偶に愛が重くなるまぞくと、愛されてる男のまちカド物語   作:名無しのモンスター

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原作五巻編もそろそろ終わりですよーってことで初投稿です。

原作六巻の話を先にやっといて五巻の話に戻るってどういうことなの……(兄貴風)
 


白澤さんの封印を解放せよ‼︎ そして、まぞくは己の力と手段の今後に迷い始める

 

「平地くん。平地くん」

 

 

 ………………ん……んんん……? アレ? なんだろう、誰かに呼ばれたような……というか俺、今まで何をしていたんだっけ。

 

 確か、魔法少女の朱紅玉さんとオリキャラまぞくのミトさんが襲撃してきて、それがきっかけで白澤さんが封印されて、その怒りでリコさんが暴走して、優子が小倉さんの力を借りて無理矢理俺達を気絶させて……

 

 で。夢の世界でフードの人に会って、ミトさんの記憶を見て、彼女の主人である朱紅玉さんに対する忠実心に寄り添って、説得させて……

 

 そしたら今度は桃の夢の世界でメタ子に会って、桃の本来の過去の記憶の世界に案内されて、真実を見て、桃の事を頼まれて……

 

 ……というか、なんかおでこがあったかいな。ポカポカする。……いや寧ろ……熱い? ……って。

 

 

「………………アァチャチャチャチャチャアッ⁉︎ なななな、なんじゃこりゃあっ⁉︎」

 

「まぞく起こしタオル……まぞくの眷属に使っても効果アリだったね」

 

「おでこを火傷させる気か小倉ァッ‼︎」

 

 

 熱かったぞ⁉︎ めちゃくちゃ熱かったぞこのタオル⁉︎ これ一体どんな温め方したら火傷しそうなほど熱くなるんだァッ⁉︎ 目を覚させてくれたことはちょっと嬉しいけどさ、この熱さはキツかったぞマジで‼︎

 

 というか……俺、気絶状態から目を覚ましたんだな。一度に二人の夢の世界にお邪魔していた後に目覚めたら、自分は本当さっきまで気絶していたのだろうかと思うくらいスッキリしたぜ。気持ちの良い目覚めだった。

 

 

「……で、俺達が気絶してる間にどんなことが起きてたんだ?」

 

「結論から言うとぉ、今ちょうどあんな感じ」

 

 

 そう言って小倉さんが横方向に向きながら指差しをしていたので、俺もその方向に振り向いてみた。小倉さんが指を差した方向を見ると、そこには……

 

 

「ってなわけで、鍋持ち出してごめんな‼︎ これ鍋! 利子で高級まな板もつけるの‼︎」

 

「アタシの方こそなんかぶっ放してしもてごめんな‼︎ アタシもちゃんとじーちゃんと向き合うわ〜」

 

 

「………………気絶前のヤバさが嘘のようだ」

 

 

 どうやら原作通り仲直りしているようだ。けど他のみんなが思うように、不自然に和やかになってて怖い……あっさりとした感じに仲直りしてるの怖い……十年前からの確執があったってのに、先程まで一触即発してたのに……

 

 

「あ、あの……わたくしも、皆さんに謝りたいというか謝らなければならないことが……」

 

 

 ん? ここでミトさんまで謝罪を述べようとしてる? 貴方が謝ることなんてないかと……あっ。あったわ、そういえば。あれは彼女も悪意があってやってたわけじゃないけど。

 

 

「そ、その……わたくし、貴方達の話やご主人様の命令に聞く耳を持たず、貴方達に攻撃したりこの店の店長さんを巻き込んで封印してしまったりと、普通であれば取り返しがつかない醜態を犯してしまいましたわ。こんなことするだけでは済まされないとは自分でも分かってはおりますが、謝罪をさせてください。大変申し訳ございませんでした」

 

 

 そう、ミトさんは朱紅玉さんの事を慕いすぎて早とちりをしてしまい、最悪の事態を作ってしまったのだ。

 

 ミカンの魔法をコピーしてみんなに襲い掛かってきたり、躊躇っていて止めようとした主人の制止を無視してリコさんを封印しようとしたり、その結果(牛刀を構えてたリコさんから朱紅玉さんとミトさんを)庇うように割り込んでいった白澤さんを封印してしまいリコさんを暴走させかけたり……

 

 まぁ、無理もない。朱紅玉さんに助けられた恩が本人にとってデカいものみたいだったし、過去にリコさんとも色々あったもんだしな。それまで溜め込んでいた鬱憤としたものが爆発してしまい、暴走してしまったのも無理もない。行おうとしたことがヤバかったけど。

 

 その罪悪感が、夢の世界で俺と邂逅・説得みたいなのを受けたことにより、自分が主人の為に本当にすべきことに気づいたのと同時に芽生えてきたようだ。状況が状況ってのもあり、罵倒でも受ける覚悟だったようだが。

 

 

