偶に愛が重くなるまぞくと、愛されてる男のまちカド物語 作:名無しのモンスター
寝落ちやTwitter漁りとかが多くてストック切れそう……休み入れるために原作三巻編が終わったらしばらく投稿休もうかな……?
どうも皆さんこんにちは、白哉です。突然ですが俺は今、訳あってとある本屋さんに来ています。
とはいっても、別に欲しい本があるからとかそういう理由で来たわけじゃなくて、本とは関係ないけどそれでもちゃんとした理由があって……
まあそれは後々説明させていただきます。とりあえず状況報告しておかないと。俺は今───
「それでは早速聞かせてもらおうではないか‼︎ この我が我が妹と運命の出会いを果たした時の経緯を‼︎ そして我が妹が我に心を開いてからどのように変わっていったのかを‼︎ それらの‼︎ 大まかなのを‼︎ 全て‼︎」
なんか店長さんが自身と血縁者ではないけど我が妹だという女性との出会いについて聞いてもらおうとしてきて、俺はそんな彼に迫られています。しかも俺の周りには何故か小さい蝙蝠の大群が囲んでいます。
はっきり言うぜ………………どうしてこうなったというんだ⁉︎ いやマジで‼︎ 俺は一応人(?)捜しをしていたはずだぞ⁉︎ なんで蝙蝠の大群に囲まれながら問い詰められなきゃならねェんだよ⁉︎
「相変わらず色んな種類の本があるッスねェ〜。何度来ても飽きないッス」
全臓ォォォォォォッ‼︎ 何自分は無関係ですよ感を出してこの状況をスルーしてんだよ⁉︎ はよこの状況をなんとかしてくれェェェェェェッ‼︎
♢
時は数分前に遡る。事の発端はこうだ。
まず、今朝にて桃が町に出て優子の他に潜む魔族を探そうと提案した。それに関する約束を忘れてはいないけど色々な事が起こりすぎて長い時間が経った気がすると感じていた優子が早速魔族探しに乗り出した。
その魔族探しに俺も同行するかどうか悩んだけど、ここで俺は優子とは違うルート等で原作に出なかったorまだ出ていない魔族を探せばこの後の展開が色々と捗るのでは、的な事を思いついたので別行動することになった。
ちなみに桃とミカンは同行不可となっている。なんでかって? これには原作の設定通りの深いワケがある。この町で桜さんと付き合いのあった昔からいる魔族は結界で保護されているため、魔法少女が同行すると同行している人も近づけないようになっているらしい。過激派魔法少女対策ってことだな。他の町の魔法少女相手なら尚更だ。
あっ。そういえば俺が優子に同行しない事にした件について桃に深く問いかけられるのだろうかと不安に感じたけど、優子の事を信頼していたからか指摘されることはなかったな。あの時の優子の勧誘という名の説得が効いてきたみたいで何よりだ。
で、優子に『お互い頑張りましょう‼︎』と元気に声を掛けられ別行動。とりあえずは優子が行く予定である喫茶店『あすら』以外のところに魔族はいるかという情報を聞き出すことに。
というわけで聞き込み調査しに行ったんだけど、手掛かりは全くと言っていい程ゼロ。条件を『あすら以外の場所』と絞っただけでこんなに困難を極めてしまうとは正直思わなかった。一体どうしようかと悩んでいたところに……
「アレ? 平地くんお久しぶりッス。一体どうしたんスか? そんなところで頭なんか抱えて」
「……‼︎ 全臓‼︎」
ってなわけで、路頭に迷った感じになってるところに忍法オタクこと全臓と偶々鉢合わせしたぜ‼︎ 色々な方面から忍法を新しく覚えることのできるアイデアを次々と見つけるのが得意な彼ならば、もしかすると……
「………………? どうしたんスか? 突然何か期待しているようなつぶらな瞳をした可愛い系のオスのワンちゃんみたいな顔して」
「別にワンちゃんの性別は関係ねェと思うんだけど……まあいいや。実はな、ちょっと聞きたいことがあるんだよ」
「へっ? 何スか?」
ここで俺は自分が今何をしているのかを全臓に話した。優子と一緒に桃の姉である桜さんの行方を探していること、桜さんの手掛かりを知っているのかもしれない魔族のいる場所を探していること、全て。
それらを話し終えた途端、全臓は突然ブワッと滝のように涙を流し始めた……えっ、アニメの世界とはいえ現実世界でも涙を滝のように涙を流せる奴がいるんだな……というか流せること自体がスゲェけどな。
「ウッ……ウゥッ……そ、そうだったんスね。千代田さんには生き別れの姉がいただなんて……」
「生き別れって……まぁ死んではいないことは確かだと思うけどさ」
「そんな彼女に手を差し伸べるお二人……普通に感動するッス……」
それはわかる。一人で大切な人を探していて挫折した者が救われるってのは中々いいストーリーが出来上がるってもんだ。そこに情がないって言う奴がいたら嘲笑いたくなるぜ。いや嘲笑いたくなるというよりも『人の心ってもんがないのか』って怒りたくなるな、うん。
っていうかそんな事考えてる場合じゃねーな。本題本題。本題聞かないとアカンやん。俺だけ何の成果も得られなかったっていう結果で終わらせたくないし。 ナンノセイカモ‼︎ エラレマセンデシタ‼︎
「ところで全臓、この町で魔族に会えそうなところってどこかわかるか? お前なら町の色んなところを知ってそうな気がするんだけど」
「えっ、魔族に会えそうなところッスか? 魔族……? うーん、まあ多摩町ならシャミ子ちゃん以外の魔族もいてもおかしくないんスけどね……」
まあ、そういう反応してもおかしくはないけどさ。とりあえず思いついたとしても喫茶店『あすら』だけってのはやめてくれよ? そこは優子が行くことになってるし、何より俺は一度拓海に連れて来られた形で来たんだからさ。
けど流石の色々な場面等から忍法のアイデアを見つけ出せる全臓でも、魔族のいる場所は知らない感じなのか? 不安だ……
「………………あっ‼︎ 思い出したッス‼︎ そういえば最近行った本屋さんに魔族かもしれない人が働いているみたいッスよ‼︎」
……マジ? 淡い希望が通じた? 原作では見つかることのなかった新たな魔族の居場所が分かったの? 嘘でしょ? よっしゃラッキー?
