鉄血のオルフェンズ 次元を超えし出会い 作:五月雨☆。.:*・゜
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鬼殺の剣士に相応しいと認められたカエデと水無月は鬼殺隊について鱗滝さんの説明を聞いていた。
「儂は育手だ。文字通り剣士を育てる。
育手は山ほどいてそれぞれの場所、それぞれのやり方で剣士を育てている。
鬼殺隊に入るためには、藤襲山で行われる最終選別で生き残らなければならない。
最終選別を受けて良いかどうかは儂が決める」
「「はい!鱗滝さん!」」
その日からカエデと水無月は鱗滝さんの指導の下で血が滲むような修行の日々を送ることになった。
最初は石や丸太等の罠だったがどんどん過激になって小刀や落とし穴の中に長い刀が埋められて様々な罠が施された山下りだ。
「今日はいつも違い過ぎなんだけど!?
小刀で肌を掠った!」
「話すより足を動かせって…ミナ、そこに罠があるから気をつけろ!」
「え?うわっ!?カエデ、助けて欲しいな…」
水無月は落ちる寸前で何とか地面を掴んで穴に落ちることは無かったがカエデに助けを求めた。
「全く、注意しろよ。」
カエデは水無月が落ちた穴を見ると山のような刀が刺さっていた。
地獄の山下りを終えると…刀の素振りや鱗滝さんから転がし祭りという素早く受身をとって起き上がる訓練をしたこともあった。
そしていまはカエデと水無月はお互いに木刀を握り締めて向かい合っていた。
傍には鱗滝さんがいた。
「良いな、儂が辞めと言ったら止まれ」
「「はい!!」」
「では、始め!」
鱗滝さんの声でカエデと水無月はお互いに距離をとって鬼殺隊士が使う全集中の呼吸を使った。
「シィィ…水の呼吸!漆ノ型 雫波紋突き!!」
「シィィ…水の呼吸!拾ノ型 生生流転!!」
カエデは水の呼吸最速の突き技を水無月は水の呼吸最大の攻撃の技をそれぞれ放つが互いに躱されて次の攻撃に移ろうとした時だった。
「そこまで!もう2人に教えることはない。」
「はっ?」
「なんで?」
修行を始めて一年、突然言われた言葉。
「あとはお前達次第だ。
お前達が儂の教えたことを昇華できるかどうか。
この岩を斬れたら最終選別に行くのを許可する。」
「ねぇ、カエデ。岩って斬るものだっけ?
刀で斬れるものだっけ?
斬れる気がしないんだけど…。刀が折れるよ」
「俺もそう思う。」
鱗滝さんはそれから指導をしなくなった。
カエデ達は習ったことを繰り返すがそれでも岩を斬れなかった。
「なんで、斬ることが出来ないんだろう?
何かが足りないのかな?」
「死ぬほど鍛えるしかない。全集中の呼吸をまだ俺達は理解していないのかも知れない。」
「その通りだ」
カエデと水無月が声のした方を見ると狐の面を被った真剣を持つ少年がいた。
「お前達は全集中の呼吸をまだ理解していない。
どんな苦しみにも黙って耐えろ。
お前が男なら…男に生まれたなら……」
少年は急に斬り掛かって来たのでカエデと水無月は応戦した。
「急に真剣で襲って来るな!!何の用だよ!!」
「木刀では無くて真剣で俺の刀を弾くとは中々の筋の良い男達だな!!だが俺はお前達より強い!!
岩を斬ってるからな!!」
「「岩を斬った!?」」
カエデと水無月は刀を構えながら男の話を聞く
「お前達は全集中の呼吸を身につけているがまだ足りてない!!
お前達の血肉に叩き込め、鱗滝さんが教えてくれたすべての極意を決して忘れることが無いように骨の髄まで叩き込むんだ。」
「知ってるさ、前に進むしか道は無いんだからな!」
「そうだ、進め!!男なら!男に生まれたならば!!
進む以外の道などない!!
