偶に愛が重くなるまぞくと、愛されてる男のまちカド物語   作:名無しのモンスター

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吹き替えの空耳って面白いよねってことで初投稿です。

今回の白哉君、何気に夢の世界以外のところでの戦闘は初めてになるんですよね。どんな戦績を飾るのか期待しましょう‼︎


秘境の地にて傭兵みたいなのが『野郎オブクラッシャー‼︎』って言いながら襲いかかって来たんだけど

 

 桃が自動的に闇堕ちしてしまった日から丸一日が過ぎた。もしもの時の為にも連日で桃の部屋に泊まることになった柘榴さんがいるとはいえ、不安に感じた俺と優子は桃のところへと訪れることに。

 

 部屋に入ればそこには、夏バテならぬ魔力バテしてソファに寝転がっている桃の姿が。そして今の彼女の姿をその目で捉えたのと同時に柘榴さんがリビング側から現れた。なんかお盆の上にどんぶりを乗っけてる……夏バテ対策に良いうどんでも作ったのか? うーん……主夫。

 

 

「大丈夫ですか?」

 

「これ見て大丈夫だと思えるわけないだろ」

 

「コアがへたってる……」

 

「……突然の不本意な闇堕ちでだいぶ消耗していたから仕方ない。とりあえず今は安静にしてもらうことにしてるから」

 

 

 そう言いながら柘榴さんはうどんを箸で掬い、フーフーして熱を冷ましてからそれを桃の顔近くまで持っていく。アレ? この光景、昨日もやってたくね?

 

 

「……はい、あーん」

 

「ニュエェッ⁉︎ ちょっ……ちょっと待って‼︎ ホントに待って柘榴‼︎ じ、自分で食べれる‼︎ 自分で食べれるから‼︎」

 

 

 昨日みたいに耐えながらあーんさせてもらうのはさすがに恥ずかしかったのか、桃は顔を火照らせ咄嗟に起き上がる。昨日のはやむを得ない中で促進される形での我儘だったからね、仕方ないね♂ ……なんか最近『仕方ないね♂』って使うこと多い気がする。

 

 あっ、断られて柘榴さんが少々ムスッとした顔になった。ポーカーフェイスなのに本当に感情豊かだなこの人。

 

 

「……昨日いっぱい求めていいって言った側から遠慮するなんて……今度二人きりでお出掛けしたいという我儘言ってた癖に……」

 

 

 いや、あの……すみません。最初の言葉だけだと女性が意味深に言っているように聞こえるんですがそれは。

 

 

「そ、それは本心ではあるけど、あれは流された形で言えただけだから……本来なら早めに実行できるわけないから……」

 

「……それもそうか。だったら仕方ない、またいつか我儘言ってよね」

 

 

 あ、納得するんだ。

 

 

「あの……我儘の件はまあいいとは思いますが、桃がもしこのまま回復しなかったらどうしますか……?」

 

 

 あ、ヤベッ。本題の事を一瞬だけど忘れていたわ。まあ展開的に大丈夫だろうけどさ。

 

 

「治せるよ……。千代田さんが元気になる場所があるよ……あるよ……」

 

「小倉さん⁉︎」

 

「うわでた」

 

 

 何勝手に桃の……というよりはばんた荘の天井の中に入っているんだよこのマッドサイエンティストは。

 

 

「その名も『千代田桜の隠し泉』‼︎ 魔法少女を回復させる秘密の泉だよ‼︎」

 

「お前が天井裏にいるせいで驚くにも驚けねぇんだけど」

 

 

 とりあえず正論をブッパした後、後先考えるのを忘れて降りられないネコ状態になってしまった小倉さんを降ろしてあげた俺達。次からは降りられるようにと梯子を準備するとか言っていたけど、そもそも天井裏に入ること自体やめておけよ……

 

 大体その行動はどう見てもストーカーにしか見えんぞ。通報したろうかな。でも泉についての説明を聞きたいから、通報はまた今度にしておくか(この後の展開の問題で通報するタイミングを何度も流しちゃうけど)

 

 

「多魔の山地の奥の奥にある、強~い魔力が含まれた霊水の泉だよ。もともとは人知れぬ洞窟の奥に湧き出た清廉な水たまりだったそうな。その洞の天井にたまたま穴が開いて───」

 

「月の光ピッカァァ‼︎」

 

「水に魔力ドパァァァ‼︎」

 

「ひっ」

 

「マイナスイオンプッシャァァァ‼︎」

 

「天然の霊水の泉ドォォォォン‼︎」

 

「……うわお」

 

「まさに‼︎ 偶然が生んだ奇跡‼︎ 大自然の神秘‼︎」

 

「情緒……情緒が……」

 

「お、落ち着け小倉さん‼︎」

 

 

「まぁそんな感じ」

 

 

「「うわぁ⁉︎ 急に落ち着くなァ(落ち着かないでください)⁉︎」」

 

 

 一瞬何処ぞの名前を書かれた奴に死が訪れるノートが出てきそうな漫画のネットネタみたいな流れを作っちゃったけど、仕方ないじゃん。荒ぶるポーズをしながらのIQ低すぎて語彙力足りてなさそうな説明をあんなテンションでされてたら……ねぇ?

