鉄血のオルフェンズ 次元を超えし出会い   作:五月雨☆。.:*・゜

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戦闘終わりと契約

 

 

 

「ぐっ!!オオオオッッ!!」

 

 

「しつこい……!!」

 

 

ライフルを破壊された昭弘は目の前のもう1機の百錬と戦闘を繰り広げているがカエデと三日月ほどの腕もない上にグレイズに改は阿頼耶識は装備されていない。

 

 

今までの戦いで培った勘と経験を頼りになんとか目の前の今強敵に食らい付いているようなものだ。

斧を掴みブレードを受け止めるが力量の差か出力の差かグレイズ改の斧は容易くヒビが入り砕けグレイズ改は蹴りを食らった。

 

 

「昭弘、大丈夫か?」

 

 

「カエデの兄貴、俺は……あいつに任されたんだ、兄貴と一緒に任された……此処は引けねぇぇぇっ!!引く訳にはいかねぇんだよぉぉ!!!!」

 

 

「くっ!!こいついきなり勢いがっ!!」

 

 

三日月の先程の言葉が発破となったのか一気に息を吹き返した昭弘は出力を全開にしながら百錬にタックルするとそのまま頭部を殴りつけ超至近距離で肩に付けられた砲塔を向けてぶっ放すと肩の一部の装甲を丸ごと破壊した。

それにより砲塔は壊れてしまった昭弘は怯まない。

 

 

「やはり、昭弘は根性が強いな。一気に片付けるといい。」

 

 

「おおおっ!!!おおおおおおおおお!!!!!」

 

 

カエデの言葉もあり大声を張り上げながら百錬の身体に組み付くとガンガンと装甲が無くなった部分へと拳を何度も何度も振るい続けていた。

 

 

相手の装甲が無くなった部分を何度も攻撃されれば幾らタービンズのMSといえどダメージはどんどん蓄積されていた。

 

 

「アジー!あっちの援護に行きたいけど、アンタが行かせてくれないねぇ!!」

 

 

「行かせるわけが無いだろ?弟分が頑張っているのだ。兄が戦場を離れる訳には行かないからな。」

 

 

援護へと向かおうとする機体すら自分に釘付けにしているカエデ、相手が重装甲だろうが全く怯まずに時には一直線に突撃して相手を驚かせて目の前で消えたり出たりして杖型のハンマーで殴り付けたり遠距離で高速移動しながらから幽霊のように攻撃して来て人外的なテクニックを連発していた。

 

 

それに百錬のパイロット、アミダは恐ろしさを感じていた。

自分が相手にしている少年はどれだけ強いのかと。

 

 

「悪いが一撃で終わらせてもらう。」

 

 

「アンタ一体どれだけ引き出しがあるんだい?」

 

 

「さぁな、"コレ"で終わらせてもらう。」

 

 

カエデは懐のポケットから十字架のペンダントを取り出して認証システムの中に入れると最大の攻撃が出来るようになるのだ。

 

 

「行くぞ!必殺ファンクション!!デスサイズハリケーン!!」

 

 

ナイトメアは左手で杖型のハンマーを右手を頭に持ってくるとT字で赤く光る双眼で左回転しながら上空まで行くと杖型のハンマーの先に大きな黒紫色の球体が出来ていた。

ナイトメアはそれを一気に振り落とすとカエデの相手をしていた百錬の両腕と片足が吹き飛んでいた。

 

 

そしてまた突撃しようとしたらイサリビからではなくタービンズの船であるハンマーヘッドから通信があったがそれはイシガシの声だった。

 

 

「直ぐに戦闘を終わって下さい、カエデ様。」

 

 

「タービンズとの話は付いたらしいな。」

 

 

「はい、カエデ様、三日月、昭弘、シノのお陰で御座います。」

 

 

「そうか。」

 

 

そう言いながらランチャーを肩に担ぎながらグレイズの方に目を向けて見るとそこには百錬の腕に組み付いて腕ひしぎ十字固めを行っているグレイズ改と腕を完全に決められている相手の機体、百錬の姿があった。

 

 

思わずカエデは噴出しかけたが良く見たら百錬の腕は後少しで千切れそうになっていたのた。

 

 

「ハァハァハァハァッ……やった、のか……?」

 

 

「良くやった、昭弘」

 

 

「カエデの兄貴…有難う、アンタがグレイズ改にインプットしてくれたこのモーションが無かったら今頃ボコボコに殴られてたぜ」

 

 

「あぁ、それか。それはイシガシがインプットした物だ。私は関与してはいない。だが、昭弘には似合いそうだと言っていたな。」

 

 

ナイトメアは本来はイサリビに戻るべきだが、カエデは相手の百錬をボコボコにしたので昭弘の相手をしていた百錬にくっついてカエデは相手の百錬を担いでタービンズのハンマーヘッドの中に入った。

