鉄血のオルフェンズ 次元を超えし出会い   作:五月雨☆。.:*・゜

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最終選別

 

 

 

 

藤襲山に着いた頭に狐の面を付けたカエデと水無月は藤の花の量に驚いていた。

 

 

「(凄い、藤の花が……まだ咲く時期じゃない筈なのに…)」

 

 

「(藤の花だ…。久しぶりに見たな…それにしても40人位いるんだな)」

 

 

2人が人集りが出来ている所へ着くと1人の自分達と同い年の少女が話し掛けてきた。

 

 

「こんにちは、私の名前は胡蝶カナエ。よろしくね 貴方達の名前を教えて?」

 

 

「カエデ・イツカだ。」

 

 

「…水無月・オーガス……あっ…です」

 

 

「カエデくん、水無月くん。1つ賭けをしましょう?最終選別で私達3人が…七日間生き残れた時…お友達になって下さい。」

 

 

胡蝶カナエ、本人はカナエと呼んでと言われたから以後名前ですることにした。

 

 

「あぁ、分かった。カナエ」

 

 

「思えておくよ、カナエ」

 

 

カエデと水無月がそう言うと満足したカナエは違う場所に向かい同時に、最終選別の説明が始まった。

説明をしているのは産屋敷の着物を着た男性と着物を着た女性だった。

 

 

「皆さま、今宵は最終選別にお集まりくださってありがとうございます。

 

 

この藤襲山には鬼殺の剣士様方が生け捕りにした鬼が閉じ込めており、外に出ることはできません。」

 

 

「………山の麓から中腹にかけて鬼共の嫌う藤の花が一年中狂い咲いているからでございます。」

 

 

「しかし、此処から先には藤の花は咲いておりませんから鬼共がおります。

 

 

この中で七日間生き抜く。

それが最終選別の合格条件でございます。

では、行ってらっしゃいませ。」

 

 

クロノスの異空間では…。

 

 

「美しい花ですね、紫色の花…。

名は藤の花と言うんですね。」

 

 

「うん、綺麗な花だね…オルガもそう思うでしょ?」

 

 

「あぁ、そうだな…。

……って父さん達に近づいてる女がいるぞ」

 

 

オルガがそう言うと全員がその少女に注目すると少女はオルガと三日月の父親に名を名乗った、彼女の名前は胡蝶カナエと言って2人にある賭けを持ち掛けた。

 

 

「綺麗な人…もしかしてあの人が三日月か団長さんのお母さんだったりして…」

 

 

「俺達の世界のセブンスターズ、みたいな良い所のお嬢様とか?」

 

 

アトラはカナエのことを綺麗な人と言ったりして2人のお母さんじゃないかと疑ったりしていた。

 

 

ユージンは…カナエの身のこなし方や言葉遣いで王族クラスのお嬢様だと疑っていたがアトラとユージンの説は外れることになる。

 

 

カナエが出した賭けの内容は最終選別を無事に乗り越えたらお友達になって欲しいと頼み込んだのだ。

 

 

「でもなんで今じゃないんだろな?

速い方が良いと思うが…」

 

 

「女の子には色々あんだよ、名瀬」

 

 

2人はカナエの賭けに同意してカナエは違う場所に向かうと着物を来た2人の男の子と女の子が現れて最終選別の説明を始めたが映像を見ていた全員は絶句していた。

 

 

「七日間生き延びれば合格なら簡単じゃね?」

 

 

「馬鹿、シノ!鬼がいる中で七日間食料無しで生き抜くんだぞ!?」

 

 

「そんな本気で叩かなくても…」

 

 

軽々しく合格出来るだろうと言うシノを叩いた昭弘とシノを慰めている昌弘。

 

 

「父さん達が門を潜った…」

 

 

「……」

 

 

オルガと三日月は自身の父親が門を潜ったのを確認して映像に集中した。

後ろで馬鹿なことをしている奴を置いて…。

クロノスの異空間side終

 

 

兄妹のこの言葉を最後に鬼殺隊になる為の最終選別が始まった。

カエデと水無月は共に行動して山の奥へと進んで行くと早速、鬼が四体出てきた。

 

 

「オイオイ、てめえは向こうに行け!