 

 で、急に落ち着いた小倉さんの説明の続きでは、その泉に傷ついた魔法少女が浸かると、その魔法少女の身体と魔力の核──エーテル体が回復するとの事。そしてその泉は、桃でも判読不能だった桜さんの残した文書やメモを預けた時に頑張って解読したら発覚したとのこと。

 

 いやちょっと待てよ? 判読不能のメモって……桜さんは一体どんな文字で書いていたんだよ? 字、下手くそなのか? そしてその文章を解読できた小倉さんもスゲェな。マジでこいつ何者なの?

 

 

「回復の泉って、ゲームみたいでワクワクします……行ってみたい‼︎」

 

「うんうん。千代田さん、だいぶ黒澄んでるし漬け込んできなよ。捗るよ」

 

「人を白物衣料みたいに言うのやめて」

 

「白物衣料だろ、恋に弱い癖に人を恋愛方面で揶揄う性分という汚れに対するのな」

 

「それ、どういう意味」

 

 

 あっ、ごめん。悪意があるような言い方だったんだな。悪気はなかったんだから睨まないでくださいお願いします。

 

 

「……あっ。そういえば、僕も一度行ったことがあるんだった」

 

「「「えっ?」」」

 

 

 ざ、柘榴さん? 今なんて? 一度? 行ったことが? あるんだった? なんで突然思い出したみたいなことを言ってんの?

 

 

「……昔、理性のない魔族を阻止した帰り道、道に迷っていたらたまたま見つけた。それでその泉に入って休んでいたら、戦った時の傷が全回復していた。不思議に思ったんだけど、まぁいいやって思って帰ってったよ」

 

「えっ。理性のない魔族を阻止したって、それはどういう………………あっ。そういえば柘榴さん、男性の光の一族でしたっけ。魔法少女みたいに戦えるとかどうとか……白哉さん、言ってましたよね?」

 

「ん? あぁ、光の一族であることだけは言ってたけどな」

 

 

 そういえばコソッと言ってたなそんなこと。巫女──魔法少女ばかりだという光の一族の中で男性の光の一族だなんて信じられないけどさ。

 

 

「もしかして、柘榴さんって戦う時は……」

 

「魔法少女みたいなのになるかもしれないのだろうかって話だろ? 一時的な女体化とかならまだ可能性はありそうだけど、女装はさすがにな……」

 

 

 女装とかないよな……ないよね? せめて魔法少女みたいなのになる時に女体化するだけだよな? 女装は目に毒だよな?

 

 

「……ひそひそ話の音量、考えて」

 

「「すみません(ごめんなさい)でした」」

 

 

 ヤベッ、丸聞こえだったわ。いや最初に話しかけてきた優子の声がデカかったから、これは半分優子が悪いんだけどなぶっちゃけ。

 

 

「なんかすごい正論を心の中で言われたような気がしますが……」

 

 

 すごい正論か? 半分優子のせいで話を柘榴さんに聞かれたことがか?

 

 この後小倉さんに俺達のスマホ(優子はスマホ持ってない)の地図アプリに泉の場所のデータを送信してもらい、『錬金術の貴重な材料だから私の分の霊水を汲んできて』というお願い事を受けた。いやぶっちゃけついて来いよ、俺達が守ってやるからさ。夏という猛暑の中で天井裏にいたままだと絶対熱中症とかで倒れるだろ。

 

 ちなみにミカンも誘ったが、この日は転校のための面接があるとの事で行けないらしい。すっぽかせば転校できなくなって学生の肩書きを失い、なんかいつも昼から公園にいる人になってしまうだとか……無職orホームレス?

 

 

 

 

 

 

 小倉さんが送ってくれたデータによれば、どうやら奥々多魔駅の山中にあるらしい。そういえば優子と桃の初決闘の帰り、乗り過ごしてここまで来たんだっけ。思い返すと相変わらず苦い思い出だよな……

 

 で、到着したのはいいが……いいのだが。

 

 

【うおぉぉぉっ‼︎ 山ッ‼︎ 森ッ‼︎ 自然ッ‼︎】

 

『ぬおおおっ‼︎ 空気が美味いでごわす‼︎』

 

【フフンッ……この山の自然は全て‼︎ このボクの毛並みの良さを引き立たせてくれていることだろう‼︎】

 

「喧しいわお前ら。なんで出て来たんだよ」

 

 

 ポーフとナルシスト系ウサギだというピョピョンに自分達を召喚してとせがまれ、放出しております。そして柘榴さんのナビゲーターである熊さん・ラグーも一緒にはしゃいでます。ピョピョンは何気に日常以外で召喚するの初めてだな。ってうるせーなこいつら。どんだけはしゃいでんだよ。

 

 

【俺は昔は山育ちなんだ‼︎ 山にいる時はこうやってはしゃぎ、そのまま走り回ってよく大岩に頭ぶつけて壊したものだ‼︎】

 

 

 それで突進攻撃が得意になったと。というかそんな事して親とかに怒られなかったか?

