偶に愛が重くなるまぞくと、愛されてる男のまちカド物語   作:名無しのモンスター

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ヤンデレがメッセージを送る時ってどんな感じだろうなって初投稿です。

原作五巻編、スタートです‼︎ ここからシリアス要素が濃くなっていくかも……?

みなさんは分かっているとは思いますが、今回からはまだアニメに出てない回ではなので、アニメオリジナル要素はないのでご了承ください。

というか、シャミ子のモノローグで進めるの超久しぶりだな……



原作五巻編 目指せ最高のまちづくり‼︎ そして予想だにしない展開も……?
さらに暴走しそうな自分が怖いけど、それでもスまぞくになってみせる‼︎ by.シャミ子


 

 恋というものを知り、自分の隠された本性に気づき、そんな自分と闘ってきた私、吉田優子。

 

 シャドウミストレス優子としてまぞくに目覚め、宿敵である魔法少女との繋がりを持つようになり……愛する人とも結ばれた。

 

 そして……新しい命、一つの小さな成功───まぞくとしてもう一歩踏み出す時が来たのかもしれない。

 

 様々な小さな成功を積み重ねてきた今だからこそ、少しは大きな成長を遂げていいはず。そう、今こそ契約の時。契約した後の自分がどうなってしまうのかは、想像はできても実際にどうなってしまうのかはわからない。けど、少しでも自分をさらに変えるなら今が好機。

 

 

 

 そう、私は今日……スマートホンと契約します‼︎ スマホを持ってスマートになる‼︎ 時代に即して生きていくのだ‼︎

 

 

 

「シャミ子……失礼だけど、多分スマホの概念を理解していないんじゃないの?」

 

 

 ちょっ、ちょっと桃⁉︎ 何私の独白の中に入ってきてるんですか⁉︎ モノローグって本来誰にも聞かれないはずでは⁉︎ もしかして私、無自覚にも声に出していた⁉︎ 最初のところから⁉︎

 

 

「最初に何を言っていたのかは知らないけど、無自覚というかはっきりと声に出していたよ? スマホを持つことにしたってところだけは」

 

「えっ。あ、そうでしたか⁉︎ 聞こえてたのそこだけでしたか⁉︎ そ、それならよかったです……?」

 

「内心のつもりなのを聞かれてもよかったのかな……?」

 

 

 いいや、その……前半の独白の内容がちょっとアレだったので、それが聞かれなかっただけでまだマシだと思います……

 

 えっ? この前まで白哉さんにしつこくメッセージ送りそうだから保留にしていた癖に、何故今になってスマホを持とうと思ったんだ、ですか? 先日のミカンさんとウガルルさんの一件で、人繋がる事の大切さを思い知ったからなんです。

 

 白哉さんがみんなにウガルルさんの依代作りに協力してほしいと伝えてくれたからこそ、みんながそれに快く協力してくれたからこそ、ウガルルさんを呼び出すことができた。私がこれまで体験してきたことによる素早い素材集めだけでもあれほど早く依代は作れなかったと思う。

 

 だから私は思ったんです。私も人との連絡をスマートにして、あの時の白哉さんみたいに問題事をスマートに解決したい……スまぞくになりたいんです‼︎

 

 ん? スマホってなんだか分かるのか? うすいでんわ全般では?

 

 えっと、あの、桃……? 急に肩を組んでどうしたんです? 『教えたいことがあるから部屋に来て』……? えっ⁉︎ 嫌です‼︎ なんか上からの圧を感じる‼︎ ちょっ待っ……白哉さん助けてー‼︎ なんでこんな時に限って生活品の買い物に行ってるんですかー⁉︎

 

 

 

 

 

 結局桃の部屋へと連行されてしまいました……ミカンさんと遊びに来た柘榴さんもお邪魔しているけど、話の介入をしないようにと敢えて知らんぷりしているみたいだし、これは逃れられない……

 

