偶に愛が重くなるまぞくと、愛されてる男のまちカド物語 作:名無しのモンスター
但しこの後のストックが一つ、思ったよりも早く溜まりそうである。
………………
あ、あれ? ここは一体、どこなのでしょうか? 私は確か……自分の夢の中で桜さんに会って、真実を伝えられて、白哉さんに助けられて、彼の本音らしきことを聞いて、桃にも助けられて、それから……
ダメだ、この後のことが思い出せない。私、あの後一体どうなったんだろう。ちゃんと現実世界に帰って来れたのかな? それともまた何かしらのトラブルに巻き込まれたのかな? それとも……
「もしもーし。聞こえますかー? なーんて───」
「聞こえますなんか寝転んでてすみませんでしたおはようございます‼︎」
「……おう、律儀良くてよろしい」
明らかに聞き覚えのない声の持ち主による呼びかけで、思わず飛び跳ねながら起きちゃいました‼︎ 小学生ぐらいの男の子のような声だったけど、一体誰……
あっ、ふと後ろを見たら人がいた。でも全身が羽織っている白いローブで覆われているせいで、男の人なのか女の人なのかも分からないですね。声質のこともあるので、男か女かどっちかなのか分からせてくださいよ……
「アンタからしたらはじめまして……と言いたいところだろうけど、こっちからしたら『久しぶり』なんだよな。そん時のアンタ、気絶しちまったんだろ?」
えっ? 私の場合ははじめまして? そっちは久しぶり? 気絶した? えっ? どういうこと? 理解できる要素が一つもない……。あと、私は貴方の事を覚えてなくて貴方は私の事を覚えてないって、どんな記憶のすれ違いが起きているんですか? よく分からない……
というか、私ってここ最近気絶した場面ってありましたっけ? 桃のトレーニングに付き合わされてバーンアウトになったり、白哉さんに胸揉まれたりついさっき告白みたいなを聞いて頭が混乱してしまったりしたことならありますけど、さすがに気絶までは……
「ほら、思い出せないのか? アンタはこの前、平地白哉の夢の中に入って気絶しちまっただろ? その時は夢の概念である俺がいたから、何とかそちらのご先祖様のところまで運んであげたんだよ」
「そ、そうだったんですか……」
って、あれ? 私、白哉さんの夢の中に入った覚えなんてありましたっけ? 白哉さんが見てる夢がどんなのかは気になりますが、夢魔の力を使って実際に入ったなんてことは……
「ウッ……⁉︎」
あ、あれ……⁉︎ なんだか、頭が割れるように痛い……⁉︎ な、何これ……⁉︎ 頭に何かが流れ込んで……
───シャミ子よ、そろそろ白哉との関係性を進展させたいとは思わないのか?
───他人の潜在意識の世界に潜る力とそこでの言葉巧みによる洗脳だ。これらを用いて、白哉の度量とメンタル精神を鍛えさせてやり、お主に対する意識を良い方向へと強くさせるのだ。
───それってこちらが結婚前提に申し込んでいるってことになりますよね⁉︎ 結局愛が重たすぎる発言になるじゃないですかヤダー‼︎
───やります‼︎ 互いの進展の為の洗脳を‼︎ ぶっちゃけ白哉さんとようやく恋仲になれることに越したことはありません‼︎
───けどそんな白哉さんが大好きすぎて辛すぎるー‼︎
───よぉ○○、おはよう‼︎
───ところで■■君ってさぁ、何か趣味みたいなのはない?
───■■‼︎
───■■君‼︎
───■■さん‼︎
───■■‼︎
───あーあ、倒れちゃったか。ま、聞き取られる前に止めようとしたからタイミングは悪くなかったけどさ。脳に支障とか出ないだろうな? 確認しておくか。
ハァ……ハァ……の、脳が割れるかと思いました……
それにしても……そっか、そうだったんですね。
私がごせんぞに抜けてた記憶の事を聞いたあの日。あの日に私はごせんぞの誘導で白哉さんの夢の中に潜り込み、互いの関係性を進展できるように洗脳──という名のプロデュースをしようとしたら、白哉さん本人か別人なのか分からない人の名前に掛けられたノイズによって……
それでその日の記憶が飛んでいって、その場で気絶してしまった私を、どうやってあの世界に来たのかも分からないこの人によって、ごせんぞの元まで運ばれてたんだ。そしてその本人と出会うことになった……こんな偶然あります?
とりあえず、お礼は言っておかないと。
「えっと……その……あの時は助けていただき、ありがとうございました。あの時貴方に助けてもらわなかったらどうなっていたことか……」
「そう畏まるなよ、俺が好きで助けただけなんだからよ」
「そ、そうですか……」
な、なんだろう。なんだか白哉さんみたいに優しそうなところはありそうだけど、彼からは白哉さんの軽い性格を強く出してるような感じがして、まるで『こんなの大したことではない』と言っているような雰囲気を曝け出してるような……
って、そんなこと考えている場合じゃなかった‼︎ まず気にするべきところがあるんだった‼︎ それを知ることを最優先にしないと‼︎
「あの……ここはどこですか?」
「ん? ここか? ここは、そうだな……精神世界の精神世界、つまりは精神世界の奥底ってところだな」
?????????
