偶に愛が重くなるまぞくと、愛されてる男のまちカド物語   作:名無しのモンスター

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※投稿する時間や皆様の都合を考慮して再投稿したものです。ご了承ください。

編集ペースが遅くなって不安になってきたので初投稿です。

寝落ちとか別名でのYoutube動画投稿とかもあるので、中々ペースが……

とりあえず週一投稿で何とか最新話のストックを溜めていく予定なのであしからず。

大抵のストーリー案もたくさん浮かんでいるので、ネタにも困ることはない……と思う。

そして今回、白哉君がついに……⁉︎ サブタイトル見れば彼の身に何が起こるのか分かると思いますが、最後まで見てってね。


▼神様から転生特典が送られてきた‼︎ ……いや、今更かよ? 唐突な二度目の転生かと思ったぞ

 

【───い。───ろーい。起きろーい。グッモーニーング? いや、ここはアレかな? 目覚めよ、選ばれし者よー】

 

 

 ん……? なんだ? このだらけきった声は? 誰が発しているんだ? というかふざけてる感じがして起こそうとしてるのか分からんのだけど。なんか喧しいな、静かにしてくれないかな……。こっちまだ眠いんですけど。

 

 

【おー、意識の方はちゃんと目覚めてるな。おーい、聞こえるかー? こっちはお前の心の声が聞こえるぞー】

 

 

 そうですか、俺の心の声が聞こえるんですか。だったらもうちょっと静かにしていただけません? 俺まだ眠いんで……

 

 ………………ん? 俺の心の声が、聞こえる? えっ、ウソ? マジで? ……いや、気のせいだな。これきっと幻聴……

 

 

【ウソじゃないぞー。マジで聞こえるぞー。これも幻聴じゃないぞー。ちゃんと自分の口からお前に聞こえるように発してるぞー】

 

 

 そっかー。ちゃんと俺の耳に響いてるんだー。そっかー。そうなのかー。

 

 ………………………………

 

 えっ? 聞こえる? 他人の声が? しかも俺の脳内を聞ける?

 

 ………………………………

 

 

「マジでェェェェェェェェェッ⁉︎」

 

【お、やっと起きたか。おはよー】

 

「えっ、あっ。お、おはようございます……?」

 

 

 あー……。心の声読まれてるってのに気づいて思わず起き上がったけど、なんだ夢か。そりゃそうだよな、心の声なんてそう簡単に他人に読まれるわけないもんな。あーよかった……

 

 ん? ちょっと待って。起きたのに知らない男の声がまだ聞こえてくるんだけど。思わず返事しちゃったんだけど。今どうなってんの俺の部屋。鍵はきちんと掛けたはずなのに、なんで知らない男が入ってきて……

 

 アレ? 俺の部屋の壁、こんなに黒かったっけ? にしてはそれ以外は結構明るい……

 

 そしてなんか、二足歩行っぽくて鱗がめっちゃ体中にある白い体のドラゴンがいる………………

 

 えっ? ドラゴン……?

 

 ………………………………

 

 

「えぇぇぇぇぇ⁉ ここどこぉ!? つーかなんで目の前にドラゴンンンンンンンンン⁉」

 

【あらら、予想通りの反応してくれちゃってまぁ】

 

 

 つーかさっきの声、ドラゴンが喋ってたの⁉︎ つーか喋れたの⁉︎ しかもよく聞いたら、一週間程前に何処かから聞こえてただらけきった声と同じじゃん⁉︎ 何これ、正夢⁉︎

 

 もしやここ、転生モノ小説がアニメした時によくある『貴方はここで死んでしまいました』みたいな場面とかで使われるところォ⁉︎

 

 えっちょっと待って、俺一回転生したんですけど。まちカドの世界に転生したんですけど。突然二度目の転生だなんて聞いてないんですけどォォォッ⁉︎

 

 

【落ち着けって、お前はまだ死んでないから。まちカドの世界でちゃんとピンピンしてるから。ここ夢の世界だから】

 

 

 ……あっ、俺まだ死んでないんですね。よかったぁ〜……。もし本当に死んでたら、優子達がどう思うのか……

 

 ちょっと待って。じゃあなんで俺はこんなところで寝てるんだ? 俺、ちゃんと自分の部屋で寝てるよな?

