鉄血のオルフェンズ 次元を超えし出会い 作:五月雨☆。.:*・゜
*
"鉄華団"決して散らない鉄の華の意味を込めてオルガ・イツカ団長が命名した少年兵達によって組織された民兵組織だ。
元は火星の民間警備会社「クリュセ・ガード・セキュリティ(略してCGS)」を前身としていた。
その中にいた参番組の少年兵達。
彼らは非正規兵と言う立場にある事でCGSの大人達に不当な扱いを受けて時として困難な任務に従事させられていたのだが少年兵だった彼らに転機とも言える時がやって来た。
CGSがクーデリア・藍那・バーンスタインの護衛任務を請け負ったのだ。
表向きはクーデリアからの依頼であったが裏ではクーデリアの父とCGS社長のマルバにそしてギャラルホルン火星支部の支部長との癒着があったのだがそれは長くなるので置いておこう。
ギャラルホルンの襲撃、その混乱から起こった会社幹部や正規部隊の逃走未遂を経てオルガ達がCGSにクーデターをしたことによって使えない大人達の駆逐を開始した。
反抗的な者はオルガの相棒である三日月・オーガスと三番組教官の1人でカエデ・ビットウェイ・オズロックの秘書であったイシガシ・ゴーラムによって射殺されて残りの一軍メンバーは退職金を持ってCGSから離れていった。
これによってオルガはCGS会社の実権を握った事で鉄華団を設立。
以降、クーデリアを地球に送り届けてその功績が買われてアーヴラウの軍事顧問となり地球支部を設立。
また宇宙海賊である夜明けの地平線団を壊滅させたことで経済圏同士の戦争の鎮圧、火星に眠っていたMAの討伐でアリアンロッドとの同盟関係やテイワズ幹部の起こした反乱も犠牲者を出すことも無く無事に終わらせたのだ。
もはや、火星どころか地球でも知らない人はいないという程にまで成長して少しづつ武器を取ることがない鉄華団を目指して行くことになる。
だが、入団者は続々と増える一方で彼らへと嫉妬の怨嗟を向ける者もいるのた。
しかし、誰一人として鉄華団に刃と牙を向ける者はいなかった。
何故ならば鉄華団には悪魔、魔術師、死神と同盟関係の傭兵団がいるのだ。
しかも、その魔術師のもう3つの異名は"悪夢を魅せし幽霊の魔術師"鉄華団の魔術師"恐怖の悪夢ノ魔術師"で死神の2つの異名は"魔術師の死神"鉄華団の死神"であった。
そして現在、一躍有名企業となった鉄華団本部のオフィスにて鉄華団副団長であるユージンは2人の男を探していた。
鉄華団の本部をオルガと共に束ねていた2人は経理と書類仕事や参謀の祖母の畑で色んな野菜を育てようとしたりしていたのだ。
2人は鉄華団にとっては兄のような人で有能な人材であることには変わりない為、鉄華団では2人に声を掛ける者や相談をしようとその姿を探す者も多いのだ。ユージン副団長もまたその1人であった。
「なぁ、シノ、カエデ兄さんとイシガシ兄さんはどこほっつき歩いているか知らないか?」
「あぁ、確かフォボスさんと三日月と海賊退治と賞金首退治だって聞いたぜ」
「またかよ……飽きないんだな…」
流星隊隊長であるノルバ・シノはユージン副団長からの問いかけに簡単に答えた。
鉄華団の魔術師、死神、悪魔は戦いが無くなったというのに経理や書類仕事が終わると暇だからという理由で鉄華団お抱えの傭兵団イクサル、代表フォボス・クェーサーと共に海賊退治と賞金首の居場所を突き止めては3機のMSで殴り込みに行っていた。
おかげで鉄華団は護衛任務や提携している桜農場や傭兵団イクサルと協力しているハーフメタル採掘場での収入以外にも大量のお金がわんさかと入ってきているのが現状だった。
「ったく、俺も行きたかったなー。流星王が出撃したのなんてもう半年前だぜ?」
流星王ことガンダム・フラウロスはジャスレイ討伐以降の出撃は無くて鉄華団の所有するMS保管庫に鎮座したままであった。
それはシノが新人教育を任されているからであまり手が空いていないことに起因しているからだ。
「イシガシ兄さんはカエデ兄さんに毎回何処でもついて行ってるよな。
それでイシガシ兄さんのことを見習ってハッシュも三日月に何処までも付いて行ってんだよ。
昭弘はラフタさんとイチャイチャしてるだろうしな。
タカキは妹のことで忙しそうだしなぁ……」
残りの人材でシノの代わりに新人教育を任せられるのはライドくらいなものでシノと交代制で行っているが最近の入団者には大人も交ざっている為に成長期途中で背の低いライドは舐められがちになるのだ。
「そういや、なんでユージンがカエデ兄さんとイシガシ兄さんを探してんだ?」
「あぁ、そのまぁ…また見合いの話がな……」
「またかよ、飽きねぇな」
鉄華団が火星で一躍成長を遂げた背景には教官兼鉄華団の相談役と相談役補佐という立場にいるカエデ・ビットウェイ・オズロック、イシガシ・ゴーラムの功績が大きいとされていた。