「要するに夢の中に入っているアンタの夢の中ってとこだな」
「えっ⁉︎ 夢の世界は二重奏になってたのですか⁉︎」
何となく察した‼︎ どうやら私は自分の夢の中で白哉さんと一緒に桃に運ばれていった時に寝ていて、その時の夢の中でこのフードの人と出会ったってことですね⁉︎ 夢の中にいる時に寝たらさらなる夢の世界に行けるって、夢の世界ってどんなシステムになっているんですか⁉︎
あれ? ところでこの人、白哉さんの夢の中にもいたって言っていたけど、どのようにして私の夢の夢の中に潜り込めたんだろう? しかも桜さんとは違って私や白哉さんの思い出の中の住人としてこの場にいるみたいだし、何なのこの人……?
「さてと……突然だが、アンタに聞きたいことがある」
「えっ? き、聞きたいこと……?」
なんか突然質問してきたんですが……というか、何を聞こうとしているんですか? ま、まさか白哉さんの夢の世界に来た経緯とかを洗いざらいに吐かせる気なのでは⁉︎ ど、どうしよう……⁉︎ 洗脳みたいなことしてることをバラしちゃったら、何をされるのか───
「あの日に平地白哉の夢に出てきた奴があの先どうなったのか、見てみたくないか?」
「………………はい?」
えっ? どういうこと? 白哉さんの夢の中に出てきた人? それって、夢の中の白哉さん本人なのかもしれない容姿が普通の男子高校生の人の事? その人の数年後を見て何の意味が……
「だって不思議に思うだろ? なんであの時平地白哉じゃなくて違う奴が夢の中に出てきて、まるで奴が観点として置かれているかのような夢を、平地白哉が見るようになったのか」
「た、たしかに気になりますけど……そもそもあの人は誰なんですか? あの時の夢の中の白哉さんなのかもしれませんが……」
「その正体を教える為にも、今アンタを平地白哉の夢の中へと案内しようとしてんだよ。今の彼は力を使い切ってお休み状態。そして現実世界でも数分は寝るはず……なら、この謎を解決して変なモヤモヤを消すチャンスだぜ?」
モ、モヤモヤって……たしかに彼の正体が何者なのか気になってはきたんですけど、モヤモヤしてしまう要素にはならないかと……けど、不思議と彼の正体がどうしても知りたいとは思ってしまうんですよね……
なんであの人が白哉さんの夢の中に出てきたんだろう? 彼と白哉さんとは何の関係があるんだろう? そもそも彼は一体何者なんだろう……
ぶっちゃけて言うと、目の前のフードの人の正体も知りたいんですけどね。なんで白哉さんだけじゃなくて私の夢の中に入れるのかとか、そもそも何故白哉さんの夢の中にいたのかとか、色々と気になる点がありすぎるんですよこの人は……
でも……白哉さんの夢の中の人は記憶が飛ぶ前から気になってたから、今は彼が最優先かな? ってかそうじゃないといけない気がしてきた。
むむぅ……なんであの人が白哉さんの夢の中に出てきたのか、結構不思議に思うんですよね……白哉さんと彼はどんな関係性を持っているのか、そもそも彼が夢の中の白哉さんなのか、そうではないとしたら正体が何者なのか、めちゃくちゃ気になるんですが……
「どうだ? 気になるか? 別にそうでもないか?」
「……はい、今モヤモヤしてきたので彼の正体を知りたいです」
「だろうな。知り合いの夢の中に出てきた見知らぬ奴が観点となるなんておかしいし、そもそも誰なんだって思うだろうしな」
全く持ってその通りです。なんでここまで下手すれば赤の他人なのかもしれない人の事を気にしちゃうのか、自分でも分からないです。はい。
「そうと決まれば善は急げ。早速出発するとするか」
えっ? 出発? 一体それはどういう……ん? あれ? なんかフードの人がチェス柄の床に右手を翳してきたんですけど? 一体何をする気なんでしょうか───
ファッ⁉︎ えっちょっ、ええええええっ⁉︎ なんでェ⁉︎ なんで私とフードの人の間の足元になんか遊○王の《○撃の○力化》みたいなブラックホールっぽい渦が出てきた⁉︎ ちょっ、吸い込まれ……あれ? 吸い込まれない? な、なんだ……別に強引に引き寄せる力はないんですね。た、助かった……
「俺の能力は宿り主……おっと、平地白哉がこれまで見てきた夢の中をコピーや媒介し、その世界に行き来できる能力なんだ。ま、彼が寝てる時にしか使えないし、今のところ他の奴らの夢の中には潜ることが出来ないから限定的な能力だがな」
「いやそれでも魔族の能力の一つを使えるとかすごくないですか?」
人の夢の世界に潜れる……夢魔の力を持った人が現状では私だけだと思っていたのに、まさかそれを知った日にこの場で下位互換の能力を持った人と出会うとか、運が良いと思うべきなのか悪いと思うべきなのか……
「さてと、平地白哉がいつ起きるのか分からないからさっさと行こうぜ……と言いたいところなんだが」
えっ? さっさと行きたいとか言ってたのにどうして躊躇うようなことを言うんですか? 時間がないのなら早く行くべきなのでは……
「……今から行く平地白哉の夢の世界にいる、あの時の男の事なんだがな……あいつ、実は平地白哉と大きな関係性があるんだよ。つーか似ているというか同一人物……で、中身は一緒なんだけど今と前ではもう外側が違う、的な?」
「……ん?」
えっ? はい? あの、すみません。今なんて? 同一人物で中身は一緒なんだけど、今と前ではもう外側が違う? それってどういう意味なんですか? 同一人物なの? それとも違うの? どっちなんですか? なんか設定が色々とごっちゃになってませんか?