俺がこいつを喰うんだ。」

 

 

「いや、貴様が失せろ。」

 

 

「俺が喰う。」

 

 

「はあ?ふざけるな!こいつらは俺の獲物だ。」

 

 

カエデと水無月は鬼二体がそれぞれの方へと向かってくるので必然と二体ずつと戦うことになった。

 

 

「俺の獲物だぞ。」

 

 

「黙れ!先に殺った方が喰えば良いだろうが!」

 

 

「久方振りの人肉だ!!」

 

 

カエデは腰から刀を取り出して構えるがそれは水の呼吸の構えでは無かった。

 

 

「全集中・雪の呼吸!伍の型 江雪・六花斬り!!」

 

 

その技はまるで雪の結晶を描くように鬼の身体に6回斬りつけた。

カエデは水の呼吸から派生した自らの新しい呼吸を完成させていたのだ。

鱗滝さんに水の呼吸では無く自らの新しい呼吸を作ってみろと言われて出来たのが"雪の呼吸"だった。

カエデは襲い掛かって来た二体の鬼を同時に倒した。

 

 

「雪の呼吸、無事に使えるようになったな…ミナの方はどうなった?」

 

 

カエデは水無月が戦闘をしている場所に向かった。

一方の水無月は、自分の目の前で言い争ってる鬼に刀を構えていた。

 

 

「何言ってるんだお前?

俺の獲物に決まってるだろ?」

 

 

「ふざけるな!!俺が最初に見つけたんだ!

俺が喰うんだ!」

 

 

「ぐだぐだとうるさい鬼だな、カエデの声が聞こえ無いんだけど…。

でも此処があんた達の死に場所だからさ」

 

 

「人間が……強気じゃねぇか。早い者勝ちだ!」

 

 

「望むところだ!」

 

 

水無月は飛び込んで来る鬼達に構えていた刀を向けて型を放った。

 

 

「全集中・氷の呼吸!肆の型 繁吹氷!!」

 

 

水無月は力強い踏み込みと共に繰り出した袈裟斬りで二体の鬼を同時に倒した。

カエデと共に水の呼吸から派生した自らの新しい呼吸"氷の呼吸"だった。

 

 

「ふぅ、鍛錬は無駄じゃなかったね、カエデ」

 

 

「そうだな、ミナ」

 

 

カエデと水無月が再び合流すると…2人はとても強烈な匂いを感じた。

 

 

「うっ!?何だ!この腐ったような匂いは…」

 

 

「気持ち悪くなりそうな匂いなんだけど…」

 

 

その時、一人の最終選別の参加者が大声を出しながら何者かから逃げるように走り去っていった。

 

 

「うわあああああ!!何で大型の異形がいるんだよ!聞いてないこんなの!」

 

 

カエデと水無月が彼が逃げてきた方向を見ると…一際大きい顔を大量の手で覆われている鬼が追いかけて来ていた。

 

 

既に一人の少年が大型の異形の鬼は他の選別参加者の首をへし折っていた。

そしてまた新しく腕が生えると逃げてきた参加者を捕まえたが…。

 

 

「ぎゃあああああ!」

 

 

「雪の呼吸!参の型 細雪!!」

 

 

カエデは少年を助ける為に目にも留まらぬ速さで繰り出す五連撃の突き技で異形の鬼の動きを封じて水無月が攻撃を仕掛けた。

 

 

「氷の呼吸!参の型 雪狐・寒凪」

 

水無月の強烈な踏み込みからの静かな横斬りを繰り出した2人の行動が…捕まった参加者を助け出すことに成功した。

そして手の鬼はギョロっとカエデと水無月を見た。

 

 

「また来たな俺の、可愛い狐達が…。」

 

 

狭霧山、奥深くの斬られた岩の上に狐の面をした少年と隣には同じ狐の面をした少女がいた。

その2人は奏斗と真菰だった。

 

 

「奏斗、カエデと水無月…勝てるかな?」

 

 

「分からない。

努力はどれだけしても足りないんだよ。

知ってるだろう、それはお前も…」

 

 

藤襲山では…。

 

 

「狐小僧共、今は明治何年だ?」

 

 

「この鬼、何いってんの?」

 

 

「!?……今は大正時代だ」

 

 

カエデの言葉を聞いた途端に異形の鬼は気が狂ったかのように暴れだした。

 

 

「ああああああ!!!年号が!!年号が変わっている!!まただ!!また!!俺がこんなところに閉じ込められている間にあああ許さん許さんんん!!鱗滝め鱗滝め鱗滝め!!」

 

 

「どうして鱗滝さんを…あんたが知ってんの?」

 

 

水無月の疑問に異形の鬼が答えた。

 

 

「知ってるさぁ!!

俺を捕まえたのは鱗滝だからなぁ!

忘れもしない四十七年前、アイツがまだ鬼狩りをしていた頃だ。

江戸時代…慶応の頃だった……」

 

 

鬼の語りにさっきの選別参加者が異議の声をあげた。

 

 

「嘘だ!!そんなに長く生きてる鬼は此処にはいない筈なんだ!

