恢復のクインテット   作:ブラック5930

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第6話「決裂」

 

『BAD DOGS』の出番は大成功に終わった

 

 

しかし、その裏で

 

スタッフ達は慌ただしく動いていた

 

 

「⬛︎⬛︎さん!

⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎が今回は降りるって言ってます!

もう裏手の方から——」

 

「ならこれで三組目か!

⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎も辞退するって、

『BAD DOGS』の後じゃ茶番にしかならないって言って———」

 

「⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎!?

次の次にやるユニットじゃねえか!

クソ、こんなギリギリで!

アイツら、ステージに上がる者としての自覚はねえのか!」

 

「どうします!?」

 

「どうもこうもねえ!出番を繰り上げろ!

その次のユニットには俺が説明しにいく!」

 

 

走り去るスタッフ達を尻目に

 

悠然と廊下を歩く男と、後に続く二人の男

 

 

前を行く男、靱はそんな騒ぎを聞きながら嗤う

 

 

「(……なるほど、これが狙いか…)」

 

 

「…靱、これは……」

 

「あぁ?」

 

 

その様子にある程度悟りながらも、声を掛けた冬弥に靱は足を止めて振り向く

 

 

「何か問題でもあんのか?

俺達はただイベントを()()()()()だけだ。

ちょっと温まっただけの空気にノりきれねぇって奴等は勝手に消えてりゃ良いじゃねぇか。

そんなのはいても邪魔なだけだ」

 

「だが、これでは今回のイベントが——」

 

「今回は俺達と()()()()がメインだろ?

いざとなりゃ俺達がトリを務めりゃ良い。

それで解決する」

 

「…………」

 

 

毅然とした態度で傲慢とも取れる言葉を返し、再び歩みを進め出す靱に、冬弥は困ったように相棒の方を見る

 

そんな視線に彰人が首を振って応え、その様子に冬弥も諦めたように息を吐き、歩き出す

 

 

廊下の終点、観客達のひしめくフロアへと続く扉を開き、靱はステージの方を見詰める

 

 

舞台の上で歌唱を行うユニットの地力はかなり高い

 

しかし、どうにも彼等は()()()()()()()()様子だ

 

 

最初にBAD DOGSがぶち上げたハードルに引っかかるように、思うように実力を発揮出来ていないような様を見て

 

その歌を聴き、靱は小さく嗤う

 

 

「(まぁ、こんなものか。

あの程度のパフォーマンスで萎縮してるようじゃコイツ等も大した事ないな)」

 

「(逃げ出すなら今のうちだぞ、白石、小豆沢。

今なら誰もテメェ等を笑いやしないさ。

既に甘ったれた覚悟のない雑魚共は尻尾を巻いて逃げ出してる。

そこにもう一組加わろうと同じ事だ)」

 

「(大勢の観客の前で恥をかくのが嫌ならとっとと消えやがれ。

そして逃げ去るならもう二度と———戻って来るな)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ステージ裏、控室

 

 

荷物を置いて待機しながら、少女は息を落ち着けていた

 

近付く自分達の出番が、ステージ裏にも大きく響いてくる他のユニット達の歌唱が

 

彼女の胸を高鳴らせ、同時に不安を生み出す

 

 

「(……こ、これが…本物のイベント会場……!)」

 

 

少女、小豆沢こはねは初めてのイベント会場の

 

ライブハウスの雰囲気に呑まれていた

 

 

通りで歌うのとは全く違うもの

 

押しかけた客と一体化して盛り上がるような独特な空気感と普段よりも大きく聴こえる様々な音は彼女に強い刺激を与えていた

 

 

そして何よりも、最初に聴こえた痛烈な歌唱

 

音楽に疎い彼女にすら、()()()()()()()()()と思わせるようなその歌声は、彼女の心を大きく揺さぶっていた

 

 

「(東雲くん達の歌……すごかったな。

この1ヶ月、たくさん練習してきたけど……)」

 

 

あんな風には歌えないだろう

 