「んで……その魔族がいる本屋って一体何処なんだ?」
「じゃあついて来てほしいッス。俺が案内するッスから」
「おう、じゃあ頼む」
俺はそれだけ言って全臓の後をついて行く。確か俺達がばったり会ったところはショッピングセンターマルマの近くだったな。で、そこから南側に歩いて徒歩……七分ぐらいか。近いのかちょっと遠いのか微妙なラインじゃねーか。
で、全臓が立ち止まったところに俺も立ってみたら……
そこには明治時代にありそうな西洋風の朱色の建物があった。それも一軒家よりも高めな感じの。壁とかをよく見たら魔法少女除けの結界の紙が貼られているから、きっとそうに違いない。
「ここは本屋『本の祭典 スカーレット』っていうッス。新しく出版された本や古本、中には当店オリジナルの小説の本などがたくさん置かれているところから本の祭典って呼ばれるようになったらしいッス」
へぇ、自作の小説まで並べているのか。しかも古本まで置いているってことは、精○館や三○堂みたいな本屋とブック○フが合体した上にオリジナリティさも混ぜたようなものなのか? ブックオ○みたいに本以外も並んでいるかどうかは分からないけど。
「ちなみに本の種類は三千種類を超えるかどうとかって呟いている人達もいるらしいッスよ」
「千種類もかぁ。結構並べているんだなここの本屋って……………… って、ハァッ⁉︎ 三千種類ィ⁉︎」
アイエエエエ⁉︎ サンゼンシュルイ⁉︎ サンゼンシュルイナンデ⁉︎
お、おまっ、本屋って普通は少なく見積もっても数百種類は本を置いてるよな⁉︎ ブックオフでも千種類はあるのに……なのにここの本屋はそれを遥かに超えるってか⁉︎ どれだけ品揃えいいんだよ⁉︎
ってかよく集められたな⁉︎ よく出版してもらったな⁉︎ よく並べられたな⁉︎ ここの本屋ってマジ色々とすごすぎるやないかい‼︎
「そ、それほどすごい本屋で働いている魔族って、一体どんな人なんだよ……本屋の事もめっちゃ気になるけどさ、その魔族がここで働いているかもしれないって考えると、そっちの方も色々と気になって仕方ないんだけど……」
「そう思う気持ちはわかるッス」
むむむ……なんだかスケールのデカい光景を目撃しそうでなんだか気が引けるな。入るのを躊躇ってしまうぜ。三千種類以上もの本を並べている本屋で働く魔族、一体何者なんだというのだ……
「入るのにそう畏まらなくてもいいッスよ。その魔族さんはフレンドリーな方ッスから。先に入るッスね」
「えっ。ちょ、ちょっと待って……」
そうだった。全臓は少なくとも一度は訪れた経験があるから、ここの魔族に会うのも慣れっこだったんだ。いや一度来て会っただけですぐ慣れるわけがないとは思うけども。
そんな彼に釣られて後を追う形で入店した俺氏。本屋に入るとそこには……
まぁ、何という事でしょう。入った途端に無数に並ぶ本棚が並んでお出迎えしとるやないかい。しかもその全てに本がギッシリ詰まっているじゃねェか。それらが並んでいるこの部屋は広場レベルに近い程とてつもなく広いなオイ。
それに所々に照明が設置されているから、広々とし過ぎているこの部屋を照らしてくれてる。明るさもきちんと考慮している広場レベルの本屋は優しい。本の種類が異常すぎるけども。
あっ、二階建てになっているんだ。しかも中央の広めの通路からは二階の様子が吹き抜けで見えているんだな。へー……
うーむ……これってまさか東○でいう大魔法図書館とかじゃないだろうな? よくよく考えたら本屋が古本を含めてるとはいえ千種類以上の本を取り揃えるわけがない。普通に考えてあり得ない。絶対ない。
待て。いや待て。いや普通に大魔法図書館の方があり得ないな。まあ変な奴が多いこの多摩町ならそういう摩訶不思議な店とかがあってもおかしくはないだろうけど、本物の魔法の書物とか誰が買うんだよ。そもそも買った人は覚えられるのか? 魔法少女は多分契約してから魔法を覚えるから買ってくれるかは微妙ってラインだし……
とりあえず、遠くからどんな本が本棚に並べられているのか確認を───
『○ティ○ンター』
『金○のガッ○ュベ○』
『ト○ジャー○イスト』
『マジ○ンク』
『豊○玉日記』
