鉄血のオルフェンズ 次元を超えし出会い 作:五月雨☆。.:*・゜
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クロノスの異空間では…。
「夜は鬼が活動するのに2人で行くなんて無茶だよ」
「あっ、父さん達は子供に話し掛けた」
アトラとオルガがそういうと…子供達と共に行動を共にするオルガと三日月の父親はたわいも無い話をしていた。
「君達と同じ十歳の頃には毎日、山の急斜面と木から木に飛び乗って全力で遊んでたよ」と映像から聞こえる水無月の声。
「その時にドジして木から落ちそうになったのは何処の誰だ?
俺が助けてなかったら頭と地面がぶつかっていたぞ。」
水無月は「無事だったから良かったけど村の人達に見つかってからはこっそりやってたね」と言っていたら子供の1人が「着いたぞ」と2人を呼んだ。
「三日月の父親はやんちゃ坊主だったんだな…」
「俺、そこまでじゃないから」
名瀬の言葉を否定した三日月。
映像では…行方不明になった観光客が訪れていた場所に着くと夜の為、ハッキリと全体は見えないがバシャバシャと大きな水音を立てて流れる大きな滝。
そして辺りを淡い光を発しながら飛ぶ蛍達。
その光や月の光が川に反射していることも相まって確かに幻想的な景色であった。
「まぁ、とても素晴らしい景色ですわ。」
「クーデリアさん、私達の地球にも同じような景色があると良いね。」
「えぇ、アトラさん」
クーデリアとアトラが幻想的な景色に見とれていると映像のカエデと水無月は立ち上がったて出て来た鬼と対峙していた。
その時、子供の1人が鬼をこの間見た妖怪だと言ってカエデと水無月は攻撃を仕掛けるが躱されて鬼は語り出した。
「間抜けヅラで景色を見に来た奴らを引きずり込んでは逃げられないよう川の中でまずは押さえ付けてやるのさ。
あの恐怖や焦りに染まった顔を見るのが堪らねぇ!
そうやって殺した人間の方が美味くて別格さ!」
鬼が言った言葉にカエデ達も映像を見ていたオルガ達も怒りを覚えてカエデ達に倒してくれと願っていたが状況は変わった。
「鬼が二体、それに子供が人質に!」
「卑怯な鬼だね」
オルガは黙って見ていた。
「この餓鬼を殺されたくなかったらお前らの刀を川に捨てろ。
俺達がお前らを殺したら餓鬼共は家に返してやる。
嫌ならこの餓鬼を置いて3人で大人しく村に帰れ!」
「そんなこと!
オルガと三日月の親父がする訳ない!!」
「うん、そうだよ」
シノとビスケットは映像を見ながらカエデと水無月のその返答を待っていた。
水無月は近くにいたヨシを連れて森の中に向かった。
「お父さん!?」
映像を見ていた三日月はまさか自分だけ逃げるなんてと思った。
「自分が犠牲になるとは…。
あとは刀を川の中に置けよ。
そしたら子供を助けてやるよ。」
カエデは「いま、月が雲に掛かって見えないから月が見えたら刀を置いてやるよ」と言った。
刀を持ちながら2人の鬼にゆっくりと歩いていた。
鬼達の視線はカエデの持っている刀に向いてカエデは笑っていた。
「なんで、笑ってんだ?
父さん、ミカの父さんも居ないのに…」
その時、映像から声が聞こえた。
オルガの父親の心の声だった。
「………(クラップスタナーの発動条件は……
1つ、武器を持っていること。
2つ、敵が手練であること。
3つ、敵が殺される恐怖を知っていること。)」
カエデは空中に刀を置くように捨てそのままクラップスタナー(猫騙し)を決めて一瞬でケンを助けて後ろに飛んだ。
「すげー!!あんな方法があるなんて!!」
「団長さんのお父さんは刀を持ってないよ!
どうするの?」
映像を良く見ると鬼の首を斬った男がいた。
それは三日月の父親だった。
「逃げたんじゃ無かったんだ!!でもどうやって?」
その答えを映像の水無月が説明したのだ「俺は逃げた訳では無くてヨシを森の中に隠してカエデが鬼と話して月が隠れている時にカエデの背中に付いてクラップスタナーを決めた時に鬼の首を斬った」と…。
「オルガの父親がワザと囮になったのか?