そんな後ろ向きな考えが彼女の胸を内から刺す

 

 

「(私……ここにいていいのかな…

あそこにこれから立つなんて…)」

 

 

眩しい照明に照らされたステージの上を

 

大勢の観客の視線を一身に集めるその舞台の上を思い浮かべ、こはねは息を吐き出しそうになる

 

そんな時、扉を開けて彼女の相棒の少女が顔を出す

 

 

「こはね、もうすぐ私達の番だよ」

 

「…あっ、うん。今いくね」

 

 

立ち上がり、こはねは少女に

 

白石杏の元へと駆け寄る

 

 

杏はそんな彼女の固く、どこか暗い表情に気が付いて口を開く

 

 

「…緊張してる?」

 

「え?……う、うん」

 

「あはは、まあそうだよね。

でも大丈夫だよ、落ち着いて」

 

 

遠慮がちに口を開くこはねに、杏は優しく語りかける

 

 

「彰人達、思ったよりやるから驚いちゃったけど。

私達は私達なりに歌えばいいからさ」

 

「初めて一緒にビビットストリートで練習した時のこと、覚えてる?」

 

「ビビットストリート……うん」

 

 

杏に誘われて彼女のとっておきの練習場所に連れて行って貰い、練習した時の事

 

人前で歌うのは初めてでとても緊張したけれど、最後の方にはみんなが乗ってくれるような感覚に包まれて楽しく歌えた事

 

杏の言葉にそれらを思い出し、こはねの表情が僅かに和らぐ

 

少しだけだが彼女の緊張がほぐれたのを確認して、杏は笑顔で言葉を紡ぐ

 

 

「あの時みたいに楽しく歌えば大丈夫!

私もついてるからさ。まずはこの空気を楽しんで!」

 

 

「“Vivids”のお二人さん、間もなくです。

準備お願いします!」

 

 

「あ、はーい!

行こう、こはね!」

 

「う、うん……!」

 

 

「(…そうだよね。

私一人じゃなくて、杏ちゃんも一緒なんだ。

まずはやってみなくちゃ!)」

 

 

スタッフに返事を返し、ステージへと向かう杏へ続いてこはねも歩き出す

 

彼女の言葉から貰った小さな勇気を胸に抱いて

 

 

 

 

 

 

「RED」ライブステージ

 

 

『お次は……“Vivids”(ビビッズ)!

結成したばかりのふたりだが、なんとひとりは…

あの謙さんの娘だぞ!

聴き逃すなよ!』

 

 

MCの声に、会場が一際強く盛り上がる

 

 

「おい!来たぞ、謙さんの娘!!」

 

「ついに相棒が見つかったんだな!

こりゃ楽しみだ!」

 

「私聴くの初めてなんだよね!」

 

 

「さて、がっかりさせてくれるなよな……」

 

「…………」

 

「………ふん」

 

 

歓声や大声をあげる観客達に紛れて

 

BAD DOGSの三人はそれぞれの想いを胸にステージの上を見詰める

 

 

「(逃げずにステージの上までやって来たか。

…多少の度胸はあるようだな。

だが、テメェ等の歌で俺達を超えられるのか?

聴かせてくれよ)」

 

 

照明の眩しさとは別の意味合いで、靱は目を細める

 

 

そんな彼の心の内を知らず

 

ステージの上の少女の一人、こはねは観客達から伝わる雰囲気に驚いていた

 

 

「(す、すごい熱気……!)」

 

「(“小さめのハコ”って杏ちゃん言ってたけど…

すっごく大きく感じる……)」

 

 

「(……いくよ、こはね)」

 

「(……!あ、合図だ)」

 

 

『♪—————————!』

 

 

こはねに小さく合図を送り、杏はメロディに乗って歌い出す

 

 

入りが難しい事で知られる高難易度の曲を難なく歌い出し、アレンジすら乗せて力強い歌声を響かせる彼女の歌に

 

観客達の熱も高まり始める

 

 

『————♪ —————♪』

 

 

「(……あともう少しで私のパート……!

