転生したら暴虐の魔王になれそうな件   作:デントウ

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続けて投稿。
シズさん圧倒的だな。まあ仕方ないか、シズさんの好感度が上がる時期だからね。
ここからどう変化していくか……。


井沢静江

 翌日、朝に町を見渡せる丘にリムルと共に来ると、先にシズがいた。

 

リムル「俺たちの町、気に入ってもらえたかな?」

 

シズ「えぇ、とっても!」

 

 シズは振り返り、仮面を外してそう言う。

 

リムル「シズさんさえ良かったら、いつまでもいて良いんだぞ!」

 

シズ「ありがとう、でも、行かなきゃ」

 

リムル「そっか……」

 

シズ「私がここに居たら、迷惑かけちゃうかも……」

 

 ふむ

 

シズ「私の旅の目的は……」

 

リムル「目的……?」

 

シズ「私を召喚した男を探すこと……」

 

 召喚した男……。

 

ユレム「見つけたらどうする?」

 

シズ「………………」

 

 言いたくない……か。

 

ユレム「そうか、深くは聞かぬ、だが、またいつでも来い、歓迎するぞ。だろう?」

 

リムル「勿論だ! な! ランガ!」

 

ランガ「ええ!」

 

シズ「うん。ありがとう」

 

…………

 

 そして、3人組とシズが行く時が来た。

 

エレン「お待たせー」

 

ギド「お、来たでやすよ」

 

カバル「全く……女は支度が遅えよな……」

 

 すると、シズがふっと立ち止まる。

 

シズ「…………」

 

ユレム「シズ? どうした」

 

シズ「…………」

 

エレン「シズさん……?」

 

 シズが苦しみ出す。

 

シズ「グ……そんな……もう……」

 

 シズが倒れ込む。シズの身体を蝕み続けている者、それが暴走しかけているのだろう。

 

シズ「グゥ……ア、ア"ア"ア"ア"ァ"ァ"ァ"ァ"」

 

 シズの付けていた仮面にヒビが入り、膨大なエネルギーが放出され、周囲は黒雲に染まり、衝撃波が起こる。

 

ユレム「……」

 

 結界魔法で皆を守る。

 

ユレム「怪我はないな?」

 

リムル「あ、ああ……」

 

カバル「何なんだよこれ……危険手当上乗せしてもらうぜ……!」

 

ギド「だからそれはヒューズの旦那に言うでやすよ!」

 

エレン「シズさん! シズさん!!」

 

カバル「シズ……シズエイザワ!?」

 

 シズエイザワ……井沢静江か。

 

ギド「シズエイザワって……爆炎の支配者か!?」

 

エレン「それって……50年くらい前に活躍したギルドの英雄よね!?」

 

 爆炎の支配者……確かに今の彼女はそう形容するに相応しいか……。

 

リムル・ユレム「リグルド、リグル! 皆を避難させろ」

 

リグルド・リグル「!? しかし……」

 

ユレム「命令だ」

 

リグルド「承りました!」

 

≪ユニークスキル【変質者】を発動します≫

 

 世界の声が響き、同時にシズの姿が炎の巨人へと変質した。

 

カバル「炎の上位精霊……イフリート……!」

 

 精霊……というより、悪魔の方が表現としては合っている気がするが、まあ良い。

 

エレン「あんなの……どうやっても勝てないんですけどぉ!?」

 

ギド「無理でやす……あっしらは、ここで死ぬでやす……。短い人生だったやすね!」

 

 随分と容易く死を受け入れるものだな……。

 

ユレム「……ふむ、【大教授】」

 

『解、精霊は、精神生命体なので物理的な攻撃は聞きません。しかし、弱点の属性や魔法での攻撃ならば攻撃可能です』

 

 弱点の属性……炎という事は、水、又は氷か。いや、氷というより冷気の方が正確だな。

 

 イフリートが魔力波動を放つ。そして、同時に3体のサラマンダーが現れ、町を燃やす。

 

ユレム「まず聞こう。貴様の目的は何だ?」

 

イフリート「………………」

 

 無言で火球を放ってくる。会話は成立せぬようだな。

 リムルが水刃を放つが熱気で蒸発する。ふむ、量を増やせばどうだ? <絶水殲滅砲(リオ・エイアス)>などならば。

 

『解、現在の魔法式では作成不可です。また、<絶水殲滅砲(リオ・エイアス)>を使用した場合、サラマンダーとの接触で水蒸気爆発が生じます』

 

 なるほど、それは確かにやめたほうがいいか……。

 

ユレム「ならば、<魔氷(シェイド)>」

 

 氷魔法の<魔氷(シェイド)>にて、氷のつぶてを放つ。蒸発した。

 

ユレム「ならばもう少し大きければどうだ? <寒冷氷魔(シェリアド)>」

 

サラマンダー「ギャァァァァ!!」

 

 先程よりも数十倍の大きさの氷の塊を放つ。今度は十分な効果があったようだ。

 

 それからは、俺の<寒冷氷魔(シェリアド)>と、エレンといつの間にか覚えたリムルのアイシクルランスにより、サラマンダー2体を撃破、1体を瀕死に追い込んだ。だが、最後の一体がエレン達に近づく。

 

カバル「やばい、こいつ自爆を……!」

 

 カバルがオーラシールドを発動するが、それでも3人を吹き飛ばした。3人を見るとかなりの大怪我だ。

 

ユレム「リムル、お前はイフリートと決着をつけろ。俺はこの3人を回復する」

 

リムル「分かった。頼んだぞ!」

 

 俺たちはランガに乗せてもらい、安全な場所に移動し、<治癒(エント)>を使用してカバル達を直す。腕がちぎれたり、内臓が破裂してたりはしなかったので、<治癒(エント)>でも十分回復できた。