……前言撤回。ここ多分、本当に三千種類以上の本がありそうな本屋さんだわ。
だって数十年前の漫画とか昭和の漫画とかが並んであるし、何より『トレ○ャーガイス○』とか『マジ○ンク』とかは十年以上前のコロコ○コミックで連載しているヤツだし、『マジ○ンク』は一巻しかない打ち切り漫画だし、『○漫玉日記』は普通に知らないし。
なんだろう……ここの本屋さんはめっちゃすごいところなのかもしれん。魔族も働いているとなるとさらにすごい。結界が貼られている時点で確定なんだけどさ……
「いらっしゃい。本の祭典と呼ばれるようにもなったスカーレットへようこそ。何かお探しかね?」
なんか今にも『フハハハハ』と高笑いしてそうな慢心王みたいな男性の声が聞こえてきたため、その声がする方向を確認する。レジのところだな。
そのレジのところで座っているのは、頭頂部ら辺が長く逆立っている濃い赤色の髪の、三十代なのかもしれないけどかなりの成人イケメンフェイスな男性だった。
白いワイシャツと黒いスーツっぽいズボンを綺麗に履いてるってところを見るとなんだか服装にもこだわりを入れている上にしっかりしているって感じがする。個人的意見だけど。
………………というか、あんな雰囲気と態度の店員さんっていたんだ。足を組んで頬杖してペロペロキャンディを口に含みながら接客とかしないでくれませんかね? カッコ良いけどさ、店員らしい態度ってものがなってないような……
「店長、お久しぶりッス」
「む? おぉ、君は確か忍法をこよなく愛しているが故に我流のを習得した全臓ではないか。ここに来てくれるのは半年ぶりか?」
えっ。全臓、お前彼とは知り合いなの? しかもこの人半年前から働いていたの? あんな態度での接客で? というか『忍法をこよなく愛しているが故に我流のを習得した全臓』って何? どんなあだ名(?)で覚えてもらってんのお前?
「今日も忍法を覚えるための本を探しているのか? ほしい本があるならば言ってみてくれたまえ。ちなみに我が今日個人的におすすめするのは───」
「あぁすいません、今日は本を買うために来たわけじゃないッス。実は今日は俺の友達──俺の隣にいる平地白哉くんって子が用があるので」
「ほう? なんだ? 申してみろ」
………………ウッッッッッッザ。なんだこの人の神経を逆巻いているかのようなウザい態度は。『申してみろ』ってなんだよ何様だよアンタこの人が暴漢とかだったら思いっきりぶん殴りたいよマジで。進路に影響が出るから抑えるけどさ。
「ほら平地くん、要件要件」
「お、おう……」
えぇい、あんな奴に構っている暇なんてねーんだ。俺はこの本屋さんで働いている魔族を探しているんだ。その人を出せその人を。
「あー実はですね、ここで働いているとウワサの魔族を探しておりまして。店員さんは何かご存じで───」
「あぁ、それは我のことか?」
「………………えっ?」
「言っておくが、ここで働いている魔族は我一人だけだぞ」
「えっ?」
「それと、こう見えて我は店員ではなく『店長』なのだ」
「えっ? えっ? ………………えっ?」
「我がこの『本の祭典 スカーレット』の主任であり、誇り高き吸血鬼の魔族である、ブラム・スカーレットである‼︎ この名を覚えて帰ると良いぞ‼︎」
「なんか色々すみませんでしたァ‼︎」
▼平地白哉 は 即刻 土下座した!
魔族だよ‼︎ 魔族が目の前にいたよ‼︎ お目当てとなる人が目の前にいたよ‼︎ その魔族の目の前で『ウッッッッッッザ』とか『思いっきりぶん殴りたいよマジで』とか思ってしまったよ‼︎ 口にはしてないから本人の耳に届いてないとはいえ、いくらなんでも失礼だったよ‼︎ もう謝罪するしかねェよ‼︎
というか店長だったんですね‼︎ ここを三千種類もの本を並べながら切り盛りしてたんですね‼︎ ご立派ァです‼︎ 当店オリジナルの小説買わせてください‼︎
………………ん? ところで今、吸血鬼の魔族って言ってたみたいだけど、ここをこんなに明るくして大丈夫なんですか? 吸血鬼って太陽が苦手だからそれなりに明るくさせるのもダメなのでは? 体が砂になるのでは? なんでそうならないの?