 一応私が携帯を持つことは桃も賛成みたいですけど、連絡取りたいだけならスマホに拘らなくてもいい、頑丈で単純なわっかりやすい機種した方がいいと言われた。せっかくスマホを持とうと決心したのに……解せぬ。

 

 

「きさま、私がスマホを壊すと思っているのか⁉︎」

 

「寧ろスマートホンをスマートに扱うシャミ子が想像できない」

 

「失敬な‼︎ でも分かる‼︎」

 

「……人に流されるように自分のマイナスイメージを想像してしまったら、色々とアウトだよ、シャミ子ちゃん」

 

 

 ハッ⁉︎ た、確かに流されるように肯定してしまったのかも……おのれ魔法少女、私にスマホを持たせんとするために巧みな口述を狙うつもりだとでもいうのか……‼︎ さすがはこの町の魔法少女汚い‼︎

 

 

「……仮にシャミ子ちゃんがスマホを壊しやすい体質だったとしても、桃だってこの前スマホを無惨レベルで壊してしまったから、同類」

 

「ッ……‼︎」

 

「……はい、動揺してる動揺してる。今、動画撮影してるから証拠も捉えてる」

 

「桃も人の事言えないじゃないですか……えっ、これ動画撮影しているんですか? いつの間に?」

 

 

 介入しないと思った柘榴さんに痛いところを突かれる桃の顔、ちょっと面白かった。正に図星、的な顔してましたね。私がやったことではないけど、ざまあみろ‼︎

 

 この後桃は何を思ってか、携帯が壊れるのは『戦う者あるある』だと言うけど、ミカンさんも柘榴さんも壊したこと無いとのこと。これは鼻で笑えますね、フハッ☆

 

 なんか負けじとみたいな感じに今度は中古で頑丈系の機種を勧めてきた。エベレストでも使えて急な爆撃でも壊れないとのことで、サバイバル向けな迷彩柄でかっこいいけど好みじゃない‼︎ そもそもエベレストとか爆撃とかで使う機会どころか遭遇する機会ってあります⁉︎ 何なら桃もその機種にして……あっ話を戻した‼︎ ずるい‼︎

 

 

「桃が持ってるヤツが……薄くて便利そうでいいんですけど……」

 

「でも緊急時の連絡用だよね? ほんとに誰かの助けが必要な時に、電池切れたり壊れてたら───」

 

「……最新の携帯バッテリーとスマホカバーで補えばいいでしょ」

 

 

 あっまた助かる介入‼︎ さすがは桃を堕とした最強の男(私の独断による公認)、恋愛方面以外でも桃に優勢を取らせんとしている‼︎ 正直助かり───

 

 

 

「……っていうか、シャミ子はなんだかんだでスマホで遊びたいんじゃないのかしら」

 

 

 

「えっ? そうなの?」

 

「ちっ……違……‼︎」

 

「ついでに白哉とお揃いにしたいのよね?」

 

「あっそれなら仕方ないかも」

 

「そうだけどそうじゃないですー‼︎」

 

 

 ちょっと、何私の本音に気づいてしまうんですかミカンさん⁉︎ た、確かにスマホならアプリのダウンロードができて結構色々と遊べますけど、だからってそれに察しないでいただきたい‼︎ 手軽に人と連絡し合えるようになりたいのだという捉え方にしてほしいです‼︎

 

 というか桃、『それなら仕方ないかも』って何ですか⁉︎ どういう意味で言ってますか⁉︎ 白哉さん関連の事なら咎めないと⁉︎ 白哉さんと繋がりのあることなら文句は一切ないと⁉︎ そういう捉え方はそういう捉え方でなんか腹立つし、何より恥ずかしい‼︎

 

 

「そっか……遊びたかったのか、それならスマホでいいと思う。押し付けてごめん」

 

「違うと言っているだろう‼︎」

 

「……『チュートリアルストーリークリアでSSR魔王○○○が貰える‼︎』」

 

「⁉︎」

 

 

 ざ、柘榴さん……なんでその事を……

 