 

 

戦闘終了約30分前。

MS部隊……仲間が身体を張って戦って暮れているのだから自分達もそれに報いる為の行動をしなければならないと危険は承知てイシガシ達はリスクなど知った事ではないと実行した。

 

 

結果として作戦は大成功、ブリッジまで進行したイシガシ達は銃を突きつけられたマルバは気絶しタービンズの代表の名瀬・タービンは取引の交渉に応じる事を約束してくれたのだ。

 

 

カエデがナイトメアから降りたところで、カエデの相手をしていた百錬のパイロットと話す名瀬・タービンがいた。

 

 

「アイツがお前に手を焼かせた男か?」

 

 

「あぁ。でも、少年だと思っていたが大人になれば結構いい男になるじゃないか。」

 

 

「おいおい、アミダ」

 

 

「ふふっ、冗談だよ。まだ少年だからね。」

 

 

「話している所に申し訳ないがオルガ達の所に案内してくれないか?」

 

 

「あぁ、俺達も今から行くとこだったんだ。」

 

 

「感謝する、名瀬・タービン」

 

 

タービンズ代表の部屋に通された団長のオルガ、クーデリア、MSの戦闘で疲れている筈の鉄華団相談役のカエデとお付のイシガシとユージンとビスケットはお洒落な部屋の内装に少々驚きつつも勧められて席に付いた。

 

 

「マルバはうちの資源採掘衛星に放り込む事にしたぜ。今回掛かった経費はあいつの身体で返してもらうことにした。」

 

 

「そちらに預けた話です、お任せします」

 

 

「元社長には相応の罰だ。それにしても男なのに結構いい性格してるな、名瀬・タービン。」

 

 

「そうかい。あんたも良い性格してそうだ。」

 

 

「お互い様だ。」

 

 

「はははっ、戦ってた時にも思っていたが中々の性格だね。」

 

 

先程までナイトメアとMS戦闘をしていた百錬のパイロットであるアミダが思わずそう口にした。

互いに通信は通じていたので声を知っているので目の前の相手がそうだとは分かったが名瀬は少年、カエデ・ビットウェイ・オズロックと名乗った少年は此処まで頭が良かったと思っていた。

名瀬は戦闘から戻ってきたアミダから聞いた話は…。

 

 

「あの黒い奴のパイロットは相当な腕だね。百錬と同等かそれ以上の推力で移動しながら間接部を近距離から精密攻撃なんて普通出来るもんじゃないよ」

 

 

と聞いていただけにどんな男がパイロットなのかと思えば目の前にはまだ成人してはいない少年で名瀬もある意味驚いていた。

 

 

「にしてもこの船に乗り込んだ時も思いましたが、女性ばっかりですねこの船」

 

 

「そりゃそうさ。この船は俺のハーレムだからな」

 

 

「はっ?」

 

 

無表情のカエデとイシガシ以外の鉄華団側の空気が死んだ。

流石にハーレムをやっているとは想像もしていなかったらしい。

ハーレムは男がそれ相応の財力や体力、活力などなど求められる物が多い。

それを実現出来る人間などハッキリ言って前世でも少ないのだ。

 

 

「まぁ、そう言うことだ。子供も5人ぐらいいるな、腹違いだが全員俺の可愛くて愛する子供達さ」

 

 

「世の中の男が羨ましそうな男の夢の園、色男だとは思っていたがそれ以上だな。」

 

 

「少年、否定はしねえな。まあ一度に抱くのは一人一人だけどな、そうしないと皆が嫉妬深くになっちまう」

 

 

「しかも全員と関係良好と来ましたね。これは負けてられませんねオルガ。」

 

 

「ええ……って何で俺に振るんですかイシガシの兄貴!?」

 

 

イシガシは「鉄華団の団長なのでそういうことも必要でしょう」という言葉に再びガックリ来るオルガに笑う名瀬とアミダ、何とも頼もしい教官と相談役補佐もいたものだ。

 

 

「んじゃ鉄華団団長殿、相談役殿。一旦話を戻して……ギャラルホルンとの戦いと今回の俺達との戦いでお前達の力は良く分かった。それで俺に何が望みだ?」

 

 

「私達は此処にいるクーデリア・藍那・バーンスタイン嬢を地球まで送り届ける仕事を依頼されている。だが、オルガ達は地球への旅は初めてですので案内役が必要なのだ。その案内役をタービンズに依頼したい。」

 

 

「そして俺達をテイワズの傘下に入れてもらう事は出来ないでしょうか?」

 

 

それを聞いて名瀬は成程と納得する。

圏外圏の一大商業組テイワズなら強大なギャラルホルンに対する後ろ盾になると考えている。

じっとオルガを見つめる名瀬は強く睨み返してくる姿に軽く笑って答えた。

 