「あ、謝らないでください‼︎ そちらにも事情があったってのは分かりましたし……」

 

「私達もそれを知らなかったので、お互い様かと……」

 

 

 優子と桃が彼女を許す言葉を掛け、他のみんなも頷いたりして同意であることを強調する。ここはまぞくだろうと魔法少女だろうと受け入れる優しすぎる町なんだ、そう簡単に許さないわけがない。寧ろその失敗から逃げず前向きに生きていてほしいくらいだ。

 

 

「あ、ありがとうございますわ……。ご主人様とリコも、多大な迷惑ととんでもない仕打ちを……」

 

 

 みんなにお礼を言ったミトさんは、今度は朱紅玉さんとリコさんにこれまでの事を含めた謝罪の言葉を述べようとする。しかし朱紅玉さんは気恥ずかしそうに頭を掻き、リコさんも笑顔で『んーんっ』と呟く。二人も彼女の事を強く責めるつもりはないようだ。

 

 

「いやまぁ……アンタをそうさせてしまったのは、アタシが色々としっかりしなかったせいでもあるからな。また一からやり直そうな」

 

「ウチの方こそごめんな? マスターやシャミ子はんから色々説得されたし、ウチも色々なことが学べるようにするから。だから気に病まんどいて」

 

「ご主人様……リコ、さん……はい」

 

 

 苦笑でありながらも、ミトさんは二人からの謝罪とお互いやり直そうよという労いの言葉を掛けられたことで安堵したようだ。これで三人との間の溝の件は解決した。残る課題は……封印された白澤さんをどのようにして戻すか、だな。

 

 とりあえずここまでに俺達に何があったのかをお互いに話し合うことになった。その経緯からの結果として、リコさんと朱紅玉さんのわだかまりが無くなったからするに、原作通りの展開でこうなったのだということぐらいは分かった。

 

 ってことはリコさんの白澤さんに対する好意も……まぁ、うん。それについてはリコさんの努力次第だな。頑張れリコさん。

 

 原作と違うところは、俺に記憶の世界で説得された後のミトさんが優子にスマホ防水カバーとスマホ耐久ケース・画面シートを渡したり、白澤さんの魂を新たな依代に宿しリコさんの夢の世界に行けるようにと自身の毛も提供したりしたことぐらいだな。

 

 何故スマホを守るグッズを渡したのか。フードの人が自分の夢の世界でケルベロスみたいなのと戦ったと聞いたから念のためだとのこと。本人の毛だけなら白澤さんの魂も引き寄せられるのではないか。魔力が多い方が魂を依代に移しやすくなるからとのことだ。

 

 つまり、ミトさんのこの行動は価値のあるものだったのだ。ま、起きた時には『またリコさんを封印しようと襲い掛かってくるのか』と優子に警戒されたらしく、なんとか自分はもうリコさんを襲わないと必死に説得したそうだが。

 

 で、後はさっきも思っていたように、白澤さんをどうやって戻すかの話なんだが……

 

 

「アタシ……いけるギリギリの量まで血ー渡すわ。そしたら少しは後が楽になるやろ」

 

「……本当にいいんですか? 流す血の量を見誤ったら、下手したら貴方……」

 

 

 そう、魔法少女にとって体内の血というのはかなり貴重なものだ。魔法少女にとって血液とは、体内の魔力を巡回させるためにあるものなのだ。その血液が少なくなってしまえば魔力を上手く維持することが出来ず、漏れ出してしまう。魔力を使いすぎると消滅してしまう場合があるのだ。

 

 つまり何が言いたいのかというと、体内の血液が少なすぎては身体を維持することが出来ず、コアになって世を彷徨うことになってしまうのだ。そうなる可能性を孕んでしまう危惧性を、彼女はジキエルに教えられてないわけがない。

 

 

「えぇんや、それで全てが丸く収まるっちゅうんなら。ほんまはリコを締めても気持ちが晴れないなんてこと……わかってた。意地張って、ミトにも付き合わせてしまって、関係ないバク巻き込んで……せやからきっちりけじめつけたい」

 

 

 朱紅玉さん……もしや貴方、このまま何もさせてやらずに終わることが、自分が消えること以上に嫌なものである。そう捉えているのですか? もしその意思が貴方を動かそうとしているというのなら……俺はもう何もとやかく言う必要はないな。

 

 

【あ、じゃあ僕が血を流させてあげるね。事前に毒は全部抜いてあるから、この尻尾でズパンッと】

 

「ちょっ何やそのドデカい尻尾はッ⁉︎ もうちょいちっさいのでやってくれへん⁉︎」

 

 

 ウチの召喚獣が一匹・曙が下手したらR-18G沙汰になるようなことを言ってきたので、拳骨で制しました。けど何やら殺気みたいなものは感じたから、サイコパスでサディストな彼でも怒りは覚えるものなんだなと心の中で萎縮してしまった。こいつもガチギレさせたらいかんな……死人が出るって絶対。

