転生したら暴虐の魔王になれそうな件   作:デントウ

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めっちゃ遅れてすみません! 多分これからも遅れることがあるかもしれませんが、暖かく見守っていただければと思います。
言い訳するとちょっとリアルな方が大変な時期でして、来年の4〜5月辺りには落ち着くと思うので、それまでは申し訳ございませんが、超絶不定期でございます。


ドライアド

 会議室が沈黙に包まれる。

 とは言っても、オークロードが発生したとは限らぬ、それに、本当に発生したのだとしても、対処法もありはするそうだ。

 【飢餓者(ウエルモノ)】は強力なスキルだ。しかし、力の要因となるエサを与えなければ力を得ることも無い。しかし、今回の場合、騎士団を組織するほどに成長してしまっている。さらには、なんらかの後ろ盾が武具を揃えたであろう勢力もいる。下手に対処すればより厄介になる。

 

リムル「ともかくは、オークロードの存在を確認してからだな。本当に生まれているのなら、冒険者のカバル達へ伝言を伝えた方が良さそうだ」

 

リグルド「御意!」

 

 リグルドが頷く。交渉に関しては大して問題はないだろうが、もう少し情報が欲しいところだな……。

 すると、ソウエイが表情を鋭くし、硬直した。

 

ユレム「ソウエイ、何かあったか?」

 

ソウエイ「分身体の一体に接触した者がおりまして……、どうしてもリムル様とユレム様に取り次いで貰いたいとの事、いかが致しましょう?」

 

 ふむ、ここにいるもの以外で俺とリムルの共通の知り合いなど、本当に数えるほどだ。

 

ユレム「接触? 俺とリムルを名指しでか?」

 

ソウエイ「いえ、名指しというわけではなく、主に取り次いで欲しいと、そして相手は、ドライアドなのです」

 

 ドライアド、その名を聞いた皆は驚きの声を上げた。どうやら、ここ10数年間姿を見せておらず、ボブゴブリンの者からすれば、雲の上の存在といった様子だ。

 リムルへ視線を向けると、リムルは頷く。

 

リムル「分かった、会おう。ここに案内してくれ」

 

 すると、すぐに緑色の髪をした美女が現れる。薄らと透けており、肉体を持たぬ事がわかる。

 ドライアドは室内を見回し、隣り合う俺とリムルの方を向いて視線を止める。

 

ドライアド「初めまして、魔物を統べる者及び、その従者たる皆さま。わたくし、ドライアドのトレイニーと申します。どうぞお見知り置きください」

 

 特に敵意は感じない。

 

ユレム「ああ、俺はユレム=テンペストだ」

 

リムル「俺はリムル。魔物を統べる者なんて、そんな大層な者ではないので、普通に接してくれ」

 

 魔物を統べる者とは、確かに周囲が見てみればそう見えるだろうな。

 

ユレム「さて、単刀直入に聞くが、要件はなんだ?」

 

トレイニー「はい。本日参りましたのは、皆様にもご承知の通り、この森で起きている異変についてで御座います。私は森の管理者の1人として、今回の件を見過ごす訳にはいかないと考え、こうして皆様の前に姿を表しました。是非とも、私もこの会議に参加させて頂きたく存じます」

 

 森の管理者ドライアドか、良い情報があるやも知れぬな。

 

ユレム「構わぬが、まず問おう。なぜこの街へ来たのだ?他にも有力な勢力はあっただろう?」

 

 その質問に対する答えは、単純にこの町がこの周辺の最大勢力であった為である。他の勢力はあのガビルに同調したか何処かへ逃げたか、そのどちらかだそうだ。

 また、トレントは自ら移動ができず、移動できる彼女等ドライアドも数が少ない為、トレントの集落を狙われた場合、抵抗出来ないそうだ。

 

ハクロウ「今回の元凶と仰りましたが、貴女は森で何が起きているのか、ご存知なのですか?」

 

トレイニー「はい。オークロードが大群を擁して侵攻中です」

 

 そうか、やはりオークロードが生まれていたのか。

 

ベニマル「それは、オークロードの存在を確認していると受け取っても良いのか?」

 

トレイニー「ええ。ですから、オークロードがトレントの集落を狙えば対抗手段がございませんの。何しろ、トレント達は移動ができませんので」

 

 なるほど、防衛戦をしようにも対抗する力もないか。

 

トレイニー「それに、今回のオークロードの動きの裏に、上位魔人の暗躍を確認しております。私達ドライアドは、それに備えねばなりません。いずれの魔王の手の者かまでは判明しておりませんが、この森で好き勝手な振る舞いを許す訳には参りませんので」

 

 その目には1点の曇りも無かった。流石は森の最上位存在と言ったところか、全身から覇気が迸るかの様だ。

 

