転生したら暴虐の魔王になれそうな件   作:デントウ

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以前の話の後書きなどで書いたユレムのステータスのところ、そこの「◾️◾️◾️◾️の種」を「◾️◾️◾️◾️の胚」に変えさせていただきました。


帰還

 翌朝、エンティとセラスの3人でテンペストの近くへ転移した。少し進めば街道と、テンペストの街並みが目の前に広がる。大した時間離れてはいなかった筈だが……懐かしいな。

 

エンティ「凄いですね……人と魔物が共栄している。魔物の国というだけあって、住民という意味での人間はまだいなさそうですが……このまま発展すれば、いつか住みたいという人も出てくる筈です」

 

 エンティが目を輝かせる。

 

ユレム「さて、俺はリムルに会いに行くが、セラスとエンティはどうする? 問題を起こさなければ、自由に観光していても構わないが」

 

 別に護衛というわけでは無いのだ。離したとて問題ないだろう。

 

セラス「ほんと!? それじゃあ、ワタシは美味しそうな匂いがするところ全部行く!」

 

エンティ「えっと……それでは、私はセラスについていきます。この子、そういう秩序なのか少し幼いですし」

 

 エンティが心配そうにセラスを見ながら、そう言うとセラスはエンティをじっと見つめる。

 

セラス「エンティ……貴女、ワタシが子供だとでも言いたいの……?」

 

 セラスがそう言うと、エンティの頭には"?"が浮かんでいた。

 

エンティ「違うんですか?」

 

セラス「違うわよ! ただ少し欲望に忠実なだけ!」

 

 エンティが何を言っているのか分からないと言う風答えると、セラスが間髪を入れずに否定する。

 

エンティ「それを世間一般で子供というのですよ?」

 

セラス「それを言ったら、エンティだって昨日、テンペストの食べ物が楽しみでテンション上がってたじゃない! それじゃ、貴女も……こ・ど・も・ね?」

 

 セラスが勝ち誇った顔でそう言い放つ。すると、エンティにも火がついたようだ。

 

エンティ「ふふ、セラス、ここではユレム様がいます。お見苦しいところは見せられませんが、帰ったら覚悟しなさい。絶対に泣かせてやります」

 

 どちらも笑顔だが、その目は明らかに笑ってはいない。なんとも、仲が良いことだな。そんなことを考えていると、大きな力を持つ者がこちらへ近づいてくるのがわかる。

 

リムル「ユレム! えっと……この状況は何だ?」

 

 エンティとセラスの雰囲気を見てそう質問する。意外と説明が難しいな。

 

ユレム「……かくかくしかじかだ」

 

リムル「それで伝わるかよ!」

 

 流石にこれでは伝わらなかったようだ。とはいえ、これを続けさせるのも、どうかと思うか。

 

ユレム「エンティ、セラス、続きは帰ってからにせよ」

 

 それを聞いてエンティとセラスはハッとする。

 

エンティ「す、すみません、ユレム様……私としたことが熱くなってしまいました」

 

セラス「ごめんなさい……」

 

 2人は即座に頭を下げる。

 

ユレム「良い、面をあげよ。仲が良いのは結構だ」

 

 そんな様子を見ていると、リムルがふとこんな質問をする。

 

リムル「そういえば、この2人は?」

 

 ああ、リムルが見たのはディウスとバース、リベリオのみだったな。それではこの2人は知らぬわけだ。

 

ユレム「俺の配下だ。テンペストを観光したいとのことでな、俺が行くついでに連れてきた。護衛というわけではない」

 

リムル「ああ……(解析鑑定しても抵抗される、か)」

 

 特別警戒されているわけでは無いようだ。ただ、力量を計ろうとしたようだがな。

 

ユレム「では、2人はリベリオから連絡が来るまでは自由にして構わぬ」

 

 それを聞くと、2人は嬉々として屋台へ向かって行った。

 

ユレム「では、皆に会いに行くとするか」

 

リムル「待ってくれ、ユレム、お前にはあの時、何があったんだ?」

 

 あの時とは、恐らく俺がトウジと戦っていた時のことだろう。

 

ユレム「ふむ、どこから話したものか……」

 

 トウジ達八神騎士団と戦闘になったこと、その戦闘の後、ディウスと連戦になったこと、その戦闘に負け、気を失っている間に祝福(ギフト)を受け取ったこと、目が覚めリベリオたちと出会ったこと、ルミナスとも会い、魔王たちの宴(ワルプルギス)に向かったこと。まとめるとこんな事を話した。

 

ユレム「……と言ったところか」

 

リムル「ユレム……お前も大変だったんだな」

 

 少し申し訳なさそうな顔で言う。

 

ユレム「リムル、俺がいない間、ここで何が起きたのか、聞いても良いか?」

 

 リムルは頷くと、語り始める。リムルが帰ってこようとした時、ヒナタ・サカグチという者と戦闘になり、圧倒されたものの、どうにか逃げ延びたが、テンペストはファルムス王国の者たちに蹂躙され、シオンを含む100名程度が死んだらしい。だが、ミュウランが作った結界の効果で魂が霧散せず、残っていたようだ。そこでリムルは、エレンから聞いた寓話を元に、魔王覚醒の条件を特定、1週間後に侵攻するため、野営していたファルムス王国のエドマリス王含む主力部隊総勢2万人を虐殺、無事魔王に覚醒し、シオン達を蘇生したようだ。それから、獣王国の難民たちを保護、魔王たちの宴(ワルプルギス)の夜、旧オーク王国であるオークビックにて、クレイマン軍と激突。以降は俺も知る流れだ。

 

ユレム「そうか……すまなかったな」

 

リムル「いや、いいんだ。ユレムは自分にできる事をやっただけだろ? それに、みんな生きてる」

 

 そうかも知れぬな……。

 

ユレム「次はこんなことは起こさせはせん」

 

リムル「ああ」

 

…………

 

 リムルとの話を終え、執務館へ向かうと、鬼人たちを始めとした魔物たちが集まっていた。

 

ユレム「ふむ、皆、久しいな。戻ったぞ」

 

[ユレム様! お帰りなさいませ!]

 

 皆が涙を浮かべ、俺の下に集まる。まったく。死んでいたわけでもあるまいに。




セラスですが、実はまだキャラが定まってないんですよね、メスガキキャラにするか妹キャラにするか……。今はどっちとも取れるように書いているつもりですが……。大してフェリシオの書き方は定まっているとか言う……。キャラが定まって、今とは違う感じになる場合、なるべく不自然がないように変えていきますのでユルシテ……。

あと、転スラの書籍7巻の範囲が終わったあたりでオリキャラのステータスを公開しようかなと。

オリジナル魔法もっと欲しい?

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  • もう少し欲しい。
  • あまり多くなくていい。
  • もうお腹いっぱい。
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