 

 

「ハァ……俺の事を含めたことで怒ってくれるのは嬉しいけど、問題事が出来てしまう行動はやめてほし───」

 

【赤い魔法少女の血をギリギリまで使うか……どれぐらい出させる? 俺も協力する】

 

「ひじり院……じゃねェやなんだよひじり院って。聖、お前も殺意出すな。ステイだステイ」

 

 

 今度は正直なことを簡単には口にしないあのツンデレ野郎の聖が、ビックリするくらいマジギレして朱紅玉さんに殺意を思いっきり向けているんですが? お前でも素直に怒りをぶつけたくなる時があるんだな……

 

 というかさ? あんなに強くぶつけないでほしいけど、怒りをぶつける対象は朱紅玉さんじゃなくてミトさんの方じゃね? 実際にお前ら召喚獣を傷つけたのはミトさんだぞ? 朱紅玉さんが実際にお前らに何かやったわけではないだろ? だから朱紅玉さんはそんなに罪は……いやお前らを攻撃したミトさんを連れてきたのは朱紅玉さんだけどさ。

 

 そんな事を考えていたら、朱紅玉さんが優子に夢の世界で説得された影響なのか景気づけにデカいペットボトルのコーラを飲み終え、封印された白澤さんに大量の血をちょっとずつ水滴でまぶしてあげていた。

 

 この間、優子が納得のいかない様子の浮かない表情を出していたのを、俺は見た。それもこの状況にではなく、まるで自分の事に対して迷いを見せているかのように。

 

 

『紅ちゃんアカンで〜、消えるで』

 

「構わへん……っ、あとちょいや‼︎」

 

「ご主人様、どうかしっかりなさいまし……っ‼︎」

 

 

 焦るジキエルに消滅してしまうことを危惧されていた朱紅玉さんだったが、それでも構わないと言いながら、朦朧としながらも頑張っている様子だ。さらにはミトさんに身を案じられながらも成功するようにと祈ってもらっている感じだ。

 

 刹那。白澤さんが封印されているバクのオブジェが発光し始めた。うおっまぶしっ。

 

 

「うおっまぶしっ」

 

「だいぶ封印が弱まっているな、後一押しだぞ。羨ましい」

 

「すいません。今、本音が漏れ出てませんでした?」

 

 

 リリスさんよぉ……いくら自分も封印から解放されたいからって本音を漏らすのはあまり良くないかと思いますぜ? そういうのは一人の時にやってくださいな。

 

 で、封印解放まで後少しだというが、実際にそうなった状況に遭ってないからなのか、この後何をすれば良いのかリリスさんでも分からないとのこと。確かに封印が解かれる現場だなんて全然遭遇しないと思うし、リリスさんが封印の解き方を知らないのも無理はないよな……

 

 しかしだ。小倉さん曰く、こちらは運がすごく良いという理由が二つあるようだ。一つ、邪神像の時のリリスさんのようにお供えを渡せること。もう一つは、『戦えるお供え』があるということだ。その『戦えるお供え』というのが……ウガルルである。

 

 

「ウガルルちゃんは魂が無い。厳密に言うと無生物……モノなんだ。だからこそ……『お供え』として封印空間に入れる……かも」

 

「んが……‼︎」

 

 

 そう、ウガルルは使い魔として呼ばれる存在。元々は魂も呼ばれるまで生成されることの無い存在だ。魂の無い存在ならば封印空間への道のようなものに阻まれること無く通過でき、白澤さんを助けに行くことができる……良い抜け道と言ったところか。

 

 

「そうカ……そういうことカ。封印空間とやらに入リ、ボスのボスを助けル……それガ今、オレにしか出来ない仕事なのカ……‼︎」

 

「いいえ、お言葉ですがもう一人いますよ。貴方と同じことができる人がここに」

 

 

 その言葉と共に、透明化してずっと拓海の隣にいたはずの式神・蓮子がその姿を現す。なんか会うのが随分久しぶりな気がするのは気のせいか?

 

 

「僕達式神も元々魂が無く、無から作られる存在ですからね。一瞬だけ魂を無に戻せば封印空間とやらに入れると思います。入れなくとも遠くから霊力でウガルルさんの魔力の補助をすることは確定でできます。僕が……全力で貴方をフォローしますよ」

 

 

 あっそうなんだ。式神って何も無い状態から色々あって魂から一から生まれるのか。それは仙寿家の式気味の召喚の仕方だけが特別であって、他の陰陽師のとは異なってるのかもしれないけどな。知らんけど。

 

 

「拓海の式神……蓮子だったカ? 手伝ってくれルんだナ? ありがトウ‼︎」

 

「い、いえ。最善の方法を思いついただけですので、あしからず……主人様やご家族以外から直接言われるのは初めてだから、なんだかこそばゆくはあるけどね……」

 

 

 あーあ、照れてやんの。蓮子って実際にお礼を言われることに慣れてないのか。家族にしか直接言われたことがないって……でもよく透明化して陰陽師の手伝いをしてるとか言ってたし、透明化を解く機会はないらしいし、仕方ないのかも。

 

 そんなことを考えていたら、ウガルルがオブジェ状態の白澤さんの所に立ち、『こうすれバいいのカ?』と呟きながら目を閉じ、両手を翳す。蓮子はその後ろに立ち、彼女の背中に両手を翳す。

 

 そしたら二人の両手が光り、その光が白澤さんのから放たれている光と重なり合う。『お供え』として適用されている……というべきか?