えーと……なんか中身は一緒だけど外側が違うというのは何となく想像がつきますが……だってあの時白哉さんの夢の世界に入ったら本人がいなくて別人が観点となっていたので、中身は白哉さんである可能性は高いとは思いますが……まぁ本当に中身が一緒なら、なんで普通の男子高校生の姿になってるのとか、どうして別の高校に通ってる夢を見てるのかとか、色々な疑問が生まれますけどね。
「まぁこんな説明だとわからんよな。要するに、奴の正体が平地白哉の正体と関係している……といったところだ」
「………………えっ? 彼の正体が、白哉さんの正体……? えっ?」
ちょっと……えっ? 何ですかそのこの後『今明かされる衝撃の真実ゥ!!』と言われそうな発言は? いいとこベ〇ター? 白哉さんって本当はバリ〇ン七皇? なんか今にも切り札を七皇特融の力で引き出すために利用して、後に己の野望のために利用しそうな感じは? なんかそれはそれですごく気になるんですが。
「さらに簡単に言えば、もしかするとアンタがこれまで見てきた平地白哉のイメージが、これから俺達が見る夢の世界で崩れるかもしれないってこと」
「白哉さんのイメージが、あの後のあの人を見て崩れる……?」
白哉さんがどういう人なのかという見分けの付け方が変わる、ということ……? そうなるかもしれない程に、あの人と白哉さんは何か深い関係が……?
なんだか不安になるけど、何故だろう……見ないといけないと思ってしまう。それが今後の白哉さんとの付き合いを考えるとなると、ここで見ようとしないと後先後悔してしまうのかもしれない。
だったら……
「それでも、私は見てみたいです。あの時見た白哉さんの夢の続きを」
「……覚悟はとうに決まったってことか。いいぜ、ついて来な。但し……」
えっ? まだ何か───
「そのフォーム解いて普段着に戻れ。もしも俺とアンタとの間に何かあって俺が平地白哉に殺されてしまうってことになったら後々めんどくせぇから」
………………あっ。今の私、危機管理フォームのままだったんだ。そういえば彼、フード越しでは分からなかったけど私に声を掛けてきてから何やらずっと目を背けてたような……
………………〜〜〜〜〜〜⁉︎
「そ、そういうのは先に教えてくださいよ変態‼︎ びゃ、白哉さんが相手なら許してしまうけど、それ以外の人相手には絶対見られたくない‼︎」
「平地白哉に対する本性出てんぞー。後、俺は最初の一瞬だけしか見てねぇぞ」
「見た時間とかは関係ないです‼︎ 後、本性の件は言わないで‼︎」
♢
ちょっと揉め事を起こしてしまいましたが、とりあえずはフードの人の案内で白哉さんの夢の世界へ。
ここは……壁とか机とかが白や鼠色で多いですね。しかもパソコンやコピー機がたくさん置かれている。そして人は全員がスーツを着ている。ここってもしや……何かの会社のビルの中ってことですかね? きっとそうだ。
にしても人……というか社員が多すぎないですかね? 一応私達が探してる人は、何の変哲もない髪型をした黒髪で顔も普通の見た目をしてる人……なんですけど、みんな顔とか似てる人ばっかりで中々見分けがつきにくいです……誰が誰? みたいな感じです……
「とりあえず物陰に隠れながら探すぞ。見つかったら面倒だからな」
「あ、はい……」
そうだった。いくらコピーされた(?)夢の世界とはいえ、この世界の人に私達の存在がバレたら白哉さんの記憶に支障が出るかもしれない。だから隠れながら夢の世界を歩き回らないと。
と、とりあえずコピー機とかデカい植木鉢とかに隠れながら移動しないと。んで、肝心の白哉さんかもしれないあの人は一体どこに……?