「ふむ。何か考え事をしているようだが、まずは顔を上げよ。何故君は突然朴を垂れて這いつくばっているのだ? 我は鬼○辻無○のようなクズではないぞ?」
「えっ? あっ、すいません」
俺、土下座したまま考え事してたんだな。いや魔族さん……ブラムさん……いや、ブラム様? 貴方の指示がないから無闇に勝手に顔を上げるなんてことは出来ないんですよ。察して。それよりも……
「申し訳ありませんが、貴方は本当に魔族、なんですか? しかも吸血鬼って……こんなに明るいところにいる吸血鬼なんて創作でもあまりいない気がするんですが……」
「む? 君も我が魔族なのか怪しんでいるようだな。ではその証拠をご覧いただこう。まずは我の口元を見よ」
口元? ……あぁ、牙か。吸血鬼って基本的には鋭く長い牙が特徴となっているんだったっけか。まずは牙を証拠にしたいってことか。もしかして……
鋭っ。牙が鋭っ。しかも付け歯かと思ったら付け歯らしい不釣り合いなどの違和感が一切ないとか。いやでも、それだけ見るとただ付け歯の付け方が上手すぎるだけとしか思えないけどさ……もうちょっとこう、貴方が吸血鬼か魔族であることを確信できるものとかをさ……
「むむ……これだけだと信じてもらえぬようだな。ではこれならどうだろうか。来るが良い、我が使い魔よ」
ブラム様はそう言うと右手を天井に掲げ、指をパチンとカッコ良さげに鳴らした。何やら合図みたいなことをしているのは確からしいけど、一体何が起きていると……
『『『キキッ』』』
『『『『キキキッ』』』』
『『『『『キキキキッ』』』』』
うおっ⁉︎ ビックリした‼︎ めっちゃビックリした‼︎ なんかシルエットっぽく全身が赤色となっている蝙蝠が数十匹ほどバサバサとこっち来たんだけど⁉︎ どんだけこの本屋に住んでんだよ⁉︎ ブラム様の部屋にてどんな風に住んでるんだよ⁉︎
って⁉︎ 一階の本題の奥の方をよく見たら、なんかデカくて赤い魔法陣みたいなのが浮き出ていて、そこから蝙蝠が次々と出て来ているんだけど⁉︎ もしかしてブラム様、俺の召喚術の上位互換みたいな感じに蝙蝠をたくさん呼べるってのか⁉︎ 一度に数十匹呼べるとか羨ましいんだけど……‼︎ なんだか妬ましいんですけど……‼︎
『『『キキッー♪』』』
『『『『キキキッー♪』』』』
『『『『『キキキキッー♪』』』』』
「おぉよしよし、そう一斉に戯れるでない。後で皆遊んでやるから、我の部屋で待機してるが良い」
《キッキキキッー‼︎》
しかもめっちゃ蝙蝠達に好かれてるやん。懐かれてるやん。こんなにもたくさんの蝙蝠に好かれるだなんて飼っている人間でも難しいと思うぞ。この人、本当に吸血鬼の魔族なのか……?
「ふむ、どうやら後一押しのようだな。では、これでシメといこうではないか」
えっ、今度は一体何をするというんだ───
うおっ⁉︎ 滅茶苦茶ビックリした⁉︎ ブ、ブラム様の背中に、デカい翼が……⁉︎ それもちゃんと先程の蝙蝠達と同じ赤い翼をして、ちゃんとバッサバッサと動いているし……しかもきちんと手入れしているからなのか、ゴミとかついてない上に抜け毛とかない感じでめっちゃ綺麗やないか⁉︎
おぉっ……ここまでやってきたらもう信じるしかないじゃないですか……背中から翼生えてくる時点で完全に人間離れしてますって。蝙蝠を召喚するのも普通の人間では出来ないことだけども。
「どうだ? これで信じることができるであろう?」
「はい、もう完ッ全に貴方が魔族であることを信じます。けど、吸血鬼なのにこんなにここら一帯を明るくして大丈夫なんですか?」
「その件については心配いらぬ。我が妹のおかげで日光の弱点は既に克服済みである‼︎」
「妹?」
えっ? 妹さんいたんですか? けど魔族は貴方一人だけだと仰いましたよね? もしや優子と良子ちゃんみたいに、後者の方は先祖返りみたいなことが起きてないとでも……?