 

 結果どうなったのか。簡潔に言えば原作通り。白澤さんの封印は解除され、元の二足歩行ができるバクに戻ってくれた。というか元に戻ってくれないと色々と困る、色々と。

 

 

「も……戻れた……」

 

「解放されたばかりですいません、封印から解かれる寸前までどんな感じでした?」

 

「えっ? あ、えっと……ウガルル君とそこの猫耳の男の子が何故か助けに来てくれて……ウガルル君に抱えられてて、途中から猫耳の男の子に交代でお姫様抱っこされてた……」

 

「蓮子に……? そっすか」

 

「な、何故複雑そうな顔を……?」

 

 

 興味本位でこんなこと質問したけど、蓮子まで白澤さんをお姫様抱っこしたのか……男性(それもバク相手)にってのがちょっと複雑だけど、蓮子も性別に合ったカッコいいことするじゃねぇか……俺だったらやらないと思うな、無意識じゃない限りは、多分。

 

 あっ、ところで朱紅玉さんは……案の定ダメか。原作通りの状態だ。たくさん血を出してたから、そりゃ貧血状態になるわけだ。しゃあない。

 

 

「あーしんど……アタシもうよう動けんわ。リコ、しばらく泊めてくれへん? 鍋盗まれた仕仕返しや。アンタの味盗んで、じーちゃん所帰る」

 

「……ん! かまわんよ~。接客もしてってな♪」

 

 

 うん、ここも原作通りだな。祖父と向き合うとか言っていたし、そのために店を繁盛できるようにしようと決めたんだろうな。だったらリコさんの料理の味を真似できるようにしないとね。

 

 この時、ミトさんが主人の新たな目標ができたことに喜んだのか笑顔を浮かべていたが、その表情は何処か苦しいというか寂しそうな表情だった。主人が復讐よりも大事なことを知れたことを喜んでいたはずなのに、何故……?

 

 

「あと……ジキエル、ごめん。アタシ、魔法少女引退するわ」

 

「……ですわね。あの時誘ってくださったのに申し訳ありませんジキエルさん。ご主人様はもう魔法少女をやれる血液の量も体力もございませんので……」

 

『残念やけど……しゃーなしや。契約切って何日かで普通の体戻るけど、怪我とか治りにくくなるから体に気ーつけて。ほなさいなら』

 

 

 朱紅玉さんの魔法少女引退宣言をすんなりと受け入れ、あっさりとその場から消え去っていったジキエル。AIみたいな感じで若い天使っぽくてまだ情緒が薄めらしいけど、十年も契約者と一緒にいただろアイツ? それくらいの長い時期いたらさぁ、もうちょっと何か思うとこあるでしょうが……

 

 

「何はともあれ、これで一件落着ですわね。では、わたくしはこれにて……」

 

「は……? ちょ、ちょい待てや。何処へ行くんやミト?」

 

 

 全部解決したのかと思いきや、何故かミトさんがそのまま別れを告げるかのようにそそくさと去ろうとしていた。それを主人である朱紅玉さんが放っておくわけがなく、すぐさま彼女を呼び止めた。

 

 

「わたくしは……形や経緯がどうであれ、ジキエルさんの誘いに吊られるようにご主人様を騙し、対象がリコさんのみとはいえまぞく殺しをさせようとしていましたわ。それも勘違いによるもので……。主人を長年騙し続けることは従者としてあってはならないこと、主人の側にいてはなりませんわ。なので……」

 

 

 あっそっか。自分も誤解していたままだったとはいえ、ミトさんは主人の事を騙し続けた自分を許せなかったんだな。そしてそれが主人の事を逆らっていることと同義だと思っているようだ。確かに主人の事を騙すようなことは普通は許されないことだ。けど……

 

 

「なぁに勝手に自分はクビになると思い込んどんねん‼︎」

 

 

 長年も主人をやってきた……というより一緒にいた者は、そう簡単にその絆をあっさりと断ち切る程の薄情者ではなかった。お別れの言葉を告げてその場を立ち去ろうとするミトさんを、朱紅玉さんは肩を掴んで止めた。

 

 

