忙しいという、何回目かも分からない言い訳で遅れました。アイムソーリー。
さて、今回の回でユレム君の強さをある程度推し量れるかな? と思います。
あ、魔王学院のアニメ見ました? ちょっとだけアノシュが出て来てびっくりしたの私だけですかね? それはそれとして、レイとミサは幸せに<
あの後、場所を移してガゼル王と詳しい話を行った。
ガゼル王達の目的はオークロードを倒した謎の魔人、俺達の調査だ、俺達が味方となるかどうかを見極めに来たらしい。ドライアドが出て来た時点で無害だと確信していたそうだが……。
話し合いは、そのうち宴会になった。そこではガゼル王の部下が俺達の配下と各々の話題で盛り上がっていた。
しばらくして、ガゼル王が真面目な顔つきで言葉を紡いだ。
ガゼル「リムル、ユレム、聞きたいことがある」
ユレム「なんだ?」
ガゼル「俺と盟約を結ぶ気はないか?」
これは、ドワーフ王国の王としての言葉だそうだ。つまり、お互いの国に利がある話なのだろう。俺個人としては断る理由はないと思うが……。
ユレム「どうする? これはリムルの決める事だ」
リムル「ああ……まず聞こう。その言葉は、俺たち魔物の集団を、国として認めるのと同義だぞ?」
ガゼル「無論だ。この話は、我等にとっても都合が良い。お互いに利がある話だ」
予想通り、ドワーフ王国側にも利があるようだ。
そして、ガゼル王の提示した条件は、
1つ、相互不可侵条約の締結。
1つ、国家の危機に際しての、相互協力。
1つ、後ろ盾となる見返りに、ドワーフ王国までの道路の舗設。
1つ、ジュラの大森林内での、ドワーフへの安全保障。
1つ、相互技術提供の確約。
これら5つが大きなもので、その他細かい条件が複数あった。
全体的に見れば、十分こちらに利がある話だ。字面だけ見ればこちら側の負担が大きいように見えるが、大国であるドワーフ王国が後ろ盾になると言うことは、それだけ大きなことなのだ。
リムル「ユレム、その話は、俺に一任してくれていいんだな?」
ユレム「ああ、構わぬ」
投げやりではない、リムルならば、最善の選択をしてくれる、そう信じての発言だ。
リムル「ありがとう。ガゼル王、この話、喜んで受けたいと思う」
皆も異論ないようだ。ここに、武装国家ドワルゴンと、魔物の国の同盟が結ばれたのである。
また、その後、この国の名が、ジュラ・テンペスト連邦国と決定し、この町の名が中央都市リムル、となった。リムルが何故ユレムじゃ無いのかと異議を申し立てていたが、ドワーフ王にはリムルが主に外政を担当しているとバレていたようで、逃げ場もなくリムルの名が使われた。しかし、いずれ別の都市の名がユレム、になってもおかしくは無いだろう。
…………
2日後、ドワーフ王がまた来た。その場にいなかったので後から聞いた話だが、ベスター、と言うリムル達と一悶着あった者が、連れて来られたそう。カイジン曰く知識や技術力は確かなものだそうだ。ベスターはヴェルドラの洞窟にて、ガビル達と研究を行うこととなった。頼もしい仲間が増えたものである。
それからまた暫く経った。偶に下位魔人が来たがシオンに追い払われたと言う。しかし、ある日、超スピードで飛来する魔素の塊がジュラの森に入り、この町に向かって来ていた。その時一緒に食事をとっていたリムルも、それを少々遅れて感知した。その魔素の塊の向かう先には、俺たちがいる。もしやと思い、リムルと町外れに向かう。すると魔素の塊は軌道を変え、俺たちを追って来た。
リムル「狙いは俺たちか……」
ユレム「そのようだな」
この魔素量……恐らくリムルの10倍はある。それも、【魔眼】での測定可能な下限段階でだ。
『マスターと比べた場合、その数値はおよそ………………計算不能』
どう言うことだ……?
『マスターの魔素量限界値が測定不能です』
ふむ……まさか自分のことがわからないとは……。
ミリム「初めまして! ワタシは、魔王ミリム・ナーヴァだぞ。お前達がこの町で一番強そうだったから、挨拶に来てやったのだ!」
魔王……何が目的だ……?
リムル「初めまして。この町の主、リムルと申します。よくぞスライムである……」
ユレム「何故俺たちが最も強いとわかった?」
リムル「お前ぇぇぇぇ!!!! 何言ってんだ! いきなり魔王に啖呵切ってどうするんだよ!?」
リムルが恐らく今までのツッコミの中で最も早いであろう速度で突っ込んできた。
ユレム「この魔王に敵意はない。
初めましてだな。ミリム、俺の名はユレムだ」
リムルは既に半分白目を剥いている。スライムだが。
ミリム「…………ああ、宜しく。それと要件だったか? そんなもの、挨拶だ!」
リムル「………………」
挨拶か……随分と暇な魔王もいたものだ……。いや、魔王だから暇なのか? だが、自国の統治などはどうしているのだ?
