偶に愛が重くなるまぞくと、愛されてる男のまちカド物語   作:名無しのモンスター

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ついにあのシリアス回へ……ってことで初投稿です。

ついにあの超シリアス回に突入……



え? 昨日はシャミ子の声優さんである小原好美さんの誕生日で、しかもまちカドまぞく掲載開始10周年だって?

………………………………チョットマッテナニソレキイテナインダケド????


いざ行かん、桃の過去の記憶の世界へ。そして因縁となる魔法少女の正体、それがまさかの……⁉︎

 

 お疲れ交流会の二次会。俺と優子が一緒に桃の部屋に訪れたのだから、三人だけの部屋で桃の過去の秘密を聞ける……と思ってちょっとワクワクしてたけど、もう既に知り合い達が集まってるというね。

 

 いや、別にそれが悪いと思ってるわけじゃねェよ? みんなで桃の過去を共有できるのは良いことだし、今後の事を一緒に考えることができるし……ね? でも、三人だけの秘密にできるというロマンが無くなったってのが、ちょっと残念だったなぁ……って思ったわけでしてね。

 

 まぁ、そんなことはもういいか。これ以上くだらないことを引き摺ってたら後先苦労しかねないし、どうでもいい事でのストレスで禿げたくないし。若い歳で禿げるのは嫌だわ俺。って何の話してんの俺は。

 

 閑話休題。

 

 そんなこんなで、桃がついにみんなに過去について話してくれることになった。彼女は過去にこの町を狙っている、桜さんの昔からの知り合いである魔法少女と戦い、負傷したとのこと。

 

 追い払ったのは良いものの、また襲撃する恐れがあるとのことで、その魔法少女の特徴云々を俺達に共有させるべく、俺が同行する形で優子に自身の夢の中へと赴いてもらおうと考えたようだ。

 

 

「いいんですか⁉︎ 桃のあれやこれを全部覗いてしまってもいいんですか⁉︎」

 

「いやあれやこれをと言っても、見れるのは桃が伝えたいという過去の記憶だけだからな? ってか桃、お前も本当にみんなにも見せていいんだな?」

 

「うん……なんかもう、全部吹っ切れた」

 

 

 そっか……遂に腹を括ることにしたんだな。しかも全部吹っ切れたということは、俺と優子が来る前に柘榴さん達に何かしてもらったおかげで前向きになれたってことなのか。一体どんなやりとりがあったのだろうか……めっちゃ気になるな。

 

 

「でも……私、自分が見たことを人に話すの下手くそです。な、なので……もしかすると白哉さんの発言力と記憶力を頼りにしがちになると思います……」

 

「えっ。いや、夢の中のだと俺もあやふやになると思うぞ?」

 

 

 自己評価すると、俺の記憶力はどっちかと言うと高い方だと思う。だが逆に、俺自身の意識がない中で見る夢の中での記憶は全く覚えていない。夢の中での記憶よりも現実で体験してきた記憶の方が一番楽しいからだ。

 

 白龍様やフードの人と精神世界で話している時や、夢魔の力を使っている時は、自分が今何をしているのかをはっきりすることができるため、それがあった日は必ず脳内に記憶される。だが、それでも誰かに完全に教えられる程には……って感じだな。

 

 うん、やっぱり俺が教えればいいという期待も持たない方がいい。でも、それだとやっぱりはっきりとしたのをみんなに教えるという手段が……

 

 

「それなら心配いらぬ。おぬしらが見た光景は、余の像通してみんなにテレビで配信する。邪神像に小倉が無許可で実装した──HDMIボードでな‼︎」

 

「配信⁉︎ HDMIとは!!?」

 

「古代のまぞくが本人の意思関係なく現代に信憑してる件について」

 

 

 小倉さんが勝手に施したとはいえ、邪神像も時代に合わせて変化しているな。そうやって変化する古代の物って、なんかそれはそれでロマンを感じるぜ……小倉さん、ある意味ありがとう。

 

 ちなみにHDMIはリリスさんが練習していた『念写』の技術の応用で付けたらしい。さらには充電機能にマイクロUSBの差し込み口・イヤホンジャックもあるそうだ。

 

 

「ってか小倉さん、また他の人の意思に関係なく勝手なことをしてやがるな……‼︎」

 

 

 前言撤回。色々と無断改造しすぎだろ。改造するなら持ち主とのアポイントとかを色々取ってからにしなさい。無断で勝手なことをするのやめないと、お前いつか信頼度ゼロの人間になっちまうぞ。いや、多少手遅れかも。

 

 ………………ん? 待てよ? ちょっと待てよマジで。

 

 

「邪神像を使うってことは……リリスさん、もしかして魂を依代から邪神像に移すつもりですか?」

 

「む? そうだが……それに何か問題があるとでもいうのか?」

 

 