「アンタを誤解させたままにさせてアタシも吊られてしまったのは、アタシが色々としっかりしなかったせいでもあるからってさっきも言ったやないか‼︎ それに間違えたことをしてしまったら一緒に一からやり直そうとも言ったやろ‼︎ アンタが何か間違いをしたらアタシも一緒にやり直せるようにフォローする‼︎ せやから少しは主人の優しさを信じろや‼︎」

 

「ご、ご主人様……」

 

 

 同じ過ちを犯してしまった者同士であるからこそ、主人であるからこそ、従者の過ちを受け止め一緒に背負おうという強い意思を感じさせてくれている。

 

 長年の因果を終わらせられた朱紅玉さんだからこそなのか、ミトさんを許せる程の度量を持てるようになったんだな。それが代償として魔法少女を引退するってことになって後悔は無さそうだ。

 

 

「それにアンタには叶えたい夢があるんやろ⁉︎ 『いつか素敵な殿方と結婚したい』って‼︎」

 

 

 ………………んっ? えっ? 今、なんて? 叶えたい夢って、ミトさんが? 殿方と結婚? えっ?

 

 

「そ、それは、そうですが……それはジキエルさんからポイント満了したら願いを叶えられるって話を聞いて、もし叶えられる時が来たらって呟いていただけで、叶えてもらおうとは……」

 

「叶えてもらえるもらえないは関係あらへん。アンタはアタシのために自分を削ってまでここまで頑張ってきてくれたんや。アンタのその夢を叶えてやれるまで、従者になり続けるのを諦めるなんて、主人……いや、家族であるアタシが許さん‼︎ 今度はアタシがアンタの夢を叶える番や。だからもうアタシらの家族を辞めるんやないで‼︎」

 

 

 えっと……もしかしなくないかもしれませんが、朱紅玉さんがミトさんを隣に留めさせようとしている理由って、それ……? 別に馬鹿にしてるとかそんなんじゃないですが、従者の将来の事を考えていたことはいいことなんですが、なんかこう……ね? 意外だったので何故か言葉に出来ない感情とかがあるというか何というか……(混乱中)

 

 

「ご主人様……!! ありがとうございます……!! もしわたくしに素敵な殿方ができましても、全力でご主人様にお仕えいたしますわ……!!」

 

「そ、そこまで泣かんくても……」

 

 

 …………………ま、当の本人は感涙するほど嬉しいみたいだし、良しとしとこうか(思考放棄)

 

 

「一旦解散して……回復してから片付けとかしましょうか……」

 

『賛成…………………』

 

 

 何はともあれ、優子の提案で一時解散することに。無理もない。彼女と小倉さん・ウガルル以外は体力とか精神とかにダメージを負っていることだし、一時は休ませてあげないといけないよな。でないとみんな後が辛いし。

 

 けど……この中で一番辛そうな表情をしているのは、気絶明けの俺達じゃない。優子の方だ。

 

 優子が一番辛そうな表情──死の淵にいるかのような者の顔色を浮かべるのも無理はない。彼女は先程の事態を解決すべく、朱紅玉さんやリコさんの夢の世界へと赴いたのだ。そこで行ったことに迷いを感じたのだろう。だから……恋人である以前に、放っておけない。

 

 

「優子……後で河川敷まで歩かないか? 積もる話、あるんだろ?」

 

「あっ………………は、はい……」

 

 

 やっぱり浮かない様子なのが丸分かりだな。原作通りの様子といったところだ。きちんと彼女の気持ちを聞いてあげて、それに対してどう答えていこうかとか考えてあげないとな。

 

 さてと。出掛けるために部屋に戻って着替えておかないと───

 

 

「白哉くん、ちょっといいかな?」

 

 

 あ? なんだよ桃、これから優子と二人っきりになって彼女の話を聞くための準備をしようとするところだってのに。

 

 

「白哉くん……もしかするとだけど、シャミ子の話を聞いてあげようとしてる?」

 

「………………あぁ。まぁそんなところだ」

 

 

 勘が鋭いなこいつ。俺がしようとしてる事に察しがついていやがる。まったく相変わらずだこと……

 

 

「で、なんだ? お前も俺や優子の話を聞きたいのか? 俺は別にいいけどな、他の奴が聞こうとしても」

 

「うん……ちょっと気になることがあったからね」

 

 

 やっぱりな♂ 桃が優子の様子がおかしいことに気づいてやがる。そこも原作通りだな。この後の展開に桃が優子と一緒にいることは必須なんだし、彼女にもついて来てもらうとするか。

 

 

「わかった。一緒に優子の気持ちを聞いてやろうぜ」

 

「……うん」

 

 

 

 

 

 

 数分後。俺達三人は河川敷まで歩いていき、看板前で止まって話し合いをすることにした。この時までも優子の表情はまだ晴れずにいた。

 

 

「………………………………」

 

「今日はごめん、一人で頑張らせて。……でも話を聞くと凄く頑張ってたと思う」

 

