鉄血のオルフェンズ 次元を超えし出会い   作:五月雨☆。.:*・゜

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原作前編
父親達の歩み


 

 

 

 

幸せが

 

 

壊れる時には

 

 

いつも血の匂いがした。

 

 

ある山奥の村にはたくさんの大人や子供達が住み着いていました。

 

 

その山奥の村からはいつも村人達の笑い声が響いていました。

 

 


けれどそんな幸せは長くは続かった…幸せが崩れ始めて澱んだ赤い血が飛び散った。

 

 


それは本当に一瞬の出来事だった。

最初に小さな子供とその母親が殺された。

 

 

大きな体の大人や屈強の男達で懸命に襲って来た奴を抑え込むが意味はなかった。

 

 

そこに村の近くを通り掛かった黒い服に「滅」と描かれた2人の男は村人が話した「奴」と言う人間は「鬼」だと分かると直ぐに鬼を滅する鬼殺隊に所属している2人は(通称:鬼狩り)鬼の討伐に向かうが無駄だった。

 

 

鬼は村の中心に居て2人の鬼狩りは自らの刀を握る前に既に鬼の刀で殺されていたのだ。

 

 

「おいたわしや、おいたわしや、若い鬼狩りよ。

冥土の土産に覚えて置くと良い。

私の名は"黒死牟"鬼舞辻無惨様より十二鬼月、上弦の壱の名を拝命している」

 

 

その鬼は手には刀を持ち顔には6個の眼を持ち左右の瞳を持つ"上弦の壱"黒死牟は鬼狩りを殺してその村を後にしたのだ。

 

 

唯一、無傷だったのは野菜や果物を村の外に売りに行った2人の少年だけだった。

少年達は一夜にして自分達の家族、友達、村人達を失ったのである。

 

 

その怒りを糧に2人の少年達は他の人々が自分達がした悲しい思いをさせない為に刃を振るうのだ…さぁ、自らの刃で鬼を滅せよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

火星、鉄華団本部

団長室

 

 

「ねぇ、オルガ。変なこと聞いて良い?」

 

 

「ん?何だ、ミカ」

 

 

三日月の問にオルガは書類仕事を一旦辞めて三日月を見ながら首を傾げてた。

 

 

「俺とオルガの両親ってどんな人だったんだろうなって思たんだ…」

 

 

「待て待て、ミカ!お前そんなことなんで今になって言ったんだ?」

 

 

三日月は少し困った顔で呟いた。

 

 

「夢を見たんだよね…」

 

 

「夢だと?」

 

 

「うん、その夢の中で俺は白い空間に居たんだ。

そしたら急に映像が現れたと思ったら…人影が見えて最初はオルガだと思って声を掛けたんだけど無視されたら急に背景が暗くなって人影が鮮明になって顔を覗いたらオルガに似ていたんだ。」

 

 

「ただ似ていただけだろう?」

 

 

とオルガ本人は言ったけど、三日月は何処か確信している顔をしていた。

 

 

「俺も夢の中でそう思っていたら頭からツノと長い爪が生えた人間の男がオルガ似の男に向かって行ったんだけど…」

 

 

「それで…どうなった?」

 

 

「うん…オルガ似の男は右手に刀を持ってその人間に首に向かったんだけど最初はツノと爪を持った男の方が優勢だった…オルガ似の男は刀で防御してるだけだったんだ」

 

 

オルガは三日月の夢の話を聞きながらその話の続きを待った。

 

 

「ツノと爪を持った男が勝つんだと俺が思った時に状況が変わったんだ…急に映像から2人の声が聞こえ出したんだ」

 

 

三日月はその時の声をそのまま語った。

 

 

「もう既にボロボロじゃねぇか、無様だな鬼殺隊の鬼狩り様よ。安心しろよ、貴様が死んだからその肉体は俺が責任も持って食べてやるからよ!」

 

 

そのツノと爪を持った人間の男はオルガ似の男に目掛けて飛び上がって両手の鋭い爪を向けて来たがオルガ似の男は避けない。

 

 

「シィィ…雪の呼吸… 肆の型 銀雪・乱れ突き!!」

 

 

オルガ似の男はツノと爪を持った男が爪を振る寸前に地面を飛び上がって先の木の幹を蹴って男の首を狙って刀を振り下ろして来たのだ。

 

 

「うっ、ぐおっ!?」

 

 

ツノと爪を持った男はオルガ似の男の攻撃は予想出来ずにツノと爪を持った男はその右肩に斬撃を受けて大量に出血してしまう。

しかし、オルガ似の男の攻撃はまだ止まらない。

 

 

「雪の呼吸……漆の型…」

 

 

オルガ似の男がツノと爪を持った男に殺気を向けて気圧されて男は一心不乱に飛び出してオルガ似の男の首筋に自らの爪を突き立てて爪を振るう。ツノと爪を持つ男がその爪でオルガ似の男の首を捉えて肌が破けて鮮血が宙を舞う…………筈だった。

 

 

「………残念だったな…」

 

 