 

 

【とりあえず自己紹介させてもらうわー。俺は白龍。お前を転生させたじーさん神様に頼まれて、お前の魂の中に入らせてもらってる】

 

 

 ちゃんとドラゴンの姿らしく、名前に『龍』と書いてありますね。わかりやすいですありがとうございます。ってか話しかけてるのに猫みたいに後ろ足で顔掻かないでくれません?

 

 ………………ん? ちょいと待ち? 今、なんか聞き捨てならない事聞いたような……

 

 

「すみません、今『俺を転生させた』と言いましたか?」

 

【おう、言ったぞ】

 

「じゃ、じゃあなんで俺が転生したって分かるんですか……? というか『じーさん神様』というワードも聞こえたんですが……」

 

【なんで分かるんだって………………

 

 

 

 俺がじーさん神様によってお前に与えられた転生特典の()()だからに決まってるっしょ】

 

 

 

「………………はあああああああああっ⁉︎」

 

【うっ○ぇうっ○ぇうっ○ぇわ♪】

 

「いや俺の叫びから歌に繋げないでくれます⁉︎ つーかマイペースだなオイ⁉︎」

 

 

 というかマジ⁉︎ 転生して何年か経ってやっと転生特典が送られるってマジ⁉︎ 今更すぎない⁉︎ 普通転生させる前に与えるものじゃないの転生特典って⁉︎ 何年か掛けてやっと送られるって、もし俺が死亡フラグの多い世界に転生して、転生特典をもらう前に死んでたら元も子もないじゃん⁉︎ どうしてくれんの⁉︎

 

 

【いや、これにはワケがあってだな? とりあえず落ち着いて聞いてくれ】バリボリ

 

 

 落ち着けと言いながらポテチ食べないでくれません? 腹立つんですけど。というかポテチの袋の長さ三メートルもあるじゃん。何処で売ってんのそれ?

 

 ……いや、けどドラゴン──白龍さん? 白龍様? の言う通り、確かに今は冷静になるべきだ。焦ったりムカついたりしても話が進まないだけだ。深呼吸……深呼吸……スゥ……フゥ……よし、落ち着いた。

 

 

「すみません、どうぞ詳しく教えてください。えっと……白龍様?」

 

【おう。とりあえずまずは、何故俺という転生特典が今になって送られてきたのかについてだな……ポテチ食うか?】

 

 

 いやポテチ一枚の直径長くね? 三十センチの定規程デカいじゃん。首振って遠慮しとこ。

 

 

【何故俺という転生特典が今になって送られたのか……単刀直入に言えば、じーさん神様のミスだな】

 

「ミス? どういう事ですか? 本当は転生特典を俺に送る予定ではなかった、と?」

 

【そういう事じゃなくて、じーさん神様が俺をお前の魂に入れる前に、誤ってお前を特典付与せずにそのままこの世界に転生させちゃったってワケ】

 

 

 あ、あぁ……所謂ケアレスミスってヤツか。というかじーさん神様が俺を転生させたって事は、俺はその神様に出会う事なく勝手(?)に転生させられたって事か。

 

 

「けどちょっと待ってください? さっきも思ったんですけど、転生特典って普通転生される前にもらうものだったと思います。どうやって転生された後の者に転生特典を与えるのですか?」

 

【前世での死因が不遇ならば、転生先でも転生者が想像以上の危険な目に遭っていると判断されれば、転生特典の付与・追加を神様の魔法が自動的に与えてくれるシステムとなっているんだ。まぁお前の場合、じーさん神様が転倒した弾みでお前を転生させてしまったせいで、どこに転生したのか探すのに結構苦労したらしい。この世界が命の危機に遭う可能性が少ない世界だったのが不幸中の幸いだったが、もしも逆だったとしたらと……と、じーさん神様は今となってもゾッとした寒気に襲われてガクガク震えてるそうだ】

 

「それは……ご愁傷様です……」

 

 

 転生特典を渡す経緯、条件さえ満たせば容易なものだったんだな……

 

 つーか神様、よっぽど自分のミスで転生者っつーか俺がまた死んでしまうのを恐れてたんだな……。けど、俺みたいな一個人の事を心配してくれるなんて……嬉しいけど、なんか複雑だな。

 

 