 

「……シャミ子ちゃんが好きだというゲーム『ダーククエスト』の最新作がスマホで出た」

 

「あぁ、それ昔の大人気ゲームの続編だからよくキャンペーンの広告が出ていたわね。白哉もそのゲームをやるとか言っていたし。もしかしてシャミ子ってむぎゅ

 

「……つぶやいたーを含めたSNSでも結構話題になっていたし、目を付けるのも無理もなぎゅぴぃ

 

 

 よ、ヨシ‼︎(現場猫風) 物理的な口封じに成功した‼︎ これ以上私の本心に気づかれて暴露されるわけにはいかない‼︎ なんかあらゆる方向性を想定できるまぞくという威厳さが失われそうだから‼︎

 

 

「私がスマホを求めるのは立派なまぞくになるためです‼︎ 恋人とのおそろはスマホじゃなくてもできるしっ‼︎ 好きなゲームの激推しキャラの特典も欲しくなーい‼︎」

 

「激推しキャラの特典が欲しいわけでは無いの?」

 

「くどいっ‼︎」

 

 

 一々無自覚に私の本心を弄らないと気が済まないのかきさまは‼︎ 欲しいのはぶっちゃけ否定しないけど‼︎ と、とりあえずスマホは折りたたみ式と比べて地図とチャットが使えるからと言い訳して、スマホを持ちたい理由をそっちに寄せて……

 

 へっ? ゲームしないなら格安しむがいい? CPUとめもりが少ないからゲームできないけど維持費が安い……めもりって何? 定規がついてるスマホってこと? っていうかゲームできないスマホもあるんですか? あ、いえ、地図とチャットが使えればいいとは言いましたけど………………でも……

 

 

「格安SIMなら店頭じゃなくてネットで契約できるから、今から買おうか」

 

「えっ、えっ? 今からですか?」

 

 

 今から買うのを促すとか正気ですか? 正気のようですけど、まだこっちの心の整理が……

 

 

「設定が初心者には分かりづらいから、私がやるよ」

 

「えっ……あの……薄いやつがいいんですけど……」

 

「格安SIMも薄いよ」

 

「あっ……それだと桃達が言う白哉さんとお揃いには……」

 

「機種のお揃いはできないけど、カラーリングなら一緒になれるかもしれないよ」

 

「でも機能が……」

 

「でも月額二千円だよ」

 

 

 ……一々私の意見を否定するかのようなことを言ってきて………………もう、我慢ならない……

 

 

 

「お高くて最新のゲームができる最新のスマホが欲しいし‼︎ 機種もカラーリングも白哉さんのとお揃いにしたいし‼︎ 今しか貰えない推しキャラの特典が超欲しい‼︎」

 

 

 

 あれだけさっきからず──────っとロマンの無い選択肢を指示されれば、本心を魂の叫びの如く暴露しないわけにもいかないでしょ‼︎ 女の子のロマンの一つとも言える魔法少女になれる存在に、ロマンから遠ざけられるようなことをされるのはホントに我慢ならない‼︎

 

 

「確かに私はスマホを使いこなせないかもしれませんけどっ‼︎ 私も皆とキャッキャしたい‼︎ 白哉さんとスマホを通してでもイチャイチャしたい‼︎ ミカンさんと杏里ちゃんと勝弥くんのあの感じが超うらやましい‼︎ 私だって〜〜〜‼︎」

 

「シャミ子⁉︎」

 

「一人でスマホ買ってきます‼︎ ついて来るな〜〜〜〜〜〜‼︎」

 

 

 もうこれ以上ここにいたら、また桃に何かしらの口述で私の望んでいるスマホゲットができないでいてしまう‼︎ さっさとこの場から離れて、手榴弾みたいなごつい電話所持を回避してやる〜〜〜‼︎

 

 

「………………??」

 

「……桃って女子力低いわよね」

 

「というか人の気持ちをもうちょっと察せれるようになった方がいい」

 

 

 

 

 

 