 まぁこれは問題というか、ただの疑問なんですけどね。

 

 

「邪神像にリリスさんの魂を移す方法は、実際に逆の方でやってたのを見たので分かりますけど……今回の場合、依代の方はどうなるんですか? 魂の無くなった依代は何かしらの現象でもう魂を移せなくなる……とかになったりしませんか?」

 

「………………………………」

 

 

 あっ、考えてなかったな。そうなってしまうのではないかってのを考えてなかったって顔してるなこれ。いくら小倉さんのレシピで作ったものとはいえ、依代が無くなると後先困るでしょ……蛟さんの件とかさぁ……

 

 

「………………いや、多分大丈夫であろう……多分。小倉が作った依代だぞ? 一度や二度、余が依代から離れても多分、それがダメになってしまうってことはないだろう……多分」

 

「なんでさっきから多分って言いまくってるんですか?」

 

 

 さすがに貴方は依代の性質の良さを信用した方がいいと思いますよ? 結構気に入っていますよねそれ? それを信用しないのは、愛用している人としてはどうかと思いますって……

 

 一抹の不安を感じながらも、とにかく一度実行に移さないと何も進まないとのことで、仕方なく作戦通り(?)にリリスさんの魂を邪神像に移すことに。

 

 で、実際にやってみたところ、抜け殻になった依代は崩れ落ちたりすることはなかった。ただ……魂が抜けてる時の依代、結構白目向いていたんだよな。めっちゃ怖かった……

 

 

 

 ※この後優子は宿敵に誘われる形での記憶の世界へ赴くことに緊張したのか、二十分もかけて歯磨きしました。だって堂々と他者から『ワイの夢の中に入ってもえぇで』って言われたら逆に気を使うでしょ。えっ? そんな機会ないだろ、だって? 気にするな。

 

 

 

 なんやかんやでいざ、桃の秘密の過去を拝見しに就寝する時間だァッ‼︎ 三人だけで寝るからマジもんの川の字……って喧しいわ(セルフツッコミ)。

 

 リリスさんの魂が入った邪神像のHDMIボードにブルーレイ・ディスクのコンセントを差し込んで……これで準備万端のようだ。

 

 

「───シャミ子。白哉くん」

 

「は、はい‼︎」

 

「おう、なんだ?」

 

「これから結構衝撃映像を見せるかもしれないけど──私は今こうして元気だからあんまり気にしないで」

 

 

 衝撃映像? あぁ、桃がいう魔法少女と戦っている時のヤツか? 世界を大規模で救ったらしいお前にマジもんの傷跡を残した相手と戦ったんだから、結構激しめで時々ショッキングなところがあるかもな……

 

 ま、俺は大丈夫だろうけど。事前にそれをイメージしてるから、精神的ダメージは少しくらい軽減されてる……はず。

 

 優子は……個人的にダメそうかも。スプラッタが苦手な奴だし、辛そうかも。こっちに戻ってきたら慰めることを視野に入れておくか。

 

 

「後、シャミ子………………先に謝っておく。ごめんね………………私……多分、シャミ子の大事な物を………………」

 

 

 ……? 優子の大切なもの? それが一体どうしたと───

 

 

 

 

 

 

「んあっ? ……外だ、外にいる」

 

 

 気がついた時には、俺はとある住宅街の通路で目を覚ました。しかも既に召喚師覚醒フォームになっている状態で。にしても青空が綺麗だなー。

 

 先程まで寝ていた部屋じゃない所にいるということは、夢の世界に入れたのと同義だ。そして俺と優子が行こうとしていたその夢の世界とは、桃の過去の記憶が映し出される世界。ここで桃らしき人を見つければ成功した……ということになるな。

 

 

「……とりあえず、まずは優子と合流するところからだな。別の位置にいる可能性があるし……」

 

 

 実際、ミカンの呪いをなんとかしようと彼女の夢の中に潜り込んだ時も、桃も拓海も俺達のいない位置で寝ていたみたいだしな。変な場所に飛ばされていないといいが……

 

 

『───時は来た

 

「おはようございます‼︎」

 

 ムニュッ

「ウェッ」

 

 

 と思ったらすぐ近くに優子がいた。しかも何かに呼ばれ起き上がった途端にこれだよ。俺の背中に胸が思いっきりぶつかってきたんだけど。よく見たら危機管理フォームだし。

 

 これ何か? 危機管理フォームになったら毎日俺とのラッキースケベを起こさないといけない制約でもあるのか? 起こした日は抱き合えっていうメッセージか? やめてください(俺の理性が)しんでしまいます。

 

 ………………ん? 俺、今立ってる状態だよな? で、優子が座ったまま起き上がってたら、彼女の胸は俺の下半身らへんに当たるよな? なのになんで胸の感触が俺の背中に? しかもいつもとは違ってその感触が強いというか何というか……

 

 あっ(察し)

