転生したら暴虐の魔王になれそうな件   作:デントウ

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今回は難産でした……この時点でシズさんに復活されるとちょっと都合上よろしくないので(ヒナタとかシズさんがいたら普通にテンペスト死者ゼロでどうにかなったかもだし)すまないシズさん……そろそろ出番……いや、もうちょい後だな(ヒロインが片方未だに登場すらしておらず、片方が未だ復活してない作品とか……笑える)
かなり短めですが、ご了承ください。


不穏

 リムルが暫くの間は平穏な日常が流れる。ある日、ヨウム達が町に戻って来ると、仲間を増やしていた。上位魔人である。

 

ユレム「戻ったか」

 

ヨウム「ああ、ユレムの旦那、俺達に仲間が増えてな、ミュウランっつー、腕の立つウィザードなんだ」

 

 ウィザード、確かに魔法の腕は高そうだな。

 

ユレム「ふむ、ミュウラン、ヨウム達をよろしく頼んだぞ」

 

ヨウム「ちょ……! ユレムの旦那! それは俺が『皆をよろしん頼んだぞ』って言われるやつだろ! 何で新入りのミュウランなんだよ!?」

 

ミュウラン「ええ、お任せください、ユレム様」

 

ヨウム「無視かよ!?」

 

 ヨウムがなにやら異議を唱えている。

 

ユレム「くはは、大方、ミュウランを舐めてかかって痛い目を見たのだろう? お前が新入りにここまでの信頼をおくには、それくらいの理由があってもおかしくあるまい」

 

ヨウム「大正解だよ……」

 

 相手の力量を見誤るようではな。と、そんなことを思っていると、話を聞いていたハクロウがやって来る。

 

ハクロウ「ヨウム、油断して相手の力量を見誤るのは愚か者のすることだぞ? 明日からは訓練を倍にしてやるから覚悟せい」

 

 ヨウムの表情が苦笑いから絶望へと変わる。

 

ヨウム「んな!? そりゃないぜ師匠……」

 

 ヨウムがハクロウに連れて行かれる。

 

ユレム「行かなくて良いのか?」

 

 残されたミュウランにそう問いかける。

 

ミュウラン「ええ、別にやることがあるので……」

 

ユレム「そうか、ああ、聞いておきたい事がある」

 

 そう前置きすると、ミュウランは疑うような目を向ける。

 

ユレム「ミュウラン、お前は上位魔人だな?」

 

ミュウラン「…………はぁ……」

 

 ミュウランはこちらを見据え、暫くすると諦めたようにため息をついた。

 

ミュウラン「やはり……バレていましたか。ええ、私は上位魔人です、ただ、出来ればこの事は秘密にして頂けると嬉しいです。なんて、聞き入れてもらえないでしょうがね」

 

ユレム「構わぬぞ? 別にこの町なら上位魔人でも迫害などせぬ。もっとも……俺たちに危害を加えないのならば、だがな?」

 

 確信を突いた表現をすると、ミュウランも少し焦ったような顔をする。やはり、何か企んでいるか……いや、正確にはまだ何をするかは決めていなさそうだな。

 

ミュウラン「……失礼します」

 

 ミュウランは立ち去る。さて、どうなるか……。

 

…………

 

 リムルから<思念通信(リークス)>が来た。ちなみに<思念通信(リークス)>は予め教えておいた。【思念伝達】よりも広範囲、魔力の届く限りは距離は無制限で通話ができるので教えておいた。ただ、俺が教えた者としか通話が出来ぬのが欠点だが……本題に戻ろう。

 

 リムルからの通話の内容は、シズの心残りである子供たちを助ける手立てが見つかったそうだ。その方法として、上位精霊を宿すとあるらしいのだが、その為に精霊の棲家という場所に行くらしい。その際、俺も来ないか? という内容だ。確かに、俺も行けばシズの受肉も同時に行えるが、まだテンペストは国としては不安定だ。流石に国主が2人とも国を空けるわけには行かぬ。こう言うと、俺がベニマル達を信頼していない様に聞こえるかも知れぬが、決してそういう訳ではない事は伝えておこう。

 

…………

 

 その連絡から更に日が経ち、リムルの帰還がそろそろという時……。

 

ユレム「さて、そろそろリムルも戻って来るか……ただ、それまでに何かありそうか……。ふむ?」

 

 突如、<周辺察知(ジリピア)>にて不審な反応が出る。11人で、個々人が恐らくベニマルやシオンを超える実力を持っているように見える。特に、先頭を歩く短く黒い髪に、黒……よりも少し茶色がかった目。優男な風貌とは裏腹に厳かな動きやすそうな礼服を着る男がいる。コイツは不味いな、恐らく、俺と互角か……いや、身体能力の差があれば問題なく勝利は可能か? なんにせよ、この者が、俺たちに害をなす者ならば、テンペストに近づけるわけには行かぬ。

 

 俺はすぐに刀を手に取り、<転移(ガトム)>にてその者達がいる、整備された街道とは反対の方向、森なり入ってすぐにケモノ道の続く場所へ転移する。

 

ユレム「さて、こちらからテンペストへ向かうのはあまりオススメはしない、魔物も多く生息している上、道も整備されていないのでな」

 

???「……丁寧な対応、感謝する。ただ、我々はこちらから進むので間違いない。だが……お前から来てくれるとは思わなかったぞ。ユレム=テンペスト」




次回、遂にオリキャラ登場!
お楽しみにッ
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