それでも三日月の父親のことを悟らせ無いような会話術と計算された攻撃…」
「到底、真似出来ることでは無いね」
そう会話しているとカエデ達は子供達に夜に出歩かないこと。
鬼のことを知ってもらう為に利用したことを謝って子供達もごめんなさいと2人に謝った。
そして4人は村に帰った。
クロノスの異空間side終
村に戻ると我が子がいないと家を飛び出していたヨシとケンの母親と鉢合わせして大まかに事情を説明した。
その日はカエデと水無月はそれぞれ2人の家に泊めてもらい一夜を明かした。
翌朝。
ヨシとケンと共にカエデと水無月は再びあの滝と川へ訪れた。
「あぁ、此処は鬼さえいなきゃ非常に良い所だ」
「夜も幻想的だったけど朝も綺麗だな」
「あの、カエデさん、水無月さん、どうして此処に?それにそのお花は…」
ヨシは水無月に手に持っている花を見ていた。
「鬼の被害に遭った人達への手向けの花。喰われて骨も残らずじゃ墓に入れてやることも出来ないから…」
水無月は川辺に村で買ってきた花をそっと置いた。
そしてカエデと共にしゃがみ込み静かに手を合わせ目を瞑った。
近くで布の擦れる音が聞こえて来た。
2人は小さく目を開けてみるとそこには同じように…しゃがんで手を合わせるヨシとケンの姿があった。
「…やることやったから俺とミナは帰るぜ」
「ヨシ、ケン。またね」
カエデと水無月は2人にそう言って手を振って背を向けると声が掛かった。
「なぁ!」
「ん、何?ケン」
「どうした?」
歩きだした俺達をケンが呼び止めた。
「お前らは…何者なんだ?」
「俺達は人々を鬼から守る……鬼殺隊の新人隊士だ」
「……2人が無事で良かった」
力強く答えたカエデと水無月は今度こそ二人の元から歩き去った。
北東の町から鬼を討伐したカエデと水無月は鎹鴉から泊まる場所に向かっていた。
「カアアーーッ休息!!休息!!疲レガ取レルマデ!休息セヨ!!」
鎹鴉がカエデと水無月を連れて行ったのは藤の花の家紋の家だった。
藤の家紋の家から家主である老婆が門から出て来てカエデ達を招き入れた。
「はい…」
「夜分に申し訳ありません。」
「鬼狩り様でございますね。どうぞ……」
老婆はカエデと水無月を部屋に案内して食事や風呂の準備などしていた。
「なんか、怖いほど尽くされて無い?カエデ」
「鴉から聞いたがこの藤の家はかつて鬼殺隊に命を救われた恩返しで俺達、鬼狩りの隊士達に無償で尽くしてくれる藤の花の家紋の一族なんだとよ。ミナ」
「へぇ、なら暫くはゆっくり出来そうだね。」
「そうだな」
それから1週間、カエデと水無月は任務が来るまでは刀の素振りや露天風呂で好きなように過ごしていた時に鎹鴉が2人の所に来た。
「次の任務って合同任務なの!?」
「まだそんなに場数踏んで無いんだけどな…」
「文句イウナ!支度ガ出来タラ行ケ!!」
カエデと水無月は隊服と羽織とそれぞれの刀を持って合同任務の場所に向かった。
「今回の合同任務って俺達とあと何人?」
「鴉に聞いたら俺達とあと3人らしい」
カエデと水無月が合同任務場所に着くと夕暮れになり始めていた。
「最終選別以来ね!カエデくん!水無月くん!」
「久しぶりだな、カナエ。此処に居るってことは…」
「あ、カナエ…久しぶり!彼処に居る2人は?」
「久しぶり、えぇ…私も合同任務の1人よ。
それで彼処に居るのは去年最終選別に合格した人よ」
カエデと水無月に近付いてくる2人は手を差し伸べてきた。
「私は風奈よ、階級は壬で使う呼吸は風の呼吸よ。
名前で呼んでね」
「俺は来弥だ。
階級は風奈と同じで使う呼吸は雷の呼吸だ。
名前で呼んでくれよ」
そう話す2人にカエデと水無月とカナエはそれぞれの階級と自己紹介を始めた。
「それで今回、合同任務なんだけど…。
十二鬼月が居るって噂なのよ」
風奈の言葉に全員は驚愕の事実を知った。
「十二鬼月…鬼舞辻無惨の直属の配下だったな」
「倒せんのか?俺達が…。
ちゃんとした作戦と連携しないと勝てないぞ」
その時、カナエが「リーダーと作戦ならカエデくんが考えて見たらどうかしら?」と言った。
「彼を…何故?」
カナエはカエデと水無月が最終選別で倒した異形の鬼を倒した時の話を2人に話た。
「あの時、近くに居たのか…」
「えぇ、手助け出来なくてごめんなさいね」
「別に良いけどよ…」
その話を聞いた…来弥がカエデの肩を掴むと…。
「頼む、俺達全員が十二鬼月に勝てる為の作戦を立ててくれ!!」と言われたカエデは断ろうとしたが……水無月がトドメをさした。
「俺、カエデの指示が無いと戦わないからね」
「あぁ!!わかったよ!あとで文句言うなよ!!」
それからカエデが考えた作戦で5人は十二鬼月が潜んでいる森林の中に入ったのだ。
奥に進むと頭巾をかぶっていた翁の姿をしたる鬼……笛鬼がいた。
その目には下弦の弐と掛かれていた。