 

 

「あっ⁉︎ す、すみません。いつものヤツが───」

 

「優子……お前これ絶対わざとだろ」

 

「えっ?」

 

 

 いや『えっ?』じゃなくて。

 

 

「わ、わざと? な、何を言っているんですか白哉さん? わ、私だって好きで毎回こんな事してるわけじゃ───」

 

「もしこれが素だったら、起きてすぐ立ち上がったりはしないだろ。それに何か抱きしめてる感覚もあるし、胸を潰すように押し付けてる感触も伝わっている。偶々当たったにしては明らかに不自然すぎると俺は思うが……違うか?」

 

「ウグッ……⁉︎」

 

 

 図星か。目がめっちゃ泳いでるから絶対騙せてないな。これから一緒に桃の過去を見に行くってのに何してくれてんだこの野郎。しかもこれ、夢の中だけどみんなに向けて配信されてんだぞ? 明らかに自殺行為じゃねェか。

 

 

「………………ごめんなさい、魔が刺しました」

 

「よろしい」

 

 

 ま、今のように悪意があったわけでもないし、素直に謝ってくれたし、変なヤンデレもなかったしで色々とヨシとしましょうか。

 

 ってかよく考えたら、最近優子のヤンデレを見かけてない気がするが……気のせいか?

 

 

『……時は来た

 

「あ、すいません。呼んでたんでしたね」

 

「⁉︎」

 

 

 そうだった。ここは桃の夢の中だから、筋肉モリモリマッチョマンの猫ちゃん……じゃねェや、夢の中の分身メタ子がいるんだったわ。んで、こいつが優子を呼んで起こしたと。

 

 ……にしても会ったのこれで二回目だというのに、相変わらず見た目のインパクトがヤベェな。

 

 

案内しよう、小さきまぞくとその眷属よ。この道をまっすぐゆけ

 

「あっはい」

 

 

 この前優子が来た時みたいに追い返えそうおしたりはしないんですね。ちゃんと事情は把握しているようで……

 

 ってちょっと待って? アンタ案内したりはしてくれないの? ここ、桃の夢の世界ぞ? えっ? 自分はツアーガイドとかではない? そっか……あの時は封印された記憶の中を躊躇いなく案内してくれたくせに……

 

 

「……アレ?」

 

 

 ん? どうした優子? 何か気掛かりになることが?

 

 

「あのムキムキメタ子……確か白哉さんとは初めて会ったはずですよね? なのになんで初対面で私の眷属だと分かったのでしょうか?」

 

 

 ウッ(図星)

 

 そ、そうだった。優子に……というかみんなには、俺が桃の封印されし記憶の世界を案内された……だなんて言ってなかったっけ。しかもアレ、メタ子には誰にも打ち明かすなと言われてるんだよな……

 

 こ、ここはなんとか誤魔化すとするか。平然さを装って……

 

 

「アレは桃の記憶から生み出されたもののはずだ。だから桃が記憶したものを全部覚えている……つまりは俺と関わってきた時の記憶も把握してる……はず。それか一時的に眷属になったことが影響したのか、の二つだな」

 

「……うーん……」

 

 

 あくまで俺の憶測ではあるが、夢というのは本人の記憶から作られているものも多いし、別に間違った事は言ってないぞ? というよりも騙す気はない……といった方が正しいか?

 

 

「……まぁ、私も色々と分からないことだらけで経験不足なので、そういうことにしておきますね」

 

「おう、そういうことにしとけ」

 

 

 よかった、ある程度の理解はしてくれたようだ。納得のいくところが一つもなかったら、こっちが不安で仕方ないからな……

 

 

「ん? ……‼︎ おい、あそこの茂みに隠れるぞ‼︎ なるべく音を立てるなよ‼︎」

 

「えっ? ……きゃっ⁉︎」

 

 

 思わず優子の手を引っ張って茂みの方へと入ってしまったが、そうせざるを得なかった。何故なら……ふと視界の先の存在が、俺にそうした方がいいと促してる気がしたから。

 

 

 

「……着いた。多摩市………………帰って来ちゃった、お姉ちゃんの町に……‼︎」

 

 

 

 あの子こそ……あの腰まで伸びた桃色の髪のツインテールで、その頭にピンクと白の配色がされている髪飾りを付けている、良子ちゃんに近い身長の女の子こそが、この記憶の世界の……十年程前の頃の千代田桃だ。

 

 ヤベェ……優子はあの頃の彼女を見るのはこれで二度目だろうけど、俺にとっては初めて見る姿だよアレは。どうしよう……さすがにレアすぎるから、犯罪臭がするけど写真をこっそり撮ってもいいかな? いいよな?