「ただいまー」
「おっ、噂をすれば帰ってきたようだな」
あ、本当だ。入り口のウェルカムベルがチリンチリンと鳴ってる。しかも可愛い女の子の声が聞こえるし、そこにブラム様が反応してるとなると、妹じゃないにしてもきっとブラム様の知り合いであるに違いな───
アレ? なんかこの声、何処かで聞いた覚えがあるような……
「兄さん、今日もタイムセール行ってきたよー。しかもいつも通り大量の戦利品が得られ……アレ?」
聞き覚えのある声を発しながら俺達のところに来たのは、頭頂部にアホ毛がありカチューシャを付けている黄色い髪をしたツインテールの女性。魔法少女・馬場奈々さんである。
「君は確か、この前のショッピングセンターのタイムセールで出会った………………えっと、名前なんだったっけ……?」
「あ、そういえば名前言ってませんでしたね。平地白哉って言います。この前は助かりました。改めて礼を言わせてください。ありがとうございます」
「えっ。いやそんな、私は別に……」
タイムセールという名の戦場で助けてもらったお礼の言葉、きちんと言ってなかったからな。ちゃんと感謝の気持ちを伝えることは当たり前だよなぁ? だからちゃんと頭を下げてお礼を伝えないと。これ常識。
「へぇ。平地くんって奈々さん……魔法少女の方とはお知り合いだったんスか?」
「ん? あぁちょっとな」
全臓が俺が奈々さんと出会った経緯があることに驚いているようなので、俺はその経緯について説明した。その前にタイムセールという名の戦場に参加した人達にボコボコにされたことも、悔しくも説明したよ。隠し事をしても後でバレたらそれでこそ恥ずかしいから……
ん? 『隠し事しても恥ずかしい思いをしてしまうって考えているのなら、俺が転生者であることも隠さず説明しろ』だって? ………………いや、その、それとこれとは別というか、何というか……
「へ、へぇ。そうだったんスか。まさか男子高校生が参加しそうにないタイムセールに参加してたなんて……」
「驚くとこそこかよ」
まあ確かに男子高校生が参加するイベントではないけども。
「……にしても驚いたな。まさか我が妹が言っていた、穏健派魔法少女の知り合いで魔族の幼馴染の男子である本人が今、我の目の前にいるとは思ってもいなかったぞ。我が妹が気づくまでいつもの客みたいに接していたぞ」
「あ、奈々さんにそういう捉え方されてるんだ俺って」
まあ別に俺が妹さんとの邂逅があったから特別扱いされたいって欲はないからいいですけども。
……ん? ちょっと待てよ? 今、なんか引っかかるところがあるぞ。それもいくつか。
えぇっと……ブラム様は吸血鬼の魔族──闇の一族の一人──で、奈々さんは魔法少女──光の一族──なんだよな? ……一族が違う二人が兄妹になるってどういうことだよ(汗)。
それにこの店、魔法少女除けの結界が貼られているんだよな? だったら妹(?)である奈々さんはこの店に来れるわけないよな? なんで結界をすり抜ける感じにナチュラルにこの店に入って来られるの?
……これ聞いてもいいのか? もしかすると複雑な事情があるかもだし、聞くに聞けない……
「……むむ? 何か言いたげのようだが、気まずくて言えぬ感じか? 心配することはない。我は普通の者よりは心が広いのでな、どんな質問にも真摯に受け止めようぞ!! で、何が言いたいのだ?」
バレた。俺が言いたげになってるのバレた。何『お前の考えていることは全てお見通しだ』って言ってるような誇らしげな顔をしてるんですか。やめてくださいムカつくんで。
まあ、言うのを留めていたことがバレてしまったのなら仕方ない。はっきりと質問するとしようか。まだ口で言ってるだけだけど、なんだかこの人に悪気はないって感じの雰囲気が出されているし、大丈夫だと祈ろう。
「えっと……魔族と魔法少女が兄妹になるなんて滅多にないパターンですね。失礼ですが、お二人は血縁者同士……ですか?」
あっ、ブラム様も奈々さんも目を丸くした。あぁ……やっぱり聞いちゃいけない内容だったか? 禁忌だったか?
「………………プッ」
へっ? 奈々さんなんで笑うんスか⁉︎ 俺今なんか変顔みたいなのしてました⁉︎
「あぁごめんね? 魔族や魔法少女のことを知っている君ならそういう考えをするんだなって思ったら、つい……。勘違いさせて申し訳ないけど、私と兄さんの血は繋がってないよ。そもそも魔族と魔法少女が血縁者同士となっているところがあるって話は聞いてないしね」
えっ。あ、あぁそうですか。血縁者ではなかったんですね。それに魔族と魔法少女が血縁者同士なんてパターンは今までなかった、か……いや魔力の性質的に考えたら出来そうにないことは確かだろうけどさ。
じゃあなんでこの二人はお互い『我が妹』『兄さん』って呼ぶんだろう? そういうあだ名なのか?
というかさっきも同じこと思ってたんだけど、そもそも結界が貼られているせいで、魔族と魔法少女は同じ立場にはいられないはずじゃ……?
「───白哉、といったな? 君は我と我が妹の関係性をもっと知りたいようだな? 顔に出ているぞ」
「えっ? 俺また考えていることが顔に出てました?」
最近の俺って考えていることを隠すことが出来なくなっているの? 感情を隠すの苦手になってきたの? えぇ……? どうしてそうなってきてんの……?
