転生したら暴虐の魔王になれそうな件   作:デントウ

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いよいよ幕間でございます。幕間ですが、本編とは殆ど関係はございません。もしかしたら後々幕間の物語の影響が出る可能性はありますが。


幕間:ユレムくんの楽しい魔法教室

 今日は仕事に追われぬ珍しい日である。

 

ユレム「では、初回である今日教えるのは<契約(ゼクト)>だ」

 

 広場に集まった、数十人の者達に対して言う。集まった者の中には、リムルやシュナ、ミリムに、ベニマルなども居る。

 

「おぉぉぉぉ!!」

 

 こうなったのには少々過去に遡る。

 

…………

 

 今日は俺もリムルも休みなので、町を食べ歩きしていた。

 

ユレム「ふむ、リムル饅頭と言ったか、なかなかうまい」

 

 俺はリムルが先日ミリムを餌付けした蜂蜜を利用して作られた饅頭、リムル饅頭を食べている。蜂蜜自体が少なく、多く作れない為、在庫数は多くないらしいが、どうにか買うことが出来た。無料でどうぞと言われた時には流石に遠慮した……。

 

リムル「ああ、このユレッム棒もうまいぞ」

 

 ユレッム棒とは、串焼きの事だ。アノッス棒でもあるまいに……そもそもアノッス棒は食べ物でもないが……。ちなみに、リムル饅頭と違い、ユレッム棒は俺を模して作られているわけではない。ただの串焼きをユレッム棒と名付けただけのようだ。

 

リムル「なぁ、ユレムの魔法ってユレムしか使えないんだよな?」

 

ユレム「いや、俺が教えればその者の適性次第で魔法を得ることも可能だ」

 

 ソウエイなどがそうだ。

 

ユレム「だが、一部の魔法は適性に関係なく習得ができる魔法もある」

 

 <契約(ゼクト)><飛行(フレス)><転移(ガトム)>の様な魔法がそうだな。

 

リムル「ん? それじゃあ、魔法の講習会みたいなのを開いて、皆んなにユレムの魔法を教える事もできるのか?」

 

ユレム「無論だ」

 

 その者が魔法を覚えられるかは、努力次第だが、この町の者達ならば問題あるまい。

 

リムル「それじゃあ、せっかくだし開いてみようぜ!」

 

 と、リムルが言ったことで、町の希望者を集めたのだ。

 

…………

 

 そして今に至る。

 

リムル「それで、その魔法はどんな魔法なんだ?」

 

ユレム「ああ、<契約(ゼクト)>は誰かと約束事をする時に使う魔法だ。契約するには両者の同意が必要で、一方が提示した術式にもう一方が調印することで契約が成立する」

 

 これが基本的な<契約>の情報だろう。

 

シュナ「約束を破るとどうなるのですか?」

 

ユレム「約束を破れば、契約者の根源……魂が自らを罰し、死ぬ」

 

 それを聞いた皆は少々唖然とする。

 

リムル「重すぎだろっ!?」

 

 そうはいっても、そう言う魔法だからな。

 

ユレム「重要な約束をする時にでもすれば良い。お勧めは結婚する際に行えば浮気など出来ぬ様になるぞ」

 

 とは言え、魔物の結婚は結魂である為、浮気なのどできぬだろうが……。

 

ユレム「さて、もう一つ言っておくが、俺の魔法は他の魔法と違い、魔法術式を構築し、それに魔力を流し、行使するという段階を踏まなければならぬ、この<契約>の魔法術式はこれだ。覚えられそうか?」

 

 <契約(ゼクト)>の魔法術式が現れる。皆に見えるほど大きい。

 

ゴブタ「無理っす!」

 

 真っ先にゴブタが言う。俺とて【記憶処理】が無ければそこそこ危なかったところだ。

 

ユレム「だろうな……。だが、それは俺自身がこの魔法をこの世界の魔法律に組み込んでいないからだ。この世界の魔法律に組み込んでいないため、正確にこの世界の魔法と判定されていないのだ」

 

リムル「逆に、その魔法を世界の魔法律に組み込めば、他の魔法と同じ様に使えるのか?」

 

ユレム「ああ、そう言うことだ。無論、習得という過程を踏む必要はあるがな」

 

 余談だが、ソウエイに教えた<幻影擬態(ライネル)>の魔法は魔法律に組み込んでいない。理由としては組み込まない方が効果が高いのだ。例えば<契約(ゼクト)>ならば、強制力がかなり弱まる。それでも、ある程度実力が離れていても効果を発揮するがな。

 

 それから、<契約(ゼクト)>の習得が始まった。1番初めに覚えたのはリムルだ。【大賢者】の恩恵もあるだろう。次点でシュナ、流石である。また、この2人は術式を描いて行っていた。

 皆、やる気は十分で、3時間ほどで全員が覚えてしまった。そう難しく無い魔法とは言え、簡単と言うわけでも無いのだ。

 

ユレム「皆、よく頑張った。最後に、言っておかねばならぬことがある。1つ、絶対にこの魔法を悪用することは許さぬ。1つ、この魔法を覚えたからと言って、怠けることは許さぬ。以上だ」

 

 言ってしまえば2つ目は無いとは思う。<契約(ゼクト)>を覚えだからといって、怠ける理由も思いつかぬしな。

 

…………

 

リムル「なあ、ユレム」

 

 講習会が終わり、皆が解散すると、リムルが話しかけてくる。

 

ユレム「どうした?」

 

リムル「いや、良かったのか? この魔法は、ユレムのスキルで作った、ユレムだけのものだろ?」

 

 それを聞くなら講習を始める前だと思うが……。

 

ユレム「良い。皆の出来ることが増えるのは、俺とて喜ばしいことだからな。それに……」

 

リムル「それに?」

 

ユレム「俺と同じ魔法が使えるからと言って、俺が負けるとでも思ったか?」

 

 地力が違うのだ。魔法を真似ただけで、そう簡単に勝てるほど、俺を超えるのは甘くは無い。

 

リムル「成る程……それでも勝つ自信があるんだな」

 

ユレム「ああ、そう簡単に負けては、国主として立場がないだろう?」




オリキャラ作ろうにもどうしても魔王学院要素を加えようとするとあからさまに魔王学院の誰からインスピレーションを受けているか分かるようになってしまう……。と言うかそのまんまになってしまう……。
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