今回は以下の作品のキャラが登場します。
・アルカナハート
・艦隊これくしょん~艦これ~
・くされ戦記
「ただいま。」
「おかえりなさい。」
帰った時に使う言葉を言いながら私が家の扉を開けると、赤髪ツインテールの女性、シャルラッハロートが反応する。ソファーに座っていたのでその隣に座り込み、話を切り出そうと口を開く。
「シャル、少し話があるのだが・・・」
「あら、どうしたの?」
「先程、気になる話を店の人に聞いてな。その内容なのだが・・・」
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「毎度あり。しかし・・・お嬢ちゃんはよく一人で出歩けるねぇ?まぁ、人里じゃまだ被害報告は無いから意外と大丈夫なのかな?」
買い足す物の支払いを済ませた時に店の人にそう言われた。
「・・・む?被害・・・とはなんだ?仔細・・・ではなく、詳しい話を聞きたいのだが。」
その言葉が引っかかり、聞き返すと男は少し目を見開いて私を見た。
「なんだ、知らなかったのか?なら話すとしよう。最近、幻想郷中で孤立した能力者や一般人が化け物に襲われて殺される事例があるんだ。さっき言ったように人里ではその化け物は見られていないが・・・まぁ、見たけど誰かに言う前に殺されたというの可能性もあるからやっぱり安心は出来ないのかな。」
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「恐らく・・・ここ幻想郷に時々あるという異変に違いないと私は思ったのだ。帰る道中に人々に聞いてみれば、里以外の場所での被害はそこそこ多いらしい。一、二件程度の数ならただ殺しが好きな者が日常的に暴れているだけだと思ったが・・・どう思う?」
シャルの見解を聞こうと言葉を切る。すると予想通りと言うべき言葉が少し間を置いて返ってきた。
「間違いなく異変でしょうね。どうするのよ?」
「決まっている。調査に乗り出すまでだ。」
ソファーから腰を上げる。これが異変ならば放っておく訳にはいかない。いつかはこの人里にも大きな被害が出るはずだ。
「私も行くわよ。一人になった所を襲うって話ならソフィーが危ないもの。まぁ、一人増えた所で襲われなくなるなんて話じゃないのは分かっているけど。」
そう言い、シャルもソファーから立つ。
「しかし、家主がいない時に異変だとはな。多くの人手が欲しかったが・・・。」
そう、ここは私達が居候している家なのだ。私達だけではなく他にも居候が何人かいる。そして今、家主のりゅう殿や居候の何人かが里帰りで幻想郷にいないのだ。
「そうね・・・私達が出て行ってもあの姉妹と怠け者がいるし一人になる状況にはならないでしょうから問題ないでしょうし。」
りょう殿、りく殿、綠月殿の事を言っているのだろう。何故か綠月殿は家主とほぼ容姿が似ている。そこで、綠月殿以上に家主と容姿が似ている居候の事を思い出した。
「・・・そういえば、りょく殿がまだ帰ってきていない気がするが・・・。」
りょく殿はりょう殿やりく殿と姉妹関係にある人だ。動く二本の髪が特徴的だと思っている。彼女は知識欲が高く、日中はよく外に出かけて何かしらの調べ事をしている。
「・・・あいついつも遅く帰ってくるけど・・・時々休憩に帰ってきてたわね。けど、今日は朝に出かけてから見ていないし、もしかしたら異形の襲撃に遭ったのかもしれないわね。」
シャルの言葉にそうかもしれないという気持ちとそうあってほしくないという気持ちが相反する。
「・・・そうだとしたらりょく殿が危険だ。まずは彼女を探して、その道中で異変調査を行うぞ。」
「そうね。犠牲になる前に見つけないと・・・」
こうして私達は今、この地で起きている異変の真相を知るべく家を出たのだ。
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人里の外に出た私達は、里に近い所にある迷いの竹林にへと来ていた。来た者を必ずと言っても良い程迷わせるらしい。天にまで届くのではないかというくらいに長い竹と竹の間を通り、竹林の中心にあるらしい永遠亭を目指す。ただ、異変の調査を兼ねているとはいえ今の目的はりょく殿を探す事。どこにいるか分からないからとしらみつぶしに探すのにこの竹林から探すのは間違いだった。おかげで私達は聞いた話の通りに道に迷ってしまっていた。
「どうするのよこれ・・・上から見ようにも竹が長すぎて何も見えないわ。」
鎖を竹に巻き付けることで上に移動して道を探そうとしていたシャルが地に戻ってくる。
「すまない、私がここから探そうと提案したばかりに・・・」
「ソフィーは悪くないわよ、ここまで竹を放置している住人が悪いでしょ。いっその事、ソフィーの剣でこの竹を切り倒せば道が分かると思わない?」
そんなことをするのはよくない気がする。しかしこのままでは私達が行方不明扱いにされてしまう。どうしたものかと考え込んでいると、ふとどこかから誰かの気配を感じ取った。こちらに向かってきているらしい。シャルも気づいたらしく、気配がある方を向く。