「───で、一人でスマホを買うことにしたのか」

 

「ハァ……ハァ……はい、そうなんです……」

 

 

 なんとか逃げ切って(追いかけられてはいないけど)息継ぎをしていたところに、買い物を終えた白哉さんと偶々遭遇しました。そして気がついたら先程までの事を話していました。

 

 本当は白哉さんにも言うつもりはなかったのだけど、あれだけ好きなようにスマホを持つことを許さんとされていたので、不満として明かさないといけなくなって……

 

 

「そっか………………じゃあ、俺もついて行くよ。優子がスマホを手に入れる瞬間が見たいし」

 

 

 うん、言うと思った。白哉さんなら絶対言うと思った。白哉さんも保護者みたいな感じで私のすることに指摘しそうだから……

 

 

「あの、すみませんが私は一人で───」

 

「あくまで同伴としてついて行くだけだから。でもお前、スマホといっても俺のとお揃いにしたいんだろ? どの機種なのか分からずに選んでしまったらお揃いになんかできないから、その時に教えてやる必要があるけども」

 

「ウッ……」

 

「それにな、ただスマホを持てばいいってわけじゃないぞ? 維持費として様々な料金プランがあるのだから、そのたくさんあるヤツをなるべく理解して、その中から丁度いいのを選ばないと脳内がバグるぞ? もしも上手く選べなかったら、使う必要のないものとかにもお金を払ってしまったらその分無駄になって本末転倒になりかねねェ。俺はそれが心配で仕方ないんだよ。恋人としても、幼馴染としても」

 

「そ、それは……」

 

 

 白哉さんの言っていることは、正直に言って全部正しい。スマホの種類にはどんなものがあるかだなんて皆無に等しいし、ネットを使うのだから普段使用しないネットサービスだってたくさんあるからどれを入れるべきか入れないべきかもわからない。それをスマホ知識のない私一人で対応するだなんて……

 

 

「ま、最初はお前一人でなんとかしてみせろ。お前も初めからそうしたいんだろ? 困った時とかやばそうだなって思った時には、俺が隣で説明とかの補助していくから。な?」

 

「……わかりました」

 

 

 ど、どうしよう……現実を突きつけられたせいか、絶対どっかの場面で白哉さんの力を借りないといけなくなりそう……というかすぐ借りる羽目になりそう……

 

 

「……それと、桃にも悪気があってお前にスマホを持たせることに賛成しなかったわけじゃないぞ?」

 

「えっ……?」

 

「スマホだけに飽き足らず、電子機能を持つヤツに当たって、嘘か真かも分からない内容が混じり合うネット環境とか使っていく内に上がるだろう維持費とか、色々とみんなが不安に思うようなことがあるからな。桃はそれも考慮して、自分なりの考えをお前に伝えてみたかったんだと思うよ。これは俺独自の思考なんだけどな」

 

「そ、そうですか……」

 

 

 桃なりの考え、か……確かに彼女にも彼女の想うことがあって、あの時あんな事を言ったのだと思う。そう考えると桃の事を悪く思えなくなりますね……

 

 

「そう、ですよね……そう言われると申し訳ないことをしました。後で謝っておきます」

 

「おう、それがいいぜ。さ、そろそろ行こうぜ。念願のスマホゲットをしようぜ」

 

「……はい」

 

 

 でも、なんだろう……それでもまだ不安が無くなることがないのですが……

 

 

 

 

 

 

 とりあえずスマホの売ってある『du』という店に行くことにしたのだけれど……嫌な予感が的中したのか、すぐに白哉さんの力を借りることになってしまった。

 

 よく考えてみたらスマホにはボタンのあるヤツと無いヤツがあって、白哉さんはどっちの方を持っているのか分からなくなったからだ。確か桃やミカンさんはボタン無しの方だったけど……

 

 

「え、えっと……白哉さんのってボタンありの方でしたっけ……?」

 

「おう、使いやすいからな」

 

 

