転生したら暴虐の魔王になれそうな件   作:デントウ

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魔法にルビがつくようになりました。
魔王学院の魔法って一般的な読み方じゃないし……


ゴブリン村の戦い

老ゴブリン「それで、我々はどうすれば?」

 

ユレム「そうだな、まずは人員が欲しい、怪我人を連れて来てくれ、リムル、薬草のストックはあるな?」

 

リムル「あ、ああ」

 

 と、怪我人の場所に案内してもらう、40人ほどの怪我人を前にリムルに確認する、薬草とはあの洞窟の中のヤツで高純度のポーションが作れるそうだ(【大教授】より)。そこで今回は半分は俺が<治癒(エント)>で回復、もう半分はリムルのポーションで回復させる。

 

ユレム「<治癒(エント)>」

 

 怪我人の傷がみるみるうちに回復する、そうして間もなく体が完全に動かせるようになった。リムルの方は怪我人を食べて一瞬で回復させている。

 

老ゴブリン「なんと……!」

 

 そうして全員の回復が終了し、皆に作戦を説明する。

 

リムル「作戦としては、まず堀を作り、堀を飛び越えようとすれば、木の柵によるバリケードと俺の糸で阻み、それすら飛び越えようとすれば木の柵よりも高い位置にある俺の糸のトラップで阻む、そしてユレムの魔法で結界でこちらに有利な戦場を作り出す。攻撃は主に弓矢等の遠距離武器による安全圏からの攻撃だ」

 

 動けないところをチクチクとなど卑怯だと? 正々堂々と受けて立つぞ? 俺たちのフィールドでだがな。言っておくが、このトラップに殺傷性はない、強いて言えば硬糸に勢いよく突っ込めばバラバラになるかも知れぬが、相手がこちらに服従か、この村から手を退くならば、こちらも何もしない、ゴブリンたちとしては同胞の仇だろうが、それが更なる復讐を生むことだってあろう、ここで共存の道ができるのならば、これ以上の事はない。

 

 そうして夜も更け牙狼族の遠吠えが聞こえてくる、開戦の合図だ、牙狼族が約100匹ほど出てくる、情報通りだ。ちなみに結界の性能としては、防御を一切無くして結界内の牙狼族のみに効果が及ぶようにした、効果は思考力、そして運動力の低下だ。一定以上の者には効果はないが、まあ十分だろう。この程度の結界でも維持に少し集中しないといけないので、ここからはリムルに任せる、もっと強くならねばな。

 

リムル「よーし! そこで止まれ、そのまま引き返すなら、こちらも何もしない、さっさと立ち去れ!」

 

 リムルとしてもできれば争いにはなりたくないようだ。さて、このまま退いてくれれば良いが……

 

牙狼族「ウォォォォォン!!!」

 

 遠吠えを上げ、牙狼族たちは襲いかかってくるが、張り巡らされた粘糸で動きが止まった隙に弓矢を放たれ、死んでいく、しばらくすると牙狼族のほうも、これ以上は難しいと判断したのか、ボスが単身突っ込んでくる、が、粘糸で一瞬動きを止められ、リムルの水刃で首を落とされる。

 

リムル「聞け! 牙狼族よ! お前らのボスは死んだ!お前らに選択させてやる! 服従か! 死か!」

 

 沈黙が流れる、さて、どうする? そんな中リムルはボスの死体に近づき、捕食した。牙狼族にはあまり大きな反応はない、リムルはその静寂を破るようにボスに擬態して、【威圧】のスキルで咆哮を放って……

 

リムル「聞け! 今回だけは見逃してやろう、我に従えぬと言うならば、この場より立ち去れ!」

 

 そう、言葉を紡いだ、すると牙狼族は平伏する。

 

牙狼族「我ら一同、貴方様に従います!」

 

 牙狼族は、リムルに従った、そのあと、リムルが俺にも従えと言い、この戦いは幕を閉じた。

 

…………

<翌日>

 

 あの戦いから一晩が経ち、村の全員(牙狼族も含む)が、広場に集められる、確かゴブリンと牙狼族の数は大きくは違わない、ペアでも組ませるのか?

