それと最後にいろいろお知らせがあるので、後書きまで見ましょう。
魔王ゲルドとの戦いの翌日、湿地帯中央に設置されたテントにて、各種族の代表が集まっていた。
俺たちからはリムルと俺、そしてシュナとクロベエを除いた鬼人組である。ランガもリムルの影にいる。
トレントの代表としてはトレイニーだ。
オーク達だが、【飢餓者】の効果が切れたことで既に栄養失調などで倒れるものが出始めているようだ。今回の戦争の原因はオーク達になるが、これでは責任を追及することもできまい。
彼らの今回の行動の主な理由は、大飢饉、彼らの住んでいた魔大陸側は豊かな大地であり、魔王の庇護下にある。しかし、高額の税がかけられており、大量の農作物を納める必要があった。そして、税を払えぬ者の末路は、死である。魔大陸には多くの強力な魔物が居る、それにより、魔王が直接手を下さずとも、税を払えなかった者達は死んでいく。大飢饉により税を納める事ができなかったオーク達の中に、オークロードが現れていた、ゲルドである。だが、それでも力は足りなかった。そこに現れたのがゲルミュットであり、そこから今回の事変が起こったのだ。
これらが、俺とリムルの知り得た情報であり、ハクロウが会議の開始を宣言してから、初めに声を上げたリムルが説明した事柄である。その話を聞き、オークの代表は驚きリムルを凝視する。言い訳もさせてもらえずに殺されるとでも思っていたのだろう。
ハクロウ「それでは、先ずは今回のオーク侵攻における損害について、確認を取りたい」
会議は進行する。リザードマンの首領が、自分達の被害を報告する。
ハクロウ「では首領殿、オークに対して要求はありますかな?」
首領は首を横に振る。今回の勝利は自分達の力では無いからだそうだ。かと言っても、要求があったとして、今のオーク達に出来る事自体少ないだろうがな。そんな事を考えていると、オークジェネラルが口を開く。
オークジェネラル「発言をお許しいただきたい! 今回の件、我が命にて、贖わせてほしい……、無論、足りないとは思うが、我等に支払えるモノなど無いのだ!!」
それを聞いているリムルは、何か言いたいようだ。
ハクロウ「まて。リムル様がお話があるそうじゃ!」
それを見てか、ハクロウが場を鎮める。なかなかどうして、ハクロウはこのような場にピッタリである。
リムル「ええと、こう言う会議は初めてで苦手なんだ。だから思った事を言わせてもらう。そのあとで、俺の言葉を皆で検討してほしい」
そう前置きし、リムルは考えを切り出す。
リムル「まず最初に明言するが、俺はオークに罪を問う考えは無い」
リムルの話は、簡潔に言えば情状酌量の余地あり、というものだ。事実、俺がオーク達と同じ立場だったとしたら、同じ判断をしただろう。
尤も、リムルはゲルドにオークの罪を引き受けると約束したのが大きいだろうがな。
リムル「と言うのが、俺の考えだ。皆の思いはあるだろうが、オーク達に対する処罰は行わない。なぜなら、それが魔王ゲルドとの約束だからだ。オークの罪は俺が全て引き受けたから、文句があるなら俺に言ってくれ!」
そう言い放つリムルに、オーク達は驚きを隠せない様子だ。ベニマル達や他の種族の者達にも不満はないようだ。
首領「我らにも、そのことに対する不満は御座らぬ、しかし、お聞きしたい事が……」
リムル「何か?」
首領「オークの罪は問わぬ、それは良いのです。我等もリムル様に救われた身ですし、偉そうな事を言える立場でもないでしょうしな。ですが、どうしても確認せねばならぬ事があります」
確認せねばならぬ事か……。
首領「リムル様は、オーク全てをこの森にて受け入れると、そう仰っておられるのですか?」
当然の疑問である。が、その答えは俺とリムルの間で用意してあった。
リムル「その通りだ」
リムルは迷いなくそう言い放つ。その一言によって、場は騒然となるが、ハクロウの一喝で静けさを取り戻す。
リムル「君たちの考えもわかるし、不安についても理解できる。出来るかどうか不明ということもその通りだ。だが、俺は出来ると思っている。さっきも言ったが、先ずは俺の考えを聞いてくれ」
リムルの提案はこうだ。ただただここで解散したところで、オーク達はすぐに餓死するだろう。生き残ったとしても統率を取れずにゴブリンやリザードマンを襲うだろう。そこでこの、ジュラの森大同盟である。
リザードマンからは良質な水資源と、魚類の食べ物を。
ゴブリンからは住む場所を。
その見返りとして、オーク達からは勤勉な労働力を提供し合う。
無論、住む場所は各地に散ってもらうだろうがな。これは俺たちにとっても利がある話で、俺たちの町は今の所人口が少なすぎて、労働力が足りない。そこでこのオーク達をこき使おうというリムルの提案である。
その提案に、各種族の代表達は皆、力強く頷いた。
ここに、リムルを盟主とした、ジュラの森大同盟が、成立したのである。
だが、ここで1つ、大きな問題がある。
リムル「鎮まれ。さて、と、同盟が成立した所で、最大の問題を解決する必要があると! それは、食糧問題だ。生き残ったオークの15万の民を飢えさせないようにしなければならない。皆の知恵を貸してほしい!」
皆が考え込む、誰もこの問題を他人事と思っていない証拠である。だが……
ユレム「それについてだが、問題はない」
皆の視線がこちらに向く。
リムル「どういう事か、教えてもらってもいいか?」
その言葉に、俺は答える。
ユレム「俺のユニークスキル【
魔王ゲルドを倒した後に手に入れたスキルである。
リムル「つまり、オーク達と魂の系譜を繋げて、オーク達から食欲みたいなのを滅ぼすって事か?」
ユレム「ああ、正確には、食糧を摂らなければ死んでしまうという性質を滅ぼす。分かりやすく言えば、リムルの体と近いな。リムルは食糧は必要ないが、食糧を撮ることもできるだろう? それと同じだ」
魂の系譜を繋げる方法だが、<
なので、名付けはリムルに任せて俺はそれを<
それから、10日かけてリムルが名付け終わった。オークジェネラルにゲルドの名を継がせ、それ以外には数字を利用して対処していた。最後にゲルドへの名付けを終わった時、ついにスリープモードとなった。そして、ゲルドはオークロードと同等のオークキングとなった。
それからさらに3ヶ月後、事変の後処理などが諸々終わり、俺たちの町の体裁も整い、安住の地、魔物の町が完成したのだ。
森の騒乱編、これにて終了。それでは現時点でのユレム君のステータスを
ユレム=テンペスト
種族:浅層魔族
加護:暴風の紋章
称号:魔物を統べる者 ◾️◾️◾️◾️の胚
魔法:いっぱい(<
ユニークスキル:【大教授】【魔法作成】【破滅の魔眼】【滅紫の魔眼】【破壊者】
エクストラスキル:【魔力感知】【記憶処理】【思念伝達】
耐性:【痛覚無効】【毒無効】【熱変動耐性】
ん? ちょっと怪しげなものがありますねー(棒)
では、お知らせです。次回から、3話くらい幕間を挟みます。ということで、活動報告の、ご意見箱に幕間について案を下さい! 以上です!
物語の進行速度はどう? 丁度良く進めるコツとかがあればご意見箱にお願いします
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早すぎる、これは光なのだろうか……?
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早い……少し待ってくれ
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そうだ、それくらいが丁度良い……!
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遅い、もう少し早く進めたまえ
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遅すぎる、時でも止まったかのようだ!