「俺も続けて褒めてやりたいけど……納得いかないって感じだろ? 不満とかあるなら教えてくれ、ちゃんと聞いてやるからさ」

 

 

 曇りのある表情は変わらず、桃からもらったぽっきんアイスを握り締める優子。その震えているような握り方は、様々な感情が入り混じりどのような感情をまとめればいいのか分からなく困惑しているような……そんな感じただった。

 

 

「……不安なんです、あの解決の仕方で良かったのか。紅さんの悔しい思いと、リコさんの恋心につけ込んで……偽物の平穏を、作ってしまったんじゃないかって……」

 

 

 そう、優子は今回の事件の解決の仕方が正しかったのか、それに悩んでいたようだ。事態の安息を図るためとはいえ、その方法が自身が考える理論を押し付けてしまっていると思い込んでいるようだ。やり方としてはそう思うのも無理はないが……

 

 

「この力に頼ってたら、いつかとんでもないことになりそうで怖くなったんです。うまく……行き過ぎて……人の気持ちを軽率に書き換えてしまって……」

 

 

 ハァ……こりゃあ負の感情を背負い過ぎてるな。これじゃああの時までの桃にそっくりじゃねェか。……ったく、こっちまでモヤモヤしてきやがる。ここはガツンと言わないと、優子も俺達もスッキリせずに優子の心が壊れちまう。

 

 

「じゃあ聞かせてもらうけどな……優子、お前は俺を恋人にしようと色々と頑張ってきたんだろ? 全て……とは言い切れないだろうけど、それまでの行動も、俺をその気にさせるための洗脳だとでもいうのか?」

 

「ふえっ……?」

 

 

 よしっ、表情が変わった。別に曇りが晴れたとは言えないが、呆気に取られたような表情を見せたな。

 

 

「お前は人の気持ちを軽率に書き換えるのは嫌なんだろ? さっきまでの俺への好感度を上げるための行動も、無意識のうちに洗脳への一歩ってことになるんじゃないのか?」

 

「そ、それは……」

 

 

 どうのこうの言ってしまったが、こう見えて俺は別に優子に不満をぶつけるためにこんな事を言っているわけでもないし、不満自体を持っているわけではない。だから伝わるような言葉をかけてあげることにしよう。

 

 

「……っていう指摘をされたら、お前は自分が今まで善意としてきたことを後悔するのか? 洗脳していたという認識で認めるのか? それとも、違うとかどうとかで反論するのか?」

 

「えっ……」

 

 

 案の定、優子は戸惑いを見せていることが丸わかりな程、彼女の視線がぐるぐると回っていた。多分もう一押しだな。ここで優子自身の口から本音を聞き出せば……後はもう大丈夫だと思う。

 

 優子の困惑しているのが丸分かりな目の動きが収まり、胸を締め付けられているような心境を表すかのように、握った右手を胸に当て口を開いた。

 

 

「………………仮に洗脳だったとしても、認めたくないです。私がこれまで白哉さんに、私の事を好きになってもらおうと……振り向いてもらおうとしてきたことは、白哉さんの気持ちを考慮しながらやってきたものなんです。貴方の気持ちを考えずに自分の好意を一方的にぶつけるなんて私にはできませんし、やりたくなんかありません……」

 

 

 ……フッ。それが、お前の答えか。

 

 

「そうだ、優子はそれでいいんだ」

 

「えっ」

 

 

 悪意があってやってるわけじゃない、それを伝えようとしていたことが知れただけでも安心した。お前はまだ、自分自身を見失ってはいない。優しいまぞくとして在り続けている。それを理解させてやらないとな。

 

 

「優子はいつも人の気持ちを考えて行動をしているんだろ? 何も考えていないよりもよっぽどいい。つまりそれは、優子はこれまでしてきたことは、人の幸せを願ってやってきたのと同義ってことになる。それが間違いであるとは思わないし、俺達はそれを誰にも間違いだと思わせない。善意を多く持つまぞくがしてきた善意のある行動だと言ってやる。俺達はいつまでも、お前の味方なんだからな」

 

 

 優子はこれまでにも、俺や桃だけに飽き足らず、他の人達の幸せを願って生きてきた。どのようなことをすればそれに繋がる善意ができるのかも、誰よりも真剣に考えてアクションを起こしてきていた。

 

 そんな彼女が、自分の善意を過ちだと思い込んでいた。自分が今回してきたことが洗脳みたいなものだから? ふざけるな、人の幸せを真剣に考えてやったことの何が悪い。実際に悪影響を及ぼしたわけじゃないんだから、もっと自分の行いに誇りを持てよ。

 

 

「後、洗脳能力が無くても俺はお前の事を好きになってたからな。そんな優しさを持ってるお前だから……なっ」

 

「えっ………………あっ……えっ……?」

 

 

 ついでに洗脳があっても無くても変わりないものもあるんだってことを伝えてやることにした。実際これは事実だし、ね?