《キキキキッー♪》
うぉっ⁉︎ ビックリした⁉︎ ブラム様の部屋で待機しに行ってたはずの蝙蝠達がたくさん飛んで来たんだけど⁉︎ しかも俺達を囲みブラム様の方をじっと見つめ始めたんだけど⁉︎ ……あっ、ナチュラルに全臓はこの包囲網に入ってない。ハブられてる感があって可哀想。
「ほう……どうやらこの子らもこの話を聞きたいようだ。この子らは我の話を聞くのがらしいからな、いても立っていられなくなったようだ。……せっかくだ、君にも聞いていってもらおう」
「へっ?」
な、なんか、ブラム様の目がキラリンッと一瞬輝いていたかのように見えたんだけど……アレ? これってまさか……
「それでは早速聞いてもらおうではないか‼︎ この我が我が妹と運命の出会いを果たした時の経緯を‼︎ そして我が妹が我に心を開いてからどのように変わっていったのかを‼︎ それらの‼︎ 大まかなのを‼︎ 全て‼︎」
なんか話がめっちゃ長くなりそうなんですけど⁉︎ ブラム様の変なスイッチが入っちゃってますけどォォォォォォッ‼︎
「兄さん……別に私との馴れ初めを他の人に話さなくてもいいのに……まあ白哉君の場合はどうしても気になっていたことだから仕方ないのかもしれないけどさ……」
ブラム様の奈々さんの馴れ初めについてに入りますが、今回は白哉くんにダイジェスト風に簡潔に説明していただきます。具体的な内容については次回の幕間に持ち越しさせてください。誠に申し訳ありません by.作者
………………アレ? 大事そうな場面がなんか台無しにされてる気がするんだけど……
♢
な、長かった……ブラム様の話、結構長かった……しかも奈々さんとの馴れ初めについて教えようとしていたはずなのに、最初は一族の事を話し始めいきなり話が脱線してきたんだけど。それでも最初のその奈々さん無関係の話でも驚いたけどな。
まさか吸血鬼に魔族である奴と魔族じゃないのとで分かれていて、魔族の方は太陽の光を浴びたいがために人間のものを使ったりした実験を繰り返して克服しようとしていたなんて……それも二千年間も諦めずに、だぜ? すごい執念を持った魔族達だな。
ってか魔族の方の吸血鬼と魔族じゃない吸血鬼って何? 違いはどこにあるの? なんか新たな疑問点が生まれてきたんだけど。それをブラム様が説明しなかったってことは、魔族じゃない方は滅んだから説明するがないってことか? 分からん。
けど、話が進んでいく内に有益な情報も得られることができた。それは、ブラム様が桃の姉である桜さんと関わりを持っていたって件だ。偶然出会ってからお互いの持つ夢や目標に興味を示し、ブラム様がこの多摩町で本屋を経営するに至っていたなんて……桜さんは多摩町より外にいる魔族の力にもなろうとしていたのか。マジ優しい人だな。
で、しばらくして桜さんが小さい頃の奈々さんを引き連れ、突然彼女を匿うようにと押し付けてきて、それっきりだったと……
ここでブラム様と奈々さんの馴れ初めがさらっと行われたってわけか。本当マジでさらっとやな。
匿ってもらうことになった当初の奈々さんは何故か感情を失っており、ブラム様が何か話題を持ち掛けても表情による反応は一切なかったという。感情を失った奈々さん……というか感情のない魔法少女って、何処か鬱アニメな魔法少女と似てる気がする。
けどある日、ブラム様が作ったビーフシチューを口にした途端、奈々さんは『懐かしい』とか言って涙を流したらしい。その時の奈々さんって訳あって昔の記憶も感情と一緒に消されたのか? 新たな謎がまた一つ生まれちまったんだけど……
それ以来、奈々さんは徐々に感情を取り戻していき、現在のように普通の女子高生か女子大生と同じ感情を持つようになったらしい……いや女子高生か女子大生と同じ感情どんな感情だよ。例え方が分かりづらいんですけど。
そして奈々さんはそのお礼として、ブラム様の太陽の克服に協力することになり、編み出した魔法で常時ブラム様が太陽の光を浴びても正常でいられるようになったという。念願の夢が叶ったみたいだ。そこはとても喜ばしいことだな。
「つまりは、ブラム様は奈々さんの為に最善を尽くしたことで念願の太陽の下でも歩けるようになる夢が叶い、奈々さんは失ってしまった記憶と感情をブラム様の尽力により取り戻したと……。お互いがお互いを助け合ったことでWin-Winの関係になり、魔族と魔法少女……お互い血は繋がっていないけど兄妹になれたってことですか」
一方はなんとかしたいという一心で相手の失ってしまった大切なものを取り戻してあげて、もう一方はその恩恵を返す為に自らの持つ力で恩人の数千年間求めていた太陽に対する抗体力を授ける……うん。もうホント、いい話だったよマジで。
