転生したら暴虐の魔王になれそうな件   作:デントウ

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ついに登場。ユレム君以外のオリキャラ1号


八神騎士

 ふむ、名指しか。さて、なにが目的だ……?

 

ユレム「テンペスト……と言うよりも、俺本人に用事があるのか」

 

 俺は、その1団の先頭に立つ男に話をかける。この者は、この11人の中で特に危険な者、此奴はその強さは勿論だが、それ以上に、腰にある剣、あれは普通の剣だとは思わぬ方がよかろう。

 

???「ああ、我々の目的は、名目上は魔物の国、テンペストの視察が主な目的だが、同時にユレム=テンペスト本人の調査がある」

 

 その目的を調査対象に言ってしまっては意味が無いのでは無いか? ただ、気になるのは……。

 

ユレム「なぜ俺だ? 俺は表舞台には立っておらぬ。普通に考えれば調査すべきはリムルのはずだが?」

 

???「それは、ユレム=テンペスト、お前の名が、我らが神と同じ名を持つからだ」

 

 ほう?

 

ユレム「我らが神?」

 

 ルミナス教は一神教では無かったか?

 

???「我らが父、ユレム、その存在は我々八神騎士団(グアラ・ディバード・ナイツ)と、聖騎士団、大司教以上の地位にいるものにしか伝えられる事はない。かの神は、神ルミナスの夫であり、8柱の神を従えており、遥か昔に姿を消した。残った8柱の神が祝福を与えた8人の神人、八神選定者が創設された聖騎士団に対をなす騎士団こそ、我ら八神騎士団だ」

 

 八神騎士団……その神ユレムが秘匿されてるならば、八神騎士団も、別の形で他の者たちには伝えられているのだろう。

 

ユレム「お前はなぜ、そこまで俺に秘匿すべき情報を教える? 機密が漏洩するとは考えなかったのか?」

 

???「ああ、だが、その心配は無い。我々の今回の任務は、お前の調査、そして……

捕縛だ」

 

 捕縛だと? 俺が神の名を名乗っていた為に不敬と捉えただけならば、捕縛を確定事項にはしないと思うが……やるとしても、事情聴取だのを挟むだろう。西方聖教会は魔物の敵と聞いたが、此奴らは多少話は分かりそうだからな。問答無用で連行というのも不思議な話だ。

 

ユレム「くはは、俺を捕縛だと? 笑わせるな、お前達に俺を倒せるとでも思っているのか?」

 

???「当たり前だ。もう既に、お前は包囲されている」

 

 此奴の部下であろう10人が姿を消している。周囲を見回すと、俺の逃げ道を断つように位置どりをしている。無論、初めから逃げるつもりなどないが。

 

???「我が名はトウジ、八神透慈(トウジ・ヤガミ) 我らが父の命により、貴様を捕縛する!」

 

 八神透慈……? ふむ、異世界人か。

…………。それにしても、昔の武士でもあるまいに。まあ良い、合わせてやるとしよう。

 

ユレム「我が名はユレム、ユレム=テンペスト。お前達を絶望させ、叩き潰して見せよう」

 

 それを聞き、トウジは剣を抜く。すると、眩い光が漏れる。その光は、魔素を浄化する光、魔物に対して、圧倒的な特攻を持つ、いわば聖剣であった。その光を放つ刃は美しい純白であり、黄金に輝き、鍔の部分に青い宝石が埋まっている柄が付けられた長剣である。俺は、その見た目に覚えがあった。

 

ユレム「霊神人剣エヴァンスマナ……? しかも、本来の柄か……」

 

 そう、あの霊神人剣エヴァンスマナだ。しかも、それは11章以降の本来の柄を取り戻した方だ。アニメの範囲では元の青い柄しか出ていなかったが、13巻(下)の表紙に描いてあったのを俺は覚えていた。

 

トウジ「……!? まさか、この霊神人剣を知っているだと……? お前、何者だ?」

 

ユレム「俺はユレム=テンペスト、それ以上でも以下でもない。1つ聞こう。お前はその剣に本当の意味で選ばれたのだな?」

 

 この世界の霊神人剣がどのように持ち主を選ぶのかは知らぬ。だが、あの剣が本当に霊神人剣と同等の力を持つならば、多少苦戦するかもな。

 