 

 ……いや、やっぱりやめておこう。人の記憶の中に存在しない奴が下手な介入をすると、その記憶が崩壊してしまう恐れがあるからな。だからこのままバレないように潜伏し続け……

 

 

「優子、茂みから出ようとするな」

 

「えっあっ。い、いえ……まぞくが下手に介入して、桃の記憶に異物が混じらないようにと、一旦隠れようとして……」

 

「言ってる事とやってる事が矛盾してるぞ。木のフリしてる方が絶対怪しまれるから。大人しく茂みの中に隠れ続けろ」

 

「は、はい……すみません……お持ち帰りしたいと思っちゃったのがいけなかったのかな……」

 

 

 今、盗撮以上の犯罪臭のする言葉が出てきたんだけど? 誘拐か? まさか誘拐する気だったのかこの子? 一言かけておいてマジでよかったぜ……

 

 まぁとにかくだ。そんなに音を立てずに済んだし、音を出してしまったとしても小さい音だし、このまま潜伏し続けておくか。念のため他の住人もこの記憶にいることだし、周りにも注意しながら……

 

 

 

「シャミ子……と、そこの銀髪のお兄さん。そんなに頑張って隠れなくていいよ」

 

 

 

 ファッ⁉︎

 

 

「えっ……聞こえてるのか?」

 

「聞こえているし見えている……というか来ることはもう知ってるよ」

 

「ええっ⁉︎ ってことは桃、意識あるんですか⁉︎」

 

 

 えっと……桃は確か、優子が初めて彼女の夢の世界に来た時に心の汚れを掃除したことで、優子や俺の介入無しに夢の世界でも意識を持てるようになったんだっけか? にしても十年前の記憶の世界でも意識が持てるようになるとは……

 

 

「成長した桃の意識もあるみたい。二人を呼ぶために昔のことを整頓したり、心の準備をしてたからかな」

 

 

 あぁ、やっぱり意識を過去の自分と共有できるようにしているのか。そりゃあ本来この記憶の世界に存在しない俺達の気配に気づけるわけだ。介入した人と元々この世界にいる人とでは違う点がいくつかありそうだしな。

 

 

「でも……なるべく客観的に当時の出来事を見せたいから、成長した私は黙ってるね。ついて来て、闇のお姉さんと銀髪のお兄さん」

 

「おうわかった」

 

「は、はい」

 

 

 記憶の世界にいた人にそこを案内される、しかもその人が性格の大人びたところのある小学生並の子にだ。……なんか、ある意味新鮮だな。こんな体験は二度とできないぞ。

 

 

「……そういえば、銀髪のお兄さんって名前はなんて言うの? 闇のお姉さん……シャミ子と初めて会った時はいなかったから分からないや」

 

「あ、俺の事?」

 

 

 そういやそうだったな。あの時は優子がリリスさんに唆される形で行ってたし、俺はまだ眷属じゃない上にその日は白龍様と話し合ってたしな。

 

 にしても……いくら成長した方の自分の意識があるとはいえ、そっちの方の記憶までは共有・反映されてなかったのか。だから俺達の事を呼びかけてきた時、俺の事を『銀髪のお兄さん』って呼んでたんだな。理解したぜ。

 

 

「じゃあそっちの桃にも教えておかないとな。はじめまして、俺は平地白哉。こっちの闇のお姉さん・優子の幼馴染───」

 

「で、私の眷属で………………恋人……です」

 

 

 待てや。おい待て。ホント待てや。

 

 

「お前、俺の話を遮ってまでして教えようとした癖に急に日和るんじゃねェよ。普通、ここで恥ずかしがるの俺だけになるはずだろうが」

 

「す、すみません……いくら相手が今の意識がある桃とはいえ、いざ子供にその事を教えるとなったら……その……急に恥ずかしくなっちゃいまして……」

 

 

 いや分かるけど。子供相手にそんな事を教えていいのかって悩むのは分からなくもないけど。だからって日和ってどうする。いつもの強気なお前はどうした。

 

 

「……フフッ。二人はそうなる程に仲が良いんだね。だから服もちょっと似た感じなんだ」

 

「ノースリーブなのは触れないでくれ。俺の方の上司ポジの人が考案した戦闘服で、これ以外の用意してくれなかったんだよ。優子も同様」

 

「あっ………………ごめんね」

 

 

 素直に謝られるのが逆に心苦しいんですけどォッ‼︎

 

 

「……まぁいいや。にしても……向こうにある桜、結構満開で光ってるな」

 

「……わぁぁぁ‼︎ 綺麗ですね」

 

「うん。お姉ちゃんは『この町を守る魔法の桜』って言ってたよ」

 

 

 魔法の桜、か……まぞくと魔法少女が共存する町にピッタリな名前の桜だな。きっと事前にかけた魔法で、何かしらの能力を掛けて町を守ってる……とかか?