「……おっ、いたいた。ほらあそこ。平地白哉と同じ目つきしてるだろ?」
「えっ? ど、どこですか?」
「よく見ろよ。あそこあそこ。部長の机の前の机から三番目のところだぜ」
「……あっ、ホントだ」
フードの人が見つけたというところに視線を向ければ、そこには何の変哲もない髪型をした黒髪で顔も普通の見た目だけど、目つきだけは白哉さんと同じ人がいますね。目つきを見れば確かに白哉さんそっくりで、この人だってのが分かりますね。
……ん? あれ? なんだろう。目つきも雰囲気も白哉さんと似てるというのに、私の知ってる白哉さんとは何か違うところがある……というよりは、白哉さんにはあって彼にはないものがあるような……うーん、何なんだろ……
「やぁ。随分と捗っているようだね□□君」
……ん? んん? 今、部長らしき人が夢の中の白哉さんを呼んでましたよね? ちゃんと彼との目線が合うように話しかけてましたよね? そしてしっかりとした感じに名前で呼んでましたよね?
それなのに……なんでだろう。前来た時みたいに名前のところにノイズが入ってないような気がする。聞き取れなくなっていることに変わりはないけど……
「あっ部長、お疲れ様です。こちら先日言われた資料、先程出来上がりました」
「おぉ、もうかい? 流石は□□君だ、仕事が良く出来ている」
「ありがとうございます」
へぇ……夢の中の白哉さんって仕事がテキパキと出来る人なんですね。まぁ夢の中だからああいう人にみんななりたいって思いますよね。これこそ理想の社会人、的なのがより出ていて……
って、あれ? なんか部長さんがどこか淋しげな表情をしているような……あれ?
「……? 部長、どうかしましたか?」
「あぁ……□□君、ちょっとこれは聞いていいのかどうか分からないのだが……」
部長さんがそれだけ言うと、突然黙り込み始めた。えっ? 一体何を考えて……?
「えっと……何か不適切な点とかありましたか? そこをなんとか訂正しますので、教えていただけますか?」
「いや、仕事の方は何の問題もないんだ。仕事の方は、だがな……」
「部長……?」
あっ、またシンッとした感じになった。な、何この沈黙の間は……見てるこっちも気の毒になるんですが……
「君、何かに熱中できる程の趣味はないのかね?」
………………えっ? あれ? 部長さん今、前にも夢の中の白哉さんが言われたことと同じことを彼に聞いてきたような……。あの時の彼の高校時代の夢の中でも、クラスメイトに同じことを聞かされていたような……
「えっ、趣味……ですか?」
「あぁ。最近耳にするんだ。『□□君は仕事は出来るが人間としては普通すぎる』『面白味もないしつまらないと思われる部分すらもない』『仕事と休日の両立が出来ていないのでは』と。そこが私はどうも心配でな……」
「そ、そんなダイレクトに言わなくても……確かに何かに熱中してる、みたいなことがないのは否定出来ませんが……」
否定しないんですね……でも、趣味を持てずに仕事と休みを区別できるメリハリが持てないのはさすがにどうかと思いますね。仕事にばかり集中していると自分を失ってしまうし、いつかは倒れてしまう可能性だって……
「仕事を難なくこなすのは大事だ。だがそれをしようとして根詰まりしたりしないようにする為に、休日に何かを楽しむことも大事なんだ。仕事と趣味の両立、それこそが真の社会人としての在り方だと私個人は思うんだがな……」
「……そう、ですね……」
部長さんの言葉に対して言い返しの言葉が見つからなかったのか、この夢の中の白哉さんは再びしばらくの沈黙を貫くようになってしまった。
♢
「───って、あれ? 場所が変わって……?」
気がつけば私は、会社のビル内ではなく何処ぞのカードゲームや家電なども売買してそうな品揃えのしている、青・橙・白のカラーリングをした壁のある古本屋の店内にいました。
い、いきなり場所が変わったというか、アニメやドラマみたいに時間が飛んでるのかなこれ? 一応夢の中の白哉さん視点でこの世界は動いているのだし、その可能性はある……のかな?
ところで夢の中の白哉さんはここにいるの……あっ、いた。青白チェック柄のYシャツと赤黒模様をしたズボンの姿をしてますね。一体何をしにこの本屋さんに……
「シャミ子、よく見とけよ。この本屋での出来事が、アンタ達や平地白哉との大きな関わりを生むことになっているのだからな」
「へっ?」
この本屋での出来事が、私達や白哉さんとの大きな関わりを生むことになる? それは一体どういうことなのですか? 私達がこの本屋に来てる可能性もあるわけではないとは思いますし、そもそもあの人が白哉さんと関係あるのかどうかも、正直怪しいですし……
うーん……とりあえず今予想できるところを挙げるとしたら、この世界の白哉さんは今、趣味探しの為に古本屋で興味の持てそうな本を探している……ってところかな?