此処には人間を二・三人喰った鬼しか入れてないって聞いているんだ!

選別で斬られるのと…鬼は共食いするからそれで…」

 

 

だが、参加者の言葉に異形の鬼はそんなことを気にも止めずに言った。

 

 

「でも俺は生き残ってるんだ。

藤の花の牢獄で五十人は喰ったなぁ…ガキ共を!」

 

 

「五十人だと…」

 

 

「確か…」

 

 

カエデと水無月は鱗滝さんに鬼は人を喰った数だけ強くなると聞かされていた。

その事を二人は思い出す。

 

 

「十二……十三でお前達で十四、十五だ。」

 

 

「!?何の話だ?」

 

 

「……」

 

 

カエデは周りを警戒しながら話を聞き出して水無月は無表情で異形の鬼を睨み付けていた。

 

 

「俺が喰った鱗滝の弟子の数だよ。アイツの弟子はみんな殺してやるって決めてるんだ。

 

 

そうだなぁ…。

特に印象に残っているのは二人だな、あの二人だ。

 

 

珍しい毛色の餓鬼だったな、一番強かった。

桜色の髪をしてた額に傷がある。

 

 

もう一人は花柄の着物で女の餓鬼だった。小さいし力もなかったがすばしっこかった。」

 

 

クロノスの異空間では…。

 

 

「父さん達が鬼とぶつかった…」

 

 

「4体出て来たから二体ずつ倒すことになって…映像はオルガの父親が出て来たな」

 

 

オルガの父親に向かった鬼は…。

 

 

「全集中・雪の呼吸!伍の型 江雪・六花斬り!!」

 

 

カエデの作った新たな呼吸、雪の呼吸で骨を残さずに鬼を殺した時に水無月の方もうるさく喧嘩している鬼を殺そうとしていたのだ。

 

 

「ぐだぐだとお前らうるさいな、カエデの声が聞こえ無いんだけど…氷の呼吸!参の型 雪狐・寒凪」

 

 

水無月は鬼を倒してカエデと合流した。

 

 

「すげー、雪と氷か…水も良かったけど強いな!」

 

 

「あそこまで練り上げられた剣技、あの修行をやり遂げたお父さん達は凄い」

 

 

鬼を殺した呼吸の技に魅せられたシノと純粋に2人の剣技を見た三日月は憧れて凄いと思った。

 

 

その時に異形の鬼が現れて参加者を捕らえようとした時にオルガと三日月の父親が助け出した。

 

 

「こ、怖い。」

 

 

「見ない方が良いよ、アトラ」

 

 

三日月がアトラを背中に隠すと映像が進み異形の鬼は人間を五十人喰らっていた。

 

 

「人を喰った数で鬼の強さは決まるんだよな?」

 

 

「あぁ、鱗滝さんが2人の父親に伝えてたな…普通の鬼では無く強いから気を付けろって」

 

 

昭弘の言葉に名瀬さんが頷いて異形の鬼は鱗滝さんのことを語り出し最終選別の参加者はその話を否定したがまた話し出したらカエデと水無月を見て十四、十五と言った。

 

 

2人は何の事だと首を傾げた時に鬼は…。

カエデと水無月と映像を見ていたオルガ達を激怒する内容を喋ったのだ。

 

 

「俺が喰った鱗滝の弟子の数だよ。

そうだなぁ…。

特に印象に残っているのは二人だ。

珍しい毛色の餓鬼だったな、桜色の髪をしてた額に傷がある。

もう一人は花柄の着物で女の餓鬼だった。小さいし力もなかったがすばしっこかった。」

 

 

異形の鬼が言った時にカエデと水無月、オルガ達には怒りが現れていた。

クロノスの異空間side終

 

 

「この鬼に殺されていただと!?でも俺とミナは奏斗と真菰に…」

 

 

「会ったよ、あれは絶対に夢じゃない」

 

 

「目印なんだよ、その狐の面がな。

鱗滝が彫った面の木目を俺は覚えてる。

アイツがつけてた天狗の面と同じ彫り方。

 

 

厄徐の面とか言ったか?