ユレム「俺たちの力を借りたいというわけだな、何をさせるつもりだ?」

 

トレイニー「オークロードの討伐を依頼します」

 

 迷いなく言う。これにはリムルも唖然となったようだ。

 

リムル「おいおい、聞けばかなりの化け物みたいじゃないか。そんなヤバそうなヤツを、なんで俺達が相手する必要があるんだよ?」

 

ユレム「何を言っている? リムル。どうせ元オーガの皆は、オークと戦うつもりだっただろう? そして俺達も俺を手助けするつもりだった。なに、ゴブリンの村を助けたのと変わらぬ、ただ今回は相手の数が少々多いだけだ。

トレイニーと言ったか、お前のその依頼、引き受けよう」

 

 リムルが少し慌てている。

 

トレイニー「まあ! やはり、そうですよね。それではオークロードの件、宜しくお願い致します!」

 

 こうして、オークロードの討伐で、話が纏まったのだった。

 

…………

 

 引き続き、トレイニーを含めて会議を続行する。ジオラマの方を見ていると、リムルが何かに気付いたようだ。

 

リムル「なぁ、これって、もしさっきの馬鹿がリザードマンの本拠地を強襲したら、一気に落とせる布陣だよな?」

 

 確かに、ガビルが今リザードマンの本拠地を攻めれば、防備が手薄な本陣が簡単に落とされる布陣だ。

 

リムル「この位置で間違いないんだよな?」

 

ユレム「ああ、タイムラグは一切ない、ソウエイの情報とも一致するしな」

 

 それに対してソウエイが頷く。

 

ユレム「流石にガビルもそんな馬鹿な事はせぬだろうが……奴に裏切りの意思があるなら可能性としては十分にあり得る」

 

トレイニー「なるほど……ひょっとすると、何者かに唆されている可能性もありますね。こちらでも調べて見ます」

 

 こちらに関してはトレイニーが調べるらしい。それは良いとして、俺たちはどうするかだが。

 

ハクロウ「リザードマンとの同盟は結びたいですな。我等だけでは数が少ない。むざむざ見捨てる事もありますまい」

 

 皆が頷く。

 

リムル「だが俺達と同盟といったところで、こちらの数が少な過ぎる。舐められて利用されるだけじゃないのか?」

 

ユレム「いや、それは問題あるまい。まず、考えてもみろ、今のリザードマンは名もないゴブリンを仲間に引き入れるほど切羽詰まっているのだ。対して俺たちは数は少ないとはいえ、皆がネームド、さらには上位種族たる元オーガの者達もいるのだ。

それに、相手がこちらを利用するならばこちらが利用し返せば良い。だろう?」

 

 悪い笑みを浮かべて言う。

 

ソウエイ「でしたら、自分が交渉に向かいます。リザードマンの首領に直接話をつけてもよろしいでしょうか?」

 

 リムルの顔を見るに、「何この自信?」とでも思っているのだろう。

 

リムル「よし、作戦は2段階に分ける。俺を含む先発隊がリザードマンと合流し、オーク共を叩く。この戦で勝利を目指すが、これが難しいと判断した場合、作戦は第2段階へと移行する。この町を捨て、トレントの集落に合流して防衛に力を注ぐように。この場合は、人間の協力を得る必要があるだろう。冒険者のカバルと連絡を取り、人間とも協力の上、オークロードの抹殺を狙う。どちらにせよ、人間にとっても脅威なのは間違いないし、なんとかするしかないだろうな。ただし! この2段階作戦は、リザードマンとの同盟を前提として成立する者である。ソウエイ、お前の働き次第だ。頼むぞ!」

 

ソウエイ「ハハッ!」

 

 ソウエイは力強く頷く。

 

リムル「よし! では、リザードマンの首領に話をつけてこい。くれぐれも同等の関係を保てよ!」

 

 ソウエイは影に溶け込むように消える。

 

ユレム「リムル、万一ソウエイが失敗したならば、そのまま第2作戦に移るということで良いな?」

 

リムル「ああ、皆もそう言う心づもりで、準備を整えるように!」

 

 会議室の者が一斉に頷いた。これにて、方針の会議を締め括ったのである。




そういえば転スラの第3期が制作決定しましたね!
するにしても映画公開してからかなと思ってたので、結構ビックリしました。

物語の進行速度はどう? 丁度良く進めるコツとかがあればご意見箱にお願いします

  • 早すぎる、これは光なのだろうか……?
  • 早い……少し待ってくれ
  • そうだ、それくらいが丁度良い……!
  • 遅い、もう少し早く進めたまえ
  • 遅すぎる、時でも止まったかのようだ!
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