 

 

『初めて白哉殿に会ってからは、何故か主らの前では喋らせてくれなかった上、一昨日に至っては留守番であったでごわすからな‼︎ 久々の外は解放感があるでごわす‼︎』

 

 

 そういえばお前、一一昨日で柘榴さんの肩に乗ってはいたけど喋らなかったな。で、一昨日は留守番だったと。そりゃ外の空気が吸いたくなるわ。ってか口調が語尾に『ごわす』って付ける感じなのね。

 

 

【フフフッ……感じる、感じるよ‼︎ このそよ風が全てを物語っている‼︎ 木が‼︎ 土が‼︎ 木の葉が‼︎ この山のもの全てが‼︎ 全てこのボクの魅了をより際立たせてくれている‼︎ 今日のボクはまた一段と輝いているぞ‼︎】

 

 

 うわぁ痛い痛い痛い。偶にウザいのを見せる程度の拓海よりもウザくて痛い性格してるよこいつ。全てが自分の為にあると思い込んでいるよこいつ。これが本当のナルシストなのか? 痛すぎる。

 

 

「……フフッ。ラグーも面白い性格してるけど、君の呼び出す召喚獣、だっけ? 彼等も個性豊かで面白いね」

 

「そうなんですよ‼︎ 白哉さんが呼び出せる召喚獣はみんなそれぞれの性格があって、しかもみんな様々な能力を持っているんです‼︎ そしてみんな白哉さんが頼りにしているんですよ‼︎」

 

「全部で二十匹もいるみたいだから、一から紹介するのは大変だろうけど」

 

「……二十も。すごい……今度全員紹介してほしい」

 

「後で召喚獣に関する簡易的な資料を送りますんで、それで勘弁してもらっていいですか? 全員を口とかで紹介するのは結構しんどいです」

 

 

 というかなんだろう、変な期待をするのやめてもらっていいですか?

 

 そんなやりとりをしながらも山道を道なりで歩いていくことに。ちなみにこの山は桜さんが保護してる私有地らしい……いやどうやったらこの山を私有地にすることが出来たの? 金はどれくらいかかった? 権力使えた? 訳分からん。

 

 その時にポーフ達が先走って見えなくなるところまで走って行きそうだったので、そいつらには柘榴さんに許可をもらって、優子になんとかの杖を鎖付きの首輪に変えてもらって、それらを三匹ともに付けることに……しようとしたら大人しく俺達の後ろに下がりました。大人しくしてくれるのはいいけど、なんだかなぁ……

 

 と、そんな事を考えていたらなんか看板を発見。その看板を読んでみることに。どれどれ……

 

 

 

 

警告

 

ここからは私の私有地です。

貴重な資源が眠っているため

盗難防止や単なる趣味で

大量の罠を仕掛けています。

 

……ですが

 

どうしても進みたいなら

進んで宝を掴みとるがいい‼︎

どうせここに来る奴なんて

身内くらいしかいないしね!

 

 

 

 

「何言ってるのこの人」

 

「何言っているんでしょう……」

 

「ホント何言ってんだよこの人」

 

「……前来た時も見たけど、相変わらずって感じがする」

 

 

 いやホント、マジで何言ってんだこのフリーダム魔法少女は。本当に十年前までこの町を守ってきた人なのか疑問に思えるんだが。身内しか来ないだろうと思って大量の罠を仕掛けるとか鬼畜か? しかも罠を仕掛けた癖にまるで『いってこい』と言っている文章じゃん。矛盾してるじゃん。何してるんだこの人。

 

 ん? ちょっと待て? なんかポーフとピョピョンがフェンスを飛び越えて行っているんだが? 何また勝手なことを……あっ、ラグーは乗り越えずに柘榴さんの肩に乗ったままだ。あの二匹よりは冷静?だな。

 

 

「お、おい、魔力を用いたトラップや使い魔が待ち構えてたりしたらどうするんだよ……?」

 

【そう警戒する必要はないぞ‼︎ どうせフリーダム魔法少女のことだ、彼女の性格上死なない程度に面白くボコられるくらいで済むことだろう‼︎】

 

【大体罠がなんだというんだい? ボクらはマスターに魔法で呼び出された魔獣的存在なのだ、臆するなんて召喚獣の……そしてボクのプライドが廃る‼︎】

 

 

 う、うーん……怖いもの知らずなのか、それともそれ以外の何かなのか……後、お前ら別に条件次第なら俺の許可無くこの世界に現界できるぞ? だから魔法で呼ばれる呼ばれないは多分関係ないと思うが……

 

 

【では早速行こうかポーフさん‼︎】

 

【うむ、我々で先陣を切───】

 

【【グヤッ】】

 

「「早速引っ掛かったー⁉︎」」

 

 

 何即刻落とし穴に引っ掛かってんだァッ⁉︎ あ、でも中には衝撃吸収クッションが。しかも脱出する為の安全梯子もあるし、怪我などをしてしまった時の為の非常用ボタンもあるな。……もしかして、万が一の事を考えての色々な対策をしてコンプライアンス対策することで、作ってもOKが出るようにしてる?