「うむ‼︎ 桜殿が会わせてくれなければ、我々義兄妹は失ったものや欲していたものを手に入れることは出来なかった。お互いに、そして桜殿に感謝をせざる得ない程に喜ばしいことであった‼︎ だがそのせいで実質共依存となったがな!!」
「そういうこと言わないの。けど……そうだね。私も兄さんと桜さんのおかげで失った感情を取り戻すことができたから、二人には感謝したい気分だよ」
あらま。ブラム様はなんか過去のことを誇りに思っており、奈々さんは満更でもない様子だな。そりゃお互い必要となるものを与えられ合ったんだからな、否定するようなことは言えんというか言わないだろうな。
「そうですか。何はともあれ、お二人とも今の自分を手に入れることが出来てよかったですね。貴重なお話を聞かせていただきありがとうございます」
さてと……良い話をしてくれて申し訳ないけど、そろそろ俺はお暇させてもらおうかな。本当は桜さんとの関わりなどの事でもっと聞きたいことがあるんだけど、感動する話を聞いてお腹いっぱいというか……
「それじゃあ、俺はここで───」
「待ってくれぬか」
「へっ?」
なんか突然呼び止められたんだけど。俺今なんか失礼なことでもして───
「後から条件を要求しているようですまないが、我と我が妹の事を話したのだ。今度はそちらと魔族や魔法少女との関係性云々を教えてくれぬだろうか」
「………………あの、なんで目をキラキラさせながら言うんですか?」
いや、こちらが相手の事を聞くだけってのは不公平なのだと思うけどさ。なんでそんな期待に胸を膨らませているような顔をしてるんですか? 無表情で圧をかける時よりも怖く感じるんだけど……
「あはは……ごめんね。兄さんは小説を自作するのが趣味で、特に非日常的な噂を聞くとすぐそれに合った小説を書きたがる癖があるの。私が君の事をちょっと教えたらすぐに『早く会いたいものだ』とご機嫌になるほどで……」
「……さいですか」
忘れてた。そういえばこの人はこの店でオリジナル小説を執筆して出版してるんだった。で、奈々さんが俺の事を話したらブラム様からの株が上がったってことか……
あっ、ブラム様がシャーペンとメモ帳を取り出した。俺の事聞く気満々じゃん……
「さぁ‼︎ 詳しく聞かせてくれ‼︎ 出会いから全て‼︎ 洗いざらいに‼︎」
………………えっ? 出会いから全て?
あっ、これ長時間話さないといけないパターンだ。俺死んだ☆(色んな意味で)
♢
「───で、長時間シャミ子や私達との出会い・出会ったことで起きたら出来事などを全て話し続けたことで、疲れて放心中ってこと?」
「まあ顔はそう見えるだけで、頭の中ではそれなりに何か考えてるかと思うッスけどね」
「と、とりあえずソファに座らせておきましょうか。なんだか白哉が気の毒すぎて見てられないわ……」
……ん? あっ。俺、ブラム様に優子や桃にミカンの話をし終わったところなのか。必死に話してたからなのか、どうやら前後の記憶が飛んでしまったみたいだ。で、話し終わった時に全蔵に肩を担がれて桃の部屋まで運ばれたってわけか? なんか負担かけてしまって申し訳ないな……
あっ、ソファに座らせてくれた。あー体が楽になるー。ソファ相変わらず柔らけー。しばらく横になっとこー。別に寝寝たいってわけじゃないけどなんとなく横にはなりたーい。ぼすんっ。
「あー……平地くん寝そうッスね。長話させられたからしょうがないッスよね。それじゃあ自分は睡眠の邪魔にならない内に帰るッス。また今度」
「うん、全蔵くんありがとうね」
「もうすぐ夜になりそうだから気をつけてね」
「はーい」
あっ、横になった瞬間に全蔵が帰ろうとしてる。せっかくだし『さようなら』ぐらいは言ってやりた───スヤァッ……
♢
───ハッ⁉︎
ね、寝てたのか俺⁉︎ 寝る気になれないなと思ってたのに眠れた⁉︎ あー、思ったよりもブラム様に長話させた後って結構疲れるんだな精神的にも体力的にも。
ってか、今何時だ? 寝る前にチラッと時計見た時は五時半ぐらいだったと思うけど……あっ、六時三十四分か。なんか中途半端な睡眠時間をとったな俺。
「あっ、白哉さん‼︎ 結構疲れていたって聞きましたけど大丈夫でしたか⁉︎」
んん? あぁ、優子帰って来てたのか。やっぱり俺結構寝て───
って、近い近い‼︎ 顔近い‼︎ 鼻と鼻がくっつきそうな程近づいてなかったかね君ィ⁉︎ くりっとしたキュートな目も至近距離、そして唇も一歩距離感を間違えれば……じゃなくてェ⁉︎
「ゆ、優子……ちょっと、その、一回離れてくれるか……?」
