転生したら暴虐の魔王になれそうな件   作:デントウ

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今回は少ないです。丁度いい区切りがここしかなかったんや……。


新たな武器

 会議が終了した後、俺は城の西のほとんど緑のない地域に来た。そこに降り立ち、先程回収したクレイマンの魂を出す。

 

ユレム「<蘇生(インガル)>」

 

 クレイマンの肉体が現れる。

 

クレイマン「……ッ!? ここは、一体……?」

 

 かなり混乱している様子だな、それもそうだ。奴の記憶は、肉体が喰われた瞬間に止まっている。死んだと思った瞬間、気づけばこんな所にいたのだ。

 

ユレム「よう。気分はどうだ?」

 

 クレイマンがこちらに気づく。

 

クレイマン「貴様は……一体何者だ?」

 

 ふむ、意外だな。俺のことは知っているものだと思ったが……。

 

ユレム「ユレム=テンペストと言えば分かるか?」

 

クレイマン「ユレム……行方がわからなくなったと聞いたが……」

 

 俺のことは知っていたようだな。

 

ユレム「さて、別にお前を滅ぼしたりするつもりはない。実はな、先日使っていた刀が折れてしまってな、新しい武器を探していたのだ」

 

 クレイマンは頭に疑問を浮かべている。

 

クレイマン「なんの話だ……!」

 

ユレム「そこで丁度いい者が居てな。それがお前だ、クレイマン」

 

 クレイマンの疑問は依然消えないようだ。

 

ユレム「俺は魔法が得意でな、対象の体を変異させる魔法などもある。それを使い、肉体を武器に変えると言うことも可能だ。尤も、その剣の能力は変異させた者の肉体の能力や保有している魔素量、獲得しているスキルに依存する」

 

クレイマン「……まさかッ!?」

 

 やっと理解したようだな。そう、俺はクレイマンを武器にする。魔王種を獲得する程の魔素量やスキル、コレが剣の性能となれば、特質級、その中でもそこそこ高い性能を誇るだろう。

 

ユレム「つまり、お前の仲間が俺に敵対するようなら……」

 

 全て告げる前に、クレイマンの顔には絶望を浮かぶ。

 

クレイマン「やめろ……!」

 

ユレム「<身体変異(アテネス)>」

 

 クレイマンは声にならぬ悲鳴を上げ、抵抗もできず、身体が剣に変わっていく。その剣は、白を基調とし、黒い装飾が付いた無骨な片刃の剣だ。

 

 【魔眼】にて剣を視る。かなりの魔素量だ、それに、この剣の力として、クレイマンのユニークスキル【操演者(アヤツルモノ)】を操ることができるようだ。

 

ユレム「銘をつけるならば、傀儡剣クレイマンとでもいったところか」

 

 魔素が持っていかれる。名付け判定になったのか……。この場合、剣としてではなく、元のクレイマンはどうなるのだろうか? いや、俺やリムル、ヴェルドラのテンペストのような、ファミリーネームという判定か。

 

ユレム「まあ良い、城に戻るとしよう」

 

 <転移(ガトム)>にてデルゾゲードに戻る。すると、フェリシオが立っている。

 

フェリシオ「あ、ユレム様、皆んなが玉座の間にユレム様を連れて来てだって……」

 

 駆け寄ってくる。玉座の間? 一先ずすぐに向かう。すると、八神が揃っているな。

 

リベリオ「ああ、お待ちしておりました。こちらへ……」

 

 案内されるがままに玉座のそばに行くと、玉座を【魔眼】にてよく見てみると、なにやら魔力の流れがある。それもかなり暴力的で膨大な……。

 

アミュレ「これは、このデルゾゲードの魔力。デルゾゲードの核となるもので、コレを操るということは、このデルゾゲードを操ることになるの」

 

 なるほど……そう簡単に操れる代物でもなさそうだが……。

 

ユレム「コレを操れと?」

 

 無論可能だがな。

 

ディウス「ええ、元々貴方の物ですから。それに、コレがデルゾゲードの全てではありません」

 

 元々俺の物……か。

 

 その魔力に手を伸ばし、自身へ取り込む。

 

『告、膨大な破壊の力を確認、制御を行います……

成功しました。究極能力【深魔法作成】に統合……

成功しました。新たな魔法術式を獲得しました』

 

 なんとも、仕事が早いな。周りを見ると、皆驚いた顔だ。

 

エンティ「さすが……ですね、私たちが7等分しても、初めは管理に手こずっていたものを、こうも簡単に……」

 

リベリオ「それが、ユレム様ですからね」

 

 【薫陶之王(ミネルヴァ)】が優秀でな。いずれ、自分だけの力で管理出来るようになりたいが……。そうすれば、【薫陶之王(ミネルヴァ)】を、より効果的な場所に温存しておける。そういえば……。

 

ユレム「エンティ、今、コレを管理していたと言ったな? それはディウスも同様か?」

 

エンティ「え……? は、はい、魔法の得意不得意で割合は変えていますが……手こずったとは言え、ここ数百年では、完全に無意識で管理ができるようになっていましたね」

 

 なるほど、だとしても多少の負担はあったはずだ。ディウス、あの時、彼はいわば、両手両足に軽めとは言え重りを装着していた状態だ。王として、超えねばな。




Q:デルゾゲードの魔力を渡すのなら何故ユレムが来てすぐでなく、魔王たちの宴(ワルプルギス)が終わってからなのですか?
A:忘れてt……無意識下で管理していたので、玉座に保管するのに時間がかかってました。常にやってることをやらないようにするの難しいっていうアレです。心臓の鼓動とか。

傀儡剣の見た目ですが、絵心がないので、描きません。
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