 

 

「ここは俺の記憶の世界を辿って知った事実だろ? 何をそんなに疑ってんだよ」

 

「きゅ、急に白哉さんからの好意がどうとかって、話題が変わってたもので……」

 

「別に変えてるわけじゃねェよ。ただそれほどまでに、お前には寄り添って共感する力が人一倍強いんだってことだよ」

 

 

 まぁ本当は不意を突いて悲しそうな顔を照れ顔に変えたかっただけだけどね。すまん、弄んでしまって。

 

 

「えっと……私からも意見言っていいかな?」

 

「おう」

 

「あっはい、どうぞ……」

 

 

 ここで桃も優子の事を肯定するようなことを言うそうだ。俺はいっぱい言ったし、後は彼女に色々と言わせておいておこう。優子はもう大丈夫そうだし。

 

 

「……これは私の想像だけど、シャミ子が助けたいって思った子達はみんな泣いていたじゃない? 白哉くんが『善意を持ってやったもの』だと肯定したように、シャミ子が心の隙間に差し出したものは、間違ってなかったと思う」

 

 

 まぁ実際、桃も桜さんが消息したことで生まれた心の隙間を優子によって埋めてくれたしな。確かに優子は誰かの心の支えになってくれたと思う。だから桃が優子に夢の世界で何かされても許されるだろうな。

 

 

「……確かにその力は使い道間違ったらヤバいけど。でも、使い方間違ったらヤバいのは、刃物も炎も筋肉も言葉も……この世全ての力がそうだから」

 

 

 一歩間違えると取り返しのつかないことになる可能性があるもの。それは洗脳だけに飽き足りるものではない。人には何かしらの事態を解決するのに必要な手段がたくさんある。その使い方を誤らない限り、誰からも間違いだと言われないのだと、桃はそう言いたかったのだろう。

 

 

「……それにね。もしシャミ子が道を間違えても、シャミ子にはもう宿敵も、恋人……というよりシャミ子と一緒に隣を歩いてくれる大切な人もいるでしょ。シャミ子が世界の敵になる前に、私達のどちらかが止めに行くから。私なら殴り倒すけどね」

 

 

 次に優子に掛けた言葉は、道を正してくれる味方が……俺と桃がいることを覚えてほしい。そう願っているかのような想いが感じられた。とはいっても、最後には物騒なことが聞こえてきたけどな。

 

 

「……安心した?」

 

……怖いです……きさまそれでも魔法少女か。……でも、安心はしました。白哉さんに今まで通りでいいって言われて、桃にも元気づけられて……」

 

 

 それを聞いて俺は安堵した。どうやら優子は原作とは違ってしっかりと『安心した』ことを伝えてくれたようだ。桃は優子の能力に関する指摘をせず、それ以外は原作通りのセリフを言ってたから……多分俺なりの励ましが影響したんだと思う。うん、優子は今まで通りの方が本来の優子らしい。

 

 そう思っていたら、優子が俺と桃の腕を掴み、そのまま引き寄せてきた。不意での行動だったから、俺達二人とも優子の腕力に負けて引き寄せられたわ。っていうか何?

 

 

「私、これからも私なりに成長していくことにします。いずれ私の掌で踊る羽目になって知らないぞ我が眷属と宿敵よ‼︎ ……なんちゃって」

 

「なんで最後に弱気になるんだよ。ま、期待はするけどさ」

 

「フフッ……そうだね。私達ならいつかシャミ子の掌で遊ばれるかも」

 

 

 お前は最初から優子に精神的に負けてるようなこと言わないでくれね? ま、俺もそうなんだろうけどさ……

 

 この後、優子が本当に落ち着いた時がくるまで、しばらく三人ともそのまま肩を寄せ合ったまま何気ない会話をして時を過ごすことにしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 暗くなってきたということなので、そろそろばんだ荘に戻ることになった。朱紅玉さんとミトさんが『あすら』に住むことになったことだし、明日からさらに賑やかになってくることだろうなー。

 

 ってなことを考えていたら、ばんだ荘の前で立っている良子ちゃんと柘榴さんのナビゲーターであるラグーの姿が見えた。なんか変わった組み合わせだな。

 

 

「良子ちゃんにラグーじゃないか。組み合わせ珍しいな」

 

「良‼︎ どうしたんですか? 暗くなってから外出ちゃダメですよ」

 

「なんか……ちょっとうるさくて、お散歩しようかなって」

 

『自分は訳あってこの子が外にいたことを知って、付き添いでごわす。後ホントに中は喧しいでごわす』

 

 

 訳あって良子ちゃんが外出したのを知ったって、どういうこと? まぁ、良子ちゃんの身の安全を守ってくれていることが分かったからいいけどさ。

 

 ってか喧しいって。喧しいて。いくらなんでもその言い方はどうかと思うぞ。別に賑やかな分いいと思───

 

 