トウジ「ああ、この剣を抜けるのは、俺だけだ」

 

 ……なるほど、ならば……。

 

ユレム「なるほど、では、始めるとしよう。<根源死殺(ベブズド)><魔黒雷帝(ジラスド)>」

 

 剣を出したところで、獲物の力では圧倒的に劣る上、恐らく実践経験も相手の方があると思って良い。ならば、下手に剣を使うよりも強化した打撃で叩くほうが良いだろう。

 

トウジ「……! 速い……だが、<深撃(ゼルス)>」

 

 深層魔法だと? いや、驚いている暇はないか。俺はトウジの斬撃を躱し、距離を取る。が、俺を囲む騎士達が襲いかかる。

 

ユレム「……<雷界滅電陣(ギル・デモリア)>」

 

 近づいてきた者は吹き飛ばす。そこそこの火力を出したが、大きな傷にはなっていない者が多そうだ。やはり、霊神人剣の影響か思ったような火力は出せぬな。それに、恐らく霊神人剣は掠っただけで、致命傷とはいかずとも、俺の精神体にそこそこのダメージが入るだろうな。とはいえ、今使える魔法では決定打にはならぬだろう。

 

トウジ「上手く手が出せないな……だが、勝てない相手ではない! 行くぞ!」

 

 八神騎士団の者達が連携して襲いかかる。魔法は……大した効果は出せぬだろうな。ならば、物理攻めるほかない。騎士の剣を持つ手を蹴り上げ、剣を奪い取り、薙ぎ払う。

 

トウジ「近接戦闘も出来るのか……ユレム=テンペスト、俺はお前を侮っていた。ここからは、本気だ!

聖域(アスク)>」

 

 騎士達の希望が魔力に変えられる。<聖域(アスク)>は作った覚えはないのだがな……。さて、何故この世界にあるのだ? まあ良い、ただ、<聖域(アスク)>か、ならば<聖域熾光砲(テオ・トライアス)>もあり得るか。

 

トウジ「【聖浄化結界(ホーリーフィールド)】」

 

 俺とトウジだけを含んだ結界が展開される。その空間内の魔素が浄化される、それでは俺もまともに魔法が扱えぬ。さて、どうしたものか?

 

ユレム「なるほど、俺を弱体化させるか、だが、1対1ならば俺に分があるぞ?」

 

 そうは言ったが、<聖域(アスク)>の効果もある。力もそこそこ落ちた。だが、まだ問題はない。

 

トウジ「そうかもな、お前は強い。これだけ力を削いでも、恐らく正面から戦えば俺が負ける。だが、次の一撃、僕の全てを出し尽くせば!」

 

 ほう? まさか、<根源光滅爆(ガヴエル)>ではあるまいな? だとすれば、敵とはいえ止めねばな。すると【大教授】が口を出す。

 

『告、強大なエネルギーを感知、

発生源確認……成功しました。

発生源は個体名トウジ=ヤガミ。

原因解明……成功しました。

ユニークスキル【不屈者(クジケヌモノ)】の全身全霊の効果と思われます』

 

 全身全霊、【大教授】曰く、自身の全エネルギーを集約し、1撃に込める。その結果、使用後1時間動くことさえできなくなる。普通に避ければ問題ないが、【大教授】の予測ではその最高速度は光速を超える。弱体化した俺では、来ると分かっていても回避は困難を極めるだろう。ならば……

 

トウジ「!? まさか、正面から受ける気か!」

 

 クロベエ作の刀を出す。<武装強化(アデシン)><聖別(リヒド)><根源死殺(ベブズド)><魔黒雷帝(ジラスド)>などの魔法を剣に使い、気闘法にて剣の強度などを底上げする。

 今の俺に出来る対抗策がコレだ。避けるよりはまだマシだろう。

 

トウジ「………………ッ!!!」

 

 トウジが地を蹴る。霊神人剣が振るわれる先には、俺の刀がある。

 刹那、2つの刃は交差する……。




トウジの強さ的には、現時点のリムルよりは強いです。ただ、ヒナタと比べると、スキル、頭の回転の速さ、戦闘技術などは劣っています。なので、
リムル<トウジ<ヒナタ≦ユレムという感じですかね。
ただ、トウジの場合霊神人剣があるので、そこである程度は日向との実力差が埋められています。
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