 

 ちなみにこの頃の桃は『戻って来た』というが、桜さんに『戦力外』と言われて元居た施設に戻されたらしい。しかも勝手に施設をぬけだしたのがバレたら町の外までぶっ飛ばされるかもしれないとのこと……

 

 敢えて言わせてもらう、ちょー怖いわ。町の外までぶっとばされるって何? 桜さんって意外と怖い人なのか?

 

 大事にされてるはずなのに追い出されることに優子は不思議そうに思ってるようだが、これには桜さんのある想いがあるからだ。だから、彼女が本当に『戦力外』だと思って施設に戻したわけじゃ……

 

 いや。心の中で呟いているとはいえ、こんな事を言うのはやめにしよう。ふとした感じに聞かれたら何を思われるのか分からんし、何より桜さんやメタ子の想いを無下にしそうで良くない気がするからな。

 

 

「えっと……白哉、さん? そんな難しい顔してどうしたの……?」

 

「あ、ごめんな? 桜さんは実際に桃の事をどう想ってるんだろうなって考えてて……後、俺の事は『さん』付けしなくていいからな」

 

「あ、あぁ……大丈夫、別に蔑ろにされてるとかじゃないから」

 

「そっか、ならいいよ」

 

「……?」

 

 

 よし、なんとか察しつかれることはなくて済んだぜ。察しつかれたらつかれたで大変な事になるからな。

 

 まぁとりあえず、この頃の桃……もとい子桃はさっきの予想の事もあるとのことで、まずは昔からの知り合いに話を通してもらうことにした。

 

 しかし、ここでかなりの違和感が生じた。

 

 

「この家に羽の生えた人が住んでいませんでしたか」

 

「ここの冷蔵庫に勝手に住んでる引きこもりの雪女さんは今どこに……」

 

「この空き地でよく子供と遊んでた、背中に風船を付けてた赤い怪獣の子はどこにいますか」

 

「もしもし? そちらに角の生えたピンク髪で、それで天秤を片手に持って裁判をしている女性裁判官の人は……」

 

「この公園で、ゾウくらいのサイズの燃える馬に乗ってる首のない騎士を見ませんでしたか⁉︎ この公園を毎日ランニングしているはずなんです……‼︎」

 

 

 ゾウくらいのサイズの燃える馬に乗ってる首のない騎士って何だよッ⁉︎ と思ったけどそれってデュラハンじゃねッ⁉︎

 

 ……コホンッ、失礼。桃はこのように、町の人達に直接聞いたり電話を通したりして、桜さんの知り合いであるまぞく達がどこにいるのかを、電話での調査込みで聞き取り調査しているのだが……

 

 不思議なことに、誰もそのまぞく達がどこにいるのかも知らないとみた。いや、それどころかこの町に住んでいるという認識もなく、人間と違うインパクトのあるはずの彼等を見かけたことすらないときた。

 

 これは明らかにおかしすぎる。まぞくは何もしていなくとも見た目だけで、逆に見た目が普通並でも不思議な習性によって、見た人達に強い印象を残し、記憶にかなり刻まれるものだ。それも十人に一人は見かけてもおかしくない程に。

 

 なのにだ。誰もそのまぞく達の事を覚えてないし、見かけたことすらないという。それどころか、歩いている最中でもそのようなまぞく達を見かけられなかった。

 

 ……確かに変だ。桃の知り合いで俺達の知らないまぞくが意外と多いのなら、今でも何人かはチラリと見かけることが出来てもおかしくないはずだ。なのにそういった人物が一人もこの町で見かけられないなんて……

 

 まるで何者かがそういう風に見せている、或いは存在そのものを消しているかのようだ。

 

 

「なんか不安になってきた……やっぱりお姉ちゃんに直接会いに行こう」

 

「そうですよ、それがいいです‼︎」

 

「それでいいのか……? とりあえずぶっ飛ばされんようにな?」

 

 

 まぁ桜さんの事だし、酷いことされるってのはないだろうけどな。

 

 ってなわけで……今後いつの日か桃の、その数年後に今の柘榴さんの家になる、この頃は桜さんの家となっている公民館みたいな家にやって来た。辿り着いた……のはいいが。

 

 

「え……何これ」

 

 

 桃が絶句する様子を見せる。この家の据え付けのの表札を見たことによる反応だ。

 

 

「お姉ちゃんの家に……知らない人が住んでる……」

 

 

 本来の物である表札の上に紙が貼り付けられていた。しかもネットとかで打った『那由多 誰何(だれなに)』という文字を印刷したヤツだ。

 

 誰だよこんな悪戯したのは。しかも桃と桜さんの名前に被せるようにとかさ……この家に二人がいなくなったってことにしてないか? 古典的で分かりやすいとはいえ酷くないか? この頃の桃は桜さんが引っ越しちゃったと思い込んでるようだが……

 

 ……ん? この『だれなに』って漢字、誰かに教えてもらったようなそうでもないような……

 

 

「二人とも、ちょっと横に居て。過去の記憶の流れを妨げない程度に」

 

 

 あ、今おっきい方の私ね。と言いながら俺達に近づくよう促してきた。『記憶に影響しない程度でお願い』的な感じに言ってきたとはいえ、突然どうしたんだ……?