 

 

「どシンプルな落とし穴……‼︎」

 

「魔力じゃないんだ……」

 

 

 うん、だよね。そうだよね。魔力とは全くの無関係な罠であることに驚きを隠せないよね。何なのさこの悪戯心丸出しな罠は。でもちょっと面白そう。

 

 

【【恥ずかしかったんで、やっぱり帰ってもいいですか】】

 

「アッハイ」

 

 

 思ったのと違う罠だったのか、それともカッコ悪い一面を俺達に晒してしまったことが恥ずかしかったのか、ポーフとピョピョンは臆病風に吹かれて自分達のいた世界にバックオーライすることに。まぁその……うん、ドンマイ。

 

 ってよく考えたら、あの落とし穴はこの後どうなるんだ? このまま? それとも誰かが修繕するのか? うーん気になる。

 

 あっ、桃がその落とし穴がある位置をフェンスのところから飛び越えて行ったぞ。相変わらず運動神経いいな。

 

 

「とにかく……今の落とし穴みたいな地面での仕掛けは、少なくともしばらくないと思う。そう考えると、警戒すべきところはしばらく地面以外となるかもしれない。ここからはみんなで周囲を見渡しながら行こうっ!!?」

 

「ファッ⁉︎」

 

「桃ぉ──────!!?」

 

 

 うおっマジでかっ⁉︎ 落とし穴から出た先にまた落とし穴がっ⁉︎ 原作にはなかった光景が今ここに⁉︎

 

 

「もうないだろうと思わせての……‼︎」

 

「……まぁ、桜さんの事だからそうしてくるだろうとは思った」

 

「二重のパターンもあるんかいっ‼︎」

 

 

 あーあ、恥を晒してしまったからか影を落とした真っ赤な顔で叫んでるよこの筋トレバカ魔法少女。連続で落とし穴があるだなんて想像できないもんな、こりゃ一本取られたな。

 

 

「進もう……これは姉からの挑戦状。この先にある秘宝を掴みたい……」

 

「なんか変なスイッチ入ってませんか?」

 

「若干腹は立つよね」

 

 

 うん、わかる。お遊びで作った罠に嵌められる人達の気持ちを考えてほしいものだよあの人は。

 

 ……あっ、そういえば。

 

 

「そういえば柘榴さんも、道に迷っていた時にここに来たんですよね? その時はどんな罠に遭いましたか?」

 

「……遭ったことがない」

 

「はい?」

 

「……渡ってきた道のりが複雑だったからか、罠みたいなのには遭ってない。寧ろ罠があると知ったのはこういった看板を見つけた時」

 

「えぇっ……」

 

 

 つ、つまりは運良く罠に一度も引っ掛からずにここまで来れた……ってこと? どんだけ運が良いんですかアンタは。桜さんの単なる趣味で作られたのだから一つや二つは引っ掛かるとは思うんですが……

 

 とまぁそんな疑問を持ちながらも、桃が優子に引っ張ってもらって脱出できたので改めて目的地に向かうことに。

 

 

「シャミ子か白哉くん、前に出て」

 

「俺達でガードベントすな」

 

「きさまずるいぞ‼︎」

 

「違うよ、落とし穴の機会均等だよ。これも修行、これもけいけんにゃっ!!!」

 

「もももぉ──────!!!」

 

 

 あーあ、人を盾にしたから罰が当たったよ。一歩退がった途端にネットに捕まってぶら下げられてらァ。お見通しされてらァ。

 

 

「……『んにゃっ』って言うのが可愛かったです」

 

「後続に来るパターンもあるんかいっ‼︎」

 

「近くにいたお前が悪い」

 

「……それ言いそうなポジションになっていた人が酷い目に遭うって、斬新」

 

 

 そうッスね、逆張りしてるッスね。だけど面白いのでいいんじゃないですかね。というか柘榴さん、このネタの意味とか理解してるんですか? 理解してその反応ですか?

 

 

「……とりあえず、今は桃を助けないとるうぇどふらっしゅっ!!?」

 

『ごわしゃあっ⁉︎』

 

「わぁ──────!!?」

 

 

 今度は柘榴さんとラグーが引っ掛かったんだが⁉︎ 彼が踏んだ小石が突然ロープになって一瞬にしてぐるぐる巻きにされたんだが⁉︎ 小石がロープに変わるとかどんなトリック⁉︎

 

 

「あぁ、その……柘榴さん、断末魔が特殊だったッスね」

 

「なんか必殺技を叫んでるみたいでした」

 

「ご、ごめん柘榴。思わず笑いそうになった……」

 

「………………………………初めて桜さんを憎んだ」

 

『た、助けてほしいでごわす……』

 

 

 ですよね。こんなおふざけトラップに引っ掛かったらそりゃ腹立ちますよね。ドンマイです。あーちょっと待ってくださいよ、今ほどきますんで……

 

 ………………ん? 今、なんかガサッという音がしたような……

 

 

シンニュ……シンニュ……侵入、シャ……シシシシ侵入……オヒキトリ……オヒキトリ……オヒオヒオヒオヒ

 

 

 ……なんか、濃い紫色のぬりかべみたいなのが出てきたぞ。しかも何故かピンク色の勾玉をぶら下げてるんだけど。

 