 実際に聞いてしまった……私って、ほんとバカ……

 

 

「……薄くてボタンのある機種をください」

 

「今売れているのはこのあたりのものですね」

 

 

 そう言われて店員さんに見せてもらったラインナップが……えっ何これ。写真だけだとどれも同じに見える……ど、どれが白哉さんの使っている機種なの……⁉︎

 

 

「……俺が使ってるのはiHon13sのシルバーだぞ」

 

「あっ。えーっと……あ、あった。これ……これにします」

 

「プランはいかがいたしますか?」

 

 

 あ、ここで白哉さんの言っていた脳内がバグるとかいうヤツだ。ちゃんと聞いてどれがいいのかを聞かないと───

 

 

「データはきららぴったりプラン・きららフラットプラン20と30、フラットプランだと月額動画サービスがお得なきららニコニコプランがあって、通話プランにはノーマルプラン・おしゃべりプラン・もっとおしゃべりプランがございます。オプションで呼び出し音を変えるサービスや留守───」

 

「⁉︎」

 

 

 こっ……殺されるわけじゃないけど、情報量で殴り倒される……ッ⁉︎ お、思ったよりもプランが多すぎてどれを選べば良いのか分からない……ッ‼︎

 

 

「……すみません。この子、携帯を持つこと自体初めてなんです。なので各プランについてもうちょっと分かりやすく教えていただけませんか?」

 

「えっ? あぁそうでしたか、大変失礼いたしました。ではまずきららぴったりプランはですね───」

 

 

 あ……アレ? な、なんか突然プラン一つ一つについてを、細かくも分かりやすく教え始めてくれた……? あ、いや、それはそれですごく嬉しいのだけれど、なんだか……

 

 一から分かりやすく聞いた中で、私は高くても月額五千円近くになる程のプランを選ぶことにした。白哉さん曰く、おまかせでやってもらってたら月一万円ほど払う羽目になりそうだったとのこと。あ、危なかった……ッ‼︎ 白哉さんが補足してくれなかったら、かなり高いお金を払わなくちゃいけないことになるところでした……ッ‼︎

 

 とりあえず今のところ、最悪の事態は免れた………………でも……さっきも思っていたことだけど、桃は私の事情を考慮して提案してくれたのに、勝手に見栄を張って飛び出して、自分一人の力でスマホを買うとか言った癖に白哉さんの力を借りる羽目になっちゃって……悪いことしちゃったな……

 

 

「……失礼ですが、お二人はとても仲がよろしいのですね。兄妹の方々ですか?」

 

「えっ」

 

「……いえ、こう見えてれっきとしたカップルです」

 

「……えっ?」

 

 

 この店員さん、絶対身長差で私達の事を兄妹だと思い込んでいる……でも白哉さんが睨みながら訂正してくれたから、一応問題はないかとは思われますが……この事をはっきり言うのもそれはそれで複雑な気が……

 

 

「あっ。そ、そうでしたか。それは大変失礼いたしました……で、でしたら『カップルプラン』もいかがでしょうか? カップル同士での通話が無料となりますよ」

 

「カップルプランッ」

 

 

 何それ、絶対入りたいッ‼︎ いつでもどこでも白哉さんと無料で通話ができるだなんて最高すぎるッ‼︎ 遠く離れてしまった白哉さんを感じるにもうってつけすぎるッ‼︎

 

 

「是非それも入れてくださいッ‼︎ 是非ッ‼︎」

 

「食い込みすぎるのやめろ、店員さん困ってるから」

 

「ア、アハハハ……それほどまでに恋人仲が良いのですね。それは何よりです。こちらもこのプランを薦めた甲斐がありますね……ビックリしたぁ……」

 

 

 あ、過剰に反応したせいで最後に本音を漏らさせてしまった……店員さん、大変失礼しました……

 

 

「他によく通話されるお友達はいらっしゃいますか? 『友情プラン』でさらに家族以外の知り合い一人が通話無料です」

 