カエデとイシガシとの繋がりを持とうとする企業や個人は数多く存在しているのだ。
自分達の組織が大きくなったことで見聞を広めたユージンは手にした見合いを志願する女性達の名前や所属企業全てに見覚えがあった。
「この人おっぱいでけぇから良いんじゃねぇの?」
「兄さん達の趣味じゃないだろ?シノ、お前じゃないんだからさ…それにジュリエッタからも来てんだよ」
カエデのことを尊敬からお兄様と呼んで最近では何故かジュリエッタ自身から"フィアンセ"と名乗るようになってきたのだ。
ギャラルホルンでもトップの兵力を持つアリアンロッド総司令ラスタル・エリオンの直属の部下、ジュリエッタ・ジュリス。
「大変そうだな、カエデ兄さん。イシガシ兄さんにも来てんだろ?」
「あぁ、イシガシ兄さん自分に来てた見合い写真を見つけてはカエデ兄さんに送られて来た見合い写真と一緒に破いてゴミ箱に入れてた」
「マジかよ!勿体ねぇじゃん!?」
「それにジュリエッタ・ジュリスの見合い写真と紹介状付きでアリアンロッド総司令官、ラスタル・エリオンから来てたぞ」
鉄華団としては、ラスタル・エリオンは付き合いは余りないにしても是非ともパイプを作っておきたい相手ではあった。
しかし、ラスタルは鉄華団を懇意にしているマクギリスの政敵で両者と繋がりを持ってしまうとどちらも良い顔をしないだろうとユージンは思い至った。
「このおっさん、カエデ兄さんとイシガシ兄さんとは仲良いんだろ?」
「あぁ、少し前に高級店に行ったらしいぞ」
しかも、政敵であるマクギリス・ファリドとその秘書も連れて行ったらしくて行かなくて良かったと胸を撫で下ろしていたオルガの顔は記憶に新しかった。
なお、そのマクギリスも個人的にカエデとイシガシの力を欲しているのかは分からなかったが彼の女部下を見合い相手に出して来ていた。
一体このマクギリス・ファリドとは何者なのかと思うユージンだったがイシガシ兄さんに"大富豪で私に勝てたら教えてあげますよ"って言われていざ勝負したら何度も挑んでも負かされ続けてからはユージンは考えるのをやめたのだった。
火星近くの低軌道ステーション
「それで、カエデ兄さんとイシガシ兄さんはいつ結婚する気になるの?」
「…カエデ、イシガシ、お前達いつの間にそんな話が来てるんだ!?」
「しませんよ、三日月。」
「フォボス、お前は大袈裟だ。
鉄華団が大きくなって私とイシガシと結婚させて利益を得ようと考えている輩だろう。
それに私は結婚などはするつもりはない。」
「まぁ、カエデとイシガシはそうだろうな。俺も今の所は相手も居ないが…少し大変なことになってな…」
カエデ、イシガシ、三日月、フォボスは賞金首退治も終わってギャラルホルンへと身柄を渡して火星近くの低軌道ステーションで一泊することして4人は軽食を摂りながら雑談を交わしていた。
「星の人…何か悩んでない?」
「あぁ、テイワズのマクマードの親父からも見合い写真が大量に俺に来ているんだ。」
「なんでそんなに来ているんです?貴方はテイワズの代表になるつもりはないとマクマードさんに伝えた筈では無いのですか?」
「そうなんだけどな…」
そう、ジャスレイ・ドノミコルス討伐後にタービンズの頭領、名瀬・タービンと傭兵団イクサルの代表、フォボス・クェーサーの2人はテイワズの代表、マクマード・バリストンの元に呼ばれてたのだ。
その内容は次のテイワズの代表に付いて話をしていたのだが結果は名瀬の方からフォボスがテイワズの代表に相応しいと言い切ったのだ。
勿論、フォボスは断ったらしい。
理由は自分は傭兵団を率いて居るが歳はまだ若いから間違えることが多いので自分よりも経験があるタービンズの頭領、名瀬がテイワズの代表で良いと伝えた。
マクマードはその時は納得したがフォボス達、傭兵団イクサルが大型惑星間巡航船「歳星」を帰る度にマクマードは自身の部下に見合い写真を大量にフォボスに渡しているらしい。
それに嫌気を感じたフォボスはタービンズ頭領、名瀬の元にアキレスD9に乗り込んで名瀬にテイワズの代表になって欲しいと直談判した。
けれど名瀬本人も笑いながら「俺はお前と傭兵団イクサルをオルガと鉄華団同様に認めているんだ。
テイワズの代表になるのはお前で良い。
まぁ、昔からお前とは兄弟の盃を交わしたいと思っていたがテイワズの代表になるならそれは破棄だな。
これからも頼むぜ、未来のテイワズ代表殿」と言われたフォボスは落ち込み気味になってがそこに追い討ちが掛かったのだ。
名瀬の第一夫人、アミダからも「あんたがテイワズの代表になってジャスレイのように道を誤ったらMSで潰しに行く」と言われたそうだ。
「どうすれば良いんだ、カエデ、イシガシ、三日月。なんか良い案を出して欲しい」
「フォボス、貴方まさかその事を話して意見を貰う為に私達を海賊退治に呼んだのですね」
「それもあるが暇だったんだろ?