 

「あっ、ちゃんとしたの出てきた」

 

「アレ、ちゃんとしたのか……?」

 

「なんですかアレ。ようかんの怨念?」

 

「……思い出した。アレは自動で動く使い魔。こちら側の持つ魔力に合わせた強さの奴が出てくる。ちなみにあのレベルのが出てきたら……」

 

 

 柘榴さんはそう言うと優子の方に視線を向けて……

 

 

「……シャミ子ちゃん、君だけを狙ってくる」

 

「私、『だけ』をですか⁉︎」

 

『戦闘経験のない者の相手になるってことでごわすね。しかも時間制限とか無しに追いかけてくるので、とんだ災難でごわすな……』

 

 

 使い魔が狙うターゲットが彼女であることを示した。あ、これはもしや……

 

 

「頑張れ、シャドウミストレスさん‼︎」

 

「……ファイトー」

 

「むぁぁぁぁぁぁ‼︎ 急にゴリゴリのバトル展開ー‼︎ 危機管理ー‼︎」

 

 

 おわっ眩しっ⁉︎ 優子が危機管理フォームになって使い魔から逃げるパターン……これはあれか、原作で優子が現実世界での初戦闘をするシーンか。あぁなるほど、この場面で現実世界初戦闘となるのか。

 

 って、優子ちょっと待て⁉︎ 今そっち振り向いたら……

 

 

 ポヨンッ

「ぐえっ‼︎」

「んひゃあっ⁉︎」

 

「あっ、お約束になった気がする展開」

 

 

 ホッ……ホラァッ……こういう風にお前のデカメロンを俺の顔に埋めてしまう羽目に───

 

 

 ブルンッ

「ひょえぇっ!?」

 

「……は?」

 

 

 えっ、ちょっ……えっ? 何? 今の不穏な予感のする、このデカメロンの弾んだ音は……? というか、なんか一瞬右手で何か布生地と金属を掴んだかのような感触があったような……

 

 

「………………~~~!!」

 

 

 ア、アレ? なんか優子が顔を真っ赤にして腕で胸を隠しているんだが……

 

 あっ(察し)。またビキニ部分をずり下ろさせてしまったのか……ヤ、ヤベェ……なんつー時に優子に恥をかかせてんだよ俺は……

 

 

「ぶ、ぶつかってすみませんでしたそこから離れてくださいあの使い魔に白哉さんも攻撃されてしまいますから‼︎」

 

「アッハイ」

 

 

 羞恥心によるものなのか早口で道を開けるよう促す優子。俺も流れるように返事して端っこに移動したけど、ビキニ直さず胸を腕で隠したまま走っていってるぞあの子。使い魔の方はノロノロと歩いているから着直す余裕はあるんじゃね?

 

 

『ウゥッ……メソメソ……』

 

「へっ? ちょっ……な、なんだ……? 何の声……?」

 

 

 な、なんか茂みから何かが泣きじゃくっている声が聞こえてきたような気がするんだけど……マジで何なんだ? リス? 猪? 狸? 二次創作の世界のことだからそういった前世では見かけそうにない動物が正体だとは思うけど……

 

 とりあえず、なんとか泣き止んでもらうとするか。未確認生物みたいな見た目をしているあの使い魔、怖いもんな。ただ、野生の動物に人間の言葉が通じるのかどうか分からないのだが……

 

 

「あー……大丈夫だからな? あの怖ーいオバケみたいなのはすぐにやっつけてあげるから。だから怖がらないで? な?」

 

 

 うーん……なんか人間の子供をあやしているかのような感じになっているな、今の呼び掛け。俺は保育士か何かですかってんだよ。

 

 あっ、でも泣きじゃくっていた声が止まった。どうやら人間の言葉でも通じたみたいだ。よかった、これで安心だぜ───

 

 

『ダレガテメーナンカ……‼︎ テメーナンカ怖クネェ‼︎』

 

 

 ……ん? んんん? なんか、どっかで聞いたことあるようなセリフが聞こえてね? しかも俺の事が怖いのかと勘違いしているかのような発言が……と、不思議に思っていたら、茂みからひょこっと……じゃなくてバッと飛び出してきたのは……

 

 

 

野郎ぶっころしてやらぁ(ヤローオブクラッシャー)!!!』

 

 

 

 何やらパワーボンテージみたいなのを着ている……付けているロボット感丸出しな顔構成となっている中年男性みたいな何かだった。

 

 ……えっ、なにこれ。

 

 

『あっ、ヤバいでごわす。白哉殿の持っている魔力に合わせた強い使い魔でごわす』

 

「えっ!? これも使い魔なのか⁉ さ、桜さんが機械を作る技術で作った罠用のおふざけロボットかとてっきり……」

 

「……僕みたいな魔法少女役やこの多磨町みたいな異種でも受け入れてくれる町もあるんだ。非常識なものが出てもとんでもないものなら多少驚かない」

 

「いやこんなのが出た時点でみんな驚きますよ普通!?」

 

 