「えっ? ………………あっ⁉︎ あば、ば、あばばばばば……‼︎ ご、ごめんなさい‼︎ わ、私ってば、つい……‼︎」
よ、良かった。事の重大さに気づいてすぐに離れてくれた。顔が至近距離だったのは結構驚かされたぜ。………………ヤバい。めっっっっっっちゃ可愛かった。心臓のドキドキが止まらへんのだけど。あんなに顔近づけられたらそりゃあそうなるわな……
っておっと、いけないいけない。とりあえずまずは落ち着け平地白哉。今は優子の魔族探しの成果を聞いてあげないといけないんだ。心臓ドキドキさせとる場合じゃねェよな。
……今俺達は桃の部屋にいるんだし、ここは桃に優子がどのように報告したのかを聞こう。そうしよう。
「桃、優子はどんな有益な情報をゲットしたんだ?」
「……何故かそれを忘れてバイト先を手に入れてた」
「………………ちょっと何言ってるかわかんないですね」
「なんでわかんないのよ……って、あら? これってサン○ウィッ○マンのネタ?」
その通りです、正解です。……じゃねーよ、やっぱり忘れて来たのか。まあ原作知識を持ってるためその理由を知ってた俺だから問い詰める気にはならないけどな。
とりあえずいつも通り頭を撫でて何かしらのフォローをかけておくか。なんかこの頭ナデナデは定番か何かにしてる気がするんだけど、まあこれやって優子のヤンデレ暴走がする可能性が薄れるかもしれないからいいと思うけど。
「優子……明日には出会った魔族と交渉して、桜さんを探す協力を申し込め。まずはそこからだ。とにかく頑張れ」
「えっ。あっ……は、はい……」
あぁもう‼︎ 優子の照れ顔が可愛すぎて直視できねェ……‼︎ こんなん絶対惚れてまうやろ……‼︎
ん? あれ? なんかおかしくないか? 俺、今まで優子の照れ顔を見て目を逸らすなんてことはしてなかったよな? なのになんで惚れてまうとか言ってふざけたんだ俺……? そしてなんでまだ……というよりはまたドキドキしてるんだ……? アレ……?
ってかちょっと待て。何か大事なことを桃達に報告する必要があるんだったけど……なんだったっけ?
「(あっ。この反応、白哉くんがやっと気づくのも遅くはないかも)」
おまけ:台本形式のほそく話その14
ブラム「ふむふむ……最終的に魔族と魔法少女は同盟を結んだと……これはかなり良きストーリーだ‼︎ 是非小説の参考にしたいもの……むむ?」
白哉「ボケー……」
奈々「目が真っ白になってる……魔族や魔法少女と関わった話を全部言わされたらそりゃあそうなるよね……」
「というか兄さんも兄さんだよ‼︎ 『もっと』『もっと』って白哉君に話を執拗に要求してくるのは良くないよ‼︎」
ブラム「あぁ……す、すまぬ。結構暑くなってしまった」
全蔵「平地くんもよく全部話そうと思ったッスね。放心状態になりかけていたら無理せず止めておけばよかったのに」
奈々「確かにそこはすごい精神だったけど……」
ブラム「むぅ……次から話を要求する時は『今日はここまで』みたいな区切りをつけてあげた方が良いのかもしれぬ……」
奈々「………………えっ⁉︎ これ以上にまだ聞きたいことあるの⁉︎」
ブラム「うむ‼︎ 白哉自身やシャミ子という魔族、桃やミカンといった魔法少女の性格や能力なども聞きたくなってな‼︎」
奈々「えぇ……。ハァ、兄さんのこの小説のネタを広げたい衝動はなんとかならないのかな……」
全蔵「その分オリジナル小説は人気で経営の役に立ってるから、大目に見てあげた方が良いとは個人的に思うッスけどね……」
奈々「……ま、それもそっか。兄さんがそう考えるなら私も暴走させない程度にフォローすればいいし」
全蔵「それじゃあ俺は平地くんを家まで送るんで、この辺で失礼するッス」
ブラム「そうさせた方が良いな。気をつけて帰るが良い」
全蔵「ラジャー。今度はお客として来るッスねー」
奈々「ありがとうございましたー。……今日はいつもよりも一日が長く感じたね」
ブラム「次は白哉の知り合いにあった時の質問を考えねば───」
奈々「これ以上兄さんのせいでしばらく壊れてしまう子を増やされるのだけはダメ、絶対」
ブラム「むぅ……」
END
今回のお話は五人目のオリキャラ登場、それも初めての魔族となりました‼︎ 以下の画像みたいにしれっとレロレロキャンディーを舐めてる場面がありましたけど皆さんは気付きましたかね? これからも彼が出てきた時は小説のネタを手に入れようとする執念さを出せたらなと思っております‼︎ 甘党小説家イケメン吸血鬼魔族の出番を増やせるように頑張るぞ‼︎ ついでに全蔵君の出番も増やしたい‼︎
↓どっかのメーカーかは忘れたけど作ったブラム・スカーレットの画像
【挿絵表示】