でも、ここでそう簡単に趣味を示してくれる本なんて出てくれるのかな? 本で趣味を見つける手段といったら、裁縫とか料理などの専門の本を読んで探すのが向いているとは思いますが……
あっ。それらがありそうなコーナー行った。数冊読んだ。……ダメみたいでしたね。いや様々な専門の本があったのになんで? 男のロマンそうなバイクとかプラモデルとかの本もあったのに、ピンと来なかったんですか? えぇ……
「……漫画のところ行ってみるか」
夢の世界の白哉さんはそう言って漫画コーナーに向かった。まぁ『○滅の○』や『○職転○』などといった現実の私達の世界みたいにトレンド入りされた漫画に興味を示してくれればいいんですけどね……
「ん? なんだこれ」
漫画コーナーに入って僅か五秒。その僅か五秒で気になるようなタイトルの本を見つけたみたいですね。一体どんな本を彼は見つけたのでしょうか? そう思いながら、彼が本棚から取り出した本の表紙を見つめる。そこに描かれていたのは……
『まちカドまぞく』というタイトルらしきものと、私・シャドウミストレス優子がごせん像を抱えている姿と、その後ろで私に背中を見せている魔法少女姿の桃だった。
………………って、えっ?
えっ……? えっ……? 私と、桃が、本の表紙に……? えっ? 私、取材とかは受けた覚えありませんが……えっ? しかも『まちカドまぞく』って、まるで私のような魔族が多摩町で体験した出来事が描かれているかのような……
「なっ? おかしいだろ? アンタは俺の目の前にいるのに、奴の持ってる本にもアンタとその宿敵さんが描かれている。普通ならこんなことありえないはずだ」
「た、確かに……少なくとも私は本に載るような凄いことをした覚えなんて……」
「だが、この可能性も考えてみろ。もしもアンタ達がこれまで体験してきた事や過去談が、別世界では妄想によって生まれた創作物として書物などで執筆されていたとしたら……?」
「別、世界……? まぁそれなら、イメージとかで物語が創られたものが私達の体験談と似てる部分とかがあったらすごいと思い……ん?」
あれ? ちょっと待って? 私達の体験談が、別世界では妄想によって生まれた創作物として書物などで執筆? それって……?
あっ。いつの間にかあの人、一巻を読み終えていた。というか、五巻まであるんですね私達の事が描かれてあるあの漫画って。
「……フフッ。このシャミ子って子、面白いな」
………………えっ?
あの人、今、私の名前を出して……えっ?
「先祖返りしたのに力が一般女性以下だとか、宿敵の桃に振り回されたりとか、戦闘フォームが痴女な恰好だとか、結構不幸な人生を送ってるなこの子。なんだか気の毒……」
ぬがっ⁉︎ じ、事実を……私が実際に体験した事実までも書き記してるのかあの漫画は⁉︎ ひ、否定できないけどその事を聞くとなんだか腹立つ……‼︎ というかあの人もあの人で正直に思ったことを口にするなんて、さらに腹立つ……‼︎
「でも……なんだか応援したくなっちゃうな」
……へっ?
「特に桃に振り回されながらも、めげずに頑張ろうとする姿……俺だったら傷ついたり中々立ち直れなくなったりしてかもしれない。なのに彼女はなんとか頑張ろうとするなんてな……こんなが実際にいたら、好きになってしまうかもな。……なーんてな」
そう呟きながらクスクスと笑うあの人の顔。その微笑みはまるで……
私がこれまで見てきた白哉さんの微笑みと、一致しているかのように見えた。
あ……あれ? お、おかしいですね。相手は白哉さんじゃないのに、なんで彼を見て、ドキドキが……? も、もしかして私、彼の事が……?