【怒らないんだな、お前の転生をミスった神様に】

 

「正直、俺は神様によって転生されてたんだっていう実感が湧かなくて……というよりは何年も経ったことで、自分が転生したからどうとかってのはもう吹っ切れました」

 

【そっか……】

 

 

 だって俺、転生する前に神様に会ってないんだもん。仕事帰りに事故に遭って、いきなり小学生の頃の白哉(かれ)に魂が移ったんだもん。本当に唐突な転生だったんだもん。

 

 けどその転生先がこの俺の知ってる原作の世界だったから、色々な不安が一旦全部飛んでったのよ。だからなんか『大丈夫だな』って思えてきたんだよ。

 

 まぁ、その後にかなりの不安要素を自分で作ってしまったんだけれども。今はほんの少しだけ安定したけども。

 

 

「ところで、貴方が俺の転生特典だとか言っているんですが、貴方が俺の魂に入ると俺の身にどんな事が起きるんですか?」

 

 

 何はともあれ、今は白龍様が俺の魂の中に入った事によるメリットとデメリットについて聞かないとな。これから先、夢の世界でのバトルとか現実世界でのファンタジーな事件との絡みが生じるのだから、そこで上手く生き延びてやりたいんだよ俺は。だから白龍様の事とか今の俺が得た能力とか、色々と把握しておきたい。

 

 

【そうだな………………召喚師になれて、俺や様々な能力を持った架空の動物を召喚できるぞ】

 

 

 様々な能力を持った動物の召喚……? 何その妖○ウォッ○の要素とかドラ○エの要素とかなどが混ざったような夢の能力は⁉︎ 異世界からモンスターが呼べるってか⁉︎ しかも白龍も呼べる⁉︎ いきなりチート系なのが手に入ったんだが⁉︎ これってアレ⁉︎ 強くてニューゲームってヤツか⁉︎ いや、強くてニューゲームの意味は知らんけど……

 

 

【召喚師のなり方は後々教えるけど、俺の場合はでふぉるめな感じの姿ならば召喚師にならずとも『白龍、でふぉるめ召喚』みたいな軽い感じで呼べる】

 

 

 あ、負担がめっちゃ少ない召喚術もあるんだ。これはまた優しい。

 

 

【後、自分の意志で俺に体を貸したり無理矢理返してもらったりする事ができるぞ。何かしら誤魔化したり強者の雰囲気を少しでも出したいって時などには、一時的に俺に体を貸して、一通り済んだら返してもらうって事も可能だ。ちなみに俺が無理矢理お前の体を奪い取る事は無理だけどな】

 

「な、なんてホワイトな人格を入れ替える能力……」

 

 

 嘘だろ、俺の意志で白龍様と体や魂を共有できるだって……⁉︎ 優子とそのご先祖様も体の貸し借りができるけど、条件付きだしご先祖様の意志でないと優子は体を返してもらえないってのに……

 

 なんか、優子がこの事実を知ったら複雑な思いを持ってしまうだろうな……

 

 

【さらにもう一つの能力があるんだが……()()()()()()()()()()()()使()()()()()()()()()()()()()()

 

「えっ? そ、それはどういう……」

 

【分からん。一応今のお前さんが使える能力等のデータが見れるタスクバーを調べてみたんだが、三つ目の転生特典のスロットが黒く塗り潰されてるんだよ。そのせいなのか、俺もそれがどんな能力なのかという知識を吹っ飛ばされた】

 

 

 えぇ、それはどういうことですか……? 何故か使えない状態だから白龍様の記憶からもその特典の記憶を消されるとか……。気になる……三つ目の特典がどんなものなのか知りたかった……。とりあえず俺がゲームのレベルアップみたいに成長すれば、それはお披露目になるのか?