 

 

「できれば二人とも手とか繋いでて………………怖い」

 

「怖い?」

 

 

 ここからがあの桃が恐怖を感じる程のトラウマとなる記憶……だとでもいうのか? もしかして、ここで桃を負傷させた魔法少女が……?

 

 

「『すいか』」

 

 

 ……えっ? 今、どこかで聞いたことあるような……というか最近聞いたばかりの声って感じがするような……

 

 ふと三人同時に振り向いてみたところ、そこにいたのは先程の声の主であろう女性の姿が。服装の全体が黒く、髪は白く腰まで長いこめかみを後ろでロール状に纏めており、そしてエルフのような尖った耳が見えている。

 

 ………………は? ちょっと待て。この人、確か……

 

 

 

「『なゆた すいか』。『誰何』と書いて『すいか』って読むんだよ」

 

 

 この人……俺が夢の中で会った、桜さんの知り合いらしき人じゃないか……⁉︎

 

 

 

 いや待て、ちょっと待ってくれ。この人が……町の事を考えているらしいこの人が、桃の因縁の魔法少女だと……⁉︎ 全然そんな雰囲気が見れないのは、一体なんでだ……⁉︎

 

 

「あ、あの……私、この家に住んでいた千代田の親戚です」

 

「桜ちゃんの〜……? ………………あ‼︎ 例の施設の子か‼︎ ぼくの事、覚えてるかな?」

 

 

 刹那。俺の手が何かにそこそこ強い圧力を受けたのを感じた。桃が、俺の手を握る力を強めたのだ。ふと左手の方を見れば、優子の手を握る力も強くしているのが見えていた。

 

 

「え、えっと……? すみません……」

 

「覚えてないか‼︎ うんうん了解、そっちの方がいいと思う」

 

 

 桃がそこまで恐怖の感情を、腕力を通してとはいえ俺達に伝える程だなんて……

 

 那由多誰何……彼女は一体、何者なんだ……?

 

 

 

 

 

 

 立ち話をするのもどうなのかとのことで、誰何……さんの提案でレストラン『ロイヤルホスポ』に行くことになった桃。

 

 俺と優子ももちろん同行してるけど、記憶に影響が起きたらいけないから何も頼めないのがある意味辛い……ってか他人に見られないようにしてるから水すら貰えてないというね……

 

 ……ん? アレ? 桃はオムライスとメロンクリームソーダを頼んでいるけど、誰何さんは何も頼んでいない……? なんで何も注文していないんだ? もしかして金欠か?

 

 とはいっても、水はタダだからそれぐらいもらってもいいはず……あ、水筒持ってるみたいだ。けど、それだけだと腹は満たされないのでは……?

 

 

「あの……ごはん、私だけ食べてていいんですか? 手持ちが無いなら一緒に……」

 

「あ! ぼく、ご飯食べないタイプなの」

 

「ダイエット?」

 

 

 あぁなるほど、現在減量中なのね。女の子は太ることに敏感になるし、それは仕方ない───

 

 

「違うよ。ご飯が、かわいそうだから、食べないの」

 

 

 ………………………………なんて?

 

 ご飯が? かわいそうだから? 食べない? どういうことだ⁉︎ まるで意味が分からんぞ⁉︎

 

 

「……いつから………………? 食べて……ないんですか?」

 

「もう千年くらい液体以外の物は口にしてないかな〜」

 

「えぇ……」

 

 

 千年も食ってないのかぁ……マジかぁ……って、千年ッ⁉︎ この人、千年も生き続けているのか⁉︎ 長寿ってレベルじゃねェぞッ⁉︎ しかも今までずっと何も食べてないッ⁉︎ どんな体質やねんッ⁉︎

 

 あっ、ここで誰何さんが本題に進めようとしてる。

 

 彼女の話によれば、桜さんはこの町に平穏に暮らしたいまぞくを集めて、魔法少女と一緒に暮らせるようにしたいと考えているらしい。

 

 だがそれは不純な考えの魔法少女や、それを雇っている大人なども寄ってくる恐れがあり、そんな輩達に見つかる前にこの町の全てを引き継ぎたいようだ。

 

 この町には全体に情報を秘匿する魔法がかかってるらしい。それって桜さんがあらかじめかけた強力な魔法なのか?