「おぉ、桃とピッタリなプランだなそれ」

 

 

 えっ? ゆ、友情? しかも何故ここで白哉さんは桃の名前を? いや、桃とは宿敵関係にあるのであって、別に友情を育んでいるわけでは……

 

 

「……逆に『宿敵プラン』みたいなのはありませんか?」

 

「逆にとは?」

 

 

 ですよね、そんなものないですもんね。あっ。家族以外の知り合い一人が通話無料なら、金銭的面のことを考慮すれば桃との友情がどうのこうのって考えずにそのプランに入ることができるのでは? よ、よしっ。それなら大丈夫───

 

 

「お前の今考えていること、桃に伝えたらどんな反応をしてしまうんだろうな……」

 

 

 えっちょっ、白哉さん? なんでそんな遠目になりながらそんな事を言うのですか? な、なんか怖いし、反応に困るのですが……

 

 

 

 

 

 

 何はともあれ、ようやく念願のスマホを手に入れたぞ‼︎ 店の中で本体に私の事を色々と登録を済ましたことだし、早速ゲームのダウンロードを……ええっと……

 

 カセットを差すところは当然無い……何をどうしたら新しいゲームができるのか分からない……というかよく考えたらNintendo Switchに入れた『遊○王マス○ーデュエ○』もカセットとか無いんだった……そもそもアレどうやって入れたのか自分でも分からない……‼︎ 私、また詰んだ……⁉︎

 

 

「ゲームアプリのダウンロードはこのアプリで検索したり、アカウント登録をしておけばできるぞ」

 

「えっ。あ、ありがとうございます……」

 

 

 ハッ⁉︎ また白哉さんの力を借りてしまった‼︎ というか白哉さんの方から手助けしてきた‼︎ これじゃあいつもの流れでしかない‼︎ 正直助かったけど‼︎

 

 

「あー……俺が口出ししちゃいけなかったのか?」

 

「……そんなことはないです。ただ今回は一人で何もかもできないのが悔しくて……」

 

「わかるよ。スマホは最初みんなどう操作すればいいのか分からないからね」

 

「で、ですよね。みんな初めて使うものにはそうなりま───ぎゃああああああっ⁉︎」

 

 

 なんか突然白哉さんとは違う聞き覚えのある声が聞こえてきたなと思えば、まさかの桃が来ていたァァァッ⁉︎ きさま何故ここに⁉︎ もしかして私がスマホを買うのに苦戦したり白哉さんや店員さんに助力してもらったりしている間に来ていた⁉︎

 

 

「お前なんでこのタイミングで来たんだよ。悪いけどゲームの登録方法なら俺が既に教えたから一応手伝いに来た意味ないぞ?」

 

「そのつもりで来たってのもあるんだけど、ちょっと伝えたいこともあって……」

 

「つ、伝えたいこと……?」

 

 

 それはどういう意味なのですか。と聞こうとしたところ、桃が突然自分のスマホを取り出し、何やら画面をいじってからこちらに見せてきた。ん? 『ダーククエストアドベンチャー』……? あっ私も今さっき登録しようとしているゲームだ。

 

 

「柘榴が言っていたゲーム名から検索したら出て……さっき私も登録したから」

 

「最初スマホを持たせることを薦めなかった癖に、どういう風の吹き回しなんだ? 優子に対する何かしらの嫌味なのか?」

 

「や、やっぱり白哉くんも聞いていたんだ……それは聞かないでもらいたいな……」

 

 

 さ、さすがにこれは白哉さんに同意しきれないですね……人の不覚を抉るとか良くないことですよ?

