先ほどの攻撃で、霊神人剣の力が直接身体に流された。無論、まだ余裕はあるが、次まともに喰らえば命に指がかかりかねん。それと、少々身体が動かしずらいが、魔力は問題ないな。
『告、使用可能な魔法文字が追加されました』
魔法文字の情報が送られる。コレは……使えそうだな。だが、問題はトウジの成長性だ。時間をかければかけるほど強くなる。先程からも、更に右肩上がりに強くなり続けている。
トウジ「さっきまでよりも、全然対応できる。これなら……勝てる……!」
ユレム「そう簡単に勝ちを譲るほど、俺は甘く無い」
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ユレム「<
空中で、しかもトウジの間合いで複数描かれた、<
予想通り、逃げ道から脱出を図る。そこを狙う。
ユレム「<
傀儡剣に黒き雷を纏わせ、切り掛かる。
トウジ「そう来るだろうなッ! 」
勿論、それは分かっていただろうな。だからこその、明後日の方向へ飛んだ<
トウジ「……!?」
トウジは黒き炎の鎖がトウジの動きを止める。
トウジ「ぐぅ、ああぁぁぁぁぁ!!!」
トウジの力が急速に成長する。【成長者】が持ち主の危機を打破するため、その権能を強める。トウジの際限なき力により、<
すると、目にも留まらぬ速度でトウジが近づく。これは……少し予想外の成長度だな。霊神人剣の刃が、目前へと迫る。避けられぬか。
トウジ「……!?」
霊神人剣が止められる。それは、高い密度を持つ黒きオーロラ。
ユレム「<
先程使えるようになった魔法文字、それを利用し、今作り上げた。ただ、魔力効率が悪い。おそらく、デルゾゲードを覆うように出せば、全体の魔力の1割は削られるだろう。こんなもので世界を4つに分ければ、俺1人で足りないだろう。今の2倍あってもおそらく無理だ。
トウジ「……まだ、全力を出していないな?」
ふむ。
ユレム「何のことだ? 十分本気でやっているが」
トウジ「ああ、確かに本気ではやっている。だが、出す手を制限しているだろう? 大方、1つ切り札を隠していると言ったところか」
何故わかる……いや、経験か。確かに、まだ使っていない手はあるが。
ユレム「……ああ、いいだろう。使ってやるが、次の攻撃を乗り切ってみせよ」
トウジが剣を構える。それを見て、俺も攻撃を開始する。
ユレム「<
可能性の俺を10人程度作り出し、ある魔法を発動させる。
ユレム「<
光と闇が混ざり合い、形容し難い見た目となった矢がトウジ目掛けて放たれる。融合魔法<
トウジ「この程度か!」
初めは避けるのに集中していたようだが、慣れてきたようで、避けながら近づいてきた。
ユレム「これでくたばって貰っては、俺が困る。<
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ユレム「さて、どう生き残る?」
結界に一筋の切れ目ができる。ふむ、思っていたよりも力づくだな。それに、意外だ、内側からの攻撃にはかなり強くしたはずだが……。
トウジ「お前の手は、全て斬ったぞ!」
さて、
ユレム「結界から出たからと言って、安全だとでも思ったか?」
全方向から、<
トウジ「そんな……!?」
自身に迫る矢を見て、彼は何を思ったのだろうか? 俺には分からぬ。だが、それはきっと、お前の更なる成長を見出すための必要な1手のはずだ。
トウジ「霊神人剣、秘奥が壱…――」
トウジの魔力が消える。【魔眼】にも映らぬ、なるほど、そう来たか。
トウジ「――<
無数の光の剣閃により、<
ユレム「流石だ、認めよう。トウジ、正真正銘、お前は"勇者"だ。故に、俺の最後の武器を使う。言っておくが、手加減はできぬ、死ぬ気で耐え切れ、でなければ滅ぶと思え」
トウジ「ああ、勿論だ。お前の全力に、俺は打ち勝つ!」
それを聞き、俺はフッと笑う。そして……
ユレム「来い、<
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光の矢を放つ魔法。着弾地点で弾けて、小さな穴が開く。破裂の威力は込める魔力(矢の大きさ)に比例する。
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闇の矢を放つ魔法。着弾した際に周囲のものを引き寄せるので、土などに当てた場合、着弾地点に土が引き寄せられる。引力の大きさは込める魔力(矢の大きさ)に比例する。
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闇と光が混ざり合った矢を放つ魔法。触れるものを全て消し去る。魔力を多く込めれば、大きくなり、メドローアや虚式「茈」の様な光景を作り出せる。原理的にもそこそこ似てる。
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自動で縮んでいく結界を作り出す。外からの干渉は簡単だが、内側から破壊するのは困難。あれ? 領域展k……何でもありません。
ちなみに、作者は呪術廻戦は結構好きです。予告しておくと、領域展開みたいな魔法を出す予定があります。今回の<