 

 二人は既に何人かのまぞくを見つけたらしく、みんな突然桜さんがいなくなって困惑しているようだ。平穏に暮らしたいという願いを叶えさせてくれた恩人が突然いなくなったんだ、戸惑うのも無理もない。

 

 

「桃ちゃん‼︎ 一緒に、桜ちゃんの所持品……『魔族の戸籍』を探してくれないかな?」

 

「……やります‼︎」

 

 

 ……なるほど。つまり誰何さんは桜さんの役割を代わりに果たしたくて、この町にいるまぞくを全員見つけたいと考えているんだな。そのためにも名簿のある場所とかも見つけよう、と……

 

 ……まぞくの事を助けようと考えてくれているこんな人が、後の桃の敵に? 一体何故……?

 

 

「ウリエル‼︎ カードを使って。三枚」

 

『イエスマム‼︎』

 

 

 あ。この豚か猪か分からないけど、その動物に天使の羽がついている。でも耳が横じゃなくて頭頂部ら辺にあるから、どっちかというと猪かも。なるほど、この子が彼女のナビゲーターなんだな。

 

 ……なんか、手足に手錠が架けられてないか? しかも足のヤツには鎖が付けられてるし……なんかやらかしたせいで罰を受けてるのか? まぁジキエルみたいにいい加減なこと言って契約を薦めようするのもいるし。

 

 ん? ちょっと待てよ? あのカードってもしや……

 

 

「『桃ちゃんが求めている人に逢えますように』。桃ちゃんならぼくより貴重な手掛かりに会えるかも‼︎」

 

 

 誰何さんが願いを込めるような事を言った途端、カードは白い光になって桃の身体を包み込んだ。確かアレは、まぞく討伐カード……だったよな?

 

 誰何さん曰く、人間みたいな意識を持っていないまぞくも、桜さんの理想を理解出来ず襲い掛かってくるまぞくも案外何人かいるらしい。前者はともかく後者も結構いたのか? そんなまぞくもいるんだな……意外だ。

 

 

「……誰何さん。姉は……何処に行ったんでしょうか」

 

「分からないよ。あなたに幸せがありますように。……そして、ぼくや■■■君みたいな可哀想な人になりませんように……」

 

 

 ………………? 今、誰何さんが何か呟いていた気がしたが……気のせいか?

 

 

「……やっぱり、今のは誰かに気づかれちゃったのかな? そんな気がする」

 

 

 

 

 

 

 あの後、子桃はファミレスを出て一度誰何さんと別れた。手分けして桜さんの手がかりを探すために、まぞくの名簿を見つけることにしたらしい。

 

 ここから少し記憶が重くなるとのことだが……大丈夫だろうか? なんか桃の顔が調子良さそうじゃないって感じがするし、本当にヤバそうだったら止めるべきか? うん、そうした方がいいな。

 

 ……にしても。

 

 

「変だな。あの誰何さんって人が後に敵となる存在なのか? まぞくの居場所を与えようとしているみたいだし、何より桃の事を結構気遣っているように見える」

 

「いい人に見えました……よね……? あの人が本当に桃を襲うんですか?」

 

「敵となる魔法少女は別にいて、あの人はそいつとの戦いで戦死するから、桃はあの時震えてた……のか?」

 

「びゃ、白哉さんッ‼︎ 私もその路線は考えてましたけど口に出すのは不謹慎ですよッ‼︎」

 

「だ、だよな。すまん桃、つい………………桃?」

 

 

 俺達は桃に手を繋がれたまま早足で引っ張られながら、誰何さんがどういう人なのかとか敵は他の魔法少女だろうかなどの考察をしていた。

 

 そんな中で、俺は桃が恐怖を感じ怯えているかのような真顔になっていることに気づいた。それも『この後に起きる悲劇』に対するものではなく、『先程の誰何さんとのやり取り』に対するものだと思わせているかのような……

 

 

「気づいた……。あの人……私との会話で一言も()()()()()()()()んだ。()()()()()()()()()()()()()()()……」

 

 

 嘘はついていない? 自分が正しいと確信している? 一体どういうことだ? まるで正しいことを言っているようで、ただ他人にそう思わせているかのような矛盾した考察は?

 

 別に桃を騙す気はないものの、自分の思想が他人と違うことを理解した上で()()()()()()()()()()()()()()()()()とでもいうのか?

 

 じゃあやっぱりあの人が桃の敵? いや、どうなんだ? ぶっちゃけ俺も彼女の事を敵として見れなかったから、なんとも言えないな……

 

 この後商店街を歩いて回ってみたところ、子桃は杏里が働いてた実家の店とも言える肉屋にてまぞくの連絡網を作っている人がいるとの情報を聞き出すことに成功したようだ。情報交換の費用としてコロッケを買うことになったが。

 

 その情報を基にやって来たのは、まぞくの名簿を持っている人がいるという町の図書館だ。……えっと……図書館にしては暗すぎね? 優子も『急に暗くなった』ってツッコんでるし……

 

 

「見つけた!! ザザザ!!」

 

「ファッ!?」

 

 

 今とんでもない音量の雑音が聞こえなかったか⁉

 

 

「あれ? 桃ちゃん、町に戻って来たんだぁ……」

 

 

 あ、暗闇の中から桃の名前を出した女性の声が聞こえてきた。身体があまり見えないということは、黒ずくめな服を着ているのだろうか? ……なんでジェイ〇ンみたいなマスクを着けてるんだ?