って、違う違う‼︎ そんなはずがない‼︎ 私は愛が重くなってしまうほど白哉さん一筋になっているんですよ⁉︎ なのに他の人に鞍替えするなんて、そんな薄情なこと……‼︎
♢
気がつけば、場面はトントン拍子のようにコロコロと変わり始めていった。
ある時は家で漫画五巻全てをわざとゆっくりと読む彼。
ある時はスマホで漫画の物語と同じ内容のアニメをクスリと笑いながら観る彼。
ある時は私達のグッズを見つけて買ったのを部屋に飾っている彼。
ある時はグッズをいつの間にか買い過ぎたのか自分は痛い奴みたいだと悟り嘆いている彼。
ある時は会社やオンラインでその漫画の事を知っている仕事仲間と楽しく話し合っている彼。
いや私達の事……というか『まちカドまぞく』関連のことで何かやっている彼しか見てないじゃないですか私? こそばゆいってのはありますけど、もうちょっと私達関連から外れた場面を見せてもらっても……
「おい、また場面が変わったぞ。今度は雨の街中での帰り道シーンだ」
「あれ、いつの間に⁉︎」
よく見たら本屋でも会社でもあの人の家でないところにいるんですが⁉︎ 急になんかホントにトントン拍子で場面が変わっていって、もう追いつけない感じがするのですが⁉︎
ってか、今雨が降ってるの⁉︎ 外⁉︎ と、とりあえずなんとかの杖を傘に変えないと……‼︎ 棒の部分があるし、傘に変わりますよね……? あっ、よかった。傘になった。
えっと、あの人は……いた。ちゃんと傘差して歩いてる。歩きスマホとかもしてないですね。アレ危なっかしい。
って、あ、あれ? なんか、向かい側のトラックのタイヤがツルッて……あっ⁉︎ み、水溜りでタイヤが言うことを聞かなくなったってこと⁉︎ これ、なんかヤバいのでは……
ああっ⁉︎ あ、あの人のところにぶつかろうとしてる⁉︎ あ、あのままだと……‼︎
「───白哉さん、逃げて‼︎」
………………えっ? あれ? 今、私は何を言って……? 彼が本当に夢の中の白哉さんかどうかも、分からないのに……
ふと疑問が過ぎってきた中、あの後起きる悲惨な結末を遮るように、またまた風景が変わりだした───
♢
「ハッ⁉︎ こ、ここは……?」
「……いいタイミングで変わってきたな。ここが、今アンタが抱えている疑問を全て解決してくれるだろう、この夢の最後のシーンだ」
最後の、シーン……ここまで見てきた展開での謎が、この病室関連して……
……ん? あれ? ちょっと待って? この病室、どっか違和感を感じるような……
私はそう不思議に思いながら咄嗟に病室の扉を開いてみた。そこに広がる廊下は、何処か見たことあるような雰囲気が……というよりも『この壁さっき見た』って感じに見覚えのある壁の模様が見えた。
えっ? ちょっと待って、ホントに待って? これってもしや……。とある点に察した私はそっと扉を閉め、フードの人の方に顔を向けて問いかける。
「あの、ここってもしや……
幼い頃の私や白哉さんが入院してた、せいいき記念病院……じゃないですか?」
そうですよね? 絶対そうですよね? 特にこの病室、私が桜さんに真実を伝えられる時にも一度見ましたもん。幼い頃の私が寝てた病室と同じ壁画模様が書いてありましたもん。それ以外なわけが……
「あぁ、正解だ。アンタがさっき行ってたアンタ自身の夢の中の舞台でもあるところだ」
やっぱり……というかなんで先程まで私が夢魔の力を使っていたこと。知っているんですか貴方は。さとり妖怪ですか。何処にサードアイを隠しているんですか。
でも、なんで私達の体験談が創作物として描かれている漫画にハマった夢の中の白哉さんの世界から、突然私達の世界での夢の世界に変わったのでしょうか? 不思議すぎて頭がパニックになりそう……
というか、今病室のベットで寝ているのは誰なんでしょうか? これまで見てきた夢の中の流れからすると、夢の中の白哉さんである可能性は高いはず───
あっ、幼い頃の白哉さんだ。寝ているってことは、入院したての頃なのかな?
………………って。
アイエエエエ⁉︎ ビャクヤサン⁉︎ ビャクヤサンナンデ⁉︎
えっ⁉︎ なんで⁉︎ なんで夢の中の白哉さん視点で続いていた夢の中の物語が、どうして突然幼い頃の白哉さん視点に変わるんですか⁉︎ ちょっと、わけがわかりませんよ⁉︎ ホントにどういうこと⁉︎
「えっと……ええっと……これは一体どういう展開………………ハッ⁉︎ ま、まさか⁉︎」
「ん? おっ? なんだなんだ? まさか察しがついたのか?」
こ、これって、もしかすると……もしかすると……⁉︎
「白哉さんの前世は、あの見た目が普通な男性で、私達の体験談を創作物として描いた漫画のファンだった───という何かしらのロマンを感じさせる夢の世界ってことですかここは⁉︎」
もしかして白哉さん、自分は私達の運命を変える為に、前世の記憶を犠牲に異世界から来た男なのかもしれない……そんな最近流行ってるとかどうとかのロマン思考を持っている、ってことですか⁉︎ そういうことなんですか⁉︎
「………………ハァ」
えっ? なんでフードの人、溜息を? あっ、『そうはならんやろ』的なことを考えている感じですか。そ、そうですか。我ながら変な結論でしたよね。変なこと言ってすみませ───
「なんでこのタイミングで勘が良くなるんだよ……半分だけど、正解だ」
そ、そうでしたか。半分正解でしたか。やっぱりこの結論はおかしかったてすね………………えっ?