大丈夫。落ち着いて……勇気を出せば……!)」

 

 

近付く自分の歌い出しの箇所を感じ取り

 

こはねは自らを奮い立たせる

 

相棒の少女から貰った勇気を握り締めて、彼女は大きく息を吸い込み——

 

 

『♪〜〜……』

 

 

「(ちゃんと声が出た……!

これなら、いける……!)」

 

 

出した声は想像よりもずっと安定していて

 

これならすぐに調整出来る

 

歌えると、そう思ったその時だった

 

 

 

「(え?音が……)」

 

 

「(……消えた!?)」

 

 

スピーカーから響いていたメロディが突然止まり

 

それと同時にマイクによって大きく会場に響き渡っていた歌声が、いきなり小さくなって

 

二人は思わず歌唱を中断してしまう

 

 

「これは……!?」

 

「おい、どうなってんだ!

機材トラブルか!?」

 

「おいおい、盛り上がってきたところだってのに…」

 

「音響がミスったのか?」

 

 

騒めく観客席

 

想定外のトラブルに、それまでの歌で熱を帯びて来ていた雰囲気が崩れていくのを感じ、ステージ上の二人は焦る

 

 

「(ど、どうしよう……!

音も止まって、マイクも使えない……!)」

 

 

「(まずい!

このままじゃ、温まってきた空気が壊れる……!)」

 

「(こはねは……)」

 

 

「………っ」

 

 

軽いパニックに陥り、どうするべきか解らずに立ち尽くす彼女を見て杏は一瞬表情を暗くする

 

 

「(空気に呑まれちゃってる……

無理もないよね、初めてのイベントなんだから)」

 

「(……でも、だからこそ、

このまま台無しになんてさせない)」

 

「(ふたりで『RAD WEEKEND』を超えるなら…

こんなところでつまづくわけにはいかない!)」

 

 

その表情を決意で引き締める少女と、立ち尽くす少女

 

対照的な二人をよそに騒めく観客達の合間で

 

 

靱は冷静に思考を巡らせていた

 

 

「(ミスだと……こんな重要な場面で都合良く?

音響スタッフも一応プロだ。

そんな下らないミスを今回のイベントの目玉ともいうべき奴等の番に起こすとは思えん)」

 

「(アイツ等が正に今本腰入れて歌い出すってタイミングでの見計らったような音響トラブル。

作為的な何かを感じる。

これは………———あ)」

 

 

 

 

『ここらのヤツが最近謙さんの娘の話ばっかりしてやがるから腹が立っただけだ』

 

『じゃあオレもちょっとばかり、()()しなくちゃな』

 

『ああ、わかってるって。

大したことはしねえよ』

 

 

 

 

「そうか、あの野郎………ッ!」

 

 

記憶から答えを導き出し、靱は歯噛みする

 

 

「ふざけやがって…….!

音響関連ならケーブル元の辺りか。

今すぐに———」

 

 

 

「♪—————————!!」

 

 

 

「な……」

 

 

苛立ちのままにフロアを出て行こうとしたその時

 

ステージ上から聴こえてきた肉声に靱は思わず足を止める

 

 

「音ナシでそのまま歌うのか!?

さすが謙さんの娘!肝が据わってるな!」

 

「いい根性してるぜ!そのままぶっちぎれ!!」

 

 

「アイツ……」

 

 

マイクも曲のメロディラインも無しに、アカペラで歌い出す杏に観客達は再度盛り上がりを見せる

 

その様子を目にして靱は、彼女の歌を聴き遂げる為に完全に足を止めその場に留まる

 

 

「(白石……テメェ…、いや、お前は。

やっぱり、俺と同じ——)」

 

 

ステージ上を見詰める彼の瞳にはもはや揺れる炎は映っていない

 

 

 

その一方で、

 

同じくステージ上に立つもう一人の少女は——

 

 

「(わ、私も……歌わなきゃ……!

