転生したら暴虐の魔王になれそうな件   作:デントウ

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八神

 ディウス、リベリオの他に、6人の者たち。

 

――燃えるような赤い髪に赤い目を持つ、3メートルはあるだろう大男。

――黄緑色の髪を後ろで束ねた、婉容(えんよう)な雰囲気の佳人。

――天色の髪をストレートに下ろした、清楚な淑女。

――柑子色(こうじいろ)の髪で、中学生ほどか? 少し幼さの残る少年。

――明るい金髪のサイドテールに紅い目、8人の中で最も小さい天真爛漫そうな印象を受ける少女。

――ウェーブのかかった藤色の長髪に、妖艶な雰囲気の美女。

 

ユレム「待て、今の言い方では、お前たち自身が神の様に聞こえるが? お前たちは神人では無いのか?」

 

 トウジは八神選定者を神に祝福された8人の神人、それを八神選定者と言っていたはずだ。

 

リベリオ「ええ、神そのものですと、問題が多いので、魂の波長を人間に寄せる事で、神である事を隠しているのです」

 

 なるほど、確かに理にかなっている。宗教において、神は人間では観測、会話などが不可能な上位存在と考えるのが普通だ。それに対して唯一干渉可能であり、対話可能な神人として信者を導けば、神の代弁者という立場を利用し、容易に信者たちを操ることが可能となる。

 

ユレム「成程、ならば、お前たちが2000年前、俺に仕えたとはどう言うことだ? 俺にはそんな記憶はないぞ?」

 

 記憶に欠損があるならば【完全記憶】で再現可能なはずだが……。

 

リベリオ「それに関しては、まだお教えすることはできません。一先ず、今は自己紹介といきましょう。私はリベリオ、銀髪がディウス、赤がバース、黄緑色がアミュレ、天色がエンティ、柑子色がフェリシオ、金髪がセラス、藤色がメア、以上です」

 

 随分アバウトである。

 

バース「おい! リベリオ、もっとちゃんと紹介しろ!」

 

セラス「そうよ! せっかくユレム様に久しぶりに会えたのに、こんなのあんまりだわ!」

 

リベリオ「はて、簡潔でわかりやすい説明でしたでしょう? 各々の紹介は各々で行うべきです」

 

 抗議をするが、リベリオに言い返され、バースとセラスは押し黙る。

 

メア「うふふ、これからまたよろしくね? ユレム」

 

 怪しい笑みを浮かべながら言う。

 

エンティ「改めまして、よろしくお願いします、ユレム様、エンティです」

 

 少々堅苦しい気がするが、そんなものだろう。

 

ディウス「我が君、先日は、無礼な発言や行動の数々……申し訳ございません」

 

 堅苦しいといえば、ディウスが居たか。

 

ユレム「構わぬ。お前もやるべき事をやっただけだろう?」

 

ディウス「寛大なる御心、感謝致します」

 

 無駄のない所作で頭を下げる。流石に顔を上げさせた。

 

フェリシオ「ユレム様! 久しぶり!」

 

 目を輝かせながら言う。近所の子供を見ている感覚だ。

 

アミュレ「ユレム様、これからもよろしくお願いね〜」

 

 おっとりとした口調で言う。

 

ユレム「ああ、だが、俺は皆のことを覚えておらぬ。すまないな」

 

リベリオ「いえ、これは予想通りなので、ユレム様が謝ることはございません」

 

 ならば良いのだが……。

 

ユレム「ところで、お前たちが司る秩序、権能はなんだ?」

 

リベリオ「ああ、そちらがまだでしたね、ではまず、私は背理神、あらゆる起こるべき事象を反対の結果にする権能を持ちます」

 

 背理神……今の話を聞く限りでは、アルカナの権能を拡張したように思える。あれは秩序に対してしか効果がなかったはずだ。

 

ディウス「では、次は私が、私は剣豪神、私の持つ権能は魔剣や聖剣、霊剣に神剣を作り出す事ができます」

 

 あらゆる剣を作り出す権能か、では、あの剣技は自前か。

 

バース「それじゃ、次は俺だな。俺は災害神、災悪級(カラミティ)以下のモンスターを支配する権能だ。ただ、誰かの支配下にあるヤツには効果はない」

 

 なるほど、複数の災悪級を従ることができるのか、なかなかどうして、凶悪だ。

 

アミュレ「今度は私、私は精霊神、あらゆる精霊を使役、誕生させることができるわ〜。ちなみに、精霊王ラミリスは私とはあまり関係はないの。私の使役する精霊たちは特殊で、噂と伝承から産まれるから〜」

 

 イフリートなどとは違う噂と伝承からなる精霊か、なんとも、どこかで聞いたことのある話だな。

 

フェリシオ「それじゃあ、今度は僕だね! 僕は祝永神、善なる存在を祝福し、力の覚醒や、種族としての進化を促す権能さ!」

 

 祝福か……もしや、あの霊神人剣もフェリシオが祝福したのか?

 

エンティ「私は根源神、新たに産まれる生命に祝福し、この世に迎え入れる権能です」

 

 根源……エレオノールやエンネスオーネに近い権能か?

 

セラス「今度はワタシ、ワタシは光明神、光を生み出し、操る権能よ!」

 

 輝光神とはおそらく違うだろう。言うなれば、光の根源といったところか。

 

メア「私で最後ね、私は暗影神、闇を生み出し、操る。セラスとは姉妹で、対となる権能を持っているの」

 

 姉妹神か、姉妹神は対となる権能を持つ姉妹と会うことはできないはずだが……何かあったのか?

 

ユレム「流石は神と言ったところか、俺が今までに会ったどんな者たちより、強力な能力を持つようだな」

 

リベリオ「ええ、私達全員、そこらの覚醒魔王よりも強いですよ。そもそも全員が究極能力(アルティメットスキル)を持っているのですから」

 

 なるほど、各々が持つ究極能力(アルティメットスキル)こそが、皆の権能か。

 

リベリオ「さて、ユレム様、貴方に会っていただきたい方がいます」

 

ユレム「ほう?」

 

…………

 

リムル「まだ、ユレムは見つかっていないのか?」

 

 俺が魔王に進化してから、暫くが経つ。ユレムは、襲撃の際に失踪してから、帰ってきていない。確実に何かがあった。

 

ソウエイ「はっ! 恐らく、ジュラの大森林周辺には居ないかと思われます。また、1つお耳に入れたいことが……」

 

 ソウエイは俺が起きてから、すぐにユレムの捜索へ向かってくれている。復活祭の時も分身に探させていたらしい。

 

リムル「なんだ?」

 

ソウエイ「はい、実は、街道と反対側へ向かって暫く、ジュラの森の整備がおこなれていない場所に、戦闘の跡がありました」

 

 戦闘の!? つまりこれって……。

 

『告、個体名:ユレム=テンペストが何者かと戦闘を行っていた可能性があります』

 

 【智慧之王(ラファエル)】先生も同じ見解のようだ。

 

ソウエイ「さらに、その戦闘なのですが、複数のクレーターがあり、そのクレーターの内部では、我々を弱体化した結界と同質の力の残滓がありました、それも、このテンペストに張られたあの結界よりも、遥かに強力な効果が」

 

 まさか、俺のところに来たヒナタと同じような刺客か? だとしたら不味いかもな……ユレムは俺よりもずっと強かったけど、ヒナタと同等の実力者が来ていたら……。いくらユレムでも……。

 

リムル「ユレム……無事ていてくれよ……!」




オリキャラが増えてまいりました。八神たちのステータスは後ほど……。
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