 

エレン「ユレムさん!? リムルさんは? シズさんは……!」

 

ユレム「少し落ち着け、リムルなら問題ない。シズも、

俺が助けると約束しよう」

 

エレン「ユレムさん……!」

 

ユレム「見よ、イフリートが食われていくぞ?」

 

エレン「……!」

 

カバル「す、スゲェ」

 

ギド「イフリートが……消えたでやす!」

 

 そこに残っているのは、シズとリムルだけだった。

 

…………

 

 シズはあれから安静にしている。今は俺とリムルでシズと話をしている。

 

シズ「私は……私はまた、この手で大切な人を殺してしまうところだった……」

 

ユレム「過ぎた事だ。問題ない」

 

シズ「……ありがとう……ねぇ、スライムさん、ユレムさん、聞いてくれるかな?」

 

ユレム「なんだ?」

 

シズ「私という人がいたという事を、覚えていてほしい」

 

リムル「……わかった」

 

ユレム「…………」

 

 シズは語った。召喚され、イフリートを宿され、友達を殺めたこと。勇者と出会い、助けられ、仮面をもらい、旅をして、爆炎の支配者と呼ばれたこと。そして、勇者が姿を消し、何十年も戦い続けたこと。引退して指導者になり生徒たちと過ごしたこと。

 

シズ「思い出したことが、一つだけあったから」

 

リムル「思い出したこと?」

 

シズ「私を、召喚した男、探して……」

 

リムル「復讐したかったのか?」

 

シズ「分からない、でも、会って、確かめたかったことがあったの。だから私は……。本当にいい子たち。ちょっと危なっかしいけど」

 

リムル「そうだな」

 

シズ「楽しかった。でも、もう……」

 

 …………ふむ。

 

シズ「ねぇ、スライムさんとユレムさん。名前はなんていうの?」

 

リムル「え? 俺はリムルって……」

 

陽太「本当の名前だろう? 俺は陽太、国枝陽太だ」

 

悟「ああ……俺は悟、三上悟」

 

静江「私は静江、井沢静江」

 

悟「静江さん、もう眠った方がいい……」

 

静江「お願いがあるんだけど……聞いてくれる?」

 

陽太「…………断る」

 

悟「お前……!?」

 

陽太「ついでに言うが、先程の覚えていてくれと言う願いも断る」

 

静江「…………理由を……聞いていい?」

 

陽太「気に入らぬからだ」

 

悟「陽太、そんな理由で……!」

 

陽太「静江、これがお前の最後の旅だと言うならば、その目的くらい達成しろ。その後にお前が何を選択しようが俺は何も言わぬ。だが、

 人に託した程度で、

お前が満足できるとでも思ったか?」

 

静江「…………」

 

陽太「お前が1番納得するならば、自分自身で言って見せよ、その男に、お前の言いたい事を、聞きたい事を。それまでは、お前が死ぬのは俺が許さぬ」

 

静江「そう言うからには、方法があるんだね?」

 

陽太「当然だ、根源保護魔法、<根源保護(ミリカ)>魂を覆い、リムルが食う事による魂の分解を防ぐ魔法だ。普通の魂ではリムルの胃袋では分解されてしまうからな。

 食った後、何らかの方法で受肉体を作り、その肉体に憑依させてかつ、精霊を宿らせることができれば魂も安定する。それまではリムルの胃袋の中にいてもらうがな」

 

 普通に死んだ魂に使えば、魂が逃げる事を防ぐことも出来る。

 

悟「そんな魔法……いつ……」

 

陽太「静江たちがこの町に来た日、2人で話した後だ。初対面の時点で静江の中に何かがいるのは知っていたしな」

 

 今作ったと言ってもバレはせぬと思ったがな。

 

静江「凄いな……陽太さんは、自分の意思をちゃんと持ってて……」

 

陽太「なに、憧れを追っているだけだ」

 

静江「ふふ……それじゃあ、私はスライムさんに食べられればいいんだね?」

 

悟「いいのかい?」

 

静江「ええ、勿論」

 

陽太「その前に、一つ聞きたい事がある」

 

静江「何かな?」

 

陽太「静江を召喚した者、その者の情報が欲しい。知っていることはあるか?」

 

 これは聞いておいた方が良いだろう。

 

静江「レオン・クロムウェル、最強の、魔王の1人」

 

 魔王か……この世界にいるのか……それに今の言い方だと、何人もいる中の1人の様だな。

 

悟「分かった。覚えておくよ」

 

陽太「始まるぞ」

 

 静江の魂に<根源保護(ミリカ)>を使う。そして、悟が静江の身体を捕食する。

 

悟「これで、良かったんだな?」

 

陽太「ああ、リムル、これでお前も人化が出来るようになったぞ。それといくつかのスキルを手に入れただろう?」

 

悟「お前……ここまで狙って……!」

 

陽太「さあな」




オリジナル魔法
・<寒冷氷魔(シェリアド)
氷の上級魔法、<灼熱炎黒(グリアド)>と同等。
・<根源保護(ミリカ)
根源を纏う結界を常時展開し、魂を守る。

ユレム=テンペスト
種族:浅層魔族

加護:暴風の紋章
称号:魔物を統べる者
魔法:いっぱい
ユニークスキル:大教授、魔法作成、魔眼、破滅の魔眼、滅紫の魔眼
エクストラスキル:魔力感知、記憶処理、思念伝達
耐性:痛覚無効、熱変動耐性

 まだまだ弱いですね。
 今回、アノスっぽさを出せてたかな?

2人目のヒロイン、誰が良い? その他は活動報告へGO! あ、この中の誰かの印象が変わっても変えれないので、後悔しないように。

  • シズ
  • ヒナタ
  • シュナ
  • シオン
  • ミリム
  • その他
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