転生したら暴虐の魔王になれそうな件   作:デントウ

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ところで思ったんですけど、今更ですがトウジって、どっかの呪力を持ってないcv子安 武人の人と同じ名前ですね。まあいいや。

 遅れたことへの言い訳はございません。


真実と交渉

 リムルとの会話を終え、食事でもしようと言う話になり、食堂に来たのだが……。

 

エンティ「美味しい……このお肉も、噛みごたえがあって……それはもう……!」

 

セラス「んん〜! ほっぺ落ちちゃう……こんな美味しい甘味、イングラシア観光以来よ……」

 

 そこに並べられた大量の皿は、2人の少女の目の前にあるもの以外は綺麗に食べ尽くされている。

 

リムル「えっと……」

 

ユレム「ふむ……」

 

 ゴブリナのハルナは驚いた目で喰らい尽くされる食事たちを見ている。

 

ユレム「少々、迷惑をかけたようだな」

 

ハルナ「い、いえ、他のお客様の迷惑にはなっておりませんし、問題ないのですが、少し驚いてしまって……」

 

 そのようだな。周囲を見れば、他の客も驚いてはいるものの、割と普通にしている。

 

ユレム「それならば良いが、俺達も何か貰っていいか?」

 

 その後、リムルと共に久々のテンペストの食事を食べた。以前よりも腕を上げているな。

 

…………

 

 テンペストに戻ってから1ヶ月ほど経った頃、テンペストにヒナタ等数名が街道から、聖騎士団と思われる集団が別方向から向かっていることがソウエイの偵察で分かった。それに警戒を強めている中、遂にリベリオからの連絡が来る。

 

リベリオ「(ユレム様、あと数十分程で八神騎士団が戻ってまいります)」

 

ユレム「(分かった。向かおう)」

 

 そういって<思念通信(リークス)>を切る。

 

ユレム「リムル、少々呼ばれてしまってな。行かねばならぬ」

 

リムル「……分かった。頑張れよ」

 

 俺は頷いた後、エンティとセラスを呼んでデルゾゲードへ向かう。

 

 <転移(ガトム)>にてデルゾゲードに転移すると、リベリオ達が待っていた。

 

リベリオ「お待ちしておりました。もうすぐ来ますよ」

 

 リベリオの言う通り、少し待つと、88名の集団がそこに現れる。<転移(ガトム)>か、皆が使えるとは。

 

トウジ「八神騎士団88名、戻りまし……た……。魔王、ユレム=テンペスト、何故……」

 

ディウス「それに関して……ですが、私から説明いたしましょう」

 

 ディウスは、真実を語る。俺がトウジ達の信じてきた、神ユレムその人であり、転生してこの時代に復活したことを。

 

トウジ「そう簡単に……信じられるとお思いですか?」

 

 だろうな。いくら魔物に対してある程度寛容なもの達でも、自分たちの信じてきた神が魔王であるなど、そう受け入れられる話でもない。

 

トウジ「ディウス様……リベリオ様……あなた達は、我々を騙していたのですか……?」

 

ディウス「ええ、そうなります」

 

 ディウスは否定しない。事実、騙していたのだ。彼らの信仰心に付け込み、利用していたと言っても否定はできぬだろう。

 

ディウス「ただ、我が君、ユレム様は、皆が思うような、邪悪な魔王とは違います。慈悲深く、争いを好まぬ方だ」

 

 トウジも、他の八神騎士団の者たちも、半信半疑といった様子である。

 

ユレム「トウジ、お前達には、2つの選択肢がある。俺に従うか、従わぬか。従うならば、我が配下となり、俺の命令で動いてもらう。従わぬとしても、お前達の生活や仕事を奪うつもりは無い。八神騎士団に残るなり、聖騎士団に行くなり、好きにするが良い。無論、俺の命を狙いにきても構わぬ。その時は相手してやる」

 

 八神騎士団の者達は考える。俺を信じるか、信じぬか。

 

トウジ「皆んな……」

 

 トウジが何かを告げようとするが、言葉に詰まる。

 

「トウジさん、私は貴方の選択に賛成します!」

「俺もだ! どんな道でもついて行くぜ!」

「トウジなら信用できる」

 

 皆、次々とトウジに付いていくと声を上げる。なんとも、人望厚いものだ。人徳だな。

 

トウジ「皆んな……! ありがとう……!」

 

 トウジは皆に礼の言葉を言い、こちらへ向く。

 

トウジ「魔王、ユレム。いくつか聞きたい。まず、シズ先生を殺したと言うのは本当か?」

 

 以前もした質問だな。

 

ユレム「答えは変わらぬ。見方によってはそうだ。ただ1つ付け加えるならば、俺がシズを死なせはせん。もうすぐ、時が来れば必ず、5体満足で戻ってくる」

 

 トウジは少し目を見開く。流石に驚いたようだ。

 

トウジ「……2つ目だ。お前は人にとって悪の存在か?」

 

 人にとって悪かどうか……つまり、人類の敵となるか否かだな。

 

ユレム「今のところその予定はないな。無論、俺に挑むと言うならば命をかけて貰うがな」

 

 これもまあ無難な答えだな。こちらから襲いはしないが、こちらに牙を向くならば相応の覚悟の上でだ。

 

トウジ「次だ。お前は以前、俺を旧友と似ていると言ったが、どう言う意味だ」

 

ユレム「そのままだ。お前は旧友に似ている。だから殺す気は無かった」

 

 俺の感覚と眼が正しければ……おそらくトウジは……。いや、今は関係ないか。

 

トウジ「最後の質問だ。今、俺の魂から湧き出るこの衝動は何だ?」

 

 衝動?

 

トウジ「俺は今。お前のに対して怒りも湧いていないし、憎しみも無い。どころか、敵意すら湧かない。なのに、なのにこの魂は、お前と競いたい。お前との競争を望んでいる。コレは、一体なんだ」

 

 戦いではなく、競争か。

 

ユレム「俺も同じ感覚だ。だから、俺にも分からぬ」

 

 そう答えると、トウジは軽く目を瞑る。そして数秒経ち、開く。その目に迷いはなく、こちらをじっと見据える。

 

トウジ「魔王ユレム。戦おう」

 

ユレム「ああ、勿論だ。そら、3秒以内で支度しろ」




ちょっと急展開な気もしますが、実は、このユレムVSトウジを書くのが我慢できず、コレを書くために、テンペストでの1ヶ月にはまるまるカットの刑が下されました。

オリジナル魔法もっと欲しい?

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  • もう少し欲しい。
  • あまり多くなくていい。
  • もうお腹いっぱい。
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