 

 

「……私、シャミ子の趣味とかよく知らないし……共通の趣味があった方が意思疎通できるでしょ」

 

「そ……そうですか………………さっきはごめんなさい」

 

「……いや、こっちこそ」

 

 

 桃……私の事を考えて趣味を合わせてくれたんだ。趣味が増えることはいいことなんですけど、ちょっとこそばゆい感じがします。なんだか今回にしては私が好きなゲームを薦めているような気がして……うーん……

 

 あっそうだ。

 

 

「そ、そういえば! 通話が安くなるプランがあるらしくて。一応カップルプランもあって白哉さんと一緒に登録したんですけど、あれ他のプランと重ね掛けもできるみたいですよ‼︎ 私としては不本意ですけど? 作戦会議とかする上で節約したいので、仕方なく登録しませんか」

 

「えっプランの重ね掛けなんてできたんだっけか? 俺そこだけ聞いてなかったんだが……あっ。け、けど複数人でお得になるプランを多く入れられるのは便利だな‼︎ せっかくだし、桃も入ってみないか?」

 

 

 今、さらっと白哉さんが少しだけ呆けてたことを暴露していたのが聞こえたような気が……ま、まぁそんなことはどうでもいいとして、せっかくようやくのスマホをゲットしたことだし、もっとお気軽かつ手軽に使いたいから、この勧誘は決して得しないわけがない‼︎ 桃のスマホ維持費も節約できるし、これで一石二鳥───

 

 

「えっ……

 

 

 

 そんなもん気にしなくても、無料通話アプリで音声通話すれば無料だよ‼︎」

 

 

 

あ?

 

 

 ………………は? そんなもん? 今、とんでもないことを呟いていませんでした? カップルプランの方を指摘しているわけではなさそうだけど、『友情』だぞ? 友情って書いてあるんだぞ? それをそんなもんだと片付けるのかこのロマン皆無恋愛クソ雑魚脳筋桃色魔法少女は?

 

 

「きさまそういうところだぞ‼︎ これで勝ったと思うなよー‼︎」

 

「人の誘いと繋がりを拒むようなこと言いやがって……馬に蹴られて死ね」

 

「えっなんで⁉︎」

 

 

 なんで、ではないわー‼︎ 人がどんな想いをしてきさまをお得なプランに誘ったのか胸に手を当てながら考えることだこんちくしょー‼︎ 白哉さんからのドスの効いた声での罵倒という珍しい場面をも引き起こしてしまったのだから尚更だぞホントに‼︎

 

 というか白哉さん、その台詞は他人の恋路を邪魔する者に対して使われるものなのでは……?

 

 

 

 

 

 

 ───スマホは手に入れたものの、説明書を読んでも分からないことだらけで、操作していく内に変な画面が出たりして色々と苦戦を強いられております。

 

 サイトなどによる変な勧誘に関しては広告等のブロックができるアプリを白哉さんに薦められてダウンロードしているので問題ないとは思います。けど操作面ではまだまだ……

 

 うーん……思わぬ行動でスマホが使えなくなると困るし、ここは仕方ない……

 

 

「ごせんぞ、ちょっといいですか?」

 

 

 で、数分後。

 

 

「………………電話する時の操作ぐらいなら問題ないだろ。スマホの操作の仕方などについて教えてもらいたいという気持ちは分かったけどよぉ、リリスさんの念話を通して遠回しに買い物させるとかどうなんだよ……」

 

「すみません、近くだとごせんぞフォンが分かりやすくて……それと買い物を頼んだのはごせんぞの独断です。そこもすみません……」

 

「いや、いいよ。どうせ母さんが勝手に送ってきた金から買ったものだし」

 

 

 それはそれでなんか朱音さんに悪い事をした気分になります……さらっと何とも思わない感じに言わないで……勘弁して……

 

 そんなこんながありながらも、この後私は白哉さんにスマホの操作の仕方や表示される画面やそれを表示させる方法・事故みたいな感じで出してしまわないための対処法などを教えてもらいました。やっぱり実際によく使っている人からのアドバイスは助かるなー……

 

 と、色々と教えてもらったその時。

 

 

「……そうだ、優子。せっかくだしさ、カメラ機能を使って一緒に写真を撮らないか?」

 

「ええっ⁉︎」

 

 