 というか、あれで俺みたいな奴が持つ大きさの魔力で出てくる使い魔って……まるで『これの元ネタは個人で調べてみてね☆』って言っているようなものじゃん‼︎ 後で笑わせようとしてるじゃん‼︎ マジでおふざけが過ぎるでしょ……

 

 

「……とりあえず、僕とラグーは今動けない。だから君一人でなんとか倒して」

 

『すまないでごわす……』

 

「クソッ、こうなっちまうのかよ……我が名は召喚師・白哉───‼︎」

 

『テメーヲ殺シテヤル‼︎』

 

「ぬおっ⁉︎ 解放せよ、セイクリッド・ランス‼︎」

 

 

 突然ロボット……使い魔が懐から取り出したナイフで襲いかかってきたものだから、召喚師覚醒フォームになってからセイクリッド・ランスを元のサイズに戻し、ナイフの一突きを防いだ。ってかこいつの使う武器がナイフって……元ネタの元ネタらしさを再現しなくてえぇやろ……絶対狙ってるだろ桜さんは。

 

 

「というかお前、俺が変身中の時に襲いかかって来ただろ───」

 

『ソラッ‼︎ ソラッ‼︎ ソラッ‼︎ ソラッ‼︎』

 

「人の話を聞けッ‼︎ ってかこいつ、俺に隙を与える気ねぇのかッ‼︎」

 

 

 豪快な割にナイフを振るうスピードが速く、上げ下げを繰り返して俺に反撃の余地を与えんとしている。下に振り下ろしたらそのまま上に振り上げ、そして左右の向きを変えて、下に振り下ろしたらまたそのまま上に振り上げる、というのを連続でやっている。

 

 こいつ、ガチで俺を殺そうとしてない? 優子の使い魔とはえらい違いなんだけど。……クソッ、とりあえずまずは怯ませないと。

 

 

「阻む者に好機を与えるな‼︎ エドヒセブ・エレキック‼︎」

 

『アッー⁉︎』

 

 

 エドヒセブ・エレキック。粘着する電撃という意味……らしい。電撃を纏わせた槍に触れたナイフを通し、使い魔の身体に電撃が感電したのだ。そしてその電撃はまるで粘着テープのように長時間纏わりつくため、相手に反撃の余地を与えずこのまま動きを強制的に止める。これがロボットのような奴にも通じてよかったぜ……

 

 おっと。成功したといってもすぐに痺れが治るだろうから、早くこっちも反撃に出ないとな。

 

 

「悪の急所を射抜け‼︎ ダイレクトスナイプ‼︎」

 

 

 セイクリッド・ランスの穂先を使い魔に向けた途端、ライフルで標準を合わせる為の標準となる何かがデカデカと表示された。そしてそれは穂先に集中するように光の球体となって凝縮され、瞬きしてでも捉えられない程の速さで放たれた。

 

 

『グオオオウッ⁉︎』

 

 

 それは気づいた時には、使い魔の背後に回り込み背中を射抜いた。パリンッという音と共に背中からピンク色の何かがバラバラになって使い魔の周りの地面に散らばったことから、どうやら奴の弱点は背中にある、核代わりとなるピンクの何かだったようだ。

 

 使い魔の大まかな弱点がわかった時には、奴は小さな爆発を起こして四散、涙を流した髑髏の狼煙を上げて再起不能になった。ってことは、これで俺の初めての現実世界でのバトルは初勝利になったってわけか? ぶっちゃけ嬉しい。

 

 

「ふぃー……とりあえず勝ててよかったぜ」

 

「……今の技、確定急所?」

 

「ん? あぁダイレクトスナイプのことですか? そうですね、確実に相手の弱点となる場所や急所に当てられる技ですね。威力はそこそこあるかないかって感じですが」

 

『威力に関する主観は曖昧なんでごわすか……』

 

「……スピードスターの効果とトリックフラワーの効果を掛け合わせたようなもの?」

 

 

 いや、柘榴さん? なんでダイレクトスナイプをポケ○ンの技に例えたんですか? 確定で当てられて確定急所ってどんなチート技? 絶対伝説級・幻級が使う専用技じゃないですか。それを覚える奴ゲームに出てこないかな……じゃなくて。

 

 

「まぁ、そんな感じです」

 

「……なるほど、参考になった」

 

 

 何にですか。何の参考になったんですか。念のため言っておきますけど、ゲームではアニメみたいにポケモンの技を一度に組み合わせるとかは出来ませんよ? インターバルみたいなのとかがかかっていて……

 

 

「あっ白哉さん‼︎」

 

 

 と、そんな事を考えていたら優子がこちらに向かって走って来た。あぁそっか、そっちも原作通り使い魔を倒したんだな───

 

 

「何やらそっちの方でもバトル展開みたいな音が聞こえたのですが、大丈───」

 

 

 ウェッ。ちょっ、待っ、胸が……まだビキニ部分が着崩れたままの胸が……走る度にピンク色の残像を出しながら揺れて……

 

 

「ふ、服ッ‼︎ 服を今すぐ直してくれッ‼︎」

 

「へっ、服? ……あっ………………あっ? あれっ? えっ? ……あぁッ〜〜〜〜〜〜⁉︎」

 