「紅ちゃん洗剤で鍋洗ったん⁉︎」

「えっダメなん⁉︎」

「リコ君刃物はやめたまえ‼︎」

「なんでそんなヤベーもん手に持ってるッスか⁉︎」

「この肉喰っていいカ」

「あーっ⁉︎ わたくしの寝巻きがコットンまみれですわーっ⁉︎」

【あっゴメン、それ僕の体毛だメェ〜】

「マーマレードかけていいかしら」

「……獣臭。召喚獣達出過ぎ」

【ごめんちょ☆】

「リコさん、冷蔵庫のタルト頂きましたよ」

「ゴミ拾いノルマ手伝ってくれ死ぬ」

「こういう時の後は風呂でリラックスするに限るね」

「誰か店の片付け手伝ってくれません⁉︎ 今やってるの店長さんと僕だけなんですが⁉︎」

 

 

『………………………………』

 

 

「ボスですよーーーーーー‼︎ 皆さん二十時以降は静粛に‼︎洗脳するぞこらー‼︎」

 

「……これから毎日こんな感じになるの?」

 

「……大抵こんなもんだろ、俺達の日常ってのは」

 

 

 ……うん、賑やかにも限度があるよな。特に夜中って時はこんなんだし。それもこの世界ならではってことなんだろうけどな。

 

 




おまけ:台本形式のほそく話その33


白哉・シャミ子・桃の三人が河川敷に行っていた時のこと

ジキエル『ん〜これからどないしよ……金魚として天寿を全うするのが安牌やろか……ん?』
『……かしこでええ子な雰囲気を感じる。あの子か!』
『お嬢ちゃんお嬢ちゃん、自分ちょっとした魔力の素質あるで。ワテと組んで魔法少女やらん?』
良子「え。……すみません、結構です」
ジキエル『怪しい魚じゃないんよ。まー話聞いて。自分、返し薄いな。喋る金魚やで』
『ワテはより多くの人類を生かすため遣わされた光の御使いや。才能ありそな子をスカウトしてるねん』
『そこの廃墟にヤバ目のまぞくがおるの。人の心入り込んで操る力を持っとるんや』
良子「廃墟……」
ジキエル『あのタイプの魔族が曲がった正義と歪んだ希望を撒いて、沢山の人を扇動したら……大量に人死ぬで。今のうち倒しとかなアカン』
良子「………………」
ジキエル『魔族を倒すとポイントが貰える。ポイント溜まるといろんな願いが叶うんや』
良子「……そう」
ジキエル『自分返し薄いな、魔法の力やでなるだけなってみ───』
???『くぉらァァァァァァッ‼︎』
ジキエル『……ん? なんやえらいスピードでこっちに………………ゲッ⁉︎』
???『ジキエルゥゥゥゥゥゥッ‼︎ おんし何やっとるでごわすかァァァァァァッ‼︎』
ジキエル『ラ、ラグー先輩⁉︎ なんでこんなとこにおるんで──ハグエッ⁉︎』(ラリアット喰らった)
ラグー『なんか不安だったからこの辺りを探し回ってみたら、やはりそんな勧誘をしていたでごわすかッ‼︎』
『いい加減なことぬかして魔法少女なれなれと詰め寄る勧誘はやめろと、あの時忠告しておいたでごわすよ‼︎ それなのにおんしはァァァッ‼︎』
『その上あの魔族……シャミ子ちゃんの善意を悪事扱いするに飽き足らず、その妹さんに退治させようとは言語道断‼︎ 今日という今日は〆るでごわすよッ‼︎』
ジキエル『魔族、の、妹さん……? えっ、そうな──ちょっ、やめっ、やめっ……羽交締めはやめてもろて……』
良子「熊さん……もうやめてあげて。もうすぐ天井のお姉さんが来るから」
ラグー『あ、申し訳ないでごわす』
ジキエル『て、天井……?』
小倉「呼ばれて飛び出てこんにちはー‼︎」
良子「このお魚は変質者です」
小倉「了解(アイゲリット)‼︎」
ラグー『ちょうど良いでごわす。彼女の実験台になってしばらく反省するでごわすよ』
ジキエル『実験ってなんや⁉︎ ちょっ怖っ……どこ連れてくん⁉︎ どこ連れてくん⁉︎』
小倉「おともだちになろう……」
ラグー『行ったでごわすな……良子ちゃん、怖がらせて申し訳なかったでごわす』
良子「ううん、いい……あのお魚に絡まれてた間の方が怖かったから」
ラグー『ウチの後輩が申し訳なかったでごわす……いや本当に』



いやー原作五巻も終わりましたなー。一部原作六巻の話を先取りしちゃいましたが。

次回からは原作六巻編です。ここからは白哉君が記憶してない物語となるので、ちょっとした未来予知での行動は無いです。

頑張れ白哉君‼︎ 予想だにしない事態でも乗り越えていける男になるのだ‼︎
 
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