 こ、ここで白哉さんが私のスマホでツーショットを要求……⁉︎ つ、付き合っていることだし、カップルで写真を撮るのは当たり前なことだけど……その……

 

 

「……い、いいんですか? じ、人生初のスマホでの写真撮影なので、上手く撮れるか分かりませんよ……?」

 

 

 そもそもスマホ所有歴がまだ全然浅いんですよ? なのに何の練習もなくツーショットするなんて……

 

 

「それも最初はみんな上手く撮れるとは限らないものだから、それくらい今更だろ。それに初撮影という経験だってまぞく……というか人の成長に繋がるんだから、今やっておいて損はないぞ。失敗したらまた次挑戦すればいいしな」

 

「……‼︎」

 

 

 そ、そうでした。誰もがみんな最初からなんでもできるわけがない、そんなことは当たり前なんだ。なのに私は失敗を恐れて勝手な考えをしてしまうなんて、私も色々とまだまだですね……

 

 

「……あと、それにな」

 

「それに……?」

 

「ただ純粋に、俺が優子と一緒に写真を撮りたいってのもあるからな」

 

「ッ……‼︎ そ、そうですか……ちょ、直接そんなことを言われると、なんだか照れます……」

 

 

 びゃ、白哉さんも私とのツーショットを純粋に期待していたんだ……恥ずかしいけど、すごく嬉しい……♡ うふ、うふふふ……

 

 

「あ、あの……こ、この後普通に撮ったら、貴方の好きな衣装を着てツーショットしてあげますよ……♡」

 

「………………なんか、目がハートになってんぞ。嫌な予感がするんですが……」

 

 

 

 

 

 ※この後滅茶苦茶撮影し、滅茶苦茶興奮したシャミ子によって白哉は滅茶苦茶されてこの始末☆

 

 




おまけ:台本形式のほそく話その26


白哉「俺が好きな衣装を優子が着る、か……急にそんな事を言われてもな……」
シャミ子「どんな衣装を選ぶのかでお困りでしたら、白哉さんが好きなアニメキャラやゲームキャラを教えてください!! それでしたらなんとかの杖を衣装作りの杖に変形させて、そのキャラの衣装を作りますので!!」
白哉「マジで衣装作りができる杖を生成しそうで怖いんだが……」
シャミ子「なんで⁉︎」
白哉「まぁ、お前がそこまで言うのなら色々なキャラを挙げてみるか。色んなコスプレ、期待してるぜ」
シャミ子「は、はい‼︎」

『ぼっ○・ざ・ろっ○!』の後○ひと○

シャミ子「ジャ、ジャージのギタリストですか。布面積が危機管理フォームよりも多いのはいいですけど、なんか複雑……」
白哉「上がジャージで下がスカートだからな、仕方ない」

『遊○王』のアテ○こと闇○戯

シャミ子「貴方のハートをマインドクラッシュしてやります‼︎」
白哉「それ精神を砕くヤツだから。恋愛とは無縁だから」
シャミ子「えっ⁉︎」

『○滅の○』の煉○杏寿○

シャミ子「魔族が鬼を滅する感じで斬新───」
白哉「煉○さぁぁぁぁぁぁん‼︎」
シャミ子「白哉さんが映画を思い出したのか急に泣いちゃった⁉︎」

『刀○乱○』の乱○四○

シャミ子「この子の出るゲーム……全員男性のはずですよね? 初の女性キャラでしょうか───」
白哉「れっきとした男性だよ、その衣装で」
シャミ子「えっ」

『餓◯伝説』の○知火○

シャミ子「こ、こんな格好の女性が好きだったんですか……?」
白哉「……昔遊んだゲームで影響されたから、つい……」
シャミ子「た、確かにこのキャラの格好は刺激的ですもんね……あっ」
白哉「ん? どした?」
シャミ子「こ、これ……ち、(自主規制)が溢れ出ちゃいますね……♡」
白哉「ッ……」

この後本編のオチ通りになった☆


色んなキャラのコスプレをする他作品キャラ……いい……

 
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