「正解? 半分だけど正解? えっ? ……あの、今のは私の聞き間違い、ですか?」
「いや、聞き間違いじゃないぞ。半分正解だ。ま、とりあえず最後まで見ておくべきだ。……丁度いい時間だ。隠れるぞ」
「えっ。ちょ、ちょっと待って……」
い、いきなり隠れるぞって言われましても……あっ⁉︎ ロッカーの中に隠れた⁉︎ えっと、えっと……そ、そうだ‼︎ ベッドの下‼︎ ベッドの下に隠れましょう‼︎ そうしましょう‼︎ うん‼︎
で、しばらくベッドの下に隠れて数分が経ちました。せ、狭くて動けない……けど、無闇に動いたら寝てる小さい白哉さん──子白哉さんを起こしてしまいそうだし、我慢我慢……
「……ん? あれ? ここは……?」
あっ。前に聞いたことのある男子小学生な声が、ベッドの上から聞こえてくる。これは間違いない、子白哉さんの声だ。私が入院していた頃はよく彼の声を聞いていたものだから、これは分かりますね。
そういえばこの頃の白哉さん、確か交通事故に遭ってここに入院したって言ってましたね。そうなる前は確か、楽しいのか楽しくないのか分からない雰囲気を出していましたっけ。で、打ちどころが悪かったのか、入院してた頃の私と話してた時から今のように明るくなってたって感じですかね。
うーん、なんだろう。今の性格へと変わった白哉さんが目覚めてどんな反応するのか、ちょっと気になる……
「ここ……何処だ? 俺は確か、
………………あれっ?
えっ、嘘? 白哉さん、本当にあのサラリーマンから転生していた? しかもまさかの前世の記憶持ち? いやだって、白哉さんが入院した理由は自動車との衝突事故が原因だと、私にはそう言ってましたから……
ここであのサラリーマンが先程受けた出来事を呟くはずがないですよね? 前世の記憶の事を今世にまで持ち込めませんよね? 普通。でも身長の事も呟いてましたし……まさか、本当に……?
「い……おい……おいシャミ子」
あっ。色々と考えてたらフードの人に声を掛けられました。というか貴方もいきなりベッドの下に入ってこないで? めっちゃビックリする上に状況的に何故か成人向け漫画を連想してしまいそうですし。私の純潔は白哉さんに捧げて……ハッ⁉︎ い、いけないいけない‼︎ どさくさに紛れる感じにまた白哉さんへの愛が重くなって……
「平地白哉の両親が入ってきて彼に抱きついてるぞ。俺達の存在がバレる前に今のうちに出るぜ」
「えっあっ。は、はい‼︎」
そう言って私は促されるようにフードの人の後をついて行き、病室を出ることに。その去り際にて、子白哉さんが記憶が曖昧であることと手鏡を貸してほしいと言っていたのが聞こえ、子白哉さんの両親が動揺している様子が見られました。
♢
誰にも存在がバレない為にと病院の屋上まで移動した私達。ここでなら私や白哉さんが起きるまでゆっくりと話せるとのことでの移動らしいです。
それにしても、夢の中での設定とはいえ、まさか白哉さんが前世持ちだったとは……そして今後起きるだろう私達の悲惨な結末を回避する為に、わざわざ自分も介入する形で私達と関わって……
「───事実だぜ」
「へっ?」
「平地白哉が前世の記憶持ちだったって件のことだよ。この夢の世界はな、実際に平地白哉が記憶した出来事を、いつしか彼やアンタに見せる為にそのままに再現されたプロパガンダなんだ」
「えっ」
………………えええええええええっ⁉︎ えっちょっ、マジで前世の記憶を……⁉︎ 白哉さん、本当に前世は長年趣味を持たなかったけど、私達の体験談の創作漫画にハマったサラリーマンだったってこと⁉︎
というか、なんで白哉さんの前世の世界では私達の体験談が妄想だけで漫画やアニメによって完全再現されてたんですか⁉︎ わけがわかりませんよ⁉︎
……って、あれ? ちょっと待って。あの本を読んで、前世の白哉さんは特に私に興味を示していたって感じでしたよね? それって……
「もしかして、あの時私の病室に白哉さんが来たのは……?」
「興味本意でアンタと話してみたかったからだそうだ」
「……そこから私と仲良くなったのは?」
「仲良くなっても今後の出来事──イベント──に支障が出ないと考えて、そこからは単に仲良くなる為に関わってきたって感じだ」
「……私が愛が重い女になっても距離を置かなかったのは?」
「アンタに何かあって、今後の出来事に支障が起きないように処置する為なのと、そんなアンタの事を心配しての配慮の為だ」
な、なるほど。そういうことでしたか……
つまり白哉さんは、私や桃達がこの後体験する出来事を前世で漫画やアニメを通して把握していた。最初はその出来事に支障が起きないように派手に動きたくなかったみたいだけど、私の性格の変わり様を見て、特に私の事を心配して積極的に関わろうと決めた、と……
「あれ? ちょっと待ってください? じゃあ前世で私の事を『好きになったのかもしれない』って言ったことは?」
「嘘じゃないぜ。ただそこは彼が単純に忘れてたってだけだけどな」
………………
えっと、それってつまりは……
白哉さん、本当は前から私の事が好きだったんだけど、あのトラックの事故がきっかけで、その事を忘れてしまっていたってこと……?