 

 つーかレベルアップってどうやるっての? 意味がわかんねー……

 

 というかタスクバーって……ゲームか何かですかタスクバーって。

 

 

「うーん……とりあえずその三つ目は、神様から与えられた何かしらの試練を得て手に入れられるって解釈で捉えますね。現段階でなら、能力は二つだけでも大丈夫だと思うので」

 

【ん? そっか】

 

 

 別に三つ目の能力を使えるようになりたいとか、そんな欲がないわけではない。けど、召喚術が使えてその動物達のサポートを受けられるとか、任意で白龍様に俺が黙ってたいことを誤魔化してくれるとか、そういったことが出来るだけでもこの後の物語でそれほど苦にはならないはずだ。きっと。

 

 

【ま、お前が転生特典の事でこれ以上何も言わないなら、俺もそこまで言及しないよ】

 

「わかりました」

 

【んじゃ……最後に聞かせてもらおうかな】

 

「? 何でしょうか?」

 

 

 聞きたい事? それは一体? この世界に転生して何があったのかとか、そんな事を聞きたいのかな? まぁ今日か昨日俺の魂に憑依したようなものだし、聞いてくるのも無理はないけど……

 

 

【お前、正直に言ってあのまぞくの事を……イタッ】

 

「えっ?」

 

 

 ちょ、何? 上には何もないのになんか白龍様が叩かれたかのように頭を下げたんだけど。しかも叩かれた後のように後頭部擦ってんだけど。一体何があったというんですか? というかまぞくがどうこうって言いそうになってるの、気になるんですけど。

 

 

【ちょ、オイオイ、今質問してるところだろうが。やめろって、夢の世界の外からバシバシ叩くなって。えっ、何? もう今日ここで話せる時間が残り少ない? オイオイマジかよ、次こうやって話せるの遅くても二・三週間かかるかもしれないってのに……】

 

 

 あ、ここやっぱり夢の世界なんだ。それもリリスさんみたいに好きな時間滞在できるわけじゃないんだ。

 

 というか俺が寝てる間、誰が外の現実世界からどうやって白龍様の頭を叩いてるんだ? 俺、一応部屋の鍵掛けてるよな? 吉田家に誰一人合鍵渡してないよな? うぅ〜ん……どんな絡繰?

 

 

「あの……その聞きたい事って、今聞かないとダメなヤツだったりします?」

 

【あっ……いや、別に……大したことじゃないよ? 悪いね、この話はまた今度でも大丈夫かい?】

 

「えっ。あっ、まぁそちら側の都合とかもありますものね……。わかりました、また話せる機会があれば是非お願いします」

 

 

 本当はなんて言おうとしたのか結構気になるけど、白龍様にも白龍様の都合とか色々あるからな……。神様との関わりとかもあるだろうし、この続きはまた今度聞くとしよう。これ以上追求とかしてもタブーだし。

 

 ……ん? ちょっと待てよ?

 

 

「今気づいたんですけど、俺はあなたも召喚できるんでしたよね? なら現実世界でも話せるんじゃ……」

 

【現実では人間の言葉は話せないのよ俺。誰かがお前の体と相性が良い魔力とかを分け与えてくれれば、上手く人間の言葉に訳せられるんだけどな】

 

 

 あぁ……こうやって話せるのは夢の世界だからこそで、優子のご先祖様みたいに何かしらの条件がないと現界しても喋れない設定なのか。転生特典だからデメリットがないわけではないってことか……。現実世界でも白龍様と喋れたらお互い楽なんだけど、今は我慢するしかないか……

 

 

「でしたら、次話せる時が来るまで大人しく待っておきますね」

 

【そう言ってくれると助かるよ。……あ、そうだ。召喚術の仕方は先にこちらで召喚させてもらった奴が、そのやり方が書いてある紙を渡してくれるから、それに書いてある通りにやっておいてくれ。まぁ後は練習次第だけど、すぐにマスターできるぜ。そんじゃ、そろそろ起こすぞ】

 

「あっ、はい。ありがとうございます………………って眩しっ⁉︎」

 

 

 そう返事した途端、白龍様の体の鱗を中心に光り出し、一瞬にして俺の視界は白く塗り潰された。いやめっちゃ眩しすぎる⁉︎ これで失明とかしてしまったらどうするつもり………………

 

 

 

 

 

 

「───ハッ⁉︎」

 

 

 気がつけば俺は、いつの間にか横たわってた上半身を起こした。辺りをキョロキョロと見回せば、そこは質素の強い部屋──俺の部屋だった。しかも俺はパジャマを着てるし、布団も掛けている。どうやらアレは本当に夢だったらしい。

 

 

「夢、か……。そっか、夢かぁ……」

 

 