オルガ似の男はツノと爪を持った男の背後に回って鮮血が溢れているのはツノと爪を持った自分の身体であった。

 

 

「……っ!?何故…!?今、俺はお前の首を……狙った筈……」

 

 

「……雪月花!!」

 

 

「……鬼……狩り……」

 

 

「いま此処でお前は消えるが今までどれだけの人間を喰った?知らないとは言わせないぞ、お前の命だけで死んだ者達が生き返る訳がない。

 

 

冥土の土産にお前を殺した俺の名を教えてやるよ!!俺の名は、政府非公認の組織、鬼殺隊、階級は雪柱 "カエデ・イツカ"だ!!」

 

 

オルガ似の男は言葉をゆっくりと言い放って刀を腰の鞘に納めてチンッと音と共にツノと爪を持った男の首に一気に亀裂が入ってゴトンと地に落ちたのだ。

 

 

「…は…し…ら……そ……ん………な…ぁぁ……」

 

 

三日月の口から語られた内容にオルガは声が出なかったがしばらくすると放心状態だったオルガが復活して話だした。

 

 

「ミカ、疑う訳じゃないが本当に"カエデ・イツカ"って言ってたのか?」

 

 

「俺の夢のこと疑うの?オルガ」

 

 

オルガは頭を掻きながら答えた。

 

 

「疑う訳じゃねぇよ、ミカ。ただお前が夢で見たなら俺も両親がなんで俺を捨てた理由が知りてぇな。

その夢の中でツノと爪を持った男が何者で俺似の男が本当に俺の父親なのか…」

 

 

「ふーん、俺と同じこと考えてたんだ」

 

 

そう三日月が呟くとオルガはまた書類仕事を始めて三日月は桜農業に向かったのだった。

2人以外にさっきの話を聞いていた人がいた。

その人物は天井に居たのだが普通の人間には見えなかったのだがその人物は呟いた。

 

 

「貴方達は知らないと行けないわ、別の世界で長きに渡り身命を賭して…世界の為、生きている人間の為に戦ってその命を尽くして…死んで行った…。

貴方達の父親と仲間達の生き様を…私が今日の夜中に観せて上げるわ…」

 

 

全ての仕事を終えたオルガは服をスーツから寝巻きに着替えてベットに横になった。

 

 

「今日は本当に一段と疲れたな…ミカの話は嘘には思えないが…会えるならば会いてぇな…まぁ、夢みたいなこと言わないで寝るか」

 

 

オルガはそういうと眠りに入った時に昼間に話を聞いていた人物は現れた。

 

 

「さぁ、あの世界で生きた貴方の父親の姿を見に行きましょう。」

 

 

オルガは自分を呼ぶ声が聞こえて来た。

その声は今日も何回も聞いた三日月の声だった。

 

 

「ん、ミカ…もう朝か?」

 

 

「寝ぼけてんだな、オルガ」

 

 

その声を聞いてオルガは振り向くて名瀬とアミダがいて三日月の隣にはアトラ、クーデリア、ユージン、ビスケット、シノ、昌弘、昭弘と腕を組んでいるラフタがいたが周りを見ると豊かな草原と澄みきった青空が広がっていた。

 

 

「………此処は、どこだ?」

 

 

「分からないんだ、俺達全員が起きたら此処で寝ていたんだ」

 

 

そんなときに昭弘とシノは何かに気づいた。

オルガは目を細めて遠くを見た。

 

 

「確かに……何か、いるな」

 

 

そこには誰かの人影があったが此処からでははっきりとした姿が見えなかった。

 

 

「…仕方ない。今はその人聞いてみるしかないな」

 

 

「そうだね、名瀬」

 

 

名瀬とアミダがそういうと全員でその場所まで行くと1人の女性がいた。

膝裏までありそうな長い銀髪に青目の綺麗な女性が立って居て彼女の側には白い10脚の椅子と大きなテーブルがあった。

 

 

さらにテーブルの上にティーセットと付け合わせの菓子が置いてあった。

その姿は来客の準備をしているかのようだった。すると、女性は振り向いてオルガ達に声を掛けた。

 

 

「お待ちしておりました。鉄華団の皆様、タービンズの皆様」

 

 

「!?………あんたは誰だ?火星と木星では知らない者は居ないが…」

 

 

「私は、貴方達の世界で生まれた訳ではありません。申し遅れました。私は時の神、クロノスと言います。この場所は私だけの空間だけと伝えておきますわ」

 

 

「時の神が…俺達に何の用だ?」

 

 

名瀬率いるタービンズとオルガ率いる鉄華団は警戒していたが三日月は何時でも撃てるように銃を触る。

 

 

「今回、私が貴方達を此処に招いた理由はある映像を見て頂こうと思いまして…」

 

 

「その映像を観るのが俺達と名瀬さん達に何の得と訳があるんだよ?時の神、クロノスさん?」

 

 

かなり疑い気味のユージンはクロノスにそう返答したらクロノスは「関係ありますよ」とオルガと三日月を見ながら答えた。

 

 

「俺とミカに関係があるのか?」

 

 