「・・・何だ、兎ではなくただの通行人風情か。」
やがて姿を出したのは、尻尾と角を生やした女性だった。その手にはこの竹林にいるとされる兎と、もう一つの手には何かの荷物を持っていた。中は見えない。
「出会い頭に通行人風情なんて舐めた口をきくわね。」
シャルが少し怒気を含めた声で返す。しかし女性は悪びれる様子もなく。
「ほざけ。妾より遥か下の地位に位置する負け犬が。その態度、正してやりたい所だが・・・今は貴様らを相手にする暇はないのだ。」
「・・・貴方は、一体何の目的でここに来たのだ?」
直感が走った。この女性から溢れる悪の気配は、ただの住人なだけに見えないと。
「何故貴様の質問に答えなければならない。・・・いや、気が変わった。直に始まる出来事の予告程度はしてやろう。」
「その口・・・あんた、異形の襲撃の話に関与しているわね?」
さっきよりも明らかに敵対心を向けたシャルが今にも攻撃しそうな様子で女性に問う。
「異形・・・あぁ、あいつらの事か。その通りだ、とはいえ、妾は関与しているだけだ。だが覚えておくがいい。近いうちにこの幻想郷なる地は終わりを迎える。能力者や一般人のみならず、文明も土地も、全てがな・・・。」
やはり、ただ者ではなかった。待てなくなったのかシャルが手から鎖を伸ばし、女性を襲った。自身も彼女を止めようと赤い剣を出そうとした。しかし・・・
「動くな。」
女性のそのたった一言で、全身が固まった。指先一つも動かせない。シャルの方も同様だった。
「っ、何よこれ・・・!」
「貴様らを相手にする暇はないと言っただろう。しばらくは大人しくしているがいい・・・。」
女性は動けない私達の横を通り過ぎ、消えていった。明らかに強者だと分からされた。幻想郷に来ても鍛錬を欠かしたはずのない私達が相手にされないくらい一方的にされたのだ。
「何なのよあいつ・・・!次会ったら絶対に殺してやる・・・!」
私より闘争心の強いシャルは歯ぎしりしている。私達の体が動かされるようになったのは数分後の事だった。
「・・・彼女の事は気になるが、今はりょく殿を探すのが先だ。恐らく、彼女が来た方向に永遠亭があると思われる。」
彼女は竹林にではなく、永遠亭に用があったに違いない。そう確信し、彼女が来た方向に足を踏み出す。シャルはというと、舌打ちしながら竹に八つ当たりの蹴りを入れてから私の後についてきた。
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やがて永遠亭にたどり着いた私達は少し言葉を失っていた。そこには永遠亭と思われる建物の残骸が残っていたからだ。明らかに彼女がやったに違いない。それだけでなく、二人の姿もあった。一人は着物姿で角を生やした女性、もう一人は落書きで出来たように見える謎の白い生き物。ひとまず二人に近づいてみる。気づいたようだが敵意はなかった。
「ん?何だお前達は?」
謎の白い生き物が口を開く。いや、口元をみれば開いてはいなかった。
「・・・その、ここに用があって来たのだが。」
「そうなんだー?私、ここの竹でぐるんぐるんしていたら凄い音がしたから来たんだけど、既にこうなっていたんだよねー。」
着物姿の女性も喋った。しかし、見た感じは成人女性のはずなのに、やけに子どものような声帯をしている。
「・・・・・・何こいつら。ちょっとヤバいんじゃないの?」
本人達を前にシャルが思った事を口にする。
「少しは隠す努力をだな・・・。それより、りょく殿・・・赤色の髪でその一部が動いている女を探しているのだが、見ていないか?」
「すまん、知らん!だが人捜しをしているのならば俺も手伝おう!」
「え、じゃあ私もやるー!何か面白そうだし!」
望んでいた答えはなかったが、手伝ってくれるらしい。
「・・・ソフィー、どうすればいいのよこの二人・・・一人は人じゃないでしょうし、もう一人は幼児退行してそうだし。」
「・・・本人達が手伝ってくれると申し出ているのだ。異変調査とて、人手は多い方がいいだろう。」
こうして私達は二人の仲間を加えて竹林を後にするのであった。竹林の出口はあの女性が消えていった方向を歩けば見つかった。
YKN.70 ミルシュカ・クロドヴィラ 生存確認。
YKN.91 独眼ちゃん 生存確認。
YKN.123 シャルラッハロート 生存確認。
YKN.130 ヴァイス 生存確認。
今回の犠牲は・・・
無し
YKNが増員したため+1
残り・・・158名。
討つべき敵は・・・現在2名。
投稿が遅くなったのと展開が急スピードなのと犠牲者を増やすはずがむしろ生存者が増えてしまった事を謝罪します。台詞以外の文を頑張ってみたけどやっぱり駄目だったよ・・・いや、台詞の多さでここまで書けるのはむしろそういう才能があるって事(殴 というかシリアスにぶつけるギャグ要素が少ない気がしてきた。まぁだからってあからさまに増やしたらアレだが。