 

リムル「えーと、まず君たちには、ペアを作ってもらい、一緒に過ごしてもらうことにします」

 

 ゴブリンたちは特に嫌そうではない、大丈夫なようだ。

 

リムル「意味は判るか? とりあえずゴブリンと牙狼族で、二人一組になってくれ」

 

 その言葉に従い、ゴブリンたちと牙狼族は、二人一組のペアを作った。

 

リムル「村長、お前らを呼ぶのに不便だ、名前をつけようと思うが、いいか?」

 

 リムルがそう言った瞬間、皆がざわつき始める、どう言うことだ?

 

村長ゴブリン「よ、よろしいの……ですか?」

 

リムル「お、おう、問題ないなら、名前をつけようと思うんだが……」

 

 ゴブリン、牙狼族ともに歓声が上がる、名前を貰うのが嬉しいのか? ならば自分達でつければ……いや待て、何か付けようと思ってもつけれない事情があるのか? 例えば、弱い魔物だと、名前をつけると衰弱するとか、ヴェルドラは俺たちに名前をつけていたがあまり疲労した様子はなかった、そうなると、強い魔物ではなんの気兼ねなく名前をつけることができるが、弱い魔物だとなんらかの大きなリスクを負うと考えられる、そういえば、この村の名持ちの戦士がこの村を守護していたと言っていた、ああ、そう言うことか、名をつけると付けられた側は付けた側から、力をもらい、つけた側は何か、例えば魔素などを大量に消費するのではないか? と、考察を頭の中で繰り広げているとリムルが名付けを開始する、最初の、村長のリグルド、その息子のリグル、に関してはよかったのだが、その後は、ゴブゾウ、ゴブタなど結構適当にやっていた、少し村長に心配されていたが、それを無視して名付けを続ける、やり過ぎれば倒れる可能性だってある、そろそろ止めるか。

 

ユレム「半分くらいは終わっただろう、ここは一旦やめて後で続けた方が良いのではないか?」

 

リムル「ん? 全然大丈夫だぞ? すぐに終わるよ」

 

 ふむ、俺はもう止めぬぞ。

 

 そうして名付けを続けてゆき、ゴブリンが全て終わり、次は牙狼族の方を行うようだ、まあ、この調子ならあと5人分くらいまでなら問題なかろう。

 

リムル「それじゃあ……ランガだ!」フラッ

 

 リムルが倒れる、この表現が合っているのか、いささか怪しいが……ゴブリン、牙狼族一同当然心配する、かく言う俺もだが、リムルを室内に持って行き、拭いたりなどの世話を雌のゴブリンに任せる、おそらく魔物のグレードによって減る魔素量は変わるのだろうな、それと、数日したら、ゴブリンたちが進化していた、リグルドの変わり映えには驚いたものである。

 

…………

<3日後>

 

リムル「お前ら、なんかデカくなってない?」

 

 第一声がそれだった、気持ちはわかる。簡単に言うと、彼らゴブリンは進化した、ゴブリンは、雄がホブゴブリンに、雌がゴブリナになった、さらに牙狼族は、ランガが名前をつけられたことで、全にして個と言う性質のもと、全員が進化して、テンペストウルフに進化した。

 

 それから、リムルはもう一度皆を広場に集めて、3つのルールを出した、1つ、人間を襲わない、1つ、仲間内で争わない、1つ、他種族を見下さない、まあ良いルールだと思う、人間とはもしかすれば有効な関係を作れるやも知れぬ、仲間内で争わぬのは当然だが、他種族を見下さぬのは仕返しをされればつまらぬと言うことだそうだ。

 

 俺か? 俺は基本的な政治等はリムルに任せる、リムルの方が人生経験が豊富なようだからな。




補足ですが、【魔法作成】のスキルは魔王学院に無いオリジナルの魔法も作る事は可能です。
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