書類仕事はずっと椅子に座ってるだけだろう。
たまには気分転換も大切だ」
イシガシはフォボスの口から出たその回答に呆れていたが三日月は少しだけ表情を変えてからフォボスに向かって「…ありがとう」と言った。
「はぁ、いま此処に昭弘がいなくて良かったと私は思っているぞ」
「あぁ、名瀬から聞いたがラフタはタービンズを抜けたそうだな」
「えぇ、今では鉄華団で昭弘の補佐をしていますよ」
「でも、近くで見ていたら分かるけどラフタは昭弘のこと好きだよね。
昭弘本人は気付いてないのに昌弘達は気付いてラフタの手助けしてるらしいけどね」
昭弘は前回の賞金首狩りに参加していたのだが今回の賞金首狩りには参加しなかったのだ。
まぁ、此処で見合いの話やフォボスの話題を聞かせるよりは良かっただろうとカエデは思った。
「なんか…平和だね」
「平和なのは良いことですが海賊退治が少し減ることを祈りましょう」
「そこは俺達、鉄華団お抱えの傭兵団イクサルに任せて貰おうか!幾らでも蹴散らしてやろう」
「海賊狩りに大変になって私達を呼ばないことを願っているからな、フォボス」
「俺達に勝てる奴なんてそういないでしょ?」
「そうだな、三日月」
カエデは三日月の言葉に答えながら紅茶を飲んで低軌道ステーションからは火星が見えた…明日には降りる手筈になっていた。
「めんどくさいから取材をされて新聞に結婚はしないと代々的に報じた方は楽では無いか?」
「それはめんどくさい事になりますよ、カエデ様」
カエデはイシガシの言葉に笑いながら「冗談に決まっているだろう、真に受けるな」と呟いた。
生前は軍事国家、ファラム・オービアスによって愛すべき故郷、惑星「イクサル」を滅ぼされたことで復讐を決意したが別の地球出身の戦争も経験していない少年によって銀河を支配するとは出来なかった。
だが、戦いが終わって「存在抹消の刑」を言い渡された時に私はファラムの兵士に撃たれてあの世界を去った筈だった。
第2の人生は一言で云えば「波乱万丈」だった。
少年兵、CGS会社、鉄華団、クーデリア、火星のギャラルホルン、タービンズ、テイワズ、宇宙海賊ブルワーズ、ドルドコロニー、地球、夜明けの地平団、MAの討伐、ギャラルホルン最大級の戦力アリアンロッドとの同盟関係、テイワズを滅ぼそうとして海賊と手を組んだジャスレイ・ドノミコルスの討伐。
死ぬ可能性が高くて危険で大変な旅だったがこれからも鉄華団やオルガ、三日月、カエデ、イシガシ、フォボスや傭兵団イクサルの周りで何が起こるかはいまは分からない。
けれども、血よりも深い鉄の絆で結ばれた自分達なら何があっても大丈夫だ。
鉄華団と傭兵団イクサルを始めて鉄華団と関わりの深い人間はそう思っているだろう。
何故ならば、止まらずに進み続ける限り鉄華団は例え険しい茨の道でも進み続けて行くのだから…。
〜Happy End〜
今までその小説を見てくれた方々に感謝致します。
元々は自分の欲望の為に書いた小説だったのです。
原作をガラリと変えて不快に思われた方々には謝罪致します。
半年に渡る鉄血のオルフェンズ次元を超えし出会いを読んで頂きお気に入り登録を感謝致します。
次回の作品はこの小説の続きから書こうと思います。
※注意
読んだあとの悪口や不評は辞めて下さい。
あくまで自己責任でお願い致します。
簡易ストーリー↓
オルガと三日月の父親は鬼が人間を食べる世界に住んでいた、その場所でどうやってオルガと三日月が生まれたのか、オルガと三日月の父親は何故、鬼を狩る組織に入ることになったのか…。
その結末は貴方の瞳でご覧下さい。
題名は"鬼滅の刃、雪と氷2人の辿り着くべき場所"です。
皆様が来てくれることを心からお待ちしております。
五月雨