 

 俺に言われてようやく気づいたのか、優子は自分の曝け出された胸を見て顔全体を紅潮させ、その場で膝をつきながらその胸を両腕で隠した。って、ア、アレ? なんか、急ブレーキをかけている車のように止まろうとしているのに、なんかスピードがそんなに落ちてないような……

 

 

「グハッ⁉︎」

「キャンッ⁉︎」

 

 

 気がついた時にはもう遅し。止まり損ねた優子にぶつかった俺は仰向けになって倒れてしまった。こ、股間にぶつからなくてよかった……

 

 

 ムニュッ

「ムグッ⁉︎」

「あっ……⁉︎」

 

 

 か、顔……‼︎ 顔に胸……‼︎ 続け様に倒れてしまった優子の胸が俺の顔に……‼︎ ちょっおまっ……こ、この状況はヤバいって……‼︎ 桃と柘榴さんの前でこんなR-17.9なラッキースケベはヤバいって……‼︎

 

 

「みゅ、みゅうこ……ふぁ、ふぁなふぇて……」

 

「ご、ごごごごごご、ごめんなさい……‼︎」

 

 

 無論こんな状況に優子も耐えられるわけもなく、俺が離れてと言ったのと同時にすぐさま起き上がり、着崩れた服をすぐさま直した。

 

 あー……今日は厄日だ。ラッキースケベに二回連続で遭うわネタにされた傭兵みたいな奴に襲われるわで、なんでこんな酷い目に遭わないといけないんだよ俺ァ……いや、優子もラッキースケベを受けてしまったから厄日なのは彼女もか。うん。

 

 ………………ってか待てよ? さっきのラッキースケベの瞬間、絶対桃と柘榴さんに見られたよな? これ絶対桃にはネタにされ、柘榴さんにはさっきの瞬間をオカズにしてしまう可能性が……(彼がそんな事をするのかは知らんけど)

 

 

「……着直した? シャミ子ちゃんが走って来始めたところからずっと土が唇についてるから早く寝返りたいんだけど。というかこの縄解いて」

 

『んー⁉︎ んー⁉︎』

 

 

 あっ、既に着崩し状態の優子を見てしまわないようにしてたんですね。とりあえずラグーを解放してあげて? 足で特に顔を抑えられて苦しそうなんですけど。というか、ずっと土が唇についてるってそれは完全にキs

 

 

「あっ……い、いや、ヤバいところは見てないから。シャミ子と白哉くんがぶつかった瞬間に後ろ向いてたから……予想できてたから……」

 

 

 一瞬桃と目が合った途端、明後日の方向を向いて何もいじらないどころか見てないよアピールをしてきた。苦い顔して笑ってはいないからマジなのか……? というかこうなってしまうことを察してたのかよこなくそ……‼︎

 

 

「あ、あの……びゃ、白哉さん……」

 

「えっ? な、なんだ……?」

 

「そ、その、すみませんが……こ、興奮してしまったので、今夜は、よろしくお願いします……ね?」

 

 

 いやあの状況からお前の方が興奮するんかいッ⁉︎ けどぶっちゃけその発言のおかげで、こっちの今してはいけない興奮が治まったわありがとうッ‼︎

 

 この後、気がつけば優子が倒した使い魔の弱点である翡翠とこの地の土を持ち帰る準備をしていたので、その間に俺は柘榴さんをぐるぐる巻きにしていたロープを解くことに。あっ、せっかくだし俺が倒した使い魔の粉々になった勾玉を持って帰るか。ちなみに土は持って帰らんで。

 

 

「今の姿を撮ったらグラビアかAVの写真っぽいね」

 

「え、AVとか言わないでくださいッ‼︎ 白哉さん一筋の私がなんか寝取られているかのように聞こえるのでッ‼︎」

 

 

 なんか不謹慎な会話が聞こえた気がしたけど、気のせいだよな。うん。

 

 

 

 

 

 

 この後何事もなく桜さんの隠し泉に到着した俺達………………なんだけど……なんだかな……思ったよりも滝。普通の見た目の滝だった。魔力みたいな何かが実際に見えるわけでもない。別に普通の水では絶対出さない光沢すらない。

 

 ふ つ う の た き で あ る 。

 

 これには俺だけでなく優子も桃も困惑する始末。まぁでも、柘榴さんが実際に浸かって傷を治したというし、入って確かめる価値はありそうだけどな。

 

 

「脱ぐんですか? 水着ですか? それとも白装束とかふんどしですか?」

 

「おバカなのかな⁉︎ 普通にそのまま入るよっ」

 

 

 何興奮してんだこのいやらしまぞくが。これから興奮しがちまぞくって呼んでやろうかな(七割冗談)。

 

 ん? ちょっと待てよ?