ミリム「ところで、そこのスライムか? ゲルミュットを圧倒したのは、銀髪の人型の姿は変化したものなのか?」
そうか、確かソウエイが言っていたか、監視されていたと……。
リムル「……ハッ、えっと、この姿のことですかね?」
リムルが人型になる。
ミリム「おお! やはりお前だったか、では、オークロードを倒したのだな? アレはゲルミュットを喰って、魔王種に進化したはずだが……」
リムル「ああ、それは、こっちのユレムが倒しました」
倒してはおらぬ、止めはリムルだろう……まあ良いが。
ミリム「成る程、ユレムならばそれくらいは当然か」ボソッ
微妙に聞こえない声で何かを言ったが……良いとしよう、今はそれよりも……。
シオン「覚悟!」
シオンがミリムに襲いかかる、ランガもリムルの影から飛び出し、ミリムへと踊りかかった。
が、流石に魔王。シオン達では歯が立たなかった。それも、ソウエイやベニマル達の本気の技を直撃しても無傷で、さらには妖気を解放しただけで鬼人達が吹き飛ばされ戦闘不能にされたのだ。
ユレム「全く……お前達は手が早い、もう少し冷静に物を見よ……」
リムル「……ユレム、俺に任せてくれるか?」
ユレム「勝つ算段があるのだな?」
おそらく、ミリムは俺が<
リムルは、ミリムの正面に立つと、手から金色のドロドロとした液体? を出す。それをミリムの口に放り込む。すると……。
ミリム「……なんなのだこれは!! こんな美味しいもの、今まで食べたことがないのだ!!」
美味しい、金色の液体のようなものだと? まさか……ハチミツか? だが、そんなものいつの間に使っていたのだ? いや、なんにせよ、物で釣る作戦とは……悪い大人の考えそうな作戦である。それに、もう無くなるように見せている。実際あまり生産量は多く無いのだろうが……。
リムル「いやあ、もう数が少なくなって来たなぁ」
ミリム「何ぃ!?」
ミリムが焦ったように言う。
リムル「さて、俺の勝ちだと認めるか?」
ミリム「まて、提案がある」
負けを認めるわけにもいかぬのだろう。恐らくだが、引き分けというだろうな。
ミリム「引き分け。今回は引き分けということでどうだ? これを飲めば、今回の件を全て不問にする。さらに! 今後ワタシがお前達に手出しをしないと約束しよう! ただ……」
提示した条件はかなり良いものだろう。ただ、の先が気になるが……。
リムル「ただ?」
ミリム「そこの、ユレムと、一度戦わせるのだ! こればかりは譲れないのだ!」
ユレム「ふむ……」
さて、どうするか……。
リムル「……ユレム、いいか?」
ユレム「構わぬ」
リムル「わかった。条件を飲もう。ただ、ユレムは殺さないでくれよ?」
ミリム「それは……ユレム次第なのだ……」
ミリムがそう言うと、リムルがハチミツを出す。
ミリム「わかったのだ! 殺さない、絶対に殺さないのだ!」
かくして、俺と魔王の模擬戦が始まった。
ミリム「さあ、行くぞユレム!」
ミリムはそう言うと、目にも止まらぬ神速で近づき、拳を振り抜いてくる。
が、俺はそれを両手で止めて<
ミリム「その程度の火力か!」
ミリムも飛び上がり、蹴りを入れてくる。それを躱し、ミリムを中心に360度<獄炎殲滅砲>で囲み、一斉に発射する。魔法陣の数はおよそ100門にも及ぶだろう。
その上で、<
ミリム「なかなかの連撃だったぞ、多分クレイマンならこの手で貫かれ、死んでいただろう。だが! ワタシは強いからかすり傷で済んだのだ! そこそこ楽しめたし……もう終わりでいいのだ!」
あまり長い戦いではなかった、実際の時間にして1分半も使っていない。しかし、それは下で見ていた、リムルや、配下達には強い衝撃を与えた。
シオン「流石はユレム様……あの魔王ミリムとここまで張り合うなんて……!」
ベニマル「まさか……ユレム様の実力があそこまでだったなんて……! あれなら、
リムル「アレがユレムの本気……! オートバトルモードでも勝てるのか……?」
そう簡単に自信を落とされても困るぞ。
ミリム「いやぁ、楽しかったのだ。ところで、ユレムにリムル」
満足したようであるミリムは、ハチミツを舐めながら聞く。
ユレム「なんだ?」
リムル「どうした?」
ミリム「お前達は、普段何をしてるんだ?」
何をだと?
リムル「そんなの……色々だ」
色々、それ以外ないだろうな。
ミリム「色々ってなんなのだ! お前達、すごく面白いことをしてるんだろ! ズルいぞズルいぞ!! もう怒った。教えろ。そしてワタシも仲間に入れるのだ!」
満足したり、怒ったり、なかなかどうして、忙しのない魔王だな。
リムル「わかった。だが、条件がある。俺たちの事は、リムル"さん"、ユレム"さん"と、さんをつけて呼ぶんだ!」
ミリム「何!? ふざけるな! 逆なのだ、リムルがワタシを、ミリム様と呼ぶべきなのだ!」
駄々っ子を食い止めると言うのも、大変である。
ユレム「お互いに呼び捨てにすれば良いだろう?」
ミリム・リムル「それだ(なのだ)!!」
リムル「じゃあ、俺はミリムと呼ぶ、ミリムは俺をリムルと呼ぶ、ユレムも同じだな?」
ユレム「ああ」
新たな争いの火種が周りに燃え移る前に消化に成功した。いや、ミリム自体が爆弾なのだろうが……。
「ありがとうよ、これで俺たち、友達だな!」
「……! そうなのだ、お前達! ワタシと、リムルと、ユレムは、友達! いや、
ミリムが、先程の戦いを見にきた皆の方を向き、
その後、ガビルが殴り飛ばされたりと、ミリム旋風が町に問題を次々と投下していったのは言うまでも無い。
また、
さて、次回はやっと幕間の時間です。ご意見箱にいつでも幕間の案は募集しているので、ふと閃いた人でも書いていただければ、執筆の助けになります!