それを付けているせいでみんな食われた。

みんな俺の腹の中だ、鱗滝が殺したようなもんだ。

 

 

これを言ったとき、女のガキは泣いて怒ってたな。

フフフフッ、それからすぐに動きがガタガタになったからな、手足を引き千切ってそれから…」

 

 

「「ッ!(ブチッ」」

 

 

カエデと水無月は異形の鬼に怒りを覚えて話を最後まで聞かずにいつも冷静にしていた2人は…斬り掛かるが呼吸が乱れている影響で異形の鬼の腕一本にカエデは殴り飛ばされて木に叩き付けられた。

 

 

その頃、狭霧山では奏斗が「落ち着け、カエデ、水無月!呼吸が乱れている、もう良いんだ俺達のことは!!」と言っていた。

 

 

「カエデ!!」

 

 

「気にするな!反撃するぞ!」

 

 

木に叩き付けられたカエデは素早く立ち上がって水無月は異形の鬼の手をかい潜って鬼の腹に突きを入れて鬼は飛ばされた。

 

 

「氷の呼吸!弍の型 凍雲!!」

 

水無月の三連撃の突き技で突いた場所から鬼の手や腹が凍っていた。

 

 

「ぐあああああ!!お前…!よくも!」

 

 

鬼は自分に痛みを与えたカエデを恨んで睨み、彼に全意識を向けていた。

そのため、空中に高く飛んでいた水無月に気づくのが遅れたのだ。

 

 

「(!?気づくのが遅れた!!でも俺の頸の守りは硬いから斬れない。

アイツでも斬れなかった。

俺の頸を切り損ねた所で頭を握り潰してやるんだ。

アイツと同じように。)」

 

 

狭霧山では、奏斗と真菰が話していた。

 

 

「やっぱりカエデと水無月も負けるのかな?アイツの頸硬いんだよね…」

 

 

「負けるから知れないし…勝つかも知れない。

ただそこには2つの事実があるのみ。

カエデと水無月は誰よりも硬く大きな岩を斬った男達だということだ。」

 

 

カエデは地面から水無月は空中から鬼に斬り込んだ。

 

 

「全集中・雪の呼吸、壱の型 牡丹雪!!」

 

 

「全集中・氷の呼吸、伍の型 氷川・氷蓮華!!」

 

 

カエデと水無月は澤見の力を込めて刀を振るった。

そして、奏斗でも斬れなかった鬼の頸を2人は斬ったのだ。

 

 

「(くそっくそっくそおお!!死ぬ!!体が崩れて消えていく、止められない。

 

 

どうせアイツらも…汚いものを見るような目で俺を見るんだ。

最後に見るのが鬼狩りの顔なんて…最悪だ…)」

 

 

「さっさと死になよ」

 

 

「今まで殺した人達の罪を償え」

 

 

カエデと水無月は木の上に飛びながら2人で心の中で奏斗と真菰に語った。

 

 

「「(奏斗、真菰)」」

 

 

「(勝ったよ、俺とミナは…もう安心してくれ。

殺された他の子供達もきっと…帰るという約束通りに帰ったんだよな。魂だけになろうと…)」

 

 

「(2人だけじゃない、他の子供達も大好きな鱗滝さんの所に帰ったんだ。

故郷の狭霧山へ

俺とカエデも死んでいたら俺達の魂は何処に行くんだろうね…)」

 

 

それから最終選別が始まってから七日後の早朝、厳しい条件を勝ち抜いて合格できたのは、わずかにカエデと水無月と七日前に会った胡蝶カナエのみだった。

 

 

「生き残ったのは私達だけね…それで七日前の賭けのことだけど…良いかな?」

 

 

「え、もう俺達は友達でしょ?」

 

 

「俺達は家族だろ?」

 

 

カナエはえっ、家族と驚きながら返答を困っていたので水無月は…。

 

 

「カエデは仲間のことを家族って呼ぶことにしてるんだよ…自分や仲間の血が流れて固まって繋がるから鉄の華=家族なんだってさ」

 

 

そのことを聞いたカナエは笑顔を見せて「とっても素敵な言葉ね」と言った時にずっと3人を見ていた2人の子供は話し出した。

 

 

クロノスの異空間では…。

 

 

「あの鬼許さねぇ!!

奏斗と真菰のことを侮辱してやがる!」

 

 

「兄貴、怒るのは分かるけど!落ち着けよ!」

 

 

「そうよ、昭弘!」

 

 

いま直ぐに映像に殴りそうになる昭弘を止める昌弘とラフタだったがオルガの父親は鬼に木に叩き付けられた時に水無月は氷の呼吸の技で鬼の手を凍らせてから水無月は空中に飛び上がって…地面から起き上がったカエデと連携して鬼に斬り込んだ。

 

 

「全集中・雪の呼吸、壱の型 牡丹雪!!」

 

 

「全集中・氷の呼吸、伍の型 氷川・氷蓮華!!」

 

 

2人の連携剣技で異形の鬼は撃破された。

 

 

「倒したんだな…父さん」

 

 