 

「いいぜ、俺から親父に話を通してみる。」

 

 

「結構あっさりでしたね、これならこれは必要なかったですね。カエデ様」

 

 

「あぁ、そうだったな。」

 

 

そう言いながらイシガシは中ぐらいのトランクの中を開けると見たことは無い宝石と宝石のデータが入っていた。

 

 

「これは、美しいサファイアの宝石だな。だがこんな高価なサファイアの宝石は俺は見た事がないな。」

 

 

「私も見た事が御座いませんわ。どのような宝石なのですか?」

 

 

名瀬やクーデリア嬢も見た事がないらしい。

宝石を見つめながら目配せで説明を求められると素直に答えた。

 

 

「その宝石は"スターサファイア"という。私の家が代々管理していた物だ。普通のサファイアとは違い完璧にカットされたサファイアの中心から延びる6条の光線が特徴だな。私とイシガシも加工して持っている。」

 

 

カエデはヒューマンデブリでスラム街で生活する前はクーデリアと同じ貴族出身でCGSに入る前に潰れた家に行きその宝石を大量に手に入れていたのだ。

それでナイトメアの認証システムに入れた十字架のペンダントもスターサファイアを加工したものだ。

勿論、イシガシの持つ十字架のペンダントもスターサファイアを加工したものだ。

 

 

「加工しいても尚美しい宝石だ。」

 

 

「名瀬・タービンとテイワズに譲っても良い。大量にあるからな引き取り手が欲しかったのも事実だ。

それにこのスターサファイアは地球で"勝利の石"や"運命の石"と言われて来たのだ。スターサファイアの交差する光の帯が信頼、希望、運命を象徴すると信じられていたらしいからな。」

 

 

「それに身を守るための護符とも言われていますからハーレムを持っている貴方の身を護る宝石になると思いますよ。それにペンダントだけでは無く武器にも加工していますので戦いの幅も広くなるので良いのではないでしょうか?。」

 

 

「武器って何の武器だ?」

 

 

オルガの質問にカエデは答えた。

 

 

「ナイトメアが使っている杖型のハンマーがあるだろう。あの1部の球体になっている場所にスターサファイアを加工して埋め込んでいるのだ。

 

 

そうすることで元々高い攻撃力を持っていたナイトメアはさらに強くなるのだ。

 

 

しかし、それではかなりのエネルギーを消費することになるだからスターサファイアを加工したペンダントを持って出てくるエネルギーを抑えていたり逆にエネルギーの枷を外したり出来るのだ。」

 

 

カエデとイシガシの説明に名瀬の回答は…。

 

 

「……なぁ、カエデ・ビットウェイ・オズロック。このスターサファイアとスターサファイアを武器とアクセサリーにした加工したデータ、タービンズ否テイワズと独占契約を結ぶ気はねえか?」

 

 

その言葉に全員が驚いた。

 

 

「私ではなく鉄華団の独自加工技術としてテイワズに加工料をくれるならいくらでも使えば良い。」

 

 

「お、おいカエデの兄貴、良いのかよ!?俺達全然わからねえけどカエデの兄貴の家の宝石とデータだろ?まじで良いのかよ!!?」

 

 

技術的な部分がどれだけ凄いのかは分からないが事態の深刻さは良く分かったオルガは慌てたようにカエデに問いただした。

名瀬の言い方して相当に凄い加工品と宝石なのは間違い無い。

 

 

ある意味カエデ自身が独占すべき物とも言えるのにそれをあっさりと使って良いと決めてしまっていい物なのか。

 

 

「構わん、それに元々家は壊滅していまの当主は私だ。そのスターサファイアとスターサファイアの武器と加工品をどう使うかは私が決める。それに少しでもお前達鉄華団の財源が潤えば、オルガ達が楽になるだろう。」

 

 

「っ……カエデの兄貴」

 

 

オルガは言葉に詰りそうになりながらも珍しくイタズラが成功したような笑みを浮かべたカエデに改めて尊敬した。

 

 

経った2つ年上で自分達よりも長く生きているような感覚があるが…それにどれだけ自分達の事を考えてもらえているのかと何よりも自分達の事を優先してくれている事に改めて嬉しく思えてしまった。

 

 

「こりゃ想像以上に素晴らしい少年だな。まぁ正式な契約をするかどうかは本拠地の歳星に着いた時に決めるとしよう。」

 

 

「あぁ、そうだな。」

 

 

「カエデ様の家の宝石と加工品のデータを貴方に見せたのですから出来るだけ良い値段を期待していますよ。」

 

 

「こんなお宝、下手な額出せねえよ。」

 

 

カエデとイシガシは名瀬の部屋から出てナイトメアに乗ってイサリビに帰還したのだった。

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