「えぇ、実は私は今日…貴方達の住んでいる火星にお散歩に行ったのですがそこでお2人の会話を聞いてしまったんです」

 

 

「話ってミカが語った俺似の男が誰かの首を刀で斬っていたって話だぞ?夢の中の話だろ?」

 

 

「お、おい、オルガ。俺達全員にも分かるように説明しろ!」

 

 

「すみません、名瀬の兄貴。ミカ、俺に語ったことを皆にも話してやってくれないか?」

 

 

「別に良いけど、少し忘れてるからオルガも補足してくれない?」

 

 

三日月とオルガは三日月が見たと言う夢の中の話をそのまま語ったが全員の反応は…。

 

 

「本当のことな訳ないだろう」と言うユージンも意見も居れば「ですが、もしかしたら本当に団長さんのお父様じゃないのですか?」と語るクーデリアだが他のみんなは答えない。

 

 

「皆さんが混乱になるもの仕方ないことなので私が回答しましょう。三日月・オーガスさんが観た夢は紛れも無く本物でツノと爪を持つ男は「鬼」と呼ばれる存在で人間が主食でそんな「鬼」を殺す組織の名は"鬼殺隊"と呼ばれオルガ・イツカさんに似ていた彼は紛れも無くオルガ・イツカさんの父親ですよ」

 

 

時の神、クロノスはそう断言したのだ。

 

 

「待て、「鬼」という生き物は俺達は聞いたことも無いし見たことも無い!!」

 

 

「えぇ、それに「鬼」を殺す組織"鬼殺隊"というのもテイワズや地球や火星では聞いたことはないわ」

 

 

時の神、クロノスは目を閉じながら「聞いたことないのは当たり前です。名瀬・タービンさん、アミダ・アルカさん。「鬼」と言う化け物も鬼殺隊と言う組織も此処では無い世界にあるのですから」と言ったがそれに昌弘とアトラは違和感を感じた。

 

 

「あの、少し良いですか?」

 

 

「昌弘、どうしたんだ?」

 

 

「いや、兄貴。ちょっと…クロノスさんに聞きたいことがあるんだ」

 

 

「わ、私も良いですか?」

 

 

昌弘とアトラは少し緊張気味にクロノスに話し掛けるとクロノスは微笑みながら「なんですか?」と聞いて来た。

 

 

「えと、さっきのことが聞き間違えじゃ無かったら此処では無い世界って言いました?」

 

 

「えぇ、よく気づきましたね。昌弘くん…では、次はアトラさんの質問に答えましょう」

 

 

「は、はい!クロノスさん!此処では無い世界ってどういう意味ですか?」

 

 

時の神、クロノスは少しだけ苦しそうな暗い顔をして「オルガ・イツカさん、三日月・オーガスさん…2人は火星出身では無いのです」と答えた。

 

 

クロノスの答えに全員は驚愕して直ぐに意識が戻ったビスケットが代表して訪ねた。

 

 

「どういう…こと?」

 

 

「お2人は、火星、又はこの世界にある地球で生まれた訳ではありません…此処では無い似ても似つかない別の次元の地球で生まれたのです」

 

 

「嘘だろ…」

 

 

「でも、俺達は火星で育ったんだ。

地球での暮らしなんて覚えてないよ。

あんたか嘘を付いてんじゃないの?」

 

 

クロノスは「私が貴方達に嘘を付くメリットやデミリットは無いです。別の地球での記憶が無いのは次元を超えて火星に辿り着いた衝撃で記憶を忘れているだけです」と言ったのだ。

 

 

「それで時の神、クロノス。あんたは俺達に此処まで語ってどうしたいんだ?」

 

 

「……」

 

 

オルガはかなりキツいショックを受けながらクロノスに言葉を俯きながら話していたが…それは隣にいる三日月も表情を変えなかったが同じように俯いて言葉を聞いていた。

 

 

「先程を言いました通りにある映像をご覧頂きたいだけなのですよ。

2人の父親が歩んで来た人生を…オルガ・イツカさん三日月・オーガスさんご覧になりますか?」

 

 

「オルガ、三日月。どうするんだ?俺達はお前らの判断に任せるから好きなように選択しろ」

 

 

名瀬はオルガと三日月にそういうが2人からの返答は無かったが2人して考えているのだろう。

名瀬以外の全員も口には出さないだけで同じ気持ちだったのだ。

しばらくするとオルガと三日月は俯いていた顔を上げて2人は頷いた。

 

 

「時の神、クロノスさん。お願い致します、俺達に両親の人生を見せてくれ…頼む」

 

 

「俺からもお願い」

 

 

オルガと三日月は頭を下げた。

 

 

「頭を上げて下さい。

オルガ・イツカさん、三日月・オーガスさん。

辛い決断をしてくれた2人に私は感謝致します。

では此処にいる皆様にお見せ致しますしょう。

別の地球で起きていまは集結した「鬼」と「鬼殺隊」の1000年の歩みと長き戦いを…」

 

 

時の神、クロノスは持っていた杖を一振すると次の瞬間にはオルガ達の正面には大きな透明なスクリーン状のモニターが現れたのだ。

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