 いや、夢だからこそ先程言われたこと……白龍様が自力で召喚させた動物が俺の部屋にいるというのが本当なのか調べなければならない。この部屋は狭いのだから、動物らしきものがいればすぐに分かるはず……

 

 

【メェ〜】

 

「ん? 『メェー』?」

 

 

 なんか羊みたいな声がしたのでその声がする枕元に視線を向けた。するとそこには……

 

 黒い体の上にふわふわモフモフとしてそうな毛を纏っている全長二十センチの羊が、四本足をぐいっーと伸ばしながら、くりっとした目を輝かせてこちらを見つめていた。

 

 えっ、何この子。めっちゃ可愛いんですけど。宝庫レベルの可愛さやん。うわ、この子の毛めっちゃ柔らかそう。どうしよう、今すぐにでもモフモフしてみたい。許可取ろう、いきなりモフモフして嫌がられる前に……

 

 ん? なんか足元に白い紙を持ってる……これも夢の中で言われてたヤツだ。

 

 ってか、俺が起きるまでよく食べなかったなその紙……あ、そっか。紙食べるのは山羊の方だから、羊は紙食べないんだった。多分。あっ、山羊は確か穀物類、パン類、芋類、豆類が好物だったっけ。

 

 まぁいいや、今はまずこの羊が持ってる紙に何が書いてあるのかを見てみないと。俺の記憶力が正しければ、確か召喚術のやり方について書いてあるはず。

 

 

「ねぇ君。ちょっとそれ、貸してくれるかな?」

 

【メェ〜】スッ

 

 

 名前分からないから『君』呼びでお願いしたら、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。えっ、嘘⁉︎ 立ち上がれるの!? やだ……この羊可愛すぎる上に賢いし神経良すぎるし凄すぎる……!!

 

 っていけないけない。せっかく渡そうとしてくれているんだから、早くそれを受け取らないと。羊にこれ以上二足歩行で立たせるのもなんか可哀想だし。

 

 で、何が書いてあるのやら……

 

 

《今あの羊からこの紙をもらったな? これでお前とも縁が出来た‼︎》

 

 

 何処ぞの縁結び妖怪ですか。何で一行目が俺が元いた世界でのネタのヤツ……

 

 

《その羊の名前はメェール。人の疲労を癒やしてくれる回復専門の召喚獣だ。ゲームでいう初級の奴だから回復量はチートじゃないし乏しいが、これから先、こいつを中心にお前を様々な方面で全力でサポートするからよろしくな》

 

 

 あ、この子メェールって言うんだ。鳴き声から名付けたのだろうけど、安直だな……。でも見た目も名前も可愛いからヨシ‼︎(現場猫風)

 

 で、回復がちょっと得意で他方面でも何かしらのサポートはしてくれると……。なるほど、冒険の序盤で仲間にするのに必須な存在ってことか。まぁ特典を手に入れたばかりの頃なら、こういった初心者向けに扱いやすい子がいると安心するし、何よりやっぱり可愛い。現実でもペットにしたくなりそう。

 

 お、次の行では召喚術の仕方や召喚師のなり方が書いてあるようだ。どれどれ……

 

 

《そして召喚の仕方だが……両手を前に翳し、『(召喚獣の名前)、召喚』と言うだけでお前の目の前にそいつが現れるよー》

 

《召喚師のなり方は……『我が名は召喚師、白哉』と言うだけでいいから。そうすれば召喚師としての魔力が増幅できるぜ》

 

《召喚出来る召喚獣達のリストはこの紙の裏面にあるからよく見てくれ。注意すべきなのは、召喚師になった時となってない時で出せる召喚獣のれぱーとりーの数だけだからな》

 

 

 ………………えっ、どっちもやり方簡単すぎね? 魔力とか召喚師の自分の姿とか、召喚獣とかをイメージしたりしなくていいの? 長い詠唱どころか詠唱そのものをしなくていいの? 白龍様も簡単に呼びやすくしていいの?『俺TUEEEE』な感じにしていいの?