それと真菰、あとは任せるぞ。」
真菰と呼ばれた少女は去っていく少年の背中を見送ると少年小さな声で「お前達ならきっと岩を切って……あいつにも勝てるだろう」と…。
「それで、君は誰でさっきの奴は誰だ?」
「私は真菰って言うの、よろしくね。
さっき居なくなったのは奏斗よ」
「よろしく、真菰。俺はカエデだ。」
「俺は水無月、よろしく」
「うん、早速だけど修行を手伝いするよ。」
真菰はカエデと水無月の悪い所を指摘した。
それを受けた2人は無駄な動きや癖を直していった。
他にも真菰は様々な話をして分かったことは…奏斗と真菰は兄妹ではなくて孤児立ったのを鱗滝さんが育てたこと。
他にも子供達はいてカエデと水無月を応援していると聞いた。
全集中の呼吸についても血の巡りを速くすること。
心臓の鼓動を速くすることで人間のまま鬼並みに強くなると聞かされた。
「それは俺とカエデは出来ているの?」
「うん、でも死ぬほど鍛える。
結局それ以外にできることはないと思うよ。水無月」
そこからカエデと水無月は更に鍛練を重ね続けたが奏斗には勝てなかった。
半年経つまでは……。
「半年でやっと此処まで来たな、カエデ、水無月」
「待たせたな、奏斗」
「今日こそ俺が勝つから、奏斗」
「行くぞ!!」
この勝負は一瞬で決まった。
2人の刃が奏斗の面と髪飾りを斬っていた。
勝った時、奏斗は笑ったのだ。
泣きそうであり嬉しそうでもあって安心したような笑顔だった。
「……勝ってねカエデ、水無月、あいつにも……」
2人が周りを見ると奏斗達は消えており、狐の面と髪飾りを斬った筈の2人の刃は岩を斬っていた。
カエデと水無月は鱗滝さんの話を聞いていた。
「お前達を最終選別に行かせるつもりはなかった。
もう子供が死ぬのを見たくなかった。
お前達にあの岩は斬れないと思っていたのに……よく頑張った。カエデ、水無月、お前達は凄い子だ…」
「ありがとうございます…鱗滝さん」
「頑張った成果だよ。」
2人がそう言うと鱗滝さんは頭を撫でた。
「カエデ、水無月、最終選別…必ず生きて戻れ。
儂も此処で待っている」
カエデと水無月は狐の面を貰った。
厄徐の面という悪いものから守ってくれる物らしい。
そして2人はは藤襲山に向かおうとする。
「鱗滝さん!必ず帰って来るから行ってきます。
奏斗と真菰によろしく!!」
「俺達の修行を手伝ってくれたんだ。
よろしく伝えてよ、じゃあね」
「カエデ、水無月…何故お前達が……死んだあの子達の名を知っている。」
クロノスの異空間では…。
「遂に剣士としての修行が始まったな」
「だけど、山下りが難易度上がってたね……小刀とか落とし穴の中にまた刀を隠して何度か危なかったね…三日月のお父さん」
「うん、オルガのお父さんがいつも助けてたね。」
名瀬、アトラ、三日月が映像の内容を見て山下りの修行を終えてオルガと三日月の父親が家に帰ると2人の育手、鱗滝さんが庭で2人を待って木刀を渡すと距離をとった。
「何をするんだぁ?」
「私に聞いても知らないわよ、昭弘」
「距離を取らないと危険なこと?」
アルトランド兄弟とラフタでは無くて全員が映像に注目すると鱗滝さんの合図で2人が木刀で容赦なく木刀を振ると「シィィ」と言う音が映像から聞こえると…2人の木刀から水が出ていた。
「何ですか?あれは…」
「刀から水は出ない筈だよ。」
クーデリアとアミダの問にクロノスが答えた
「あれば水の呼吸と言われるものです。呼吸とは鬼との戦いには必要不可欠で習得するのは難しいと言われています。」
「では、何故、刀が水のように見えるのですか?」
「2人が水を出している訳では無いのですよ。
隊士達が呼吸術を使って戦っているのを見た人がその動きがまるで水のように見えているから水の呼吸と言うのです。」
時の神、クロノスの言葉にクーデリアとアミダは納得していた。
そしてまだ映像は続いて見てると岩を斬る為に修行していたら狐の面をした少年が2人に襲い掛かったがカエデと水無月は少年の刀を弾いたのだ。
真菰と言う少女は2人と一緒に修行して半年経った時に狐の面の少年、奏斗は真剣を持って2人と戦うと笑みを浮かべた。
「なんで、笑ったんだろう?」
「それに…奏斗と真菰がいつの間にか消えているぞ」
ビスケットとユージンは消えた奏斗と真菰に違和感を持った。
映像には2人は鱗滝さんに頭を撫でられて鬼殺隊の最終選別に行くように言われた。
「長かったな、1年半の修行か…」
「そうだね、オルガ」
カエデと水無月は最終選別に向かう為に歩き出した時に奏斗と真菰によろしくと鱗滝さんに伝えると……「カエデ、水無月…何故お前達が…死んだあの子達の名を知ってる?」と呟いたことを聞いたオルガ達。
「「はっ!?」」
「どうして、2人共はちゃんと生きていたのに…嘘だよね…」
「じゃあ、なんでオルガと三日月の父親の前に出て来たんだ?」
オルガと三日月が驚いて、アトラとクーデリアが泣いそうになって、シノが疑問を口にしたが答えを知る為にまた映像を見た。
クロノスの異空間side終