 

 

「どザそんな格好を?」

 

「あわわわ、ノイズやばっ!!」

 

ザザザザザ!! あとザザれてるから」

 

「今大事なとこ!!」

 

 

 えっマジで!? 今聞き逃しちゃいけないと思うところも言ってたのか⁉ 雑音のせいで何言ってるのかさっぱり分からねェ!!

 

 

ザザザ何度かザザザの謎ザザザってザザ……」

 

 

 さっきかクッソうるせぇなこの雑音!! 二人が大事な会話してるんだから静かにしろよ‼︎ 今後に役立ちそうな情報が得られるかもしれないからさぁ‼︎

 

 ……いや、雑音が聞こえたのは今の桃の心境が影響しているからじゃないのか? 桃の身に何もなかったとしたら、こんなデカい雑音で大事な話が遮られるわけないのに……

 

 

「もしかして桃、調子悪いですか⁉︎」

 

「誰何さんと別れた時も強張った顔してたからな……一旦現実世界に引き上げるか? 無理していたら、伝えたい記憶も上手く伝えられないだろ」

 

「………………………………違う」

 

 

 えっ? 『違う』? それは一体どういう意味だ? 体験してきた記憶と違うところがあるかもしれないってんなら、やっぱり一回起きた方がいいぞ? 不調だと記憶に弊害ができると思うし……

 

 

「この会話、知らない……この人は……この記憶は……一体………………何?」

 

「え……?」

 

「は……?」

 

 

 知らない……? 思い出せないとか忘れてる感じとかじゃなくて、雑音の入ってるところの会話は一切した記憶が全くないってのか……? 実際に夢として振り返ってみると思ったのと全然違った……って感じか?

 

 桃曰く、このマスクの人とはまぞくの名簿をもらうための会話をしただけとのこと。なのに名簿の事とは関係のない会話をしているように感じるとのこと。それが雑音と何か関係しているのか……?

 

 気がつけば雑音は鳴り終わり、子桃はあの黒ずくめのまぞくから引き継ぎ書類として引き継ぎ書類を受け取った。よく見たら図書館の暗さも消えたような……

 

 というかあのまぞくの人の声、どっかで聞いたことある気がするんだよなぁ……気のせいか?

 

 

 

 

 

 

 時刻は夜。千代田邸に戻って来た子桃は早速誰何さんに名簿を見せた。

 

 

「すご〜〜〜い‼︎ やっぱりこの町、神話級の魔族がたくさん住んでる‼︎」

 

 

 神話級……? えっ? 多摩町って神話に関わるまぞくがたくさん住んでたの? なのに俺達は今までにそういうまぞくを見つけられずにいたってのか? ……なんか、複雑だな。

 

 って、桃の奴まだ顔色が良くない感じだな……やっぱりいざみんなに自分の過去を映像として見せるとなると、色々と調子が良く無くなるもんなんだな……そうなってしまうのも無理はない。

 

 

「……あの、桃……顔色悪いです。今日はもうやめませんか?」

 

「だ、だよな……夢の共有は一回きりじゃないし、万全な日に改めて───」

 

「いや……大筋間違ってないのに、私も知らない記憶が出てきた。まだ何か隠れているかもしれない。続けよう」

 

 

 その可能性は……まぁ、拭えないけど……大丈夫なのだろうか……

 

 

「ここから先は何も変わった事が起きなさそうだし……何なら二人とも空き部屋でおっ始めてもいいよ。音を遮断できる魔法、あるでしょ?」

 

「アヒュッ。きゅ、急に何を言い出すんだきさまー‼︎ ひ、人の夢の中でそんな事できるわけないじゃないですか‼︎」

 

「人が心配してるってのに……‼︎ 大体その部屋にお前か誰何さんのどちらかが入るかもしれないだろが……‼︎」

 

 

 つーかこっちは真剣にこの後の事とかを考えてたんだぞ。なのに色々と心配させてるお前が急にいつものからかい上手の桃色魔法少女に戻るんじゃねェよこの野郎……‼︎

 

 

 

 この時、俺達はまだ知らなかった。この束の間の日常の会話の後に、今まで見た中で最も最悪な悲劇を目撃するということに……

 

 




まちカドまぞく掲載開始日どころか、シャミ子の声優さんの誕生日を把握できなかった俺の姿はお笑いだったぜ☆ 腐☆腐
……いやホント、マジですみませんでした。

そして伊藤いづもさん、小原好美さん、おめでとうございました‼︎
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