本当は、私は、白哉さんに、前世の頃から、対象が創作漫画の方の私に対してとはいえ、好意を持たれていた、と……
………………
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜⁉︎」
か、顔だけじゃなくて、全身まで熱くなってきた気が……‼︎
嘘……ええっ⁉︎ 前世での私に対するたった僅かな愛の力が、白哉さんを転生という形で異世界の垣根を超えさせたと……⁉︎ つまり、白哉さんと私は条件さえ満たせば相思相愛の関係になるってこと⁉︎ それって……それって……‼︎
「あっ⁉︎ で、でも、今の白哉さんはその感情の事を忘れてしまったんですよね⁉︎ そ、それだと私がその事を白哉さんに聞いたりしても意味がないのでは⁉︎」
ちょっ⁉︎ な、何遠回りしようとしているんですか私は⁉︎ せっかく愛の重い自分から解放されて白哉さんとイチャイチャできるチャンスが生まれるかもしれないってのに……いや、やっぱりダメですね‼︎ 羽目の外し過ぎは災いを起こしかねないのでは⁉︎
「いや? アンタの夢の世界に来る前に、訳あって俺がその記憶を彼に思い出してもらうよう促したぜ。だからもう掘り起こし済み。そうじゃなかったら、あの時彼はアンタの目の前で『好きだ』とか言わないじゃん?」
「ですよねェェェェェェッ‼︎」
なんか嫌な予感がしたのだけど、予想通りの答えが出ましたよコノヤロー‼︎ ということは、彼はもしかすると私に対して好意を振り撒くかもしれないってこと⁉︎ どうしよう、心臓が持たないかも───
「……逃げるのか?」
「えっ?」
「彼は……平地白哉は、前世を通してアンタからの想いに対する答えを……アンタに対する本心を思い出し、見つけることができた。彼のその踏ん張りを、アンタは躊躇して踏み躙るとでもいうのか? それともこれまでアンタが注ごうとしてきた愛情は偽りで、平地白哉を惑わす為の遊びだったのか? どっちなんだ?」
「………………」
「それとも、
「……‼︎」
白哉さんへの愛が、偽り……? これまで注ごうとした愛情は、遊び……? 好きになった人の中身が違うから、愛想が尽きた……?
……違う。そんなことは、そんなことは……‼︎
「そんなことはないです‼︎」
「たとえ誰になんと言われようとも‼︎」
「白哉さんになんて言われようとも‼︎」
「白哉さんの事がどうなのかと知ってしまおうとも‼︎」
「私は……‼︎ 私は……‼︎」
「白哉さんの事が───」
「あぁ悪い‼︎ 悪かった‼︎ 俺が悪かった‼︎ 意地悪した俺が悪かったからそこまでにしてくれ‼︎ 頼むから‼︎」
「………………はい?」
あの、ちょっと? なんでここぞというところで止めるんですか? 改めて自分の本心を言おうとしたのに……
「アンタが平地白哉の事をどう想っているのかは分かった。けど、それを伝えるのは俺にじゃなくて、彼に……だろ?」
「……あっ」
そうだった……そうでしたね。伝えるべき相手を間違えるところでした。危なかった……
「……さてと、そろそろ時間だな。アンタの意識がようやく目覚めるようだ。ほら、身体が透明になり始めてるだろ?」
えっ……? あ、ホントだ。身体が景色と一体化し始めてる。もうすぐあっち側の私が起きる頃なんですね。こうなるまでの時間が長かったな……
あっ、そうだ(唐突)。起きる前にせめてこれだけは聞いておかないと。
「今日は色々とありがとうございました。その……私にこの夢の事と白哉さんの事を教えてくれるなんて、貴方は一体何者───」
「んじゃ、またなシャドウミストレス優子‼︎ 立派な魔族になれるよう頑張れよー‼︎」
ああっ⁉︎ 即座にテレポートしてるかの如くすぐさま消えたよこの人⁉︎ 私の質問から逃げるな卑怯者‼︎ 逃げるなァァァァァァッ‼︎
そう嘆いた途端、私の視界は真っ白に包まれていった───
次回でようやく白哉とシャミ子の関係性が大きく変わる……のか?
久々に読者の方に評価をしてくださった!! それも4ヶ月ぶりで草。そして☆10評価で感涙……!!
しかも4月10日から11日までの僅か1日でお気に入り登録者数が6人増える……実はこの現象は初めてなんです。そこそこハーメルン内でのまちカド小説としての知名度が上がった……のか?