 

 

 

「帰りどうすんだ? ってか、そのまま浸かって透けた下着を柘榴さんに見せる羽目にならなくないか?」

 

 

 

 と言った途端、桃がハートフルピーチモーフィングステッキを使って魔法の力で衣装チェンジした。しかも桃色縁の白い競泳っぽい水着。察したんだな、うん。

 

 

「えっ。そのまま入るんじゃなかったんですか……?」

 

「………………水着と長時間透けて見える下着、シャミ子はどっちを見せる方が恥ずかしいと思う?」

 

「あっ……ごめんなさいでした……」

 

 

 察するのがおせーよホセ。

 

 

「……自然に時間経てば乾くんじゃないの?」

 

 

 いやなんで気づかないんですかアンタは。

 

 とりあえず桃はその水着のまま滝に打たれることに。そんな彼女を見て優子が面白がって尻尾を騒がしく動かしたり実際に笑ったりしたり、それにキレた桃が優子に水かけたりとしていくという、原作通りの事をしている内に……

 

 

「……桃、体光ってる」

 

「えっ? あっ、ホントだ。心なしか元気だし、効果はほんとにあるんだね」

 

 

 おぉっ、ここも原作通り。これで闇堕ち後のケアはバッチリと言ったところか。まぁ、この後の『業者呼んでタンク車とかで根こそぎいただけば家でも入れるのでは』という、明らかに邪念が残ってるどころか丸出しで光の一族がすべきではないことを暴露するだろうけど───

 

 

 

「……うん、綺麗になった。純白な肌と競泳水着が健康的でよく似合う」

 

 

 

「カハッ‼︎」

 

「桃が真っ赤な顔で桃色の水滴みたいなのを吐き出したー⁉︎」

 

 

 いやここで柘榴さんの不意打ちが来るのかよ。この人一日に何回かは桃を褒め称えて尊死されなければ気が済まない性分なのか? どんだけ桃の事が好きやねん。これで恋愛感情がないかもしれないってマジ?

 

 

 

 

 

 この後帰って来たら桃の台所が一時小倉さんが勝手にラボにしたり、優子が戦利品として宝物にしていたピンク翡翠を貴重なスーパーウルトラパワーストーンだとか言われて小倉さんに取られた挙句(ヤク)の素材としてゴリゴリされたりと……最後の最後で小倉さんのサイコペースに振り回されました。

 

 あっちなみに俺が拾った勾玉は見せてないので取られずに済んでます。思い出の品を全部実験に使われてたまるかってんだ。……ただ、宝物を粉々にされた優子の為に何かしらを作る材料になればいいんだけどな……

 

 




おまけ:台本形式のほそく話その21

……とはいえ、今回はハロウィンが近いので、本編に関係のない話になります。


シャミ子「………………や、やってしまった……やってしまいましたッ……‼︎」
桃「えっ。ま、まさかシャミ子、ついに白哉くんに関わった人を殺めて……⁉︎」
シャミ子「ちがぁーう‼︎ これをどう見たら殺人現場になるんですか‼︎」
「そうじゃなくて仮装ですよ、ハロウィンの仮装‼︎ わ、私が今着ている悪魔の衣装の話ですッ‼︎」
桃「あぁ……でも、いつも夜に危機管理フォームで白哉くんを誘惑してるでしょ?」
「毎回それで彼を興奮させてるし、今更じゃない?」
シャミ子「デ、デリカシーがないけど正論だからその件についてはどう言い返せば……」
「け、けど今日は違うじゃないですか時間も状況も‼︎ 夕方からハロウィンパーティーがあるし、皆さん集まるし……‼︎」
桃「シャミ子が白哉くん関連で暴走さえしなければ、悪魔の衣装をするくらい問題ないよね?」
「まぞくにピッタリの仮装だし、翼の装飾もあるし、悪魔の角のカチューシャも属性過多って感じがする程度だし」
シャミ子「これの何処がァッ⁉︎ じ、自分から着ておいてアレだけど、下手すれば危機管理フォームよりも恥ずかしいですよ⁉︎」
「ビキニの上部分の面積も危機管理フォームよりも少ないですし、下部分もマントで隠れてないから後ろも丸見えですし‼︎」
桃「……じゃあなんでそんなの着たの?」
シャミ子「………………興味本意があったのと、魔が刺したってのがありまして……」
桃「あ、変態まぞくか」
シャミ子「ぬがっ⁉︎ そ、それを言う桃こそ、なんでミイラ男の仮装をしているんですか‼︎」
「その身体の包帯は着ぐるみですか⁉︎ 肌が出過ぎているのもそういう風に見える着ぐるみだから⁉︎」
桃「ウッ⁉︎ ………………じ、自分で巻いた……」
シャミ子「人の事言えてないじゃないかきさまも‼︎ そ、そういう誘いは夜にやってくださいよ‼︎」
「私これは夜白哉さんを誘うのに改めて着ることにして、別のを着ますから‼︎」
桃「なっ⁉︎ わ、私は今のシャミ子と違ってそんな勇気はない……‼︎ わ、私も別のに……‼︎」

柘榴「……ハロウィンの仮装を考えるの、大変」
白哉「いや、大変で済まされるものじゃないですよアレは……」

結局シャミ子はドラク○11の主人公の、桃はジャッ○ー・チェ○の仮装をすることにしました。ただし、シャミ子の場合は夜に悪魔の仮装を着て白哉を誘惑したそうな。


少し早いけど、ハッピーハロウィーーーン‼︎

 
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