大丈夫!みんなの前で、アカペラの練習だってしたし……!)」

 

 

「………っ、……………っ!」

 

 

しかし、こはねの想いとは裏腹に

 

身体は思う通りには動かずに、振り絞るようにして声を出そうと努力しても、彼女の喉からは掠れたような声にならぬ音が出るだけだった

 

 

「(…………なんで?)」

 

「(どうして……声が出せないの………!)」

 

 

彼女の心の叫びは、ライブハウスの熱気に呑まれて消えて行く

 

相棒である杏の歌声が響く中で、こはねは泣きそうな表情のまま、ただ佇む事しか出来なかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

薄暗い路地裏で

 

怒声が響く

 

 

喧嘩としか思えぬ言い争う声は、離れた場所まで響き渡る程に大きかった

 

 

「おい!どういうつもりだ!!」

 

「どうもこうもねえよ。

お前らも、あいつらが気に入らなかったんだろ!?」

 

「お前のくだらねえ嫉妬と一緒にするんじゃねえ!

イベントが台無しになっただろうが!」

 

 

一人の男と相対するBAD DOGSの三人

 

彼等は皆等しく隠し切れぬ怒りを浮かべており

 

彰人が代表して男に言葉をぶつけていた

 

 

その言葉に男、いつかのミュージシャンは

 

表情を歪めながら言葉を返す

 

 

「はあ!?お前らだって最初からいきなり飛ばしてイベントを引っ掻き回してたじゃねえか。

同じことだろ!?

それに見たかよ、あの七光りの顔!

あれは傑作だぜ、お前らだって少しは気が晴れ——

————ぐっ!?」

 

 

顔を歪ませ下卑た笑いを浮かべながら話す男の胸倉を横合いから一気に距離を詰めた靱が掴み上げ、路地の壁に叩き付ける

 

 

「黙れ、このクズが。

テメェと俺達は全然違ぇだろうが。

俺達は音楽でアイツ等を叩き潰すと決めて、その為にイベントの一環として奴等に圧を掛けた。

だがテメェがやった事は、ただ単に自分の欲望を満たす為だけに多くの観客の楽しみを潰して、音楽でも何でもねぇやり方でアイツ等を陥れただけ」

 

「ミュージシャンの風上にも置けねぇ野郎だ。

テメェみたいなクズが俺は一番嫌いなんだよ……!」

 

 

「…………っ!」

 

 

向けられた純然たる怒気に

 

その黒い殺意に男は息苦しさも忘れて震え上がる

 

 

「大体テメェが七光りだなんだと馬鹿にする資格がどこにある。

実力で挑む事も出来ずに、一方的に嫉妬を向けて小狡い手を回すようなテメェに——」

 

 

「……そこまでにしておけ、靱」

 

「…冬弥。何で止める。

テメェだって同じ気持ちの筈だろ?」

 

 

壁に男を押し付けながら続ける言葉と共に力を強めていく靱に、冬弥が静止を掛ける

 

振り向く靱の問いに、冬弥は冷静に答えを返した

 

 

「…もちろん、俺達もそう思う。

だがこれ以上やっても……そいつと同じところまで落ちるだけだ」

 

「…………。……チッ」

 

 

「が………はっ!ゲホッ!!」

 

 

冬弥の言葉に靱が男を解放すれば、

 

強引に呼吸を止められていた男は激しく咳き込む

 

 

少しして男は顔を上げ

 

自分を冷たい表情で見下ろす三人に、言葉に詰まりながらも感情をぶつける

 

 

「な、なんだよその顔!

大体、彰人が言い出したんじゃねえか!

あいつらを潰すって!

