないだろうけどね」
「さてと、三日月アタシらに付きあいなよ。一緒にあいつら潰すよ」
「分かりました」
「うん、いいよ」
快諾したイシガシと三日月はアミダとアジーに続くようにバルバトス翼を広げてイシガシは氷の上を滑るのかのように突撃していった。正しく死神と悪魔に相応しい活躍を周囲に轟かせながら…。
「おうらぁぁぁっっ!!」
そのバルバトスとジョーカーに負けず劣らずの活躍をするのはグシオンを駆る昭弘。
強化改修が施されたバルバトスほどではないがその怪力と4本の腕を巧みに使いながら相手を圧倒して時にはその怪腕で接近戦を仕掛けて来た敵機を掴むと力任せに装甲を引っぺがすとコンクピットをブロックごと引き抜いて戦闘不能にするという常識外れな力技を披露していた。
「昭弘!後ろに3機来るよ!」
「ラフタさん!後ろから4機、来てます!」
「ありがとう、昌弘くん。もうしつこいなぁ!!」
高速で戦場を引っ掻き回すラフタ専用のパンドラが背後に迫ってきた相手のパンドラとユーゴーへとライフルを向けるが昌弘の改修したマン・ロディのライフルと共に相手の機体を破壊する。
最中グシオンは両目を輝かせながら両腕で敵機の頭部を鷲掴みにすると出力を一気に上げて頭部を握りつぶすとそのまま残った1機へと投げつけハルバードを力任せに振り下ろして深い傷を刻み込んで爆発させた。
「ッシャア!!」
「兄貴、エグい破壊のやり方をするなよ。」
「うっわぁ!凄い馬鹿力ね…。
アタシのパンドラちゃんと昌弘くんのマン・ロディとは比べ物にならないなぁ……。
まぁ、いっか!ガンダム・フレームと比べるのが間違ってるからね。昭弘、昌弘くん、今度は敵の船を落としに行くよ!」
「おう、任せろ!!」
「はい!!」
全ての腕にライフルを持たせてラフタと昌弘と共に船へと突撃していく昭弘。
昌弘もマン・ロディの腕にライフルを持たせていた。
圧倒的な数のライフルによる支援砲撃を背後に受けてラフタは最高出力で一気に敵戦艦に肉薄すると腕部のタガーでエンジン部を破壊するとそのまま砲塔も破壊し僅か1分足らずで一隻の戦艦を戦闘航行不能へと落としいれた。
「よし!」
戦闘開始から僅か10分。
新世代の暗闇団は大きな損害を受けて始めているがそれでもまだギャラルホルンという戦力は加わっていなかったのだ。
これからジャスレイ・ドノミコルスと海賊共にとって一生記憶に残る地獄になるのだ。
黄金のジャスレイ号
戦闘開始から15分が経過しようとしている頃、新世代の暗闇団の旗艦となっている『黄金のジャスレイ号』には月々と凶報が舞い込んできていた。
「ユーゴ、パンドラ第3小隊隊長機撃墜されました!戦線を離脱です!!」
「百錬4、6番機戦闘不能!!撤退します!!」
「カス共が……!!!」
旗艦に据えられているジャスレイの艦には戦闘状況の全てが入ってくるが次々に入ってくるのは凶報ばかりだった。
次々と落とされ戦線から離れていく報告や撃墜報告、補給の要請などが鳴り止まない。
新世代の暗闇団は数こそ27隻という大艦隊だがその殆どは生きて行く為に致し方なく手を結んだ別々の組織の混成軍である為に統率などが取れる訳もなくバラバラに判断して行動を続けていた。
それぞれが海賊として名を上げて来た者ばかりというのが逆に仇となり被害に歯止めが利かない状況が続き続けていたのだ。
「叔父貴、援軍要請がまた来てやがる!!」
「クソ共が……何の為にパンドラを渡したと思ってやがんだ!!」
ジャスレイは怒りのままに拳を振り下ろすが状況は変わらない。
鉄華団、タービンズ、傭兵団イクサルは全く勢いを止めずに自分の喉笛を噛み千切ろうと迫り続けていた。
テイワズ内で戦闘能力の三強と言われる組織が手を取り合って自分達を討伐しようとしていた。
そしてそこに加わっているアリアンロッドの艦隊。
ジャスレイ・ドノミコルスは悪い夢でも見せられているかのような感覚に陥りそうだった。
「各艦に通達だ!!
ヒューマン・デブリ共を投入を開始!!こっちの方が数では勝ってるんだ。押し潰させろ!!」
新しい機体を紹介します。
操縦機体:ナイトメア・フィアー(ダンボール戦機 仙道ダイキの愛機をお借りしました。)
操縦者:カエデ・ビットウェイ・オズロック
基本武器:ディープフィアーと呼ばれる杖型のハンマーで色は濃い緑色と黄色の杖。
ナイトメア・フィアーの説明↓
見る者に言いようもない恐怖を与えそうな不気味な笑みをたたえたマスクが特徴的な機体でカラーリングもベース機から反転したような白基調のものになった。
外見は白と薄い緑色の斜め格子模様のマントにナイトメアとほとんど変わらないが内部構造は「SS」の技術が用いられており駆動系の可動域が大幅に改善されていた。
これによってより複雑な動きが可能となっており、攻撃の幅が広がっているのだ。