 

 これも不遇な死を遂げた転生者への配偶ってヤツ? 嘘……俺今になって恵まれすぎ……‼︎

 

 いや、けど簡単に召喚や変身が出来る代わりに召喚出来るヤツのレパートリーは少ないはず。一個人にそれほど優遇が効くわけがないだろ。効いたとしても他にもいるかもしれない転生者がある意味可哀想だ。うん、出せる召喚獣は多くて十種類ぐらいのはず。

 

 さて、早速裏面見て召喚獣のリストを確認、と……

 

 

召喚獣リスト

 

メェール:初歩的な回復が得意なお世話好きの羊

ボーフ:突進攻撃が得意な熱血系の牛

ハリー:威嚇と針での防御が得意な物静かなハリネズミ

コウラン:甲羅で仲間を守るのんびり系の亀

ピッピ:スパイの訓練を積み重ねたクール系雛鳥

ピョピョン:並のビルならひとっ飛びのナルシスト系ウサギ

ハムイン・ボルタ:すばしっこく走る悪戯っ子ハムスター

ヒヒン:蹴りがめっちゃ強い兄貴格の馬

シバタ:吠えない代わりに鋭い目付きで威嚇する温厚系芝犬

クリッタ:研究好きのマイペース系パンダ

白龍:鱗がめっちゃ眩しいだらけてるドラゴン(但しデフォルメ姿で出る)

 

 

召喚師になった時にさらに呼び出せる召喚獣リスト

 

白龍:通常の姿で出る

猛虎:物体ならほぼ何でも壊せるポジティブ系メス虎

朝焼(あさやけ):仲間に飛行能力を付与出来る無口な孔雀

餓狼:本格的格ゲーみたいな攻撃をするネガティブな狼

襟奈:巨大な襟巻きで一瞬の完全防衛が可能な姉貴分エリマキトカゲ

海王:海水を生成して操る器の大きい鯨

(ひじり):氷の力を自在に操るツンデレ麒麟(♂)

凌牙:動き回って風と水の力を同時に操るちょい頑固なサメ

剛鬼:仲間を傷つけられると鬼の様に色々と強くなる心配性ゴリラ

曙:回復や状態異常の毒を使うドSっぽい蠍

 

 

 最大二十種類も出せるわ。予想よりも二倍の種類だわ。つーか白龍様の紹介文が雑。鱗が眩しいのは分かるけど、能力を教えてよ能力を。

 

 でも、この召喚獣リストは助かるな。名前は漢字の奴とそうじゃないのとで分けて、誰が召喚師にならないと呼べないのか分かりやすくしてる。しかもどの名前も独特。そしてその召喚獣達それぞれの性格や能力も簡潔に書いてある。

 

 どの召喚獣も中々面白そうなのばっかりだ。ピッピがクール系雛鳥ってのが気になるし、ハムイン・ボルタも名前だけで『何か狙ってんのか?』って思える。それと剛鬼が心配性ゴリラってのも気になる。ただ、曙という蠍がドSってのがなぁ……

 

 何はともあれ、唐突な出会いから手に入った転生特典なんだ。この力で呼び出せる仲間達と共に、この世界の物語を更なるハッピーエンドに出来るように努力の限りを尽くそう。後、彼等の誰かが優子のヤンデレが暴走しそうな時に力になってくれれば……

 

 

 

【いやマスターがその子を暴走させないようにすることが大事だメェ〜】

 

 

 

「………………いや、お前喋れたの⁉︎ しかも白龍様みたいに心読めるの⁉︎」

 

 

 たった今、メェール君のもう一つの特徴について知る事ができました。さてはこの羊、おしゃべり悟り妖怪ならぬおしゃべり悟り羊か⁉︎ キュートなのにとんでもねー羊だ……‼︎

 

 




はいというわけで、白哉君は今更ながら神様からの転生特典を受け取りましたー。召喚術……魔法少女っぽい力でまぞくに近い感じの奴を召喚できる……まちカドまぞくの二次小説と相性良くね?

ってか召喚できる動物が二十種類って、結構多くね? 全員が出るの結構時間がかかるやんこれ……

ちなみにいつか現実世界でも人間語を話したいと言う白龍様は、ワン○ースの青キ○ことク○ンに似た性格を意識してるつもりです。だらけきってるけど、どこか芯を通そうというね、そんな感じなのを出したいな考えてこのキャラに至ったってわけです。

メェール君は当小説のマスコットにしたいです‼︎ 頑張って出番が来る場面作りたい……

感想・評価の程よろしくお願いします!!

そして不死蓬莱さん、誤字報告ありがとうございます‼︎
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