だから、オレは音止めて、お前らを手伝ってやったってのに!」

 

 

 

「……え?」

 

「音を止めたって………どういうこと?」

 

 

「……ちっ…!」

 

 

「やべっ………!」

 

 

丁度その時にタイミング悪くVividsの二人が現れ

 

言葉の端を拾って問いかける杏に彰人は小さく舌打ちし、男は弾かれたように逃げ出して行った

 

 

「まさかあれ、彰人達がやったの……?」

 

 

「…………」

 

「待ってくれ白石。彰人はこんな真似は——」

 

 

「…ああそうだ、オレがやった。

お前らを潰してやるつもりでな」

 

「…………!」

 

「彰人………!?」

 

 

杏の問いに弁解する為に口を開いた冬弥の言葉を遮って、彰人は言葉を放つ

 

 

その言葉に杏は表情を僅かに歪ませ、言葉を返す

 

 

「……どういうつもり!?

わざわざ誘っておいてこんな真似……!!」

 

「…オレは、覚悟もねえヤツが、

『RAD WEEKEND』を超えるなんて口にするのが許せねえんだよ」

 

「そこのチビ、

これくらいで歌えなくなるってことはしょせんその程度の覚悟だったってことだろ」

 

「………!」

 

 

向けられた彰人からの視線と言葉に、こはねは小さく身を震わせる

 

そんな彼女を庇うように前に出て杏は代わりに言葉を返す

 

 

「初めてのイベントでトラブルなんか起きたら、

どうしようもないでしょ!」

 

 

「……初めて?どうしようもない?」

 

「だから仕方ない、か?」

 

「少なくとも、お前はそう思わなかっただろ、白石。

あそこで食い下がったのは、お前に覚悟があったからだ」

 

「『あのイベント』を超える気なら、

こんなところでつまずくわけにはいかないって思ったんじゃねえのか」

 

 

「……それは…」

 

 

言葉に詰まった杏に、彰人は畳み掛けるように言葉を投げかける

 

 

「そこのチビにはそれがない。

だから歌うことさえできなかった。……違うか?」

 

「違う!こはねは本気だった!

このイベントのためにずっと一生懸命練習してきた!」

 

「一生懸命やってりゃそれだけで本気だってのか?

笑わせんな!」

 

「オレ達は本気だ。

『RAD WEEKEND』はオレ達が超える。

おいチビ、お前は本気だって言えんのか?」

 

 

「……………っ」

 

「おい、彰人!」

 

 

激しく言い争い、そのままの勢いで問いかける彰人の言葉に

 

こはねは言葉を返せずに沈黙を貫く

 

見かねた冬弥が静止を掛けるが、彼は止まらない

 

 

「……ほらな、この程度だ」

 

「ここは遠足気分で足を踏み入れていい世界じゃねえんだよ」

 

「これくらいで潰れるなら、さっさと出ていけ」

 

 

「……………っ!」

 

 

顔を腕で隠し、堪らずに駆け出してその場から去ってしまうこはね

 

 

「あんた……!あ、待ってこはね!!」

 

「………見損なった!」

 

 

そんな彼女を追いかけながら、最後に三人を睨み付けて走り去っていく杏

 

 

その姿が見えなくなってから、冬弥が口を開いた

 

 

「彰人、なぜ白石達に言わない。

音を止めたのは……」

 

「それでも原因は、オレだろ。

言い訳は嫌いなんだ」

 

「だが……本当にこれでいいのか?」

 

「…………。

いくぞ冬弥、靱。

今日のトリはオレ達でやることになったはずだ。

もうすぐ出番だ、……盛り上げるぞ」

 

「…………」

 

 

問いに最後までは答えずに、歩き出した彰人に続いて冬弥と靱も歩みを進める

 

先程から一言も発していなかった靱は、少しだけ彰人に目を向けて、すぐに逸らす

 

 

「(……オレがやった、原因はオレ、か)」

 

「(潰すって言ったのは俺も同じだってのに、一人で格好付けやがって。

相変わらず馬鹿な野郎だ)」

 

 

吐いた溜息は、路地裏へと溶けて消えた

 

 

 

 

 





実はもうここまでの話の情報だけでもビビバスメンバーそれぞれと靱の関係性は何となく解るようになってたりします

ifについて。やるならどっち

  • ほぼ確実にあり得ない展開
  • 割とあり得たかもしれない展開
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