「これで、父さん達は死んだ奏斗と真菰の仇を取れたんだね…良かった」

 

 

それからオルガ達の父親は無事に七日間生き残ったが40人程いた筈の子供達はたった3人しか居なかった。

 

 

「あっ、カナエさんがいるよ…クーデリアさん」

 

 

「えぇ、あのような鬼達から生き延びるとは同じ女性として尊敬します。カナエさん」

 

 

クーデリアは同じ女性で七日間生き残った胡蝶カナエに尊敬していた。

そして賭けの内容、2人の答えは…。

 

 

「家族だって、オルガ」

 

 

「考え方も同じって事だね。」

 

 

水無月は友達、カエデは家族だと言った。

自分や仲間の血が流れて固まって繋がるから鉄の華=家族って考えだった。

映像を見ると2人の子供達が話し出した。

クロノスの異空間side終

 

 

「まずは、最終選別に合格なされた皆様に鬼殺隊の隊服を支給させて頂きます。

体の寸法を測り終わりましたらそのあとは手に階級を刻ませて頂きます。」

 

 

「階級は十段階ございます。甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸。

 

いま現在皆様は一番下の癸でございます。」

 

 

「本日中に選んで頂き、刀が出来上がるまで十日から十五日となります。

いまから皆様には鎹鴉をつけさせて頂きます。」

 

 

バサバサバサバサッ!

着物を着た子供が手を叩くと…鎹鴉はカエデ、水無月、カナエの元に一羽ずつ鴉が肩に乗った。

 

 

「鎹鴉は主に連絡用の鴉でございます。では、あちらから刀を造る鋼を選んでくださいませ。鬼を滅殺し …… 己の身を守る刀の鋼は御自身で選ぶのです。」

 

 

最終選別の最後は刀を作る鋼を自分自身で選んでから解散という流れだった。

その時、狭霧山に向かおうとカエデと水無月は歩き出した時にカナエは2人に向かって言葉を掛けた。

 

 

「任務で会ったらよろしくね!また会いましょう!カエデくん、水無月くん」

 

 

「またな、カナエ」

 

 

「一緒に頑張ろう、カナエ。じゃあね」

 

 

2人はカナエに挨拶を返すとカナエも手を振りそのまま藤襲山を降りて行った。

カエデと水無月も狭霧山に向かう。

 

 

一方その頃、とある屋敷では鎹鴉からの報告を聞いた一人の男性が穏やかな声で呟いた。

 

 

「そうか。3人も生き残ったのかい…優秀だね。それにしても自分や仲間の血が流れて固まって繋がるから鉄の華、良い言葉だね。

 

 

また私の子供達が増えた…。

3人はどんな剣士になるのかな?」

 

 

カエデと水無月はカナエと別れて藤襲山を下りて数十分経った頃に体中が痛くなり始めて凄まじい疲労が2人を襲って来た。

 

 

「カエデ、今頃体中痛くなって来たんだけど…」

 

 

「ミナ、それは俺も同じだ。それに支給服すら重くなって来た…」

 

 

しばらくすると狭霧山、鱗滝さんの家が見えて来た。

カエデと水無月は確実にゆっくりと家のドアの前に気力で立ちドアをコンコンッと鳴らした。

 

 

「鱗滝さん、カエデ・イツカ…」

 

 

「…水無月・オーガス」

 

 

「「……ただいま、最終選別から戻りました……」」

 

 

鱗滝さんはドアを開いてカエデと水無月を抱き締めて一言。

 

 

「よく生きて戻った!!カエデ、水無月!」

 

 

「「はい!!(涙」」

 

 

カエデと水無月はいままでの思いが溢れたように号泣した。

鬼殺隊の刀が届くまで2人は鱗滝さんの家に世話になるのだった。

 

 

クロノスの異空間では…。

 

 

「ようやく、鬼殺隊に入隊か…」

 

 

「あぁ、頑張ったんだね…2人のお父さんはこれからも進み続けるんだろうね」

 

 

名瀬とアミダは最終選別に合格した2人に階級と刀を作る為の鋼を選んだ。

カエデと水無月の肩には鎹鴉と言う鴉が付けられた。

 

 

「喋る鴉って居るんだな…」

 

 

「少し可愛いですね…」

 

 

昌弘とクーデリアは鎹鴉のことを喋ることや可愛い等を言った。

 

 

「父さん達、疲労と痛みで辛いんだろうな」

 

 

「うん…倒れそうになってるね…」

 

 

狭霧山に戻った2人は鱗滝さんに抱き締められて……カエデと水無月は泣いたのだ。

クロノスの異空間side終

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